脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

世界ふれあい街歩き

2010年07月09日 | 小さな幸せ
今夜、ひさしぶりに、私のお気に入りの
世界ふれあい街歩きイタリア ベネチア」がNHKで午後10時から放送されます。

午後4時からはフランス・リヨンの再放送もあります。

この番組は
はじめはBSだけで放送されていたものが、
2006年から総合テレビでも放送がはじまりました。

2006年といえば、私がこのブログをはじめた年です。

いつごろから見はじまったのか忘れましたが、
番組が12時を過ぎることもあったことを記憶しています。

当時外出もままならなかった私は
今までどれだけこの番組に励まされ、癒されてきたことでしょうか・・・。

今も何かと精神的にもつらいことの多い日々に、
将来を悲観してしまい、
生きることをあきらめそうにもなりますが、

脳脊髄液減少症の闘病中の体のつらさはもちろん
それにともなう世間や周囲や家族の無理解に、
何度も逃げたいと思いながらも、

「ささやかな幸せ」を見つけながら、
自分を励まし励まし、
なだめながら、ここまで生きてきました。

その「小さな幸せ」のひとつが
この番組でした。

以前、今より外出もままならず、症状も今より、
ずっと激しく、
思うように外出もできず、横になっている時間が長かったころ、

NHK総合では深夜に放送されていた、「地球ふれあい街歩き」を
ある日偶然はじめて目にしました。


初めて見た時
、そのおだやかなテーマ音楽とともに、
ゆっくりとした画面の動きの画像と

ただ淡々とまるで自分が散歩しているかのような映像が続く
この番組に衝撃を受けました。

一目ぼれのように、
以来ずっとこの番組のファンです。

ナレーションは
矢崎さんが声の高さが一番聞き取りやすいし、
一番うまいと思います。

脳脊髄液減少症の症状で外出もままならず
動体視力が衰えていて、
激しい映像の動きには目や脳の処理能力がついていかなかったころの私には、

病人にも本当に優しく、癒される
数あるテレビ番組の中でも、
「きわめてまれ」な存在でした。

ただ、当時NHK総合では深夜の放送だったので、

早寝早起きの規則正しい生活を心がけてきた私にとっては
体が持たずに眠ってしまい見逃すこともたびたびありました。

その後番組の認知度が上がり、
番組の人気が出たのか、だんだんと早い時間に放送してくれるようになり、
最近では夜の10時代に放送してくださるようになり、
今夜もこの時間なら起きてみられそうです。

脳脊髄液減少症で、外出もままならない患者さん、

脳脊髄液減少症で、激しく動く画像に目と脳がついていかず、

聴覚過敏の脳には、たとえテレビ中継でも
サッカー中継は

あのブブゼラの音が耐えがたい患者さん、

人やボールの映像の動きを目で追うと目がまわりそうな脳脊髄液減少症患者さん、

3Dのような立体的なカメラワークの映像では
むかむかと吐き気のわく、脳脊髄液減少症患者さん・・・。

原色だらけの派手なセットの中で、
ただひたすらゲストがうるさいバラエティ番組は
目と脳が受け付けない脳脊髄液減少症患者さん、

ゆっくりと人の歩く速度で、人の歩く目線からだけの
自然あふれる映像の、
「地球ふれあい街歩き」の
この番組なら大丈夫です。

映像も音も、
脳脊髄液減少症の脳にも目にも耳にも優しいから、
きっと見られると思いますよ・・・。


ちなみに、あのゆっくりとした、まるで自分が散歩しているかのような画像には
秘密があるんですよ。

カメラマンが、
ゆれを吸収する装置のついた20キロものカメラを
腰で支えて歩いて撮影しているんですって・・。


カメラマンや音声の人たちも
撮影の途中休憩はするのでしょうが

20キロの重さを抱えて、丸一日かけて撮影するのは
さぞかし大変なことでしょう。


「世界ふれあい街歩き」のスタッフの皆様、

思うように近所に外出にもいけない
動けなかった時代

まるで自分がそこにいるかのような

世界中の街を散歩しているかのような
素敵な映像をありがとうございます。

「激しい動きやうるさい音のある映像を受け付けない
脳脊髄液減少症患者の脳」に優しい映像をありがとうございました。

優しい映像で楽しませ、励ましていただき、
今までの何年もの闘病期間を支えていただきました。


最近のテレビ番組はすべて健康な人たち向けにつくられていて、
音がうるさすぎ、画面が派手すぎ、音も画面もにぎやかすぎると思います。

脳脊髄液減少症患者に優しい映像と音は、
赤ちゃんや他の病の患者さんにも優しいと思います。

私は今後も
こういった静かでゆっくりとした映像の番組が
もっと増えてもいいと思っています。

この番組の魅力のわけはこちら

番組へのリクエストはこちら

NHKへの感想はこちら

この番組のウィキペデアの説明はこちら

昨日の「デバルクマン症候群」の記事、一部内容を追加しました。

次回また「デバルクマン症候群」について書く予定です。
コメント
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