※たぶん再来週になるまで余裕がなく、留守状態が続きます・・
AKB48G ドラフト会議 開催告知映像 【発言全文】
http://akb48matome.com/archives/51890003.html
ドラフト会議について幾つか思うところを簡単に。
AKB48グループは、地域密着型のプロスポーツ・クラブをモデルにしようとしている、という話もある。
欧米型のサッカー・クラブとUEFAチャンピオンズリーグのような祭典の組み合わせで持続的なビジネスモデルを構築できるかは、確かに興味深いところである。
それとドラフト制は直接的には関係していないが、各グループの独立性を高めるにあたって、各グループやチームの人気の偏りが、人材の偏りに直結してしまわないように、グループ間の均衡をどうとるかを考慮する必要がある。
その時に、「ドラフト制」を使うという発想は普通に有り得る話だ。
このドラフト制がこれまでと全く異なるのは、チーム編成権を運営からチームキャプテンと支配人に委譲するというところだ。
これは、大きな変化だ。
小泉純一郎は、首相の権限の源泉は「解散権」と「人事権」にあると喝破していたが、その人事権の一部を委譲するというのだから。
「ドラフト制」と「組閣」のバランスをどう取るのかよくわからないが、運営は組閣(解散権)という伝家の宝刀は保持したままとなるだろう。
グループやチームの独立性を高めることと、運営の権力のバランスをどうとるかであるが、
以前「運営の権力の源泉は選抜の編成権にある。」と書いた。(あまり賛同してもらえなかった気がするが。)
運営はチームの独立性を強めながらも、選抜の編成権を握っていることでガバナンスをきかすことができる。
逆に言うと、選抜というボトムだけ押えておいて、あとは自由にやらせようという考えなのかもしれない。
昨夏の(チーム4が解散した)組閣時に書いたのだが、AKB48は事業部制になったということだ。
チームは「部」から「事業部」に変わり、それを統括する運営が「本部」になった。
企業組織と同じ道を歩んでいるような気がする。
※現時点ではチームレベルで「事業部」なのはAKB48だけで、他はグループで「事業部」相当か。
批判の的になっている「人材育成」についてだが、これは別途にしよう。
今まったく余裕がない。
ただ、1つだけ言っておくと、私は逆のことを考えている。
上述した事業部制と、最近の研究生ゴリ推しの件がリンクして見えるのだが、むしろ「運営は人材育成にしか興味がない」と言ってもいいくらいだと思う。
その方向性が正しいか、間違っているかについては今は語らないが、運営の問題意識の中で「人材育成」は強いだろう。
運営が事業部制の本部なのだとしたら、事業戦略は事業部に投げて、本部は全体戦略と、グループ全体でいかに良い人材を事業部に供給していくかを考える。
研究生をゴリ推すのも、チームに良い人材を供給するのが運営の仕事だから、と考えることができる。
ただ、この考えはドラフト制との相性が気になる。
採用された人材がどこに忠誠を尽くすのかが曖昧になるからだ。
運営が採用すれば、採用されたメンバーはAKB48全体に奉仕するだろう。
チームに採用されると、チームに奉仕することになる。
ドラフト会議前に運営による選考があるので、そこで一度は運営に採用された形にするのであれば、問題は解決するのかもしれない。
乱暴にまとめると、運営が育成したプロパー・エリート研究生と、チームが採用した抜擢・研究生による価値観の摩擦が生まれるのは狙いかもしれないなぁ。
AKB48G ドラフト会議 開催告知映像 【発言全文】
http://akb48matome.com/archives/51890003.html
ドラフト会議について幾つか思うところを簡単に。
AKB48グループは、地域密着型のプロスポーツ・クラブをモデルにしようとしている、という話もある。
欧米型のサッカー・クラブとUEFAチャンピオンズリーグのような祭典の組み合わせで持続的なビジネスモデルを構築できるかは、確かに興味深いところである。
それとドラフト制は直接的には関係していないが、各グループの独立性を高めるにあたって、各グループやチームの人気の偏りが、人材の偏りに直結してしまわないように、グループ間の均衡をどうとるかを考慮する必要がある。
その時に、「ドラフト制」を使うという発想は普通に有り得る話だ。
このドラフト制がこれまでと全く異なるのは、チーム編成権を運営からチームキャプテンと支配人に委譲するというところだ。
これは、大きな変化だ。
小泉純一郎は、首相の権限の源泉は「解散権」と「人事権」にあると喝破していたが、その人事権の一部を委譲するというのだから。
「ドラフト制」と「組閣」のバランスをどう取るのかよくわからないが、運営は組閣(解散権)という伝家の宝刀は保持したままとなるだろう。
グループやチームの独立性を高めることと、運営の権力のバランスをどうとるかであるが、
以前「運営の権力の源泉は選抜の編成権にある。」と書いた。(あまり賛同してもらえなかった気がするが。)
運営はチームの独立性を強めながらも、選抜の編成権を握っていることでガバナンスをきかすことができる。
逆に言うと、選抜というボトムだけ押えておいて、あとは自由にやらせようという考えなのかもしれない。
昨夏の(チーム4が解散した)組閣時に書いたのだが、AKB48は事業部制になったということだ。
チームは「部」から「事業部」に変わり、それを統括する運営が「本部」になった。
企業組織と同じ道を歩んでいるような気がする。
※現時点ではチームレベルで「事業部」なのはAKB48だけで、他はグループで「事業部」相当か。
批判の的になっている「人材育成」についてだが、これは別途にしよう。
今まったく余裕がない。
ただ、1つだけ言っておくと、私は逆のことを考えている。
上述した事業部制と、最近の研究生ゴリ推しの件がリンクして見えるのだが、むしろ「運営は人材育成にしか興味がない」と言ってもいいくらいだと思う。
その方向性が正しいか、間違っているかについては今は語らないが、運営の問題意識の中で「人材育成」は強いだろう。
運営が事業部制の本部なのだとしたら、事業戦略は事業部に投げて、本部は全体戦略と、グループ全体でいかに良い人材を事業部に供給していくかを考える。
研究生をゴリ推すのも、チームに良い人材を供給するのが運営の仕事だから、と考えることができる。
ただ、この考えはドラフト制との相性が気になる。
採用された人材がどこに忠誠を尽くすのかが曖昧になるからだ。
運営が採用すれば、採用されたメンバーはAKB48全体に奉仕するだろう。
チームに採用されると、チームに奉仕することになる。
ドラフト会議前に運営による選考があるので、そこで一度は運営に採用された形にするのであれば、問題は解決するのかもしれない。
乱暴にまとめると、運営が育成したプロパー・エリート研究生と、チームが採用した抜擢・研究生による価値観の摩擦が生まれるのは狙いかもしれないなぁ。