二人暮らし 日々諸々。

共通の楽しみも多い夫婦二人暮らし
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ふじももキッチン '20 1月終了

2020-01-20 17:08:45 | 薬膳教室

2020年の第1回目。
月の教室が無事に終わりました。

新規の通年企画はお味噌汁。
生徒さまからリクエストをいただきました。
季節や効能別に、おすすめのだし・みそ・具材を
ご紹介していきたいと思います。



室礼は大吉の晩白柚。
五色の紐を結び、鈴に見立てています。
それから干支(の土鈴)。
ねずみは大黒様の使い。大黒様と言えば、大きな袋を
背負い、打ち出の小槌を持ち、頭巾をかぶったお姿、
ということで打ち出の小槌を添えました。

 



お菓子とお茶。
子(の掛け紙) の下には・・・

 

 

また子(笑)。
松竹梅の松も縁起物でいいかなあと松露饅頭も。
お茶は一保堂の大福茶。

 

 

 

季節のワークショップ。
三白野菜(葱白、大根、白菜)について。

いずれも旬。
薬膳として食べると、かぜの予防や
ひき始めの症状を緩和したり(葱白)、
乾燥が激しくのどの痛みを感じるときに
むいていたり(大根)、胃腸を整えて消化
促進や通便作用であったり、また百財の
発音とほぼ同じなので吉祥野菜、豊かさの
象徴でもあります(白菜)。

 

 

実習。
三白野菜に、大蒜、生姜の漢方食材を加えて
水キムチを作りました。
辛味のない水に乳酸菌が泳いでいるので
汁ごといただきます。
ご試食分は、あらかじめ仕込んでおいたもの。
お作りになった分はお持ち帰り用。
美味しく発酵しますように。

 

 

暦と五行説(水) を活用した冬季養生。
月は晩冬と冬土用の家庭薬膳です。

暦は、小寒と大寒。
大寒は冬の土用と重なる二十四節気。
暦の上では、
一年で最も寒さが厳しい
となっていますので、
寒さ対策はもちろん、
免疫力低下と乾燥障害、胃腸疲れによる
不調を祓う内容としました。

 

免疫力を高めて維持をしたいので、消化を担う
脾(ひ) を弱めないこと。
脾の低下は、元気をつくる作用も低下させる
と考えるからです。


朝は温かい食事がおすすめ、という話。
起床時は1日の中でも体温が低い時間なので
体温よりも冷たいものを控えます。

薬膳でいう朝は(四季でいうと) 春。
春によい種を蒔かないとよい収穫ができないのと
同じで、よい朝食でよい体を作る、と考えます。


乾燥障害を予防したいので潤いである「陰」を
しっかりと摂る。


また、冬は寒さで陽気が失われがちなので
陽を養う方法など。

 

それから冬土用の対策。
冬の土用とは極まった冬がピークに達し、
春へと転じる。冬の気の中に、春の気が
生じて入り混じって春の始まりを感じる
(という日本の暦の考え方)。


薬膳では、体の中にも自然界と同じ季節が
めぐっていると考えるので、冬土用の考え方と
リンクさせて不調を予防をします。


体がこわばってつるような感覚があれば
緩む前の緊張のピーク。
冬から春へと、季節の変化に体を合わせようと
するので、排毒反応が高まって体内に
滞っているものを排出しようとします。
一日一便!便秘知らずで過ごします。



五行説からは、気(邪、悪) について。
自然界からの邪気(外邪) は、病気の(邪気が
体に侵入する) もと。
一方で、季節の変化に応じて生活をすれば
これを避けることができるとしています。
水は寒。冷えのタイプについてセミナーしました。




お食事。

まずは乾杯!
かりんのソーダです。
皮も実も種も煎じてシロップを作りました。

薬膳風のチーズフォンデュ。
葛粉やスパイスを加えました。

チーズ、牛乳、白ワイン、鴨肉、山芋、人参など
補陰・滋陰の食品が中心です。

各自、個重に盛りつけていただきました。

 

 

通年企画のお味噌汁。
1月は全身に温かさをめぐらせるお味噌汁。
だしは(土用の月なので) 土で育つ野菜のだし。
みそは白みそ。土用の五味、甘味をダイレクトに
味わいます。雑味を上手に飛ばすことがポイント!
具材は大蒜と卵。

 

 

数の子とかつおぶし(本枯れ節) のごはん。

 

 

黒豆のモンブラン。
薬膳として食べる黒豆は以形補形・似類補類の
食品。
どことなく腎の形に似ているので、食べる
ことで(腎の)機能を高める・補うとしています。

腎は冬の五臓。
黒は元気の源である腎の色
土用の色、黄色の芋(きんとん) が隠れています。

 

 

漢方ティーは大棗とチャイ(市販品)。
チャイには漢方薬に使われるスパイスが
いくつかブレンドされているので、
敷居を低くして楽しめると思いマウス、
ねずみ年なだけに(笑)。

甘みは和三盆で調整。
太宰府天満宮の御神鳥、うその和三盆を
添えました。

 

 

お好きな色のうそを選んでいただきました。
悪いことを嘘にして2020年の吉にいたしましょう。
ご参加いただきましてありがとうございました。




◎次回は2月8日(土)、9日(日)

 二十四節気は立春と雨水。

 季節のワークショップは蒸籠クッキング

 お食事、家庭薬膳は初春がテーマ。
 冬から春に移る候。
 立春を境に陽光が春めいてきます。
 丈夫でいることは “マメでいる” と
 いわれたそうです。
 邪を祓い、福を招きましょう。


 場所:大分県大分市。

 追加の募集はございません。