粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

青山繁晴VS香山リカ

2015-05-04 15:15:10 | プロ市民煽動家

最近あるスカパー放送での「事件」が話題になっている。自分自身、評論家の青山繁晴氏のある動画を見終わり、そのままにしていたら、青山氏関連の別の動画が自動的に再生された。4月30日放送のスカパー放送虎ノ門ニュース8時入り」での収録内容が動画として既にネットで登場しているのだ。

この番組は毎週日替わりでジャーナリストや学者など識者がコメンテーターとして出演し、最新の国内外の話題を論じるものだ。(なんとあの武田邦彦中部大学教授もそのひとりだ)30日木曜日は青山氏の出演だが、番組冒頭から過去の番組のお詫びの話だった。(動画最初の約16分間)

先週金曜日に出演したコメンテーター二人ととMC(司会進行)での間で起こった「不適当」なやり取りについてだ。彼らが別の日に出演する青山氏と視聴者を中傷したためだ。それが騒ぎとなって、チーフの山田氏とMC(金曜担当とは別の人物)が青山氏にお詫びすることになった。

先週金曜日のコメンテーターは精神科医の香山リカ氏、経済評論家の須田慎一郎氏、そしてMCがサンキュータツオなる人物だ。番組でも一息入れるブレイクタイムでの会話であり、彼らの本音が飛び出す時間帯でもあった。話題は番組の視聴者数についてで、どのコメンテーターの時が多いかということだった。青山氏が一番ということから話は青山氏とその視聴者そのものに発展していった。

 

山田氏の説明によれば、先週金曜日の放送の雑談枠で、精神科医の香山リカ氏が、青山氏を出待ちする視聴者を「信者」と称すと、経済評論家の須田慎一郎氏も「宗教だから」と同調し、金曜司会のサンキュータツオは「ネトウヨも付いている」と発言したという。

さらに、サンキュータツオは「(青山氏がいる)木曜は毎回、(スタジオの)外にファンがいらっしゃる」というスタッフの言葉から、そのファンの方々に向けて「仕事しろよ!」と発言したというのだ。(ニュース記事より)

 

香山「信者」須田「宗教だから」サンキュー「ネトウヨがついている」「仕事しろよ」。どれも青山氏とその視聴者に対する批判だ。このうちサンキュータツオの二つが酷く、誹謗中傷といってよいが、ここでの言い出しっぺは香山の「信者」発言であり重大ともいえる。

青山氏はこの場に当事者がいないことから「欠席裁判」はしたくないとまず前置きした。ただ彼が香山氏に対しては「精神科医」と呼び、須田氏に対しては「須田さん」と実名をだしたことに自分自身気になった。青山氏の二人に対する「距離感」に差があるように思う。どちらかというと香山氏に対しては疎遠であるばかりでなくある種「不快感」をもっている気がする。「あの精神科医が勝手なこといっている」というのが青山氏の本音ではないか、小生の下司の勘ぐりではあるが。

しかし、青山氏は「僕のこと(自分への中傷)はこれで結構です」と断った上で、彼に賛同や共感を示す人を「ファン」とひとくくりに呼ぶことに苦言を呈し「自分の問題提起を通じて自分で考えている視聴者」だと評価した。その上で「今、(「ネトウヨ」とか「仕事しろよ」とか)口に出しただけでも煮えくり返りますけれども。(視聴者やこのスタジオに訪れた人に対して)謝ったからといって済まされることではない」と声を荒げた。そして「発言なさった方は僕のことではなくて視聴者国民に対する失言について、その生き方にさかのぼって謙虚にお考えになるべきです」と忠告した。

さて、その「生き方」を問われた当事者はどんな反応なのか。香山氏もとりあえず、他の二人とともにこの件で青山氏と視聴者に、お詫びのコメントを出し、チーフの山田氏が青山氏の前で読み上げた。

「…青山氏の人気に驚嘆し(青山氏のファンに対して)『信者』という言葉を使ったのは事実です。ただし、国語辞典にもあるように1宗教の信仰者の意味以外に、2ある人物の思想、人柄に心酔している人という意味もあります。わたしとしてはいうまでもなく、この2の意味で申し上げたままで、宗教、信仰という発想は心にもありませんでした。…ただ信者という単語を1の意味で受け取られ不快荷思われた方がいたことは遺憾に思っております。その方たちならびに青山様にはお詫び申し上げます。」

なんとも「精神科医」にしては言い訳がましく潔さがない。そもそも信者が2の「心酔者」の意味であると彼女が弁解しても青山氏は納得しないであろう。青山氏からすれば視聴者は「自分で考える人々」なのだから。カリスマの主張に誘導されるだけで自分の意見をもたない軽い対象ではない。

青山氏は最後に「ファンとか安直なレッテル張りをしないこと。自分の御意志をもっている方をちゃんと尊重しないと(いけない)と思います」と釘をさして締めくくった。これは香山リカ氏らに対する痛烈な批判といえるだろう。レッテル張りする精神科医者に対して。

しかしながら、騒動はこれだけで終わらなかった。香山氏は一度はお詫びをしながら、実際は本音を自分のツイッターでつぶやいていた。(その後削除)

★私も須田さんもタツオさんもびっくり。とくにタツオさんが熱く怒っています。彼は「学者芸人(笑)」というだけあって表現の問題にこだわりがあるので。でもここでやまては「完全勝利」などと言われるので、つまんない仕事だけど6月まで続けようと相談しています。青山繁晴、池田信夫ホント下劣です。

これが香山リカ氏の「お詫びの真相」である。反省のかけらもない。むしろ青山に対する憎悪剥き出しである。また「つまんない仕事だけど続ける」などとこの放送局を完全になめきっている。この精神科医の「精神構造」に疑問無限大だ。青山氏がいみじくも「生き方にさかのぼれ」と厳しく忠告したことが強烈に思い起こされる。

追記1:このツイートに関して、香山氏は「乗っ取り」で他人がなりすまして書き込んだことを主張しているが。

追記2:しかし、その後香山氏の「乗っ取り」という弁解は極めて虚偽に近いことがあきらかになった。すなわち、最初のツイートは本人の書き込みである可能性が高い。