進化する魂

フリートーク
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中国の高速鉄道事故の問題は技術やノウハウの問題ではない

2011-07-28 22:01:10 | 政治
繰り返すけれども、中国の高速鉄道事故の問題は、技術やノウハウ、システムの問題ではない。

よく考えてみて。

じゃ日本から運用ノウハウを提供しましょうと。
総合的なパッケージで提供しましょうと、なったとしましょう。

それで事故なくなりますかね?
なくならないよ。

なぜか?

一人ひとりの意識の問題だから。
知識だけで解決できる問題ではないのだ。

一人ひとりの意識が変わらなければ、いくら技術やノウハウを教えてもらっても、その意味を理解できないし、全てを継承することなんてできないのだから、必ず漏れ、抜けというものは発生するものなのだよ。
安全に関する考え方が少し違うだけで、安全に関する意識をする時間が、社員が1万人いれば、組織全体で1年間で200日×8時間×1万人くらいの差が出るわけですよ。
かなり適当な計算だけれども。
普段からの対応もさることながら、マニュアルにない現場対応などの場面で圧倒的な差になるわけ。

だから↓これの問題。

中国の高速鉄道事故に関する報道について
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/d18b5e38ee13c12e6e92a8f12380dcef

中国政府はこの問題を解決しようとすればするほど、共産党として苦い方向にふれなければならなくなる。


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4 コメント

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日本も中国を笑えないのか。 (tune)
2011-07-29 17:19:43
youtubeでお気に入り登録数が多いものとして注目を浴びている動画です。

子供の被爆問題に対する政府の対応に対する衆議院労働委員会における参考人の怒りの申立です。

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo&feature=topvideos_mfh
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政治の問題 (advanced_future)
2011-07-30 13:59:06
>tuneさん
いつもコメントありがとうございます。
情報提供ありがとうございます。

返事が遅くなりました。
見るのに時間がかかりまして。

最近、児玉龍彦氏の意見陳述が話題になっているようですね。

政府、国会の無策、これは言い逃れできない事実です。

まず、まったく準備ができていなかった。
普段から、避けたくなるような見たくないものをしっかり見れるか。
民主党になってから、問題にすら気づいていない状況で、どうしようもないというかなんというか。

みな一生懸命やっているのは間違いないでしょう。
サボってるわけではないです。
でも
日本の行政機関はそれなりに能力あるのに、その政府機能を使いこなせない。
スピード感が全く違うんです。

民主党の人たちってマネジメントに関わってきたことのない人が多いから、根本的に問題解決の手法をわかっていなくて、それが問題を大きくしてる。
問題をつぶすっていう発想ではなくて、いかに問題を先回りしてあらかじめ潰しておくか、モグラ叩きするのではなく構造的な方法論で解決につなげたり発生を抑える、そういう基本的なことがわかっていないのです。

ただ自民党だったら少しマシだったかもくらいだとは思いますが。

当Blogというか、私のスタンスは震災後から一貫しております。
専門家ではないので、放射線被曝の健康被害に関する評価はしない。
どちらにも説得的な説明があり、どちらが正しいのかわかりません。
でも、重要なことはそこではありません。

震災後から主張しているのですが、これは「科学の問題」ではなく「政治の問題」なのです。
(科学的なアプローチは別途進めるべきことは言うまでもないですが)
科学的にシロかクロかではなく、国家として国民の厚生をどう考えるかという話なのであり、国家理念、国家の存在意義に関する政治的な問題です。
憲法にどう述べられているかということではなく、国民が、政治家が、内閣が、国家をどう考えるかということが根本的に重要です。

極論を言うと、日本国民であれば無条件に1人残らず必ず社会的不遇から救うのが国家の役割と考えるのかとか、この原発事故に関する損失や被害について国家が無条件に対応するべきと考えるとか、そういう国家理念が根本的に重要です。

政策は国家理念に基づいてつくられるものです。
そして、戦略はその政策を実現する為に練られます。
民主党には理念がないのだから政策決定過程で迷走する、これは必然です。
国民は勝手に国家の役割を暗黙的に規定していますが、国民的コンセンサスなどとれていないのですから、お互いの溝はずっと埋まりません。

この国を動かすために重要なことは科学的にどうかということではなく、政治的にどうあるべきかなのだと思います。
菅直人に戦略を諭すのではなく、政治的に諭す必要があるでしょう。
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Unknown (tune)
2011-07-30 15:21:09
国家理念・・・個人的には理念うんぬんよりもお金かせごうよ、と思っていたのですが、児玉龍彦さんの演説を聴いて、経済的発展よりも現在危機にさらされている人命をとるのか、経済発展を阻害することで生じる失業の増加などの広範囲に及ぶ影響を重く捉えるのか、ものすごく考えさせられました。(児玉龍彦さんの演説からダイレクトに生じる問題提起ではないですが)

理念がしっかりしていても、最善の答えは中々出ない状況だと思っています。

だからこそ、政治が最も機能すべき事態だということでしょうか。

俳優の高岡さんの騒動も、ツイッターなどでフジテレビ不視聴運動化していますね。

ネット発の運動が国に対してではなくテレビ局に対してなされるあたり、日本の現状が透けて見える気がします。

児玉さんの熱い演説につられてめずらしく政治についてコメントしてみました笑
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基本理念こそ組織に永続性をもたらす鍵 (advanced_future)
2011-07-31 12:32:22
>tuneさん
いつもコメントありがとうございます。
なるほどー、tuneさんのお気持ち理解いたしました。

では、私の意見も軽く述べたいと思います。
実は、わたくし政治や組織に関して熱いんです。
この辺に関しては以前からの主張なのですが、私の基本的考えは以下です。

ちょっと政治哲学の方面に流れてしまうのですが、基本的な認識として、政治(経営も同じですが)と言うのはヘーゲルの弁証法でいうところのアウフヘーベン(止揚)なのだと思います。
二律背反する相対する矛盾したアンチテーゼ(反命題)を、より高次元で統合(ジンテーゼ)できるか否か、なのです。

国家と自由を語るのは大変なので今は省略しますが、国家はある目的のために人々の自由に介入・制限します。
出来のいい国家かどうかは、この介入・制限の仕方がより適切かどうかという意味において判断できるのですが、この評価の基準は何かが問題になります。

さて、その前に戦略について考えます。

日本人は実に戦略という言葉が好きで、「政府に戦略がない」とか「戦略はあるのか?」とか政治家から企業家、リーマンから主婦にいたるまでよく言います。
野党の政治家として政府を批判する時は、「戦略が見えない」と言っておけばOKです。
しかし、実に無意味な主張です。
政治討論の場において繰り返されるこの問いに、答えが出たためしがありません。

なぜなら、戦略とは「政治目的を達成するために軍事的手段を配分・適用する術(リデル=ハート)」つまり、政策を実現するための手段なのであり、政策が確定してこそ戦略議論に意味が生じるのです。
政府の政策が決定しなければ、戦略論争に意味は無いのです。
また、リデル=ハートは政策を決めるにも戦略性が求められるので、政策を大戦略とも呼びます。

では、政策は何によって決まるのか。
それは基本理念です。
国家であれば、なぜその国が存在するのかという国家理念です。

しかし、国家理念に基づく国と言うのは多くありません。
理念の国として、代表的なのはアメリカ合衆国です。
あれは、ヨーロッパから逃れた人々が理念に基づいた国です。
だから、オバマには奥の手があるのです。(それで大統領になりました)
「建国の志士たちの理念に戻ろう」「この国は○○を信じる国だ」「だから、△△するべきなのだ。」

この国(組織)は何をする為に存在するのか。
この問いに答えて初めて政策の良し悪しを判断できるはずです。

過去の日本研究を紐解けば、日本人は歴史的に戦略巧者だと思います。
だからこそ、明治維新に見られるラディカルな革命遂行、日露戦争での勝利、戦後の高度経済成長が可能だったのだと思います。
いや、匠の国というのは、それで説明できる。
日本人は戦略巧者だ。ただし、条件があります。
とるべき政策が自明である場合において。
明治維新、日露戦争に至る過程、戦後の復興時、やるべきことはほぼ自明でありました。

日本のインフラ復興スピードや、自衛隊の献身が世界的にクローズアップされました。
やるべきことが自明だからです。

それとは逆に日露戦争後から太平洋戦争に至るまでの過程、冷戦構造終結から今に至るまでの過程などにおける迷走。
自分たちで政策を決定できないからです。
ポストモダンの時代を迎えた今、日本が衰退するのは偶然ではなく必然です。

理念がないから、国民的コンセンサスを得ることのできる理念がないから、国民的コンセンサスを得ることのできる政策を決定できない。
日本には日本最強のシンクタンク「霞ヶ関」があるにも関わらず、理念による政策決定ができないので、その能力を持ちながら戦略を練ることができない。
理念のない政党が政権をとるこによる迷走、それは基本理念がないからです。
理念がない。構想力がない。
これが最大の欠陥です。

「わが国は国民一人ひとりの命、誰であっても決して粗末にしない。」
「無条件で救済の対象となる」
「わが国は今回の震災被害を一部の誰かに押し付けたりしない。」
「必ず、最後の1人に至るまで見捨てたりしない。」
「100年後、人々は今を振りかってこう言うだろう。」
「この未曾有の大災害を一致団結して乗り越え、これを機に日本は復興を越え、新時代の国家へ向けた新たなる一歩を踏み出したと。」
(まぁこれはJust Ideaの適当な発言ですが)

こういう政治の理念に基づいて、戦略が練られるのです。
よい組織に見られるトップダウンアプローチとボトムアプローチの融合です。
理念が明確になるから、組織の構成員一人ひとりが、自分の頭で考え、問題を事前に防ぎ、新しいアプローチを開発する、そういう行動が出てくる。

この国が、国民の命や健康について、本気で考えていることがわかれば、児玉さんの意見も自然と受け入れられていくのです。
一人ひとりの意識が変わるんです。
いちいちトップが判断しなくても、必要だと思ったことはどんどん受け入れられて、それが問題解決につながっていく。
ポジティブ・フィードバックに入るんです。
理念が共有されることで交渉コストがずっと低くなり、スピード感が全く違ってきます。

私はこれはあらゆる組織に適応される考え方だと思っています。
組織における基本理念の重要性については「ビジョナリーカンパニー」に詳しく述べられているので、ここでは割愛します。
(組織のマネージャにはビジョナリーカンパニーこそ読まれるべき本です)

ちょっと書きすぎましたね(笑)

ただ、行動経済学においても、人はフレームによって動くということが主張されています。
物語ともいいますが、この国には理念が無い。

逆に言うと、今理念だけを持った青年将校的な人が出てくる危険性もあるとは思います。
私みたいな・・
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