留守の間になされたコメント欄での活発な議論を読んでおりましたら、「通りすがり」さんから↓次のようなコメントを頂きましたので、ここで考えを述べることにします。
主さんはせっかく恋愛禁止条例の理念を主張されているのにこのブログ内のみに留まって拡張性が無いのはもったいない。このブログは数少なくなったAKBのことを真剣に考える場なのに結局中途半端にメンバーを擁護して運営に言論統制されているのかと思ってしまう。ありえない現状に真剣に抗議すべきではないのか?
当Blogの主張を読んで頂ければ、私の「理念」に関する問題意識が「経営が存在しないAKB」さんや「通りすがり」さんと近しいことはわかると思います。
※お願い※
会話がしにくいので、もし同一人物であれば、何がしかのハンドルネームで統一して頂けるとやりやすいです。
しかし、「抗議」によってそれらの問題は解決し得ないとも考えています。
つまり、狭義の意味での問題意識は近いが、広義の意味での問題意識にはまだ乖離があるとも思います。
この解決方法については、既に何度も「イノベーションのジレンマ」を基に意見を述べているのですが、いつもとは異なる切り口で述べたいと思います。
「通りすがり」さんの主張を商店街のメタファーで考えると、「このままでは商店街がダメになってしまう。商店街を改革しよう!」というお話だと思います。
まっとうな話ですが、この商店街がAKB48という特殊性を持っているという点について考慮しなければならないと考えます。
AKB48という商店街には歴史があり、規模が大きく、商店街に頼らなくても単体で一定水準の収益性を獲得できる有力店舗が複数存在しています。
これは、既存顧客が多数かつ多様だということです。
休日に「商店街」にデートしにくるカップルもいれば、特定の専門商店にのみ訪れる買い物客もいるわけです。
ただ、特定の目的なしに商店街に訪れる人は減り、人気店とそれ以外の二極化が進みつつある状況ではあると。
もし、この状況下で商店街の会長を任されたら、どんな手を打つでしょうか。
まず、どんな商店街を目指すのか、考えなければなりません。
それは、顧客は何を望んでいるか(商店街は何から利益を得ることができるのか)、商店街と各店舗の利害をどう一致させるか、商店街が変革するための資源はどこから捻出するのか、商店街と各店舗の間でどう合意形成をするか、などを含む話です。
おそらく、商店街の顧客が多様であるほど、それらの作業は難しくなるでしょう。
短期的には、既存顧客に奉仕することこそ利益最大化への近道であるため、特定のコンセプトを重視することが既存顧客の損失に繋がる店舗が存在する限り合意を得ることはできず、誰でも納得できる折衷案を得ようとすれば、結局は何もしないことになります。
有力店舗が複数存在する場合(確固たる顧客ベースを持つ店舗が複数存在する)ならなおさら、商店街のパワーバランスをとることは難しくなります。
そこで「スピンオフ」です。
特定コンセプトのアネックスを作って、新しい顧客の獲得を狙います。
そして、新しい顧客を獲得できたら、そこをテコにして商店街全体の変革を実行していくのです。
どの世界でも組織の変革に近道はなく、組織が大規模で複雑になればなるほど難易度は上がります。
理想を実現するための方法論を考えなければならないと、私は考えます。
(「イノベーションのジレンマ」や「リーン・スタートアップ」の話を以前から繰り返し出していますが、具体化までは流石にやってられません。)
という意味で、真剣にならなければならないものは「抗議」ではなく、「提案」だと思います。
それが理想を実現するために、現実的だからです。
(というのもあるし、抗議されてる側は抗議されている内容についてはよくわかっていると思う。問題がわかるということと、解決策がわかるということの間にはかなりの差があるとも思う。)
■補足
もし、顧客として語るなら「抗議」はあってしかるべきだと思います。
「一流の板前は一流の客が育てる」という言葉があるように、よい抗議は組織を育てます。
しかし、組織や経営の側に立って語るなら、「抗議」では組織は変えることはできないことを認識すべきです。
もちろん、理想や理念、問題認識を共有することに時間をかけるのはよいことですが、それだけでは話が進みません。
AKB48運営の側に、意思と能力と情熱を持ったチェンジエージェントが存在すれば、その限りではないかもしれません。
が、それが期待できない場合は、やはり実現方法を考えなければなりません。
私はAKB48関連のブログはまとめサイトくらいしか読まないので、他の論客の皆さんがどのようなことを考え、提案しているのかわかりません。
ですので、あくまでも私の日常的な感覚でのお話になりますが、「通りすがり」さんらの狭義の意味での問題認識の持ち方自体は、私は間違っていないと思います。
大企業で働くサラリーマンでそのレベルで語れる人はそういないと思います。
かなりレベルの高い方だと思います。
(決して上から目線ではありません。私の周りにもそういう人がいれば・・もう少し楽になる。)
ですので、なおのこともったいないと思います。
AKB48のファンにこれだけ語れる人がいるのに、そのエネルギーをうまく活かせていないことが、実にもったいないです。
AKB48としての機会損失ですね。
こういったエネルギーを止揚することに、もう少し運営には頭を使ってほしいのが私の本音なのですが・・
主さんはせっかく恋愛禁止条例の理念を主張されているのにこのブログ内のみに留まって拡張性が無いのはもったいない。このブログは数少なくなったAKBのことを真剣に考える場なのに結局中途半端にメンバーを擁護して運営に言論統制されているのかと思ってしまう。ありえない現状に真剣に抗議すべきではないのか?
当Blogの主張を読んで頂ければ、私の「理念」に関する問題意識が「経営が存在しないAKB」さんや「通りすがり」さんと近しいことはわかると思います。
※お願い※
会話がしにくいので、もし同一人物であれば、何がしかのハンドルネームで統一して頂けるとやりやすいです。
しかし、「抗議」によってそれらの問題は解決し得ないとも考えています。
つまり、狭義の意味での問題意識は近いが、広義の意味での問題意識にはまだ乖離があるとも思います。
この解決方法については、既に何度も「イノベーションのジレンマ」を基に意見を述べているのですが、いつもとは異なる切り口で述べたいと思います。
「通りすがり」さんの主張を商店街のメタファーで考えると、「このままでは商店街がダメになってしまう。商店街を改革しよう!」というお話だと思います。
まっとうな話ですが、この商店街がAKB48という特殊性を持っているという点について考慮しなければならないと考えます。
AKB48という商店街には歴史があり、規模が大きく、商店街に頼らなくても単体で一定水準の収益性を獲得できる有力店舗が複数存在しています。
これは、既存顧客が多数かつ多様だということです。
休日に「商店街」にデートしにくるカップルもいれば、特定の専門商店にのみ訪れる買い物客もいるわけです。
ただ、特定の目的なしに商店街に訪れる人は減り、人気店とそれ以外の二極化が進みつつある状況ではあると。
もし、この状況下で商店街の会長を任されたら、どんな手を打つでしょうか。
まず、どんな商店街を目指すのか、考えなければなりません。
それは、顧客は何を望んでいるか(商店街は何から利益を得ることができるのか)、商店街と各店舗の利害をどう一致させるか、商店街が変革するための資源はどこから捻出するのか、商店街と各店舗の間でどう合意形成をするか、などを含む話です。
おそらく、商店街の顧客が多様であるほど、それらの作業は難しくなるでしょう。
短期的には、既存顧客に奉仕することこそ利益最大化への近道であるため、特定のコンセプトを重視することが既存顧客の損失に繋がる店舗が存在する限り合意を得ることはできず、誰でも納得できる折衷案を得ようとすれば、結局は何もしないことになります。
有力店舗が複数存在する場合(確固たる顧客ベースを持つ店舗が複数存在する)ならなおさら、商店街のパワーバランスをとることは難しくなります。
そこで「スピンオフ」です。
特定コンセプトのアネックスを作って、新しい顧客の獲得を狙います。
そして、新しい顧客を獲得できたら、そこをテコにして商店街全体の変革を実行していくのです。
どの世界でも組織の変革に近道はなく、組織が大規模で複雑になればなるほど難易度は上がります。
理想を実現するための方法論を考えなければならないと、私は考えます。
(「イノベーションのジレンマ」や「リーン・スタートアップ」の話を以前から繰り返し出していますが、具体化までは流石にやってられません。)
という意味で、真剣にならなければならないものは「抗議」ではなく、「提案」だと思います。
それが理想を実現するために、現実的だからです。
(というのもあるし、抗議されてる側は抗議されている内容についてはよくわかっていると思う。問題がわかるということと、解決策がわかるということの間にはかなりの差があるとも思う。)
■補足
もし、顧客として語るなら「抗議」はあってしかるべきだと思います。
「一流の板前は一流の客が育てる」という言葉があるように、よい抗議は組織を育てます。
しかし、組織や経営の側に立って語るなら、「抗議」では組織は変えることはできないことを認識すべきです。
もちろん、理想や理念、問題認識を共有することに時間をかけるのはよいことですが、それだけでは話が進みません。
AKB48運営の側に、意思と能力と情熱を持ったチェンジエージェントが存在すれば、その限りではないかもしれません。
が、それが期待できない場合は、やはり実現方法を考えなければなりません。
私はAKB48関連のブログはまとめサイトくらいしか読まないので、他の論客の皆さんがどのようなことを考え、提案しているのかわかりません。
ですので、あくまでも私の日常的な感覚でのお話になりますが、「通りすがり」さんらの狭義の意味での問題認識の持ち方自体は、私は間違っていないと思います。
大企業で働くサラリーマンでそのレベルで語れる人はそういないと思います。
かなりレベルの高い方だと思います。
(決して上から目線ではありません。私の周りにもそういう人がいれば・・もう少し楽になる。)
ですので、なおのこともったいないと思います。
AKB48のファンにこれだけ語れる人がいるのに、そのエネルギーをうまく活かせていないことが、実にもったいないです。
AKB48としての機会損失ですね。
こういったエネルギーを止揚することに、もう少し運営には頭を使ってほしいのが私の本音なのですが・・