二人暮らし 日々諸々。

共通の楽しみも多い夫婦二人暮らし
日々諸々のblogです。

ふじももキッチン '19 10月終了

2019-10-11 18:00:31 | 薬膳教室

10月の教室が無事に終わりました。

室礼は「実りの秋の喜び」。
実を結んだ植物の豊穣を冬瓜、りんご、
栗で表しています。

 

 


テーマは秋季養生「晩秋、秋土用の家庭薬膳」。
温燥から涼燥に変化する候。
冬に備えて免疫力を高め、気温差と大気の
乾燥による不調を祓う。

 


菓子とお茶。
秋の薬膳スイーツといえば~氷糖銀耳!
乾燥白きくらげを氷砂糖で煮たものです。

今年はぶどうと合わせました。
お茶は巨峰緑茶。
ぶどうには、(気血水の) 血の原料になる効能、
補血があります。

 

 

ワークショップは、栗名月のおこわ作り。

10月の行事のひとつ十三夜(のお月見)。
別名は
栗名月、豆名月。

この行事にちなんだ食べものは栗。
栗の漢方名は栗子。
気を増したり、腎の老化によるトラブルを改善。

おこわは、うるち米ともち米を合わせました。
うるち米は気を補う食品の代表格。
胃腸を丈夫にしたり、イライラを和らげる作用が
あるといわれています。

もち米は、胃を温めて慢性疲労を改善。
粘りが強くて消化吸収が遅いので、コンディション
によって、あるいは食卓を囲むメンバーによって
(胃弱体質や子ども、お年寄りがいる場合は
うるち米との) 割合を調整するとよいかもしれまんね。

それから、小豆。
本来、豆名月の豆は大豆のことですが
(お月見は) 収穫の祝いなので、赤飯にして
祝う心を込めました。
漢方名は赤小豆。強い利尿作用と解毒作用。

これらの食品を薬膳としてみていくと
秋は、豊穣に感謝して、来る冬に備える季節
ということが分かります。
難除けの南天(の葉) を飾って完成!





二十四節気は寒露、霜降、秋土用。

寒露の頃は過ごしやすい気候、その一方で
一日の温度差が激しい。
気温や気圧の激しい変動は体調に影響しやすい。
そのため、自律神経が乱れたり、免疫力が低下
しないように気をつけます。

このころは、季節に追いつく工夫をして不調を
遠ざけます。気を不足させないこと、体の
バリア機能を高めることを考えました。

次に霜降と秋土用の頃。
まず(秋の) 乾いたカゼに気をつけます。
今年、九州は早くもインフルの流行入りをしている
のでダブルで要注意!

それから、進む乾燥に注意。
秋のうちに潤いを補う、潤いを蓄えておくと
冬を快適に過ごすことができるとしています。

最後に飽食の秋・食欲の秋、
その一方で食べ過ぎによって胃腸に負担をかけない
=気の生産を低下させないようにします。

20日は秋の土用入り。
乾燥のほか、急に寒くなったり暑くなったりする
ころでもあります。
五行は金、五臓は(秋の) 肺と、(土用の) 脾。
不調知らずでお過ごしくださいね。


今月も食べものが持つ効能で不調を予防!

食前のドリンクはプルーン。

プルーンの効能は補血、補腎など。
スパイスをちょい足ししています。


お肉料理は豚肉。
薬膳風醤油おろしを添えました。

 

 

秋鮭と舞茸のソイクリーム春巻き。
秋鮭は旬にして補血の効能がある魚。

舞茸は補五臓や養身体、補気など。
漢字を追うだけで元気出そうです(笑)。

ソイクリームにしたのは、大豆製品が
潤いを補ったり、蓄えたりするからです。

それから、たたき長芋の梅酢サラダ。
長芋で体のバリア機能を高めます。
梅酢の梅、その酸味を和らげるはちみつは
どちらも潤い作用。しそは健胃芳香。

 

 

蓮根のお味噌汁。
美味しいだしと、具材は蓮根のみ。
蓮根はスライスとすりおろしと用意。
酵素はすりおろすと活性化、疲労回復効果アップ。
家庭薬膳では、粘質成分を利用してカゼ予防や
胃腸の調子を整えたりします。

 

 

栗のティラミス。
マスカルポーネチーズなどチーズ製品は
消化吸収のよい良質のたんぱく質。
水分を補って肺の働きを助けたり、
腸を潤す効果もあります。
仕上げはココア。気を補うことで体を丈夫に。

 

 

杏仁と棗のホットミルク。
杏仁は咳止め、痰切りなど漢方の生薬。
棗は補気・補血薬、滋養強壮食品です。
牛乳は体を潤す作用。補虚損の効能もあるので
手軽に栄養を補給できます。



 

 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は11月9日(土)、10日(日)

 二十四節気は立冬と小雪。

 ワークショップは「りんご」。
 りんごの旬がはじまりました!
 薬膳としても効能や作用がたくさん。
 ジャムを作って旬、栄養、効能を閉じ込めます。

 食事は初冬がテーマ。
 寒邪が猛威をふるう冬のはじまりです。
  「寒」と「痛」は関係が深いとされているので
 寒邪がとどまる場所によって痛みが現れ
 やすいといわれます。不調を祓いましょう。

 
 場所:大分県大分市。

 追加の募集はございません。




白きくらげスイーツ

2019-10-03 18:08:13 | 薬膳教室

秋晴れで風が涼しくて、いよいよカラッ
とした空気となれば家庭薬膳では
白きくらげを煮る季節。

使うのは白きくらげを乾燥させた「銀耳(いんある)」。
ひと晩かけて水で戻し、石づきを取り除いて、
手でちぎって鍋に入れてスタート!

 

 

わたしは薬膳の先輩から直々に習ったやり方オンリー
数年前、まずはひと口と食べた、あのとろみの
衝撃が忘れられません(笑)。

加水と加熱を根気よく続け、
サラーっとから、
どろりと落ちていくくらいまで煮ています。

気管と肺が潤う薬膳スイーツです。

先輩から100点!もらえました。やったー(笑)。





ふじももキッチン '19 9月終了

2019-09-12 17:29:09 | 薬膳教室

9月の教室が無事に終わりました。

9月は9日の重陽、13日の十五夜の
お月見など年中行事が楽しい月。
それぞれにちなむ植物は菊やススキ。


 

室礼は重陽。
9日、最大に縁起の良い陽数(=奇数) が
重なる日のお祝いです。別名は菊の節供。
菊は “菊づくし” と言って、たくさん使うほど
喜ばれるそうです。

菊のくす玉と被せ綿(きせわた) を飾って、
紋切りで菊を作って、菊花皿を使って、
菊の薬効を学んで、菊花を食べて、菊花の
漢方ティーを飲んで。今年の菊づくしでした。

 

 

また、菊の花は生命力が高く邪気を祓うとされ
長寿の花、不老不死の薬草などと呼ばれます。
そのため重陽は長寿を願う節供でもあります。
寿の文字いっぱいの台湾アンティークが
雰囲気をアゲてくれました。

 

 

お菓子は菊とうさぎ。
お茶は冷緑茶。

 

 

ワークショップは紋切り。
紋切りは江戸時代の遊びです。
菊花の文様を2種作りました。
かさねの世界にも菊の名がついた配色が
たくさんあるので合わせてご紹介しました。
紋切りが完成したのでアレンジ!
クッキーボックスを作りました。

 

 

お食事(五季食楽) は秋季養生、仲秋の家庭薬膳。
終わりゆく夏と、迎えくる秋の気配のころ。
夏の疲れを祓いながら秋じたくをします。

秋じたくとは
夏の疲れ(夏バテや日々の脳や肉体の疲れ) を見逃さない。
たまった余熱の排出。
すぐに眠れる・じっくり眠れる・すっきり目覚める、を
目指す不眠の改善。
9月は台風のトップシーズンなので(シーズン的に)
受けてしまう湿対策 などです。

秋分のころになると(昼と夜の時間が等しくなることから)
陰陽でみる体はバランスを取りやすいといわれています。
体全体の調子が上がる、過ごしやすいと感じる状態で
あればベスト。乾燥対策へと移ります。

 

食前のドリンク。
自家製いちじくサワーシロップ(のソーダ割り)。
いちじくは粘膜や肌を潤して乾燥を防ぐ果物。
菊咲けり、と書いたコースターを添えて。

 

 

山芋と椎茸でお月見!
(お月見の) 行事食として考えてみました。
が、実はこの食べ合わせは補気効果と、秋の空気の
乾燥によい潤す効果がものすごかった!
最後にわさびの辛味をちょい足し。
辛味は乾燥によってダメージを受ける肺を補うと
されています。

各自、菊花皿に盛りつけ。
焼き椎茸の壁、大成功!満月出ました(笑)。


 

 

お肉料理は豚肉。
疲労回復ビタミンの宝庫です。
合わせたのはセージ。
老化防止によい食べ合わせです。

 

 

ハーブは薬草。
薬膳では香りにも薬効があると考えています。

豚肉にセージを挟み、叩いて香りを出しました。
セージの香りには疲労回復、胃を丈夫にする、
イライラを鎮める、アンチエイジング効果
などがあります。
ご当地、大分県みたいな形になりました(笑)

 

 

五行にみる秋の色は白。
生クリームで見た目に白くしました。
つけ合わせは秋なすとチンゲン菜。
どちらも旬にして夏バテ解消効果や不眠によい効能。

 

 

帆立と冬瓜の菊花椀。
薬膳として食べる帆立は滋養強壮や老化防止。

菊花は熱冷ましや肩こり、肌荒れ、水分代謝の
調節、目のトラブルを解消、デトックス効果、
解毒効果、食中毒予防など。

冬瓜は解毒や利尿効果、むくみ防止など。
薬用部位が種のため、一緒に煮ることにしています。
しょうがの辛味をちょい足し。

 

 

お椀の具材に緑豆春雨も加えました。
緑豆は夏バテの解消に欠かせない食品です。

 

 

里芋ごはん。
十五夜は別名を芋名月とも。芋名月の芋とは里芋。
薬膳として食べる里芋は疲労回復や食欲増進。
解毒効果もあります。

かぼすをキューッと絞っていただきます。
ビタミンCとクエン酸が疲労回復に効果。
乾燥を嫌う肺が好む、潤うという薬効もあります。

 

 

杏仁ゼリー。
(あんずの薬用部位の種子) 杏仁は咳止め、痰切り
のほか、気管支炎や便秘の漢方薬に配合されています。
ソースはパッションフルーツと金柑。
薬膳の考え方で黄色い食品は粘膜を強くすると
いわれています。かぜをひきやすい季節の変わり目。
のどの粘膜を強くしておくこともかぜ予防のひとつ!


 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は10月5日(土)、6日(日)

 暦は寒露と霜降。

 ワークショップは「おこわ」
 後の月見、十三夜の別名は栗名月、豆名月。
 これにちなんだおこわを作ります。

 食事(五季食楽) は晩秋と秋の土用がテーマ。
 いよいよ乾燥シーズンが本格化。
 土用の期間には秋(の特徴) が極まり、
 同時に冬の始まりも感じます。
 乾燥と気温低下による不調を祓いましょう。

 
 場所:大分県大分市。

 現在、追加の募集はございません。

 


ふじももキッチン '19 8月終了

2019-08-07 15:48:21 | 薬膳教室

8月の教室が無事に終わりました。

室礼はお盆。
蓮の葉の上に、きゅうりの馬と、なすの牛。
故人と生きている者のつながりを表す
蔓ものは、小玉すいかの予定でしたが飾る
ときにはすでにカットされて冷蔵庫ぉぉぉ。
急きょキウイとなりました(笑)。

 

 

供養を込めて般若心経を写経しました。
紋切りの “ まるに むかい とんぼ ” を合わせました。
お盆の頃に群れるとんぼは、精霊とんぼ・盆とんぼ
と言って、先祖の霊が帰った姿と見るそうです。
すでに飛んでいました。

 

 

お茶を一服。

 

 

ワークショップは、家庭薬膳におけるスパイスの役割。
少量で料理を引き立てて薬のように体に効くという
ことで、これからの時期ですと夏バテの原因となる
胃腸の冷えを改善します。



8月の暦は立秋と処暑。
立秋。
季節としては秋になります。
とはいえ、実際には厳しい暑さと湿度。
体温よりも気温が高い日、猛暑日が続きます。
暑邪と湿邪の対策を大切にしています。

 

処暑。
季節としては暑さが峠を越して暑さが収まり
少しずつ風が涼しくなる頃。
秋への準備として(肺の支配を受ける) 呼吸器や
大腸の働きが低下しないようにケアします。
また、暑さに疲れた胃腸は回復のベストタイミング!
秋の五味「辛」にも通じる食品で胃腸の調子を整える、
腸内環境を守ることをします。

この「辛」には香辛料スパイスや薬味が多く
防腐・防カビ・殺菌・消毒、(体を温めて) 消化促進、
食欲増進、胃腸の働きを助ける働きがあります。
動物性たんぱく質の腸内腐敗を防ぐ役割もあることから
腸内環境を整える、としています。




お食事。
8月は恒例のカレー。
ワークショップによりカレーの世界がグンと広がれば
いいなあと、スパイスカレープレートです。

カレーは2つ。
欧風カレーから、牛すじと夏野菜のカレー。
インドカレーから、ケールと自家製カッテージチーズ
のカレー。

香り米はバスマティライス。
薬膳のごはんは緑豆ごはん。
ナンを焼くのは暑くてトルティーヤ(市販品) に変更。

サラダは薬膳風ナッツサラダ。
薬膳のナッツと言えば定番は松の実。
栄養価の高さと潤肺、補血、皮膚の潤い、毛髪の
潤沢などの効能が魅力です。
スパイスと塩にレモンをしぼった味つけです。

 

 

見た目にかわいい卵のファルシ。
南天の葉で飾りました。
猛暑という難が転じて福となりますように(笑)。
土用の卵で作りました。


 

 

それが、たまたま見つけたケール!
ほうれん草カレーの要領で作ってみました。
すんごい食物繊維の量に驚きましたが、
さすがスーパーフードに選定されただけある!
自家製のカッテージチーズとやんわり絡み
美味しく出来ました。

 

 

マンゴーとココナツのレアチーズケーキ。
夏の暑さ対策のひとつに熱を溜めない・こもらせない・
出す、があります。熱を逃す最終手段は排尿なので
利水や利湿の効能を使います。
マンゴーやココナツはこの効能を持つフルーツ。
ブルーベリーを飾り、ハスカップのジャムを添えて
お出ししました。
仕上げも本来はミントの葉なのでしょうが、
またもや南天です(笑)。

 

 

漢方ティーは、なつめと桑葉と洛神花(ハイビスカス)。
ハイビスカスを加えたのは欲しかった薬効のほか
漢字名も決め手となりました。
お盆迎えのほおずきの別名は洛神!
これって同じ漢字ですよね。

 

 

お土産に、生徒様の邸宅で収穫したカボスを
いただきました。キャーキャー。嬉しい初もの!





 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は9月7日(土)、8日(日)

 暦は白露と秋分。

 ワークショップは「紋切り遊び」
 9月の年中行事、重陽の節供にちなむ
 紋切りを2つ作ります。

 食事(五季食楽) は秋の支度。
 秋の五臓の肺は潤いを好み、弱い、華奢。
 免疫とも深く関係すると言われています。

 秋のお彼岸(秋分) の頃からは気温が下がって
 空気が
乾燥する、そうするといよいよ肺が
 弱りやすくなるので、その前から肺をケア!
 秋の不調を祓いましょう。

 
 場所:大分県大分市。


 募集状況:両日満席をいただいています。

 

 


ふじももキッチン '19 7月終了

2019-07-17 17:03:50 | 薬膳教室

7月の教室が無事に終了しました。


室礼は「七夕」。
牽牛と織女の天の川の伝説。
梶の葉には、天の川を渡る舵、の言葉を掛けています。
昔は短冊ではなく梶の葉に願い事や詩歌をしたためて
いたそうです。

それから、織女星に技芸の上達を願い、鹿の巻筆と
文鎮の代わりに小茄子のお守りを使いました。
茄子に物事を成す、の言葉を託します。

行事食のそうめん(七夕そうめん) は五色。
五色は陰陽五行説(木・火・土・金・水) に由来していて
厄除けの意味があります。



梶の葉の形に和紙を切って星会いと書きました。
五色の短冊代わりです(笑)。



おしることどくだみ茶。
乾燥どくだみは、友人のお母さまのお手製。
葉と茎の他、白い花も丁寧に乾燥して下さいます。
じっくりと煮出していくと、独特の香りの中にも
やさしくて甘い花の香りがして、本当に美味しく
仕上がります!

どくだみは毒、と名前がついていますが、逆を返せば薬。
漢方では十薬と言われます。
たくさんの効能をもつようですが、そのひとつに体内の
水分量を調節する作用もあるそうです。
梅雨の長雨の季節に、湿度による病(湿邪) を受けない
よう、薬効の高い植物を探した工夫なのだと思います。



ワークショップは、薬膳としてのフルーツの役割を
考えてみました。
生のまま気軽に食べられる。
ビタミン類をしっかり補給できる。
体の調子を整える。
(水分を豊富に含んでいるので) 体を潤す効果が
高いのも特徴です。

薬膳的には、体を冷ます性質のものが多いので体内に
熱がこもりやすい夏や、症状のあるときに役立ちます。
逆に、体を冷やしたくない場合は体を温める性質の
フルーツを食べる、常温で食べる、加熱をして食べる
などもおすすめです。

ワークショップでは、体を冷ます・温める、
両方の性質のフルーツを用意しました。
台湾スイーツの愛玉子とフルーツマリネを作りました。




お食事(五季食楽) は夏季養生「晩夏の家庭薬膳」。
7月は梅雨の末期。
梅雨が明けると同時に夏本番です。
夏の土用に入ります。



半夏生。
半夏が生え、半夏雨と呼ばれる大雨が降る頃。
田植えを終わらせる目安になった雑節で行事食はたこ。
(たこの) 八本足に習い、稲が根をはることを
また、たくさんの吸盤に習い、稲がたくさん実る
ことを願います。

過ごし方・食べ方 / 家庭薬膳では、梅雨寒の
冷え対策、それから湿気対策をしっかりとして
体調を整えます。

 

小暑。
梅雨明けが近く、本格的に暑くなる頃(夏本番)。
急に蒸し暑い日々に移り、急に暑さが身にしみます。

まずは、気候変動に気をつけ、高温多湿に慣れて
いない身体が発するSOSをいち早くキャッチ!
次に栄養不足を避けます。
その他、食品の性質や効能で暑さや余分な熱を
冷まします。睡眠不足や脱水症状を避けることも大切。

夏本番に入るので、こまめに夏バテをする前に予防する・
こまめに疲労を回復することを目指します。



大暑。
夏の土用と重なる二十四節気。
梅雨明けの湿気の多い時期。一年で最も暑くなる候。
体を適度に冷ますことが必要。しかし一方では
胃腸周辺は冷やし過ぎに注意!

体力・消化力はそのまま気力に直結するからです。

 

夏の土用。
暑さが極まる。夏の特徴が一番現れる候。
古くは一年の中でとりわけ気が乱れやすい裏鬼門の時期。
気が乱れる頃は気の乱れ、自律神経の乱れに注意。
冷房が効いた室内と灼熱の屋外の温度差にご注意!

それから、夏のかぜ / 熱いかぜ(発熱型) にご注意。
発熱してのどが痛むことが多く、のどが渇くのが
特徴だそうです。

土用は季節の変わり目。
「前の季節の過ごし方が、次の季節の体調に影響する」
と言いますので、どうぞ夏本番を健やか・快適に
過ごしていただいて、梅雨バテ、夏バテとひいては
秋になって乾燥(燥邪) で体調を崩さないよう、乾燥に
弱い呼吸器系の疾患をいまから対処いたしましょう!

 

 


食前のドリンクは、別府温泉水あまざけ。
別府の温泉水で仕込んだ甘酒です。別府温泉には
昔から温泉水を飲む「飲泉」という回復法があって
甘酒が一緒になりました。

お肉料理は牛肉。
薬膳風の炒めものです。
夏の土用は「う」のつく食べものからの「うし」。
栄養的には、汗とともに流れ出るヘム鉄を補給。
薬膳としての効能は、補気・補血・活血・健脾など。
下味に葛粉を加えています。調味料は熱を冷ます
寒性と、熱を落ち着ける涼性の性質を選びました。
醤油とオイスターソースの組み合わせ。

 

 

魚料理は、半夏生の行事食からたこ。
ミックスビーンズと合わせてサラダにしました。
豆類は湿を除き、たこは補気・補血に役立ちます。
ドレッシングはこの時季ならでは!
梅干しづくりの途中で取れる白梅酢を使いました。

五色そうめん。
鶏手羽(のだし) と枝豆でつゆを作りました。
欲しかったのは鶏手羽のコラーゲンと、枝豆の
湿邪を尿として排出する効能です。

ごはんは五種の麦を入れて炊きました。
旧暦の七夕は、麦の収穫期にあたります(麦の豊穣)。

 

 

愛玉子とフルーツ。
美肌食材の愛玉子は、肺を潤す、体の調子を整える
などの薬膳効果があります。フルーツも薬膳効果が
似ているので、合わせることで相乗効果ばっちり!

漢方ティー。
ゆすら梅とりんご酢のビネガードリンク(生徒様お手製)。
こちらにスーパーフードの枸杞の実を漬けました。
枸杞の実は肝や腎の機能を高めるほか、夏の肌ケアに効果的!

 

 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は8月3日(土)、4日()、5日(月)

 暦は立秋、処暑。

 ワークショップは「カレーの世界をぐんと広げる」
 ふじももキッチン恒例により8月はカレー。
 薬膳におけるスパイスの役割をセミナーし
 組み合わせや使い方をご紹介します。
 好みの調合がみつかりますように。

 食事(五季食楽) は夏バテ防止。
 
夏の疲れが出ないようこまめに不調を祓います。

 
 場所:大分県大分市。


 募集状況:全日満席をいただいています。




ふじももキッチン '19 6月終了

2019-06-15 13:51:32 | 薬膳教室

6月の教室が無事に終了しました。


室礼は「虫除け」。
暑さや湿気が増すにつれて虫の動きも
盛んになります。
そのため家の中に害虫が入らないよう
香りの高い植物を飾って家内安全を願います。

例えば根付きのねぎ、新生姜、みょうが、
にんにく、赤ピーマン。
これらの自然の力を直会(なおらい) として
体の中に取り入れました。

また今月30日には(6月30日までの厄災を
祓い清め、残り半年の無病息災を祈願する)
夏越の祓がありますので、茅の輪守りも。

 

 

お菓子とお茶は、あじさいと鳩麦茶。


 


ワークショップは食中毒に最注意のとき
なので
菌対策!
使ったのは、からし/マスタードで
生薬では白芥子(はくがいし) と言います。
強い抗菌作用を利用して体を守ります。



自家製マスタードなので酸味と甘みのバランスは
好みに
調整。お持ち帰りいただいて3、4日置きます。
香りが
立てば完成です



 

 

五季食楽(お食事) は夏季養生「仲夏の家庭薬膳」。
水無月・水の月は梅雨本番の候。



芒種。
田植えが終わり田に水を張る時季。
水が張られた田園風景に、私たちの体にも水が入る
季節が始まったとして、体の水はけをよくします。
そうすることで重だるさや胃腸、腸内環境の
不快感を祓います。



入梅、梅雨入り。
湿邪に気をつけます。

外湿。
増えすぎた大気中の湿気を外湿と言って
ピークは、外の湿度が上がる夏場、梅雨の時期、
秋ごろの台風の時期です。

内湿。
冷たい水分(飲料) や生ものなどによって体内で
生まれた湿邪です。
例えば突然雨に降られてびしょ濡れになったら
急に服が重くなる・冷たくなるように
水(水分) は体を重くするし冷やしもします。
梅雨の時期の体調不良の多くの原因で、特に
下半身に影響が及びやすいそうです。

家庭薬膳では、利湿や利水などの効能を摂って
体内に湿邪を停滞させないあるいは(湿邪を)
汗や尿として排出します。


その他、梅雨寒(つゆざむ) と言って肌寒さを
感じる日もあるので(湿邪の影響による) 湿った
かぜをひかないように免疫力を高めます。
湿ったかぜとは、胃腸型のかぜで呼吸器症状と
ともにひき始めから嘔吐、腹痛、下痢などの
症状を伴うそうです。

 

夏至。
一年で昼間が最も長く、夜が最も短い日。
気温・湿度ともに上昇して汗をかきやすい。
負けないよう体力をつけましょう。

また、汗がよく流れ、のどが渇いて、体が熱い。
体内に余熱と湿気がより溜まりやすくなるので
体を冷ます食品、瓜系野菜、消化器官を労わる
食品の出番になります。

 

 

食前のドリンクはエルダーフラワー。
利尿 体内の毒素の排出を助ける むくみをとる
発汗 抗ウィルス 粘液の浄化などの作用です。



肉料理は豚肉とタイムのマリネ。
マリネ液に殺菌、利尿、免疫力を補うなどの
効能を持つハーブや薬味を加えています。
味つけは自家製マスタード。

つけ合わせは利湿効果のさやいんげん。
そして薬膳風のマッシュポテト。
デトックス効果や整腸作用のある生薬
ニクズクを入れています。

レッスン当日の朝、家庭菜園で収穫した
ズッキーニを差し入れいただきました。
軽くソテーして早速!

 

 

香り野菜とトマトの奴。
室礼で飾った香り野菜をかけ醤油にして直会。

 

 

おつゆは、山芋の滋養強壮作用ときゅうりの夏バテ
予防作用の組み合わせ。
吸い口はみょうが。三州仕立てです。

 

 

梅雨時に脂がのって美味しいという真いわし
(入梅いわし) と梅干しの炊き込みごはん。
いわしと梅干しの組み合わせは、血流を
よくする、血管を老けさせない効果があるそうです。

 

 

麦畑の景色がパア~っと浮かぶ暦
「麦秋至(むぎのとき いたる)」。
麦の秋、麦秋、麦雨、麦酒、麦茶、そうめん、
パンなど、麦の連想ゲームが楽しい(笑)。
オーツ麦もあるな、とクッキーを焼きました。
隠し味はスパイスです。

飲みものはアジサイティー(市販品) とドライ
フルーツを薬膳風にアレンジ。季節に欲しい
効能からクランベリーを合わせました。水出しで。



 

 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は7月6(土)、7(

 暦は小暑、大暑、夏の土用。

 ワークショップは夏の果物を楽しむ。
 夏は果物もカラフル!
 ビタミン類をしっかりと補給して
 体の調子を整えましょう。
 
 果物を薬膳として食べると
 五臓の働きを助けたり、体を潤す効果が
 高いそうです。合わせて性質(体を冷ます・
 温める・どちらでもない) も学び
ます。

 
 
五季食楽(お食事) は夏季養生、晩夏と夏土用。
 梅雨が明ける月は、急に高温多湿が
 身にしみます。酷暑の夏が始まります。
 土用期間はピークです。
 変化に体がついていくよう不調を祓います。

 
 場所:大分県大分市。


 募集状況:両日満席をいただいています。

 

 


ふじももキッチン '19 5月終了

2019-05-17 11:26:43 | 薬膳教室

今月の教室が無事に終了しました。

室礼は菖蒲の花御札、仁・礼・信・義・智の
心を表す五色の兜、初夏に実を結ぶことから
結実大成を表すびわ、夏の色をした赤パプリカ。
びわと赤パプリカは直会しました。

 

 

ワークショップは、新茶香る初夏にきちんと
淹れた緑茶で(夏の五味) 苦味を摂る、がテーマ。
まずは一服。
たちまち、うま味とリラックス効果のシャワー。
なんとも素敵なスタートとなりました。

 

 

薬膳としての緑茶は(緑茶の持つ) 苦味に注目!
苦味は(夏の五臓) 心を強化する働き、体に
たまった余分な熱・こもった熱を冷ます働き、
排泄作用、解毒作用、神経を鎮静させる作用など。

ただし、緑茶の薬膳としての性質は熱を冷ます
ので、冷えが強い方はご注意を。
その他、ビタミンCを狙うなら水出し緑茶で。
なんと言っても最強の抗酸化飲料です。

 

 

お食事は初夏の家庭薬膳料理。
すがすがしい薫風の候、春から夏へと
徐々に体を慣らします。

立夏の頃。
まず気をつけたいのは急に暑くなること。
その一方にある寒暖差。気候の変化について
いけずに体調を崩しやすい、体力を消耗しやすい、
暑さや汗で体力を奪われやすい。
また、急な暑さによって体内に余熱を溜めない、
その結果、乾燥させないこと、など。

次に小満の頃。
梅雨前線が見え隠れ。梅雨に備えます。
体の熱を適度に冷やして水分代謝を上げる、
食品から水分補給をしてのどを
潤して熱を
冷ます、湿気は食欲不振の
原因になるので、
胃を温めて湿気を除くこと、
などです。

 

 

食前のドリンクはお抹茶ソーダ。
3層になる、という驚き(笑)。

 

 

余熱による空咳対策として用意した新甘夏。
旬の果実で水分補給をしてのどを潤す、
皮で粘膜を修復します。

当初はアンチョビとの組み合わせ。
そこに乳製品を加えたら、とアイデアを
いただいて完成したアミューズ。

 

 

水切りをした豆腐と野菜、それを自家製の
木の芽ソースで食べる野菜奴。
このとき、野菜は初夏に欲しい効能(涼性・
苦味・清熱・利水・殺菌) や夏の色、赤を
チョイス。直会の赤パプリカはここで。

木の芽は山椒の新芽
胃を刺激して消化を促進、殺菌作用などが
あります。ソースに栄養価の高い松の実を
加えたので、気力や抵抗力の衰えに役立ちます。

UFO皿も面白いかなと、各自盛りつけて
いただきました。
なるほど、縁が活きています!

 

 

お肉料理は牛肉ロール。
つわぶき、きのこ類、玉ねぎを巻いています。
ソースが特徴的!
トマトソースを作る際、山査子、枸杞の実、
陳皮、トマトケチャップを加えました。

このトマトソースはごはんにも美味しい
ので、同じ皿に盛りました。
旬のグリーンピースをピラフにしました。
梅雨本番前は緑の豆類が身体を調整する
役目になると言われています。

それからじゃがいも。
じゃがいもは抗酸化作用。
五行の「土克水」という関係を使って塩ゆで。
この場合ですと、甘味のある食品(じゃがいも) は、
水分代謝を妨げるので鹹味(塩) と一緒に摂る
ということです。

添えたスープは新玉ねぎのスープ(写真なし)。

 

 

デザートはオレンジのサマーカトルカール。
薬膳として食べるオレンジは、脾胃の活動を
穏やかに導く食品。ビタミンACEのAが欲しくて
バターケーキ系を焼きました。
個人的には、夏場は冷やして食べても美味なり!

 

 

ケーキに合わせたのは、花と葉の漢方ソイミルクティー。
花はマイカイカ、葉はびわの葉(枇杷葉) です。

 

 

今月もご参加下さいましてありがとうございました。

◎次回は6月8(土)、9(

 暦は芒種、夏至。

 ワークショップは梅雨対策。
 強い抗菌作用で食中毒を予防!
 からし(マスタード) などを使って
 自家製調味料をつくります。
 お持ち帰り品になります。
 
 
五季食楽(お食事) は夏季養生、仲夏。
 仲夏は
水の月。梅雨本番です。
 陰に分類される女性は、湿度の影響を
 受けやすいと言われていて、そのため
 体の水分コントロールの不具合が出やすいとも。
 
重だるさや胃腸の不快感を祓いましょう。

 
 場所:大分県大分市。


 募集状況:両日満席をいただいています。

 

 


ふじももキッチン '19 4月終了

2019-04-10 11:58:59 | 薬膳教室

4月の教室が無事に終了しました。

直近の行事は8日の花まつり(お釈迦様の誕生日)。
笋を誕生仏に見立て、仏の座や散華、春の恵み
などを飾りました。

 

 

お菓子とお茶。
花まつりを連想させる釣鐘まんじゅうと甘茶などで
テーブルに桜を咲かせてみました。
久しぶりに手書き文字を添えました。
雰囲気を盛り上げたようで良かったです(照)。

 

 


今月17日から始まる春の土用。
五行説の考え方から、春の土用には「い」のつく
もの、あるいは「いのつく白いもの」を食べて
乗り切る、とされています。

ワークショップは、旬の「い」ちごを使い
皆さんとババロアを作りました。

いちごの薬膳としての効能は、肝と脾胃によく、
養肝、健胃、消食など。
セミナーで話すのですが暦と、旬と、効能とが
合ってしまう優れもの!

フレッシュいちごで作ったババロア液と生クリーム
を合わせるとピンクの乙女色に(笑)。
デサート用はグラスに、お持ち帰り用は市販の
タルト台に流し入れました。

 

 


お食事(五季食楽と言っています)。
テーマは「晩春の家庭薬膳、春土用の候」。
肝の働きを妨げずに不調を祓う、です。


暖かな日差しにようやく春を実感する4月。
一方では花曇り、花に嵐、菜種梅雨、春の長雨など
穏やかな花の季節でもありながらも曇りの日が多い、
風の強い日または雨が多いなどがあります。

このような気候変化を体の中に引き入れることの
ないよう、また木の芽どきには疲れを感じやすく
なるので(花疲れ)、気をよい状態に保つ・コント
ロールすることを心がけました。

 

次に、春の季節の最後、春の土用と重なる穀雨の頃。
ストレス対策です。ディストレスからメンタルの
不調へと進まないように。
ストレスはそれを感じる人の数だけ存在するので
気をつけたいところです。

薬膳では「肝」が自律神経と情緒系のところ。
枝葉を伸ばす木々のように、これをやろう、あれも
やろう、伸ばそう、とやる気が起きる・育てようと
する 一方で やる気が失せるようなことを嫌います。

 

最後に春の土用。
期間中は、自分の中に華やかさを取り込み、その
エネルギーを身体に吸収させる。
そうすることで冬のこわばった身体を目覚めさせる、
としています。このときも頑張るのが肝。
体内の解毒を排出しようとするそう。

 

 

食前のドリンクは柑橘ミックスソーダ。
柑橘が美味しい春。
気をコントロールするには(気を) めぐらせる、
ということも大切で、これには柑橘類などの
香りが効果的。同時に、柑橘のもつ苦味(相生) で
鎮静作用と排泄作用を摂りました。



肉料理は薬膳風のポークリエット。
豚肉を煮込む際に漢方の杜松子やハーブを。



魚料理は焼さんまの玉ねぎ酢マリネ。
さんまには補虚損という効能があって、
ストレスや過労による損傷を補強します。

さんまと玉ねぎ、また、玉ねぎと酢の
組み合わせには血栓の予防効果も。

大切なのは、酢(すっぱいもの) に対する味の調整。
酸味は肝の働きを促すので、肝には酸っぱいものが
よいとされています。しかし、肝が働き過ぎると
一方では(相克の) 脾を押さえつけて
しまって
消化吸収作用が弱りがちになるといいます。
甘味を
適量加えてそれを調整します。



春にんじんは酒炒りでご紹介。
酵素対策、抗酸化力を上げる摂り方がポイント。

 

 

野菜料理はサラダメニュー。
新じゃがいもで作るドレッシングを添えました。


具材は、五行説の色(五色) から青(緑) の食品。
青(緑) の食品には、肝の働きを整える・高める、
陽気を安定させてのぼせやイライラを軽減する
という働きがあります。


「直会」から仏豆の別名をもつそら豆、

「花疲れ回復効果」からアスパラガス、
春の土用によいとされる「いのつく白いもの」
からイカ。サラダ菜を敷いたのは、玉レタスよりも
(リーフレタス) のほうが栄養価が高いという理由。


盛りつけは各自、実習していただきました。
そら豆の蝶々が飛んでいて微笑む場面も(笑)。

 

 

スープはキャベツのスープ。
葉も芯もざく切り。
キャベツと同じく、甘味の性質をもつじゃがいも
でとろみをつけました。
仕上げはカリカリベーコンとイタリアンパセリ(ソース)。

 

 

主食はパン。
今月12日はパンの記念日だそうですね。
食パンはプレーンとよもぎ。
ライ麦パンは配合比率80%と20%を用意。
発酵バターを塗り、オープンサンドにして
召し上がっていただきました。
教室初のパン企画は大成功!

 

 

いちごのババロア。
イースターエッグにも見えてきた桜のロイズチョコレート
とイースターバニー(のチョコレート) をちょこり(笑)。

 

 

漢方ティーは、大分産のサフランと市販のベリーティー
をブレンド。甘さの調整は桜のマシュマロで。

 

 

今月もご参加いただきありがとうございました。
生徒さまが亡父につながるエピソードをお持ち
くださってもう感激!

季節の行事の飾り(室礼) には、わたくしの手から・手を
通じて
心の思いを伝え、完成させていくという背景が
あります。
お釈迦様が繋いでくれたご縁なのかなあ。
ジーン。


◎次回は令和元年5月11(土)、12(

 暦は立夏、小満。

 ワークショップはお茶。
 九州は茶どころがいっぱい!
 各地から茶の香が届きます。
 きちんと淹れる緑茶と、アレンジ抹茶で
 お茶を楽しみましょう。
 

 五季食楽(お食事) は夏季養生、初夏。
 梅雨に入る前、身体の調整をしておきましょう。

 
 場所:大分県大分市。


 募集状況:4月10日現在、12日(日) のみ空席1。

 お問合せはコメント欄より受け付けています(先着順)。
 コメントは非表示とさせていただいております。

 

 


ふじももキッチン '19 3月終了

2019-03-06 11:39:53 | 薬膳教室

3月の教室は2日と3日。
無事に終了しました。

桃の花と菜の花で設えた立ち雛。
飾りはまぐりと桃の土鈴を添えて。

 

 

右手に花御札(平安神宮 弥生月は桃)。
その前にSghrのテーブルナプキンホルダーをふたつ。
お雛さまのように見える、と教えてくれた
5歳の女の子のアイデアです(笑)。

 

 

お菓子とお茶。
(ひな祭りの) お祝い感いっぱいに選んでみました。
生徒さまと上巳の厄払い&ガールズパーティー!

桃まんじゅう。
重箱に入れて、蓋オープン!と同時に歓声が
上がる仕掛け。

飴玉のような包みに入った紅白一対のお干菓子。
和三盆糖なので口の中でほ ろ り。
お茶は桃緑茶、桃が香る緑茶。

 

 

ワークショップ。
いただいた合わせ酢の、酸と甘を春季養生に
活かす作り置き、酢漬けじゃこです。
酢の殺菌と防腐・疲労回復などの健康効果と、
血をきれいにして流れをよくするなどの薬膳
効果、それからじゃこの健脳効果を考えました。

合わせ酢と米酢。
合わせる割合は各自のお好みで実習していただき
ました。完成品はお土産です!

 

 


今月の食事(教室では五季食楽と言っています)。
テーマは春めく季節の家庭薬膳。
暦は啓蟄と春分。
三寒四温の候で寒暖差が大きく、そのため
体と心が揺らぎ
やすい。不調を祓います。

食品のチョイスは、薬膳として食べる効果、
季節が見て取れる旬、栄養を考慮。

具体的には、寒さのぶり返しに注意。補養4つ。
補陰のため熱を冷ます。肝をいたわるなどが
メインです。


食前のドリンクは桃の白酒風ドリンク。
補気、補陰に通じます。

春の五色、緑の野菜でまとめたサラダ。
セロリ・アボカド・ブロッコリー・パセリ。
肝と脾を調和させます。




お肉料理は香りつくね。
体と心の揺らぎに香りは有効。
スパイス、香味野菜、ハーブの理気効果。
自家製のハリッサを添えて。



 

魚料理は旬のあさり。
あさりは、貝殻が生薬。
家庭では砂を出してから、殻ごとスープを取るような
ことをすれば(実はもちろん殻からも) 滋養たっぷり!
同時に自然で、ちょうどいい塩味です。

汁椀に新わかめ、菜の花、ミニトマトを盛り
万能ねぎをあしらいました。

 

 

(ワークショップ品の) 酢漬けじゃこを五色の混ぜ
ごはんにアレンジ。じゃこの漬け酢も加えるので
酢飯のようにもなります。
木火土金水、五色の鮮やかな色彩、様々な歯ごたえ
体を目覚めさせます。
“春眠不覚暁” の対策にも。



漢方ティーは、大分県産サフランと枸杞。
サフランは女性特有の不調向き。
枸杞はスーパーフードに選定。
薬膳では肝と腎の機能を高めます。

(ひな祭りの) ひな=ひいな、小さいもの。
小さきもの、可愛らしいものを愛でて心を
浮き立たせることも厄除け(に繋がる)!の
デザートプレート。

3月は七十二候に「菜虫化蝶(なむし ちょうと なる)」
とあるのでカップケーキを蝶々にへんし~ん!



 

今月もご参加いただきありがとうございました。


◎次回は4月6(土)、7(

 暦は清明、穀雨。
 穀雨は春の土用に重なる二十四節気でもあります。


 ワークショップ。
 春の土用は「い」のつくものを食べる!
 これにちなむ内容を企画中。
 

 五季食楽(お食事) は春季養生。
 暦の上では春の終わり、晩春の月。
 春の特徴が極まる土用期間を迎えます。
 
 季節の変化に心身を順応させること。
 それから心の在り様が不調の原因にもなる
 ので(春ならば木が育つように) のびのびと
 し
た気持ちでいることが大切。
 不調を遠ざけましょう!

 
 場所:大分県大分市。


 両日満席を頂戴しています。

 ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 


ふじももキッチン '19 2月終了

2019-02-07 17:02:39 | 薬膳教室

今月は2日、3日が教室、無事に終了しました。
両日、室内に飾ったのは節分。
「鬼は外、福は内」、鬼を追い出して福を招き
入れました。

 

 

節分(の行事) は、陰陽でみても分かりやすいので、
鬼と福をそれぞれ飾ってセミナーに使いました。


鬼は「隠」とも書き、陰に通じます。
ちなむものは魔滅(豆)、木偏に冬と書く柊、いわし、
あたり棒。

 

 

鬼、陰を追い出した後にやってくるのが福。
陽に通じます。
ちなむものは、福豆、木偏に春と書く椿、
(きつという音が吉に通じる) 柑橘など。

 

 

個人的には懐かしのいちごみるく!
子どもの頃、亡父が豆と一緒にまいてくれました。
もうひとつ銀のホイルで包んだ小さな小さなチョコ
レートが思い出にあるのですが、発見には至らず。

母に尋ねたら、それらは当時(母が) 地元のデパ地下
にあった、ぐるぐると回る量り売りで購入していた
のだそう。

真っ暗な部屋の中に響く父の「鬼は外、福は内」の
声と、弟とギャーギャー言いながら豆以外を
争奪戦していたこと。
思い出話が意外と盛り上がりました(笑)。

 

 

今月のお菓子とお茶。
チロリアンで恵方、倒福(至福) の器に入れた月餅、
櫛田神社の福豆。お茶は黒千石の黒豆茶。

 



節分の行事の本来を知ると、一方で初春の食の養生
や体調管理の方法が分かりやすいと思っています。

節分を “せちわかれ” と読み、冬の終わりと新しい
春を説明。また、献立の一部に節分の行事食を入れ
ました。食べ合わせの参考になればと思います。

 

ワークショップは蒸籠クッキング。
饅頭を作りました。あつあつ、ふかふか!



 

食前のドリンクは大吉のソーダ。
先1月の飾りで使った晩白柚(ばんぺいゆ) を使い
ました。晩白柚は大きな柑橘。きつという音が
吉に通じるので、大きければ大きいほど大吉!


お肉料理は、塩豚の漢方煮。
冬(の土用期間) から立春への変わり目は、一年で
最も寒さが厳しい頃。温かくして(体を温めて)
滋養をたっぷり摂り、
かぜやインフルエンザの
予防に役立てます。

寒さによる疲労、(寒さ) 疲れを回復するVB
補気類、漢方(スパイス)、殺菌作用のある
食品も大切。市販のコチュジャンを薬膳風に
アレンジしたソースを添えて。



魚料理はカキ。
薬膳では肝機能を高める働きで、解毒を促す食品。
トマトのビタミンCと合わせ亜鉛の吸収率アップ。

次に鶯菜(小松菜) と起陽草(にら) の和風ナムル。
鶯が初鳴きをする2月と、中医学で言われる2月。
季節の捉え方を青菜を用いて摂りました。

鹹蛋(シェンダン) にした大寒の卵も添えて。

 

 

節分の行事食。イワシ。
ナッツとの食べ合わせです。

 

 

節分の行事食。大豆。
合わせて七種の具材となるようにして七福スープ
としました。旧暦の新しい春にも、たくさんの福が
やってきますように(笑)。

 

 

デザートは、シトラス・ホワイトチョコレートケーキ。
漢方にも使われるだいだい(枳実と橙皮) を使っています。

漢方ティーはスパイス薬膳ココア。
荳蒄、丁子、肉桂を使いました。




差し入れ、ごちそうさまでした!
巻きずしのパッケージがかわい~。

 

 

それから、知り合いの邸宅から柑橘をどっさり!

 

 

今月もご参加いただきありがとうございました。

◎次回は3月2(土)、3(

 暦は啓蟄、春分。

 ワークショップは酢がメインの作り置き。

 五季食楽(お食事) は春季養生。
 暦の上では春の真ん中、仲春の月。
 春の不調がちらほらと。
 
整えましょう、遠ざけましょう。

 場所:大分県大分市。

 両日満席を頂戴しています。

 ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
 旧暦新年はじめもありがとうございました!