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脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

映像では伝えられない患者の苦しみ

2009年02月01日 | 他の病名との関連性

今日から2月です。

に1歩1歩近づいています。

先の NHK

「その時歴史は動いた 水俣病と向き合った医師の葛藤」を見た

感想の続きです。

水俣病患者の悲惨な状態を撮影した資料映像が放送されました。

「NHKその時歴史が動いたのHP」によると、

その患者の映像はNHKが持っていたもののようです

水俣病患者が手足をバタバタさせたり、白目をむいている状態が映しだされています。

 これらの映像を見て、 まず、私が思ったことは、

「ひどい病だ」とか

「かわいそう」とか「悲惨な病」とかではありませんでした。

患者の様子を凝視するうち、

   こうして映像で水俣病の悲惨さ辛さを訴えることのできる患者さんの影に、

「 どれだけ多くの、

映像では訴えることのできない水俣病患者さんがいたのだろう」ということでした。

 こうして、

手足のふるえなど、目に見えて、

映像で他人に伝えることのできる症状は

 水俣病という病の症状のおそらく、ごく一部であり、

 

映像で社会にわかってもらえるほどの症状が出ている患者は

水俣病患者の全体のごく一部であると思います。

 

おそらく、

「映像でわかってもらえる症状を抱えた水俣病患者さん」の その影に、

テレビカメラで撮っても、なんら健康な人とかわらないから、映像に撮られず、

撮っても資料としては残っていないと思うのです。

 

たとえそういう患者さんがテレビに出たとしても、

国民に水俣病患者の苦しみ、悲惨さが映像では伝わらず、

 水俣病による、

手足のシビレ、違和感、感覚障害などで苦しんでいながら、

それが、本人だけが感じる異常であって、

家族にも他人にも医師にもけっしてわかってもらえない、という

 

現代の脳脊髄液減少症患者と同じように、

「映像では現すことのできない体の異常を抱えた」

水俣病患者さんが大勢いたであろう、という思いでした。

 番組によると、

その方がたが、今もなお、

「国の認定基準」では、

水俣病とは認められていないそうです。

 

なんということでしょうか?

 

認定基準に満たない水俣病患者さんまで

認めてしまったら、補償額が多大になり、支払いきれなくなるからだそうです。

 

そのため、今も

水俣病患者さんは、その「理解されない」ことで

「認定されないことで」

苦しみ続けているそうです。

 

あまりにひどい話です。

 

これがこの日本という国の、

冷酷で

恐ろしい本性なんだと、改めて思いました。

 

人より国や企業を守る

こんな国の国民である限り、

 

脳脊髄液減少症の将来においても、

水俣病の二の舞が待っているようで、

暗い気持ちになりました。

 

今も水俣病患者を苦しめ続けているような

そんな「認定基準」

水俣病患者救済のためにあるのではなく、

国や企業を守るためにあるとしか私には思えません

 

断じて許せないことです。

 

原爆症でも、ハンセン氏病でも

同じことが存在するようです。

 

過去のこれらのことが形を変え、

現代の

脳脊髄液減少症の私たちにも繰り返されるとしたら、

なんて、恐ろしい話でしょうか?

 

少しも過去の教訓が生かされていません。

 

いつの世にも

国は「国民の命、国民の人生」より

人の命より、

国や企業の「お金」のことばかり心配するのですね。

 

過去から現在まで、

今も脈々と人間に受け継がれ、

人の心に潜み続ける、

利己的な冷酷さのDNAを感じ、

悲しみでやりきれません。

 

この悪魔のような冷酷さのDNAの連鎖を

今こそ、断ち切ってほしい

思います。

 

どなたか、脳脊髄液減少症患者を助けてください。

お願いします。

 

        

いつもお世話になっています、同病の

 ろくろさんの記事へのリンク

 

要望書へのリンク

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