[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『i -新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]
阿部岳記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]問い続けることが、あらがうこと】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/524025)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/一層信頼なくした軽い「処分」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001200000066.html)。
《▼つくづく、菅義偉官房長官の影響が大きいと思う。1日2回の会見で幾多の疑惑をただただ「問題ない」と切り捨ててきた。この7年間で、政治の土台となる言葉の命が深刻に傷つけられてきた》。
《★もう1つ。内閣府は国会が始まる前に駆け込むように17日、「桜を見る会」の招待者名簿を「行政文書ファイル管理簿」に記載しなかった問題などで、公文書管理法違反に当たるとして、歴代の文書管理責任者だった内閣府審議官・田和宏ら幹部6人を厳重注意の処分とした》
《ここは質問に答える場所ではない》などなど、《政治の土台となる言葉の命が深刻に傷つけられてきた》最低の官房長官殿。最近の会見では、実は、記者選別からもう一段レベルアップし、望月衣塑子記者が挙手しても無視して質問させない、というイジメのようなことが続いている。記者選別から、〝居ないことにされてしまった記者〟に。でっ、い~っつも思うのですが、記者会見に居る周りの記者たちは一体何をやっているのでしょうか?
『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」「ここは
質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」』
公文書管理がズタズタのデタラメで、官僚の《厳重注意処分》でお茶を濁しつつ、最低の官房長官殿は公文書管理法違反を認めざるを得ない状況に。さて、行政府の長や官房長官は責任取らないのですか? 最低の官房長官の会見では、記者の皆さんはなぜ問わないの? テレビを中心とした大マスコミはなぜにバカ騒ぎしないのか? カジノ汚職はどこ行ったの? アベ様による《メディアコントロール》の下、(金子勝さん)《権力に近ければ、罪を犯しても逮捕されない…公安警察・検察が安倍政権を支配していることに事の本質が》。
ニッポンは、《民主主義などの「価値観」を共有する国》なんですか?
『●《民主主義などの「価値観」を共有する国々の仲間だ
と胸を張れるのか。このまま、うやむやにしていい話ではない》』
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【https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/524025】
[大弦小弦]問い続けることが、あらがうこと
2020年1月20日 07:30
政治家の話から筋道、脈絡が消えていく。政治資金規正法違反を認めた下地幹郎衆院議員は「艱苦(かんく)奮闘」という言葉を使った。「苦しくても頑張る」という決意だが、苦しさは議員辞職しない自身の選択ゆえだから、反応に困る
▼宮崎政久衆院議員は、贈賄容疑で逮捕された中国企業元顧問との2012年以降の関わりを否定していた。13年の会食写真が出てくると「食事をもって『関わりがある』とは考えていない」と釈明した。食事はしたが関わっていないという主張に、どれだけの有権者が納得するだろう
▼公選法違反容疑がある河井案里参院議員は、事務所の捜索を受けて公の場に現れた。辞職しない理由を記者に聞かれ、「日本を変えたいから」と答えた。雲隠れしていた2カ月半、自身の立場を見つめ直せなかったのだろうか
▼つくづく、菅義偉官房長官の影響が大きいと思う。1日2回の会見で幾多の疑惑をただただ「問題ない」と切り捨ててきた。この7年間で、政治の土台となる言葉の命が深刻に傷つけられてきた
▼最近は菅氏の会見でも食い下がる記者が増え、桜を見る会の問題点が浮き彫りになった。問い続けることが、あらがうこと。きょうから国会も始まる
▼脈絡という言葉は物事の筋道のほか、血管を指している。対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ。(阿部岳)
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001200000066.html】
コラム
政界地獄耳
2020年1月20日9時31分
一層信頼なくした軽い「処分」
★今日から国会が開会する。今年は大政局の予感の年であり、国会開会中にも何が起こるかわからない。首相・安倍晋三は「五輪に沸き立つ1年」を想定しているようだが、開会にあたり解せないことが2つある。ひとつはカジノ汚職事件で中国企業から100万円を受け取っていたことを認めた衆院議員・下地幹郎が議員辞職せず無所属で活動を続ける考えを示したことだ。本人は「反省もしたし政治資金収支報告書の訂正もした」というが、日本維新の会も除名され、沖縄の維新の支部も解散。ところが下地は九州比例での当選で維新も議員辞職を勧告していた。
★この理屈なら灰色高官ながら反省すれば何の問題もないことになる。けじめもつかない。維新には過去にも丸山穂高が同党を除名、現在はNHKから国民を守る党副党首に納まっている。維新は離党届を受理せず除名、離党勧告すると2人は同じ扱いだが、丸山が他党の幹部になっているのを見て、辞職は間尺に合わないと下地は感じたのだろう。無論形式的に除名にする維新の責任も大きいと言えよう。
★もう1つ。内閣府は国会が始まる前に駆け込むように17日、「桜を見る会」の招待者名簿を「行政文書ファイル管理簿」に記載しなかった問題などで、公文書管理法違反に当たるとして、歴代の文書管理責任者だった内閣府審議官・田和宏ら幹部6人を厳重注意の処分とした。6人は今夏の賞与も減額される。公務員が公文書を破棄したり改ざんすることにちゅうちょがなくなれば行政の信頼はなくなる。仕事の根幹のミス(本当にあったのかもわからないが)に対して厳重注意とボーナスの減額で本当にいいのだろうか。当然、官房長官・菅義偉の責任も大きい。だが、この程度の処分なら森友・加計学園疑惑を例にとれば今後も政権に忖度(そんたく)して、違反を繰り返しても、あとで昇給が待っていると役人は考えるだろうし、国民もこの6人は忘れたころに復権してるはずと考えるだろう。軽い処分で一層信頼をなくしたのではないか。(K)※敬称略
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
二つの日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/善良な国民では生きていけないのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912230000093.html)、
【政界地獄耳/菅迷走 安倍政権に定見なし】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912210000141.html)。
《★受験、就活、老後の保険、これほど生きること、社会には敵が、壁が立ちはだかる。善良な国民でいるだけでは生きていけないものなのか。生きにくい年の瀬だ》。
《既に政権の矜持(きょうじ)や定見などはなくなっている。官房長官・菅義偉の会見のお粗末さへの感想だ。ついこの間まで「何の問題もない」と記者の質問をあしらっていた同一人物とは思えない迷走ぶりだ》。
「1/4」と「2/4」の、サディスティックなアベ様のマゾヒスティックな直接・間接的支持者がいる限り《悪夢》が続きます…。
アベ様やウルトラ差別主義者、最低の官房長官というサディストによる《サディスティックな政治》。それを支持する「1/4と2/4」の皆さん。〝マゾヒスティックな信者〟達…「飼い慣らされ、しつけられている」1/4の支持者と選挙に行きもしない2/4の眠り猫な皆さんには、《まるで戦前に回帰するように、次々と悪法を強行採決して国会を壊し、官邸圧力でメディアを萎縮させ、言論を壊している》(金子勝さん)アベ様独裁という最悪の《悪夢》に、《《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ》に気づいていないらしい。
この「1/4と2/4」と「1/4」の構図を少しでも打ち壊さないとニッポンに未来はない。
『●アベ様曰く「悪夢のような旧民主党政権に戻すわけ…」
…最悪の《悪夢》なアベ様政権に言われては、ねぇ?』
「「〝マゾヒスティックな信者〟達…飼い慣らされ、しつけられている」
1/4の支持者と2/4の眠り猫な皆さんには、
《まるで戦前に回帰するように、次々と悪法を強行採決して国会を壊し、
官邸圧力でメディアを萎縮させ、言論を壊している》(金子勝さん)
アベ様独裁という最悪の《悪夢》に気づいていないらしい」
『●アベ様の無恥・無知・鞭…(リテラ)《とりわけ安倍首相
だけが何段も上のレベルでタブー視されている》現状…』
「アベ様の無恥・無知・鞭…を、テレビでは、ほとんど批判できない。
《とりわけ安倍首相だけが何段も上のレベルでタブー視されている》
現状は、あまりに悲惨過ぎる。マゾヒスティックな信者が心酔する、
こんなサディスティックな独裁政権の下、委縮した社会のままで
いいのですか?」
『●サディスティックな《この政権はその場しのぎの隠蔽を
繰り返し民主主義を壊す「悪魔のような政権」》』
『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が
総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ』
「桜を見る会」税金接待というアベ様模倣犯が多数…。トンだ政府・自民党。
『●「桜を見る会」税金接待…《稲田氏や萩生田氏、世耕氏
といった安倍首相の側近議員たちも…招待し、もてなしていた》』
『●「桜を見る会」税金接待というアベ様模倣犯・世耕弘成
経産相…関西電力〝濁流〟問題でも《関電受注企業から献金》』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912230000093.html】
コラム
政界地獄耳
2019年12月23日8時26分
善良な国民では生きていけないのか
★この内閣は庶民をどれだけ痛めつければ気が済むのだろうか。受験生には文科相が「身の丈に合った」と経済力や地域格差の限界の中で立ち向かえといい、のちに撤回したとはいえ東京選出の議員らしく地方のインフラ不足など気にかけずに厚顔な発言で受験生とその家族を苦しめる。すると慌てて試験自体を中止にして難を逃れようとするが、そのために準備してきた親の努力や混乱、それを横目で見る小さな子供を持つ親は、もう政府の受験環境整備を信用しないだろう。子供を持つ親すべてを文科相は敵に回したといっていい。
★受験で苦しめられた後、今度は就活のためTBSのワシントン支局長に相談すれば酔わされてレイプ。合意があると言い張っても、妻帯者が会社の名前を使って就職を餌に女性をホテルに連れ込む行為のどこに胸を張る部分があるのか。裁判では多くの女性の怒りを買ったが、政界では官邸や警察の関与が疑われる国家的上級国民保護裁判の様相。政治裁判だ。
★その後人生の晩年に差し掛かるころ、保険の勧誘では荒っぽいことに巻き込まれる場合がある。NHKの取材姿勢について「NHKはまるで暴力団」と発言した元総務事務次官で日本郵政上級副社長・鈴木康雄。詐欺まがいの勧誘をしていたことが第三者委員会によって確認された。問題のある契約は、過去5年間で約18万3000件。そのなかで担当者が顧客にうその説明をするなどの法令違反や、高齢者への勧誘で家族を同伴させなかったなどの社内規定違反した疑いがあったのは1万2836件。“勧誘姿勢”が問われた。これではマルチまがいのジャパンライフと同じで高齢者を食い物にしたといえ「かんぽ生命はまるで暴力団」といわれても仕方がない。それにしても事務次官経験者で政府系民間企業・日本郵政の幹部が「まるで暴力団」という言葉を使うことにも驚く。品格のない企業なのか。
★受験、就活、老後の保険、これほど生きること、社会には敵が、壁が立ちはだかる。善良な国民でいるだけでは生きていけないものなのか。生きにくい年の瀬だ。(K)※敬称略
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912210000141.html】
コラム
政界地獄耳
2019年12月21日10時3分
菅迷走 安倍政権に定見なし
★既に政権の矜持(きょうじ)や定見などはなくなっている。官房長官・菅義偉の会見のお粗末さへの感想だ。ついこの間まで「何の問題もない」と記者の質問をあしらっていた同一人物とは思えない迷走ぶりだ。ことに「桜を見る会」についての質問は極端に曖昧になり過去の自身の発言をも否定しかねない混乱を続けている。今思えば「桜を見る会」の招待者名簿の電子データは「復元しない」などの理屈もなく拒否する乱暴ぶりはまだいい方だった。
★最近の傾向は反社会的勢力とは何かの問いに「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難」とか、07年の安倍内閣で反社を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と定めた指針については「まったく変わっていない」といいながら、反社との関係について「お困りであれば警察にご相談いただければ」といい、政府として立脚できなくなっている。
★首相・安倍晋三夫人・昭恵の扱いについては森友・加計学園疑惑当時から、その関与を隠そうとする意図があるのか「公人ではなく私人」と政権に都合よく使い分けてきたが、夫人の公用車の使用状況について「(質問の)意味するところが明らかでない」として回答を拒んだ政府の答弁書に関し、菅は「過去の質問書でも公用車の定義はさまざま」と定義が定まっていないと逃げ始めた。
★そしてついに五輪観戦の「首相枠」や「首相官邸枠」「議員枠」があるかの質問主意書には「『首相枠、官邸枠および議員枠』の意味するところが明らかではないのでお答えは困難」、昭恵の日当や交通費については「範囲が明らかではないため、お答えは困難」と公文書を全部黒く塗りつぶしたような説明を始めた。議員の質問主意書は閣議決定される。つまり各閣僚が全員同意したことと考えれば、この内閣が既に答弁能力を持ちえない内閣だということがわかる。年の瀬、政権にも寂しい空気が流れている。(K)※敬称略
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/積極的に作られていた廃棄のルール】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912040000156.html)。
日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/憲政史上最長政権 ありのまま歴史を刻むか改竄されるのか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265654)。
《森友・加計学園疑惑の際に公文書の破棄や改ざんが大問題になった教訓は同じ政権の中でも何一つ生かされないどころか、拍車をかけるように廃棄のルールを積極的に作っていたことが2日の首相・安倍晋三の答弁で明らかになった》。
《モリカケ疑惑から「桜を見る会」をめぐる公金私物化疑惑に至るまで、高級官僚や自民党幹部がバカボンの後始末に駆けずり回り、公文書や統計を隠蔽・改竄したり、招待者名簿を慌ててシュレッダーにかけたりしている。あまりに哀れで惨めな姿だ。こんな異常事態は史上なかったことだろう》。
『●《名簿の保存期間は「一年未満」だというが、その根拠を
問われると、十月末に改定された規則だという。はあ?》』
『●《要するに悪党が総理大臣をやっていたのだ》、〝「犯罪者」が
総理大臣をやっている〟…それを象徴するトドメのサクラ』
『●「桜を見る会」税金接待というアベ様模倣犯・世耕弘成経産相…
関西電力〝濁流〟問題でも《関電受注企業から献金》』
《教訓は同じ政権の中でも何一つ生かされないどころか、拍車をかけるように廃棄のルールを積極的に作っていた》…それだけではない。《メディア介入で批判を封じ込め、官邸ポリスが幅を利かせる内閣人事局が官僚を制圧。忖度を蔓延させた。公安警察や検察にも支配は及び、安倍以下、主要閣僚の汚職も見逃されて無罪放免だ》。
《拍車をかけ》て壊れていくアベ様の国ニッポン。壊れまくっているニッポン。金子勝さん曰く、《政治も経済も社会も歴史上かつてない衰退の時期として記録されるだろう》と。
『●金子勝さん「安倍さん関連は検察も警察も一切動かない」
「まるで犯罪者集団。泥棒だらけ」「来年は泥棒しませ~ん」』
『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように
“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》』
『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912040000156.html】
コラム
政界地獄耳
2019年12月4日9時24分
積極的に作られていた廃棄のルール
★森友・加計学園疑惑の際に公文書の破棄や改ざんが大問題になった教訓は同じ政権の中でも何一つ生かされないどころか、拍車をかけるように廃棄のルールを積極的に作っていたことが2日の首相・安倍晋三の答弁で明らかになった。首相は「桜を見る会」の今年の招待者名簿を政府が野党議員から資料要求を受けた5月9日に廃棄したことに「1年未満」としている招待者名簿の保存期間について、首相は「今後検討していく」としたものの「野党議員からの資料要求とはまったく無関係であるとの報告を受けている」と答弁した。
★野党から資料要求があった同じ日に大型シュレッダーで廃棄し、電子データについても同時期に消去したというのを隠蔽(いんぺい)以外に考えにくいと感じる国民は多いはずだが、メディアはシンクライアントとは何かすら論じず「復元しにくく」「復元不可能」と首相の答弁をすんなり受け入れた。各省庁で公文書の保存期間がまちまちだったり、課長クラスの裁可で破棄が決まるなど情報公開のルールの統一化などを図る議論を建設的にすべきだろう。
★<1>大臣・副大臣・政務官説明(総理、官房長官、副長官も含む)の際に使用した資料(秘書官への手渡しのみも含む)は、最低5年保存(例えば「決裁は保存文書なので決裁を回すときには重要部分は添付しません」というような“尻抜け”も防止)。政策立案過程を残す意味で決裁資料以前の段階のものを保存する<2>国会議員・政党(与野党問わず。秘書を含む)から受け取った資料、説明した資料も、最低5年保存。国の政策(公金たる税金の使い道)への関与の記録を残す意味であり、会計監査院の質問にも耐えうる資料。国権の最高機関の議員に行政権側がどう働きかけたかを明らかにする意味でも、政治家も官僚の口車に乗らないし、その逆もチェックできる。無論、法律で定めたこれらの保存期間に違反してシュレッダーにかければ、公務員としての懲戒はもちろん、場合によると刑法犯に。このくらい公文書管理法を一部改正して残すべき。今のところ会計監査院しか賛同してくれないか?(K)※敬称略
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265654】
金子勝 慶応義塾大学経済学部教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。
金子勝の「天下の逆襲」
憲政史上最長政権 ありのまま歴史を刻むか改竄されるのか
2019/12/04 06:00
(内政も外交も成果がほぼゼロの憲政史上最長政権
(C)日刊ゲンダイ)
安倍首相の通算在職日数が戦前の桂太郎元首相を抜き、憲政史上最長の政権になった。安倍晋三という首相が優れているからではない。むしろ逆だ。多くの人が国力の衰えを知りながら、現状を壊したくないからと3代目のバカボンの延命を許し、自然死を待っている状況だからだ。
モリカケ疑惑から「桜を見る会」をめぐる公金私物化疑惑に至るまで、高級官僚や自民党幹部がバカボンの後始末に駆けずり回り、公文書や統計を隠蔽・改竄したり、招待者名簿を慌ててシュレッダーにかけたりしている。あまりに哀れで惨めな姿だ。こんな異常事態は史上なかったことだろう。
内政も外交も成果がほぼゼロというのも珍しい。外交は原発セールスがことごとく失敗。「ウラジーミル」と呼ぶロシアのプーチン大統領にはコケにされ、北方領土の2島返還に方針転換しても1ミリも動かない。北朝鮮問題では蚊帳の外に置かれ、拉致問題の進展もなし。Jアラートを鳴らしまくって政権浮揚に利用していたのが、米朝対話に局面転換した途端、韓国叩きに様変わり。
日米貿易協定の経緯もデタラメ。TPPに「参加しない」と言っていたのに米国に引きずり込まれ、トランプ政権が離脱を決めると「TPPに引き戻す」と言い出したが、二国間交渉に持ち込まれて取られるだけ取られて、超特急で国会承認を急ぐポチぶりである。
アベノミクスの失敗は目も当てられない。2年で2%上昇の物価目標は6年半経っても未達で、ついには達成時期も放棄。ひたすら国債と株を買い続け、出口のないネズミ講に陥っている。自動車以外の産業は次々に衰え、コンピューター、半導体、ディスプレー、バイオ医薬品、デジタル通信機器などあらゆる領域で競争力が衰えている。
原発推進で東芝を経営危機に陥らせ、腐った官民ファンドで半導体とディスプレーがダメになり、クールジャパンは大赤字で、日産自動車は青息吐息。対韓輸出規制で化学産業はアウト。どうしようもない状態だ。
にもかかわらず、安倍が持ちこたえたのは、第2次政権発足以降のメディア介入で批判を封じ込め、官邸ポリスが幅を利かせる内閣人事局が官僚を制圧。忖度を蔓延させた。公安警察や検察にも支配は及び、安倍以下、主要閣僚の汚職も見逃されて無罪放免だ。
憲政史上最長のバカボン政権時代は、政治も経済も社会も歴史上かつてない衰退の時期として記録されるだろう。いや、ひょっとすると大失政の記録も改竄されて消えてしまうかもしれない。
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
リテラの記事【安倍政権が「反社会的勢力の定義は困難」閣議決定のトンデモ! 「桜を見る会」ごまかすため2007年の政府指針を覆し“反社”野放しへ】(https://lite-ra.com/2019/12/post-5136.html)。
日刊ゲンダイの記事【宮内庁長官に元警察官僚 “安倍官邸ポリス”跋扈の恐ろしさ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266061)。
《おいおい、この国は正気なのか──。「桜を見る会」に反社会的勢力が招待されていた問題で、本日、政府は、反社会的勢力の定義について「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難だ」とする答弁書を閣議決定したのだ》。
《“警察国家”になりかねない――。宮内庁は10日、17日に退任する山本信一郎長官(69)の後任に警察庁出身の西村泰彦次長(64)を充てる人事を発表した。ほとんどの国民は気付いていないだろうが、いつの間にか、警察官僚出身者が政府の主要ポストを次々に押さえ始めている…国民を暴力装置で監視する――。英国作家ジョージ・オーウェルの「1984」に描かれた管理社会にソックリじゃないか》。
《政府は、反社会的勢力の定義について「…限定的・統一的な定義は困難だ」…閣議決定》! アベ様御妃の「私人」を閣議決定…それに次ぐ名作・閣議ケッテェ~シリーズの一つ。《全閣僚が合意して政府の方針を決定する手続き》が閣議決定なのに、酷いね。
『●トドメのサクラ…「私人」にオトモダチ招待「枠」?
《政府は「首相夫人は公人ではなく私人」とする答弁書を閣議決定》』
《推薦枠は首相夫人の昭恵氏も持っていたという。学校法人「森友学園」
への国有地売却を巡り学園と昭恵夫人の関係が問題となった際に、
政府は「首相夫人は公人ではなく私人」とする答弁書を閣議決定した。
公的行事の招待権限を私人に与えていたことになり、
「私物化」を政府自ら認めたことになる》
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/佐藤栄作と安倍晋三の違い】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201912120000086.html)によると、《★安倍内閣は異次元の閣議決定を繰り返している。これは歴史の検証に耐えうるレベルのものではないだけでなく、内閣を挙げてすべての閣僚が同意したとんでもない愚行だ。閣議決定とは憲法や法律で内閣の職務権限とされる事項や国政に関する重要事項で、内閣の意思決定が必要なものについて、全閣僚が合意して政府の方針を決定する手続き。★森友・加計学園疑惑が問われていた17年3月14日、政府は野党の質問主意書に首相夫人・安倍昭恵は「公人ではなく私人であると認識している」と閣議決定》。
そして、《反社会的勢力の定義》に関連して、《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を反社会勢力にも通じる人物に頼》んだ件はどうなったのですか?
『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を反社会勢力にも
通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?』
「山岡俊介さんの『アクセスジャーナル』の【<書籍紹介>
「安倍首相自宅放火未遂事件の闇」で本紙・山岡インタビューも
掲載(『「安倍晋三」大研究』。望月衣塑子。
KKベストセラーズ)】…《書籍『「安倍晋三」大研究』が発売に
なった。そのなかに、本紙がスクープした
「安倍首相自宅放火未遂事件の闇」(いわゆる“#ケチって火炎瓶”)
について、本紙・山岡をインタビューした内容が30頁に渡り掲載
されている》」
日刊ゲンダイの記事【“反社おじさん”菅長官KO寸前 側近の公金不倫旅行まで発覚】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266133)によると、《不倫に反社――。7年にわたって安倍政権を支えてきた屋台骨2人に、芸能人なら仕事を干されかねない問題が直撃だ。「不倫」は和泉洋人首相補佐官(66)、「反社」は菅官房長官。根底にあるのは長期政権のおごりと公私混同で、政権中枢は腐り切っている》。
新たな名作・閣議ケッテェ~が生み出されれる? 「不倫ではない」と閣議決定、「不倫について限定的・統一的な定義は困難」と閣議決定?
『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻』
《コトの経緯のすべてを知る前川喜平前文科次官は、文科省に
獣医学部の設置認可を求めて“圧力”をかけていた人物を
次々と暴露。次官当時、和泉洋人首相補佐官が
〈総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う〉と発言…》
『●主犯A…『A Few Good Men』のように
ネイサン・R・ジェセップ大佐を証人台に座らせろ!』
《「はじめから加計学園に決まるようにプロセスが進んだように
見える。非常に不合理な意思決定だった」「背景に首相官邸の
動きがあったと思う。和泉洋人首相補佐官がさまざまな動きをしていた」》
《前川氏は和泉洋人首相補佐官より「総理は自分の口からは言えない
から私が代わりに言う」として、獣医学部新設の迅速な対応を
求められてきた事実を証言し、
「(規制の)穴の開け方に不透明さがある」と言及した》
『●《これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も辞める
ということははっきりと申し上げておきたい》』
《さらに前川喜平・前文部科学事務次官が、安倍首相の側近である
和泉洋人首相補佐官から「総理の代わりに言う」として対応を
早くしろと迫られていたことを証言するなど「加計ありき」の実態が
明らかになりつつあったが、安倍首相は頑として「岩盤規制」の一点張り》
『●元祖?・有言実行されない大見得・啖呵《報道がそれで
抑圧される、そんな例があったら私は辞める》』
《しかも、この改ざんの指示も安倍官邸がおこなっている可能性が高い。
財務省をはじめとする官僚経験者らも、もっと上の政治家の指示も
なく公文書を大幅に改ざんすることは考えられないと言っているし、
実際、加計学園問題では、萩生田光一官房副長官(当時)や
和泉洋人首相補佐官ら、安倍首相の名代とも言える官邸幹部が
文部科学省に圧力をかけていたことがわかった》
『●〝前川喜平になるな佐川宣寿になれ〟!?
「官邸べったり」藤原誠官房長の文科事務次官への昇格人事』
「「前川喜平になるな佐川宣寿になれ」ってこと!? つまり、
《政権・官邸の意向に服従しろ》。文部科学省内で《安倍首相が力を入れる
教育の国家主義化、愛国主義化の強化》してくれそうな、《官邸べったり》
《官邸のイエスマン》藤原誠官房長の文科事務次官への昇格人事。
こんな好き勝手な人事、《ロコツな“官邸人事”》で各省がズタズタに…。
それでも少しはましな「人物」ならまだしもね…。下足番紙にデマを
リークした官邸の意を受け、《和泉洋人首相補佐官の代理人として前川氏を
黙らせるために暗躍》。それに、続・大惨事アベ様内閣の文科相が
アレですものねぇ」
直近のデタラメな閣議決定は…《調査・研究》の名目で、国会で議論することもなく、お得意の閣議決定で自衛隊を中東〝派兵〟する…。そんなこと、許されないし、やってはいけない。
『●《中東への自衛隊派遣の本格検討に着手した。大災害を尻目に
自衛隊を海外派遣――。国民二の次政権の本質…》』
『●NGO「ペシャワール会」の中村哲さんが亡くなる…
《平和憲法のもとでの日本の国際貢献のありようを体現した人だった》』
《自分の意のままとなる人物》で好き勝手な人事…。いま、恐ろしいことに、まさに《安倍官邸ポリス》。
『●「5月0日」?…内閣法制局は安保関連法案の審査を
いつ決裁したのか? そもそも審査したのか??』
《自分の意のままとなる人物を聖域と言われてきた内閣法制局に
送り込み、杜撰極まりない方法で安保法制を押し通してしまった
安倍首相。しかし、この手は内閣法制局に限った話ではない。
NHKの籾井勝人会長しかり、日銀の黒田東彦総裁しかり、くわえて
先日行われた宮内庁の人事では、次長として内閣危機管理監の
西村泰彦氏を送り込んだ。これは天皇へのあきらかな報復であり、
生前退位議論を官邸がコントロールするための人事だ》
『●『官邸ポリス』と監視社会・警察国家と前川喜平さん…
映画『新聞記者』と現独裁政権批判と望月衣塑子さん』
「毎日新聞の記事【これが本当なら「現代の特高」…前川元次官が
語る告発ノベル「官邸ポリス」のリアル】」
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【https://lite-ra.com/2019/12/post-5136.html】
安倍政権が「反社会的勢力の定義は困難」閣議決定のトンデモ! 「桜を見る会」ごまかすため2007年の政府指針を覆し“反社”野放しへ
2019.12.10 10:35
(首相官邸Twitterより)
おいおい、この国は正気なのか──。「桜を見る会」に反社会的勢力が招待されていた問題で、本日、政府は、反社会的勢力の定義について「その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難だ」とする答弁書を閣議決定したのだ。
反社会的勢力の定義は困難って、そんな馬鹿な。実際、2007年に政府がまとめた「企業が反社会的勢力による被害を防止するための指針」では、〈暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人〉とはっきり定義しているからだ。そして、この定義をもとに金融庁は各金融機関や業界団体に「反社データベース」の充実などを求め、民間企業でも反社会的勢力との関係遮断に取り組んできた。しかも言っておくが、この指針を出したのは第一次安倍政権だ。つまり、安倍首相は自ら定義したものを、いまになって政府は「定義は困難」だと言い出したのだ。
無論、この答弁書を閣議決定したのは、「桜を見る会」で反社会的勢力と思われる人物が招待されていた問題が取り沙汰されていた際、11月27日の定例記者会見で菅義偉官房長官が「反社会的勢力についてさまざまな場面で使われることがあり、定義は一義的に定まっているわけではない」と述べた結果だろう。
これはとんでもない話だ。「反社会的勢力の定義は困難」というのが政府見解になってしまえば、今後、都道府県など地方自治体で施行されている暴力団排除条例も骨抜きになってしまう。さらに、今年は吉本芸人による反社会的勢力の闇営業が大きな問題となったが、これからは「政府の見解では定義は困難なので反社とは言えない」などと責任逃れすることもできるだろう。いや、もっと言えば、これほど定義が曖昧になってしまえば、政府に都合の悪い人物や団体が「反社会的勢力」に仕立て上げられることだって十分可能になってしまうのではないか。
ようするに、これまで政府は反社会的勢力との関係を遮断するよう訴えてきたのに、「桜を見る会」をめぐって反社との関係が非難の対象となった途端、定義を曖昧にして有耶無耶にしてしまったのである。これは、都合の悪い文書を破棄して「復元は不可能」「バックアップデータは行政文書ではない」などと強弁したり、一流ホテルが明細書を発行しないという常識外れの主張をしたりという一連の「疑惑隠し」とまったく同じで、今度は疑惑を隠すために、ついに政府指針まで捻じ曲げてみせたのである。
もはや「ぶっ壊れている」としか言いようがないが、“元凶”である菅官房長官も相当ぶっ壊れている。
本日午後におこなわれた会見で菅官房長官は、記者からこの閣議決定の問題を突っ込まれると、上記した答弁書の内容を繰り返した。さらに記者から「政府の指針は何だったのかという話になると思うが」と質問されると、こう答えた。
「(政府の指針は)暴力団の不透明化や資金獲得活動の巧妙化、こうしたものが進むなかで民間企業が暴力団をはじめとする反社会的勢力との関係を遮断し、これらによる被害防止する観点からこのための基本的な理念や具体的な対応についてとりまとめたものだと承知している。現在、民間企業においてはこの指針を踏まえた上で暴力団をはじめとする反社会的勢力との関係の遮断のための取り組み、これを着実に進めていると思う」
■菅官房長官が「桜を見る会」で握手を交わした相手は「準暴力団の企業舎弟」と新潮報道
いやいや、だからその指針に書かれた定義をひっくり返して「社会情勢によって変化するから定義は困難」と言い出したせいで、今後、何をもって反社だと認定すればいいかが不透明になってしまったのではないか。それなのに「民間企業は指針を踏まえてやっている」って、まったく答えになっていない。
その上、「もともと定義は困難な用語だったのか」と問われると、菅官房長官は一言も発さず、黙ってこくこくと頷いたのだった。
答えになっていない答えを繰り返し、ついには頷くことしかできない菅官房長官──。それも当然だろう。というのも、実際に「桜を見る会」には、反社会的勢力が招待されていたことははっきりしているからだ。
たとえば、「桜を見る会」の反社招待問題を取り上げた12月5日発売の「週刊新潮」(新潮社)の記事では、SNSにアップされていた「桜を見る会」招待者の写真に写っているA 氏という人物について、大阪府警関係者が経歴を証言。A氏は大阪で地下格闘技の団体をやり、その一方で「組合費などと称して飲食店などからみかじめ料を巻き上げるように」なったといい、2010年には金融機関から約4600万円をだまし取った詐欺容疑で、2014年には傷害容疑で逮捕されるなどしているという。このA氏について、沖縄県警では「半グレの『Aグループ』のリーダー」であり、同グループは「準暴力団」という位置付けで認識されていると語られている。
そして、菅官房長官が「桜を見る会」でニコニコと笑顔をたたえながらがっちりと握手を交わしてツーショット写真を撮った人物は、「A氏の企業舎弟と言われている人物」(暴力団に詳しいジャーナリスト)だというのである。
「予算が増加しているのはセキュリティ対策のため」などと言いながら、実際には政府が関係遮断を訴える反社会的勢力までが招待されて税金でもてなし、その関係者と官房長官が笑顔でツーショット写真の撮影に応じていたとは──。あまりに杜撰極まりないが、こうした事実を認めるわけにはいかないため、ついに政府は「反社会的勢力を定義するのは困難」などと言い出したわけだ。
■望月衣塑子記者が新潮報道を質問するも、菅は「週刊誌報道に答える場ではない」と打ち切り
実際、本日午後の会見では、この「週刊新潮」の報道について、東京新聞の望月衣塑子記者が追及すると、それまでは記者の質問攻めにヘラヘラしていた菅官房長官が豹変。「反社や半グレと指摘される方々があの場にいたのか。なぜ参加できたのか。これは確認できたのか」と質問されたのに、菅官房長官は「認識はしていない。私は暴力団がいたとは一切言っていない」と話をずらし、追加質問しようとする望月記者をいつものように司会が遮ろうとする始末。さらに望月記者が「来年はオリンピックなのに警察の情報収集能力は大丈夫なのか」と問うと、こう断言した。
「警察の情報収集能力は、絶対に間違いない。週刊誌の報道にひとつひとつ答える場ではない」
「週刊誌の報道」って、まさに菅官房長官自身にかかわる問題なのだが。しかし、ここで望月記者がさらに何かを問いかけようとしたのだが、菅官房長官は司会のほうを見て「ちょっと」と指示を出す。すると、司会は「ありがとうございました」と言い、会見を終わらせたのだった。
最近は朝日や毎日、北海道新聞などの記者が連携して質問を重ね、官房長官会見にも変化が見られていたが、望月記者の質問はいつものとおりシャットアウトする……。男性記者には追加質問を許しているのに、この対応の差は「追及する女性記者」に対する露骨な差別なのではないのかと思わざるを得ないが、ともかく、反社会的勢力が招待されていた問題について、調べる気はまったくないということらしい。
だが、これをこのまま看過することは到底できない。自分たちに都合が悪くなると、これまで政府が示した定義さえ覆す。こんなことが許されてしまえば、安倍政権は思うまま、何だってできてしまうからだ。民主主義ならぬ「ご都合主義」国家に変えようとするこの動きに、黙っているわけにはいかないだろう。
(編集部)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266061】
宮内庁長官に元警察官僚 “安倍官邸ポリス”跋扈の恐ろしさ
2019/12/11 14:50
(宮内庁長官に抜擢された警察庁出身の
西村泰彦次長(C)日刊ゲンダイ)
“警察国家”になりかねない――。宮内庁は10日、17日に退任する山本信一郎長官(69)の後任に警察庁出身の西村泰彦次長(64)を充てる人事を発表した。ほとんどの国民は気付いていないだろうが、いつの間にか、警察官僚出身者が政府の主要ポストを次々に押さえ始めている。
◇ ◇ ◇
西村氏は東大法学部を卒業後、1979年に警察庁入庁。警備局長や警視総監、内閣危機管理監などを歴任し、2016年9月に宮内庁次長に就任した。ちなみに、中学から野球を始め、三重県立伊勢高の野球部で主将を務めた。当時、「球児と文通したい」との雑誌投稿をキッカケに知り合った大分県の女子高生が、現在の妻だという。
西村氏が抜擢されたのは、「官邸と皇室とのつながりを強化するため」(官邸事情通)とみられているが、今年7月には環境省の外局である原子力規制庁の長官にも警察庁出身の荻野徹次長(当時)が着任したばかりだ。
外局だけでなく、官僚トップの杉田和博内閣官房副長官をはじめ、内局ポストのトップにも警察出身者が続々登用されている。外交・安全保障政策をつかさどる国家安全保障局長に北村滋・元内閣情報官、災害などの緊急時に省庁をまとめる内閣危機管理監に沖田芳樹・元警視総監、といった具合に警察官僚の優遇が目立つ。
■情報と暴力を備えた組織が政治と癒着
元キャリア官僚による“リアル告発ノベル”との触れ込みで話題になった「官邸ポリス 総理を支配する闇の集団」(講談社)では、政権を支える警察出身官僚が政敵を潰す様子がリアルに描かれている。あくまで“フィクション”とはいえ、警察出身者が「官邸ポリス」として跋扈するサマは、安倍政権とよく似ている。
ジャーナリストの青木理氏は「元警察官僚が宮内庁長官に抜擢されること自体は珍しくない」と指摘しつつも、こう続ける。
「現政権の特徴は、警察官僚が官邸の中枢に深々と食い込んでいることです。戦後の日本は、戦時中に特高などがファシズムの“先兵”となってしまった反省を踏まえ、警察組織への政治の直接的干渉を排除する公安委員会制度などが整備されました。ところが、一種の政治警察である公安部門の力が増すにつれて、警察そのものが政治へとあからさまに接近して権力を振るうようになってしまいました。『官邸官僚』に警察出身者が目立つのはその証左。情報機関であり、暴力装置でもある警察が政治側と癒着している今、反権力側の団体や個人の情報が政治的理由からリークされ、社会的地位を脅かされることもあり得ます。日本が『警察国家』になっていく恐ろしさを軽視すべきではありません」
国民を暴力装置で監視する――。英国作家ジョージ・オーウェルの「1984」に描かれた管理社会にソックリじゃないか。
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[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注」した方は、素直に挙手願います!(東京新聞2018年8月27日)↑]
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/強引な幕引きもできない官邸の混乱】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911150000116.html)。
《首相・安倍晋三は自身が主催する「桜を見る会」について「官房長官が説明した通り私の判断で中止することになった」とドヤ顔で語ったが、首相が私物化していることが争点になっているものを自分で中止にするといったところで、それは国民が決めることではないかと日本中で突っ込みが入ったのではないか》。
「1/4」の自公お維支持者や「2/4」の眠り猫な皆さん、もう分かったでしょ!? モリカケや公文書隠蔽、アベ様取り巻き連中の数々の不正…今回の《公金による買収》も有耶無耶に…といった、何時もの同じ結末でいいのですか?
『●アベ様お得意の《政治の私物化》の極致…《「桜を見る会」…
公的イベントを支援者接待と政治資金集めに利用》』
『●「桜を見る会」税金接待…《稲田氏や萩生田氏、世耕氏といった
安倍首相の側近議員たちも…招待し、もてなしていた》』
『●「桜を見る会」税金による支持者接待および「前夜祭」
政治資金パーティー…公職選挙法違反および政治資金規正法違反』
「《公職選挙法違反にあたる可能性…政治資金規正法違反疑惑》…
晋和会では当然きちんと処理されてるんですよね? それとも、
安晋会の方で処理してるんですか?」
『●「中止」で幕引き、火消しを図る気、満々…アベ様は
《ひいては集票が期待できる》ので「桜を見る会」と前夜祭を利活用』
《本音のコラム 「桜も赤くなる」 斎藤美奈子…後援会員や支持者への
感謝と慰労を示すことができ、ひいては集票が期待できる。
招待客の名誉欲や自尊心をくすぐり、ひいては集票が期待できる。
芸能人らとの記念撮影はPRになり、ひいては集票が期待できる。
税金の無駄遣い? いや公金による買収でしょ》
『●《ひいては集票が期待できる》の3乗で《公金による買収》
…《幕引きは許されない。疑惑解明の始まりにすぎない》』
東京新聞の笑える記事【桜を見る会 事務所ツアー 首相、際立つ地元優遇】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019111502000279.html)によると、《会には各界で功績、功労があった人だけでなく、首相の支援者が招かれており、招待基準の不透明さや人数肥大化が問題視されている。参加者の一人は「特にすることはなく、芸能人を探して楽しんだ」と振り返った。…前日、都内で開かれた首相後援会「前夜祭」の様子も分かってきた。参加した男性によると、費用は五千円でホテル名での領収証を受け取った。複数の丸いテーブルを十人ほどで囲む立食形式で、卓上に瓶ビールが五本ほど。食事はカツオのカルパッチョや焼き魚、巻きずしなどだった。野党は代金が安過ぎるとし、差額分を首相側が補填(ほてん)した可能性に焦点を当てるが、男性は「会場はぎゅうぎゅうで五千円は高い。ぼったくりかと思った」とこぼした》。
《ぼったくり》って言われてるし。《会場はぎゅうぎゅう》…過剰に人数をチョロマカシタんじゃないの? なんで「ホテル名での領収証」なんだろう…不思議だ。見積もり上の人数分の白紙領収書をホテルが準備するの??
東京新聞の記事【首相「事務所はきちんと対応」 懇親会費で反論】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019111502000278.html)によると、《「事務所はきちんと対応している」と反論…「国会から求められれば説明を果たすのは当然だ」…菅義偉官房長官は記者会見で「ホテルに柔軟に対応いただける。通常、(参加者が)百人来れば百人分を立食で用意することはないのではないか」と話し、問題ないとの認識をあらためて示した》。
ホテルから見積もりを取っているはずで、参加者何人で準備したんでしょうねぇ? 過剰に人数をチョロマカシタんじゃないの? 5割とか? それでも差額は出るわなぁ、どう考えても…。収支報告書にどうして記載しないで済むんでしょうかねぇ、不思議?
【大竹まこと ゴールデンラジオ! 2019年11月15日】(https://www.youtube.com/watch?v=vnX-skDR-z0)。
滅茶苦茶面白いので、是非、聞いてみて下さい!! 紳士交遊録は毎週金曜日恒例の金子勝さん。室井佑月さん「あの贈収賄で検察・警察が動かないってことになると、一体何が贈収賄なの?」、金子さん「安倍さん関連は検察も警察も一切動かないって国」、「まるで犯罪者集団。泥棒だらけ」、アベ様の《私の判断で中止》によって「来年は泥棒しませ~ん」。「この国は、泥棒(風なヒト。みたいな人)に投票する国」。
余談ですが、大竹メインディッシュには斎藤貴男さん登場。もちろん、「消費税のカラクリ」。消費税…《自分よりも弱い立場の取引先に負担を回し、そうされた者はさらに弱い取引先に……最も弱い者が破滅する》。アベ様のニッポンはそんな社会を目指しています。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911150000116.html】
コラム
政界地獄耳
2019年11月15日9時34分
強引な幕引きもできない官邸の混乱
★安倍内閣の危機管理法がそのまま適用された「桜を見る会」の開催中止。「新しい判断」「異次元」で事態の収拾を図ろうとする「なかったことにする」論法はさすがに通じない。13日夜、首相・安倍晋三は自身が主催する「桜を見る会」について「官房長官が説明した通り私の判断で中止することになった」とドヤ顔で語ったが、首相が私物化していることが争点になっているものを自分で中止にするといったところで、それは国民が決めることではないかと日本中で突っ込みが入ったのではないか。
★ましてその前日には公明党代表・山口那津男が「民主党もやっていた」と間抜けな収拾策で攻勢を強める野党の出ばなをくじこうとしたり、自民党幹事長・二階俊博が「何が問題があるのか」と記者を詰問するなど、時代錯誤の政治家の対応策が火に油を注いだが、首相の中止発表は彼らの助け舟も間抜けに聞こえるほど、官邸のちぐはぐ対応と焦りを感じる。二階はその扱いに憤ったのか、自身が進める「国土強靱化税制の整備・創設を支援する議員懇話会」の会合に欠席者が多いことに憤慨。「こんなことで自民党は選挙をやれるか。近いうちの選挙をやろうという時に、もうちょっと気合かけなきゃダメじゃないか」と八つ当たりした。
★ただ、この「桜を見る会」での私物化疑惑は安倍内閣の性格をよく表している。お友達を招いて選民意識を持たせ、長期政権ですべて首相の意のままに独裁的に歴代内閣が踏襲するルールを勝手に解釈し、役人は書類破棄と火消しに走るが情報がまん延していてその場しのぎだとわかってしまう。身の丈発言での英語試験中止判断や、2人の閣僚の更迭とそっくりだ。明らかに森友・加計学園疑惑とは違い、1年前の政権なら強引に幕引きもできたろうが、今の官邸の混乱と統率力では野党と国民の疑念を払拭(ふっしょく)する力がない。議事録を改ざんしたり、資料を破棄して調査を妨げるどころか、桜を見る会は公開情報と参加者のブログで事足りた。政権のほころびは権力者たちの慢心としか言いようがない。(K)※敬称略
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
リテラの記事【安倍首相が「桜を見る会」で税金使って地元後援者を大量招待! 公的イベントを支援者接待と政治資金集めに利用】(https://lite-ra.com/2019/10/post-5020.html)。
《森友・加計学園問題で露呈した安倍首相による「政治の私物化」だが、またしても信じがたい事実が発覚した。毎年おこなわれている首相主催の「桜を見る会」で、安倍事務所が地元・山口から後援会員を大量に招待し、“おもてなしツアー”として利用していたことがわかったからだ》。
いろいろな意味で酷過ぎる。《「桜を見る会」…ジャパンライフは招待状と安倍首相の顔写真を宣伝チラシに載せ大々的にアピール》…もう止めたら?
《首相主催の「桜を見る会」の来年度予算が今年度の3倍になることに批判が集まっている。安倍首相のシンパ囲い込みのための数時間の花見に、5700万円もの血税が使われるのだ。ニンジンの皮まで食べて消費増税に備えている納税者が怒るのも無理もない》。《愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった企画展「表現の不自由展・その後」》へ《文化庁の補助金7800万円全額》不交付の一方で、アベ様の私的文化的?な《安倍総理のサクラになる会》(©小田嶋隆さん、https://twitter.com/tako_ashi/status/1178523901380317184)には《予算3倍…5700万円もの血税》が飲み代・私的接待へとドブガネ。そんなことばかりにドブガネせずに、災害対応や防災に少しでも回したら? こうやってサクラがどんどんと再生産される社会なんてまっぴらだ。
『●災害の度にこれほど批判される政権も珍しい…《台風…が
列島を直撃して被害が次々と発生…“のんびり休養”状態》』
言っちゃぁ悪いが、のこのこ出かける人たちの気が知れないね。《百田尚樹や有本香、ケント・ギルバート、竹田恒泰、上念司などといったネトウヨ安倍応援団》に羞恥心を求めてもしょうがないが、その他の皆さんの御心や如何に?
成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》。《どんどん図にの》っている馬さんや鹿さんは、どうやら《役者》や芸能人だけでなく、《安倍首相のシンパ囲い込みのための数時間の花見》という私的行事に血税がドブガネされても《怒る》ことのない方々も含まれそうだ。
『●争点は「壊憲」: 大橋巨泉さん「最後の遺言」…
日本を『戦争ができる国』に変えてはいけない』
『●「政治家にしてはいけないレベルの人材をチヤホヤして
勘違いさせ、党を挙げて見抜けない「節穴責任」」』
『●東京電力核発電人災下の福島でも荒稼ぎしたゲス・ヒトデナシな
詐欺師・ジャパンライフの片棒を担ぐ議員達』
『●《福島県での相談が最も多かった》…福島を食い物にする
ゲス・ヒトデナシぶり、それに手を貸すアベ様ら』
「《「桜を見る会」…ジャパンライフは招待状と安倍首相の顔写真を
宣伝チラシに載せ大々的にアピール…安倍首相もまた“広告塔”
としての役割》を果たしていた訳です。その他、片棒を担いだ
議員達は? アベ様も含めて、
《ゲス・ヒトデナシな詐欺師・ジャパンライフの片棒を担ぐ議員達》、
彼ら自身もゲス・ヒトデナシ。《福島県での相談が最も多かった》
…福島を食い物に。」
『●《恥を知》らない《日本新悲劇の座長》(星田英利さん)な
裸のアベ様…予算委員会のための時間が無いらしい』
『●映画『新聞記者』…《現在進行形の政治事件をモデル…。
官邸が巧妙に仕掛ける同調圧力によって社会全体が萎縮》』
『●醜悪な、《なぜ安倍首相に心酔する》ファナティックな女性記者
(広報屋)や政治屋が…? 一方、〝忖度〟しない者には…』
『●萩生田光一文科相《テロ予告や脅迫で「表現の不自由展」を
中止させた勢力に加担する行為…表現の自由を圧殺する暴挙》』
「桜を見る会」前夜祭という立派な政治資金パーティーについて、《政治資金規正法違反の疑い》だそうですよ。あぁ、でも《自民党の最近のルールは「返せば問題ない」と、なかったことにできるというもの》でしたねぇ。あれぇ~、もし「資料は破棄した」といったことになると、「返し」ようもないですよね…。
『●核発電は「金のなる巨大木」…《自民党の最近のルールは
「返せば問題ない」と、なかったことにできるというもの》』
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【https://lite-ra.com/2019/10/post-5020.html】
安倍首相が「桜を見る会」で税金使って地元後援者を大量招待! 公的イベントを支援者接待と政治資金集めに利用
2019.10.11 10:53
(2019年の「桜を見る会」(首相官邸HPより))
森友・加計学園問題で露呈した安倍首相による「政治の私物化」だが、またしても信じがたい事実が発覚した。毎年おこなわれている首相主催の「桜を見る会」で、安倍事務所が地元・山口から後援会員を大量に招待し、“おもてなしツアー”として利用していたことがわかったからだ。
そもそも、「桜を見る会」というのは各界の功労者を総理大臣がねぎらうイベントだが、第二次安倍政権下では安倍首相の私物化が目に余るとして問題になってきた。たとえば、毎年のように多くの芸能人やアスリートらが招待され、そうした人気者たちと仲よさげに写真におさまることで安倍首相は自分のPRの場として活用してきたが、今年4月に開かれた会では、なんとあのネトウヨ番組『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)の出演陣である百田尚樹や有本香、ケント・ギルバート、竹田恒泰、上念司などといったネトウヨ安倍応援団をこぞって招待したのだった。
しかも、問題はその「おもてなし」の費用だ。会の予算額は、2014年度以降は約1767万円で固定されていたのだが、同年度の支出は予算を大きく上回る3005万円に。支出は年々増えていき、今年2019年度は5519万円にものぼった。
なぜ予算を3倍も超えるほどの金がかかっているのか。その原因のひとつと考えられているのが、第二次安倍政権下での招待客の増加だ。招待者の人数の目安は1万人とされているのに対し、今年招待された人は1万5400人、参加者は1万8200人にもなっている。
しかし、「どうして招待客が増えたのか」という国会での追及に対して、政府は「各府省庁からの意見を踏まえ幅広く招待」と述べるばかり。「どこの省が増えたのか」と訊いても、「資料は破棄した」の一点張りだった。
ところが、ここにきて、冒頭でもふれたように、「桜を見る会」が安倍首相の支持者のための“おもてなしツアー”にも使われていたことがわかったのだ。
この問題をスクープしたのは、「しんぶん赤旗日曜版」10月13日号。その記事では、安倍首相の地元・山口の後援会関係者や後援会員らが、こんな証言をおこなっているのだ。
「桜を見る会には毎年参加している。地元の後援会員が数百人規模で上京し、みんなで首相と記念写真をとっている。安倍事務所の恒例行事だよ」
「下関の安倍事務所から参加確認があり、希望すれば、内閣府から招待状が送られてくる」
つまり、本来は「各界の功労者をねぎらう」会であるはずなのに、安倍首相はそこに自分の支持者を大量に招待していたというのである。
証言者によると、「旅費は自分持ち」だと言うが、飛行機や宿泊先のホテル、貸し切りバスなどはすべて安倍事務所が手配。しかも、都内観光もセットになっているほか、「桜を見る会」では安倍首相との写真撮影にくわえ、芸能人やスポーツ選手に会え、無料で飲み食いでき、お土産までついてくる。その上、「桜を見る会」の一般招待客は手荷物検査を受けるが、後援会員の場合はそれもなく、「バスの駐車場がある“裏口”から入るのが恒例」だという。まさに至れり尽くせりの接待ツアーではないか。
■安倍首相後援会の「桜を見る会」ツアー参加人数は数百人規模!「昭恵氏」枠まで
さらに驚かされるのが、その参加人数だ。この「桜を見る会」ツアーに参加した山口県在住の女性はこう話している。
「集合場所のホテルニューオータニから大型バスで会場の新宿御苑に行きました。私が乗ったのは十数台目。号車や時間は安倍事務所の指定でした。バスは17台と聞きました」
単純計算で、もしこのバスが定員40人として満員だった場合、参加者人数は680人にものぼることになるのだ。
しかも、記事ではこうした「安倍首相の地元後援会」枠だけでなく、“「昭恵」枠”も存在するのではないかと示唆。というのも、昭恵氏が名誉会会長を務めたスキーイベントの実行委員や、昭恵氏の農業仲間、昭恵氏と日本酒をつくる女性のグループなどが「桜を見る会」に招待されているからだ。実際、ある男性は、とあるイベントで昭恵氏と名刺交換して以降、「会の招待状が届くようになった」と言い、「僕は政治家の知り合いがいないし、自民党支持者でもない。“昭恵夫人枠”としか考えられない」と証言している。
ようするに、安倍首相は「各界の功労者」をねぎらうための公的イベントに、数百人規模にもなる自分の後援会員や、自分の妻のお友だちたちを招待し、税金で手厚くもてなしているというのである。
これらの事実だけでも、いかに安倍首相と昭恵氏によってこの国が食い物にされているかがよくわかるが、「しんぶん赤旗日曜版」の記事では、さらに重大な問題が取り上げられている。
じつは、「桜を見る会」の前日の夜には、「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」なる催しが開催されており、ここに安倍首相も参加している。現に、今年は「桜を見る会」は4月13日におこなわれたが、前日12日の首相動静を確認すると、〈午後6時33分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ着。同ホテル内の宴会場「鶴の間」で昭恵夫人とともに「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」に出席〉とある。
■「安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭」に政治資金規正法違反の疑いも!
そして、この「前夜祭」参加者によると、会は立食式のパーティで、安倍首相や昭恵氏と記念写真をおこなったり、歌手が登場するなどの盛大なものであるらしい。実際、今年、出演した歌手はブログで〈シャンソン、ラテンに交えてオリジナル新曲も歌わせていただきました〉〈1000人程のお客様〉〈ハードスケジュールの中お一人おひとりに笑顔で丁寧に握手をされる安倍首相と昭恵夫人のお姿に感動致しました〉と、安倍首相と昭恵氏とのスリーショット写真付きで報告している。
だが、問題なのは、この「前夜祭」では複数の参加者が「5000円の会費を払った」と証言していることだ。政治資金規正法では「対価を徴収して行われる催物」は政治資金パーティーと規定されており、その収入や経費などは収支報告書に記載しなければならない。だが、〈安倍首相が代表の政党支部や関係する政治団体の収支報告書には、前夜祭の収支の記載がありません〉というのである。つまり、政治資金規正法違反の疑いがあるのだ。
「桜を見る会」という公的イベントを私物化し、税金を使って自分や妻の支持者やお友だちを接待する一方、「桜を見る会」を利用するかたちで開催した政治資金パーティーには違法の疑いまで──。まったく腐りきっているとしか言いようがない。
しかも、信じられないことに、2020年度予算の概算要求では、内閣府は安倍首相が私物化するこの「桜を見る会」の関連経費として、本年2019年度の3倍を超える5729万円を計上。前述したように、これまで会の予算額が1767万円なのに対し2019年度は5519万円もかかったが、それが問題になったことで無駄遣いを見直すのではなく、逆に予算額を増やしてきたのだ。完全に国民を舐めているとしか思えない態度ではないか。
国民が汗水垂らしておさめた税金が、安倍首相の応援団や後援会員、昭恵氏のお友だちたちを接待するために浪費されてゆく……。はっきり言って、そんな「桜を見る会」など廃止するべきだが、そのためにも、この安倍首相の公的イベントの私物化、税金の無駄遣いについて徹底的した追及がおこなわれることに期待したい。
(編集部)
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
日刊スポーツの三つのコラム【政界地獄耳/閣僚のお粗末な「所管外」発言】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909140000038.html)と、
【政界地獄耳/政府も県も出遅れた台風対策】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909160000094.html)と、
【政界地獄耳/もはや政治ではない…すべてを諦めた社会】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909180000103.html)。
《「所管外です」。記者「一政治家として…」。「所管外です」。もう1度「一政治家として…」と問うと「結構です」。記者「何で答えられない」。河野「閣僚ですから」と答え、強引に打ち切り会見場を後にした。所管外には答えないのならば外相時代に恋愛相談をしていたのは一体、どこの所管なのか》。
《政府も動きだしたのは13日。この日の閣僚懇談会で首相・安倍晋三から停電の復旧に全力を挙げ、全省庁一体となって住民の生活支援に万全を期すよう各閣僚に指示したという。11日の内閣改造を延期していれば政府の対策は別のものになっていたはずだ…★しかし後手後手に回ったのは官邸だけではない。千葉県の初動対応にも問題がありそうだ》。
《★閣僚の顔ぶれを見ても、千葉県を中心とした台風災害の対応を見ても、この内閣の水準の低さを感じることが多い。自民党はいつから国民の気持ちを第一に考えなくなったのだろうか》。
『●《野党の質問にヤジを飛ばしている実態…今では政府側が
野党を“ヤジる”という憲政史上まれにみる下品な内閣》』
既に「独裁」モード…それに気づかぬ「1/4」の自公お維支持者と眠り猫な「2/4」の間接的支持者。《国民の意向に沿う》って…。アベ様が自民党総裁4選ねぇ。党内のお話ですので、どうでもいいですけど、支持者の皆さんもお好きですねぇ。《腐敗や堕落》の極みだというのに。
琉球新報の【<社説>安倍総裁4選論 独裁政治招く恐れがある】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-990703.html)によると、《これ以上任期が延びれば1強政治の弊害がさらに拡大し、独裁につながりかねない。安倍晋三首相(自民党総裁)の総裁4選論が再び浮上している。11日の自民党人事で再任された二階俊博幹事長は、新役員の記者会見で、安倍氏の総裁4選について「総裁が決意を固めたときは、国民の意向に沿う形で党を挙げて支援したい」と述べた。4選を促すような発言に危機感を覚える。政権の長期化は腐敗や堕落の元凶になるからだ。》
『●《韓国の法相人事にはあれだけ国民挙げて賛否を言うのに、
自国の閣僚人事には論評しないメディアと国民も不思議》』
千葉県を中心とした台風被害そっちのけで…何をやっているのか。《安倍政権はあまりにも無責任かつ冷酷な対応》。《千葉県の初動対応にも問題がありそうだ》…最も責任の重い知事も自民党系〝完全無所属〟な「元気モリモリタ」。《反省材料とは言えず大失態だ。政界には昔から「みこしは軽い方がいい」という言葉があるが、それを地で行くお粗末さ》。ちなみに、《大阪府以外でも、神奈川県の松沢成文知事、千葉県の森田健作知事らがカジノ誘致に取り組んでい》た…賭博場開帳に夢中。
リテラの記事【千葉で停電続くも安倍政権はいまだ冷酷対応!「関係閣僚会議」も開かず菅官房長官は「台風被害」なのに「豪雨被害」と】(https://lite-ra.com/2019/09/post-4975.html)によると、《1000戸を超える家屋被害に、1週間以上もつづく停電や断水、土砂災害の危険──。一方、この被害規模に対し、安倍政権はあまりにも無責任かつ冷酷な対応をとりつづけている》。
『●壊れた国…金子勝さん《安倍サン、ひょっとして
国会もない、選挙もない国につくり変えたいのですか》!?』
《ついに安倍政権の「驕り」はここまできたか──。昨日、
河野太郎外務相が定例会見において、記者から受けた日露関係の
質問をすべて「次の質問どうぞ」で押し通し、何ひとつ
答えなかったのだ》。
《しかし、外交は国民の理解なくしては成り立たないというのも
事実である。ましてや国家主権に関わる領土を巡る交渉だ。
主権者たる国民に交渉の状況をまったく知らせず、結論が出た後に
国民に認めろと迫るのは、あまりにも乱暴ではないか。
「次の質問どうぞ」と繰り返すのは国民への説明は交渉の邪魔としか
思っていないからと勘繰りたくもなる》
《「所管外です」。…「所管外です」。…「結構です」。…河野「閣僚ですから」と答え、強引に打ち切り会見場を後にした》。河野太郎新防衛相ぼアタマ大丈夫だろうか? 国会での答弁も「所管外」かもね?
「次の質問どうぞ」事件でも懲りていないらしい。脱原発でないことは公言していたが、脱核燃料サイクルも捨て去ってしまったらしい〝最低の外務相〟から〝最低の防衛相〟へ横滑り。先が思いやられる。特に、沖縄イジメ。
『●むき出しの「言論弾圧政党」: 東京新聞社説
「沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で抗議すべきこと」』
「日刊ゲンダイの記事【木原氏更迭では済まない 安倍政権は
「勉強会発言」が命取りに】…、山岡俊介さんの
アクセスジャーナルの記事【<主張>百田尚樹
「沖縄2紙をつぶせ」発言ーー櫻井よしこと共に筆を折っては】…。
報道機関全体が立ち上がらなければウソだ。
東京新聞の社説曰く「沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で
抗議すべきことである」。まったく同感。今立ち上がらない
報道機関など、言論の放棄。」
むき出しの「言論弾圧政党」は《人材の宝庫》。
リテラの記事【安倍首相が補佐官人事でヒトラー並み側近政治! “影の総理”今井秘書官、百田尚樹に「沖縄2紙潰す」発言させた木原稔を抜擢】(https://lite-ra.com/2019/09/post-4974.html)/《完全に国民を舐めた人事だが、しかし、もっとも驚かされたのは、この人事かもしれない。それは、今井尚哉首相秘書官を首相補佐官に昇格させ、さらには首相秘書官と兼任させるという人事だ》。
『●《人材の宝庫》…《安倍政権史上、過去最高の“お友だち=
極右”内閣…背筋が凍るような極右議員が勢揃い》(リテラ)』
さっすが~《人材の宝庫》。
日刊ゲンダイの記事【日本会議系に統一教会系…安倍新内閣はまるで“カルト内閣”】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261913)によると、《第4次安倍再改造内閣は、党4役を含めると日本会議国会議員懇談会の幹部が12人もいる極右内閣。ところが実は、霊感商法問題で知られる宗教団体「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)がらみの大臣と党4役も計12人いる》。
《この内閣の水準の低さ…。自民党は…国民の気持ちを第一に考えな》い。《まもなく消費税がアップ…何も問題はないとの認識だ。さびたアンテナで政治を進める、それを批判する者もいない。これは政治ではない。すべてをあきらめた社会ではないか》。「1/4」の自公お維支持者と眠り猫な「2/4」の間接的支持者の皆さん…酷い社会になりました。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909140000038.html】
コラム
政界地獄耳
2019年9月14日7時9分
閣僚のお粗末な「所管外」発言
★議員時代に持論を自らのブログや発言で展開しておいて、閣僚になるとその考えや思想一切を封印し、内閣に従うというやり方を強く打ち出したのは防衛相・河野太郎だ。12日の会見でも河野は記者から「大臣はかつて脱原発の考え方をお持ちでしたが現在は」と問われ「所管外です」。記者「一政治家として…」。「所管外です」。もう1度「一政治家として…」と問うと「結構です」。記者「何で答えられない」。河野「閣僚ですから」と答え、強引に打ち切り会見場を後にした。所管外には答えないのならば外相時代に恋愛相談をしていたのは一体、どこの所管なのか。
★環境相・小泉進次郎も子供が生まれたら育休を取ると宣言していたものの、そのことを問われると「こんなに騒ぎになること自体が、日本て固いね、古いね」とかわし「こういう報道自体がなくなる未来をつくっていきたい。この固い社会が変わるように、そんな日本の環境をつくっていく1つの力になれたらと思います」と答えになっていない。また、前環境相・原田義昭が辞める直前に「思い切って(汚染水を海に)放出して希釈するしか方法がない」と発言したことに小泉は「所管は環境省ではない。経産省の小委員会で議論されている」とかわした。
★これからは所管外と言って逃げようとする議員が増えるだろう。しかし政治家の発言には責任が伴う。「古い」とか「固い」の話ではなく逃げただけだ。12日には福島県いわき市の漁協に出向き前大臣の発言をわびた。台風被害で疲弊する千葉を通り過ぎ、まず福島に出向き復興相の所管に首を突っ込むのなら、経産省が海に放出すると決めた場合、大臣の仕事は所管外ながら経産省の決定をわびに行くのだろうか。原田は次の内閣で議論して欲しいと宿題を投げただけだ。それをまず否定して所管外では説明がつかない。経産の決定を環境相として真っ向から挑んでいくのが仕事ではないのか。政治家としても閣僚としても2人の発言は憲政史上まれに見るお粗末さだ。閣僚の発言は官房長官や首相の責任でもあることを付記しておく。(K)※敬称略
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909160000094.html】
コラム
政界地獄耳
2019年9月16日8時4分
政府も県も出遅れた台風対策
★台風15号が首都圏に猛威を振るったのは9日の月曜日。官邸は8日の関係閣僚会議を見送っている。千葉県で大規模停電や断水などの被害が出ていることを受け自民党政調会長・岸田文雄が党の災害対策特別委員会を開いて内閣府などから被害状況の報告を受けたのは15日。政府も動きだしたのは13日。この日の閣僚懇談会で首相・安倍晋三から停電の復旧に全力を挙げ、全省庁一体となって住民の生活支援に万全を期すよう各閣僚に指示したという。11日の内閣改造を延期していれば政府の対策は別のものになっていたはずだ。
★官房長官・菅義偉は会見で「関係省庁に調査を指示した。指定基準を満たせば、速やかに指定の見込みを公表したい」と激甚災害指定を示唆した。また経産相・菅原一秀は復旧を前倒しするため、電力各社に追加人員の派遣を要請したというが、復旧の前倒しどころか指示の遅れは否めず、災害対策本部を官邸に9日に立ち上げていればこんな間抜けな時期に間抜けな指示は出ていないはずだ。1年後のオリンピックを考えれば、過剰と言われようともっと本気でやるべきだった。
★しかし後手後手に回ったのは官邸だけではない。千葉県の初動対応にも問題がありそうだ。暴風が吹き荒れた翌日の10日に県に対策本部設置。知事・森田健作は「想定以上の台風でこうすればよかったのではと言われると、確かに足りなかった部分もあったかもしれず、大きな反省材料としていかなければならない。今回、情報をつかめなかったことをしっかり精査したい」としているが、断水していることを3日もわからないのは反省材料とは言えず大失態だ。政界には昔から「みこしは軽い方がいい」という言葉があるが、それを地で行くお粗末さだ。自治体の首長の力量はこういった場で試される。(K)※敬称略
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909180000103.html】
コラム
政界地獄耳
2019年9月18日8時19分
もはや政治ではない…すべてを諦めた社会
★閣僚の顔ぶれを見ても、千葉県を中心とした台風災害の対応を見ても、この内閣の水準の低さを感じることが多い。自民党はいつから国民の気持ちを第一に考えなくなったのだろうか。さまざまなスキャンダルを内閣の一員が起こしても説明しない、混乱をわびるだけで本質については謝罪せず、貫き通す姿勢を誰も咎(とが)めなくなった。簡単に辞任させず内閣改造で交代させる手法をとるなど、責任の所在をあいまいにさせる政治を実践してきた結果だろう。
★それは首相・安倍晋三の口癖でもある「責任は私にある。任命責任を含めて私にある」としながら、その恥ずかしい現実を聞き流すようになったからだ。森友・加計学園疑惑の関与者たちは、ほとぼりを冷ますように入閣するなど復権し、議事録を残さないという方針を固めて事実関係はすべて闇の中だ。骨のある閣僚はいないのかと探せば「所管外」を繰り返し、すべてはあいまいな政治を突き進める。
★安全保障を声高に叫ぶものの、政権の言う安全保障は軍事的要因のことばかり。子どもの7人に1人が貧困という数字が抱える問題や、食品や作物の安全はなかなか優先されはしない。だが、国民は怒りの矛先を政権には向けない。選挙ではその矛盾に気付いた有権者が与党議員を落選に追い込むが、野党に期待が募るからでもない。いずれの政治家も国民から見れば物足りない、優先順位も違っている。以前の与野党の政治家には威厳と緊張感があったが、正義感と庶民感覚がなくなったと言えまいか。まもなく消費税がアップするが、数カ月の軽減策は複雑すぎて怒る気も起きない。すると財務相らは「増税前の駆け込み需要はない。だから反動減もない」と何も問題はないとの認識だ。さびたアンテナで政治を進める、それを批判する者もいない。これは政治ではない。すべてをあきらめた社会ではないか。(K)※敬称略
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
リテラの記事【松尾貴史が語るテレビで芸人が権力批判できない理由…安倍首相のモノマネに「誰かが号令かけたように苦情の電話が」】(https://lite-ra.com/2019/07/post-4803.html)。
《そんな松尾貴史が、最近、スタジオ・ジブリが発行する小冊子「熱風」6月号で、ジャーナリスト・青木理氏との対談に登場。芸能界の内側から“お上にモノを言えない雰囲気”を分析し、日本のマスメディアの問題を深くえぐっているので紹介したい》。
『●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され
露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン』
「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の
水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が
痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」
「ユーゲントのよう」】」
《松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っている
のではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だった
ヘルマン・ゲーリングの「国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。
外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に
対しては『愛国心がない』と批判するだけでいい」という証言を紹介。
そして、こんな言葉で文章を締めくくっている》
『●松尾貴史さん「政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演…
批評性がないくせに評論家のふりをして…」』
《心根も作法も悪い安倍政権 議論を拒み、「中間報告」という禁じ手で
「共謀罪」法を成立させた安倍政権に対し、ツイッターで
〈悪辣、卑怯、狡猾、下品、姑息〉といった激しい言葉を羅列して批判した。
皮肉を効かせた風刺を身上とするタレントの松尾貴史氏(57)には珍しい
ストレートな物言いだ。ものを言わない芸能人が多い中、堂々と自らの
主張を発信するのはなぜか。その思いとは――》
『●松尾貴史さん×室井佑月さん対談、
「安倍首相は、嘘も権力の私物化も恥ずかしいとすら思っていない」』
『●成田三樹夫さん、《権力にへたへたする役者じゃ意味がない。
…バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ》』
アベ様による善政は何一つ無し。悪辣な独裁状態。そんなアベ様の「政」で唯一〝上手く行っている〟のが、メディアコントロール。《日本のメディアの閉塞状況》《閉塞するメディア、政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況》…。
『●沖縄イジメ: アベ様…「大学時代の恩師は
二つのムチ(無知、無恥)を挙げ「彼は歴史を知らない」」』
アベ様の無恥・無知・鞭…を、テレビでは、ほとんど批判できない。《とりわけ安倍首相だけが何段も上のレベルでタブー視されている》現状は、あまりに悲惨過ぎる。マゾヒスティックな信者が心酔する、こんなサディスティックな独裁政権の下、委縮した社会のままでいいのですか?
『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟
メディアコントロール…「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…』
『●南彰記者『報道事変』…《皆さんと一緒に考え、
新しい時代のメディア、ジャーナリズムをつくっていきたい》』
『●《日本のメディアの閉塞状況》《閉塞するメディア、
政権批判に対して圧力がかかる不健全な言論状況》…』
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【https://lite-ra.com/2019/07/post-4803.html】
松尾貴史が語るテレビで芸人が権力批判できない理由…安倍首相のモノマネに「誰かが号令かけたように苦情の電話が」
2019.07.11 09:13
(小冊子「熱風」6月号(スタジオ・ジブリ発行))
「老後は年金に頼るな、2000万円自助で貯めろ」とする金融庁の年金問題で、結局、報告書の受け取りを拒否、国会でも集中審議に応じず争点を隠して参院選に臨もうとしている安倍首相。相変わらずの強権政治と言わざるを得ないが、テレビではそうした首相の国民軽視を批判するどころか、コメンテーターの芸人やタレントらがお茶を濁してばかりで問題を追及しようとしない。
そんななか、メディアやSNSで安倍政権へ果敢に苦言を呈しているのが、マルチタレントの松尾貴史だ。
松尾といえば、俳優としてドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ)での好演が記憶に新しいところだが、最近もTwitterで年金問題について〈都合の悪い報告は拒否するという愚行の方が逆に不安や不信を助長する。労働統計のイカサマといい、年金財政検証を参院選後に発表するという姑息といい、この政権のなりふり構わぬ足掻きは醜悪過ぎる〉(6月12日)と痛烈に批判した。
文筆活動でも、毎日新聞の連載コラムでは政治や社会問題を深い教養に裏付けされた言葉で紡ぎ、今年2月にそれをベースにした著書『違和感のススメ』(毎日新聞出版)を上梓。つねに“多数派”を疑いながら、メディアタブーや政権批判に踏み込んでいる。
そんな松尾貴史が、最近、スタジオ・ジブリが発行する小冊子「熱風」6月号で、ジャーナリスト・青木理氏との対談に登場。芸能界の内側から“お上にモノを言えない雰囲気”を分析し、日本のマスメディアの問題を深くえぐっているので紹介したい。
まず、青木氏が、芸能活動に関わっている人たちは、自らの政治的信念などの発言を避ける傾向が明らかに強いと言うと、松尾は「同調圧力」とは別に、「芸能分野のビジネススタイルの因習」が背景にあると指摘する。
「たとえば江戸時時代の、おそらくは芸者の置屋からきているような気もするんですが、「置屋はんに迷惑かけたらあきまへん」「旦那衆に迷惑かけたらあきまへん」という世界。置屋や旦那衆に迷惑をかけないよう、行く先々の水に合わせなければならず、だから当たり障りのないような振る舞いをする。日本の芸能界の場合、大きな芸能事務所が芸人を雇って派遣するという形が長く続いてきましたね。いわば芸人の元締めのような形で芸能プロダクションが存在する。そうすると、多くの人気者を抱える芸能プロダクションとしては、さまざまな企業や団体との利害なども考えるようになってくる」
芸能プロという元締めの存在は、まさにテレビで政権批判がタブーになっていく構造の特徴のひとつだが、他方、欧米の芸能界では俳優やミュージシャンたちが積極的に政治批判をし、それが世間でも大きな話題となっている。松尾は、それは「自分が自分のエージェントを選んで雇っているから」だとして、さらに、「社会風刺」に対する歴史的な文化の差異を理由にあげる。
「欧米では、宮廷道化師のような存在も歴史的にありました。その道化師だけは王様に失礼なことをしても許される。そういう存在が日本にはたぶんなかったんじゃないでしょうか。力の強い人に対してものが言えないという風潮がものすごく強い」
■松尾貴史が語る「叩きやすいものを叩く」風潮とその背後にある閉塞感
政権中枢など力の強い者へは過剰に忖度する一方で、ネット上では、少しでも安倍政権に批判的だととらえられた言論は、確実に安倍応援団やネット右翼から標的にされる。また、政権の重大不祥事や問題発言が大して批判されないまま、「バイトテロ」や「交通事故の加害者」などはその何百倍もネット上で批判にさらされ、過剰な社会的制裁を受ける。いわば批判の価値観の転倒だ。
「いわば、誰もが叩きやすいものを叩いて溜飲を下げるという風潮の背後にある閉塞感。ほかに鬱憤ばらしをする場がないから、誰かが少し道を踏み外したら寄ってたかって叩きのめすという気持ち悪いムード。もともとこの国にはそういう面があったのかもしれません。たとえば関東大震災の際の朝鮮人虐殺とか、誰もが善良な市民の顔をして普段生きているけれど、誰もがそういう負の側面も持っている。最近は匿名のネット上で誰かを叩いたり、デマを拡散して溜飲を下げてみたり……」(松尾)
松尾が言うように、「叩きやすい者だけを叩く」という性質はネットで広くみられるが、それはテレビにも同じことが言えるだろう。青木氏が、昔のテレビでは政治家のモノマネなどの政治風刺があったが、最近は見られなくなったと指摘すると、松尾は、自身がかつて安倍首相のモノマネをテレビで披露したときに受けた“圧力”についてこう語るのだ。
「まだ政権に復帰する前、自民党総裁選に出馬したころのことです。そうしたら、そのテレビ局に苦情の電話が、まるで誰かが号令をかけたように大挙して押し寄せたらしいんですね。で、「次回からは結構です」と言われてしまった。ひょっとしたら誰かに雇われたアルバイトなのか、あるいは義憤に駆られた人たちが同時多発的に電話をかけたのかは知りませんが、そんなふうにプレッシャーめいたことが起きるようになったのが一因かもしれません」
たしかに、テレビで安倍首相のモノマネをすれば、すぐさま親衛隊のネット右翼たちが局に“電凸”と呼ばれる抗議を殺到させ、Twitterなどでも炎上に追い込むのは火を見るより明らかだ。松尾や青木氏も指摘しているとおり、海外では、コメディアンがトランプ米大統領のモノマネなどで強い社会風刺を表現し、それが視聴者にも受け入れられているのに、日本ではそれが「けしからん」として逆にバッシングを受けてしまうのだ。
■安倍首相だけが何段も上のレベルでタブー視されている現状
しかもこの問題は、単に「政治家を笑う」ということ自体がタブー化しているということではない。現在の政治のなかで大きな力を持たない野党や若手の議員、あるいは地方議員の場合、ワイドショーは彼らの問題発言やトンデモ言行を盛んに取り上げ、普段、政治的話題に触れない芸人やタレントたちも口を揃えて批判に転じるケースがある。数年前、「号泣議員」としてあらゆるメディアから笑われた野々村竜太郎・元兵庫県議などはその最たる例だろう。
しかし、これが安倍首相となると話はまったく違う。たとえば第一次政権の際、任期途中で突然、総理をほっぽり出した無責任ぶりに触れれば、即座にネトウヨたちが「持病をバカにした!」などと言いがかりをつけてくる。また、芸人やタレントが野党の政治家を批判しても何も言わないが、たとえば、ウーマンラッシュアワーや爆笑問題などが安倍政権を揶揄するネタを披露すれば、狂ったようにいっせいに牙を剥く。
つまり、「権力・権威を笑う」ことが忌避されるテレビのなかでも、とりわけ安倍首相だけが何段も上のレベルでタブー視されているのである。当然、そうした“安倍揶揄”に対する炎上攻撃を目の当たりにしたテレビ局や他のタレントたちは萎縮し、「笑い」だけでなく、ちょっとでも政権に批判的なコメントをも封印してしまう。そうした負のサイクルがすでにでき上がってしまっているのだ。
もっともこうした現象については、青木氏も「広い意味で政治的な発言ということで言えば、情報番組の司会やコメンテーターをしている芸人やタレントはたくさんいるし、首相をゲストに招いたお笑い番組まであるというのに、そうしたケースでは大した批判が起こらない」と言及している。これに対して松尾は「要するに、強い者を味方する発言は許されるんです。逆に、強い者に歯向かうような発言は批判されてしまう(笑)」と述べているが、まさにそのとおりとしか言いようがない。
■松尾貴史が政権批判を続ける理由「収入は半分くらいになったけど、次の世代を考えれば」
その意味でも、松尾のようにウィットに富んだ政治批判を続けるメディア人は貴重だが、やはり、周囲からのプレッシャーは凄まじいものがあるようだ。前述した著書『違和感のススメ』では、一億総活躍社会などの政策、森友・加計学園問題をめぐる政府対応などを鋭く批判的に批評しているのだが、芸能の世界でこうした問題提起をする難しさは、松尾自身が身をもって知っている。それでも松尾を駆り立てているのは、日本を“戦争のできる国”につくりかえている安倍政権への危機感なのだろう。
「収入で言えば、たぶん半分くらいになっているかもしれませんが、子ども世代が戦争でひどい目に遭うかもしれないとか、そういう可能性を考えれば、いま受けているストレスなんてケタ違いに小さいんじゃないですか」(松尾)
もちろん、政権批判を理由に仕事を干されるということなどあってはならないが、それ以上に、松尾が対談の最後で強調したのは、「権力に対する風刺」を含む権力への批判をためらわないための、積極的な戦略と心構えだった。
「だから一番大切なのは、きちんと批評性のあるものを、時には面白おかしく作ること。そういう才能のある放送作家だとか、パロディに達者な人たちを集めて情報発信する拠点を作る必要があるかもしれません。ただ、そういう賢い人たちって、賢いから仲間割れをしやすいところもあって(笑)」
「政治の世界だって、政権とか与党っていうのは権力と金を持っているから、放っておいてもたくさんの人が自然に群がるわけでしょう。一方、批判する側はみんな正しい批判をしているんだけど、誰もが自分は正しいと思っているから、そのうちにだんだん仲間割れを起こして、力が分散してしまう。最近の選挙の結果ってそういうことでしょう」
たしかに、ある意味でネトウヨや応援団文化人は下品ではあるが、それゆえに“安倍サマ”の大号令で一致団結している。一方、メディアにいる気骨のある記者やディレクターは組織のなかで孤立しやすく、政界では野党同士の連携が不十分なのは間違いないだろう。
しかし、このまま安倍政権を放置していれば、明日が今日よりもまたひとつ悪くなっていくだけだ。社会風刺の本質は、自らが真剣に「おとなしさ」を捨てることで権力を笑い者にし、それによって立ち向かう流れをつくっていくことではないのか。政権とその応援団のあまりの傍若無人ぶりにへこたれている人は、是非、松尾貴史のやり方を目に焼き付けてほしい。
(編集部)
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[●『新聞記者』(望月衣塑子著)…《ひとつずつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》↑]
AERA dot.の南彰記者の記事【東京新聞・望月記者を恐れる官邸 いま政治取材の現場で起きている「異常事態」とは】(https://dot.asahi.com/dot/2019070100074.html)。
《松坂桃李、シム・ウンギョンの主演で、官邸権力とメディアの攻防を通じ、「この国に新聞記者は必要なのか」を問いかけている。官邸による東京新聞・望月衣塑子記者の質問制限に異議を唱え、6月に新著『報道事変』(朝日新書)を出版した新聞労連委員長の南彰氏が、執筆の思いと危機にたつ政治報道の現実の一端を紹介》。
最低の官房長官が、相も変わらず、望月衣塑子記者に暴言連発。「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」…。…周りの記者は何やってんだ? 何とも思わないのかね? 内心、最低の官房長官殿に喝采を叫んでいるのか? 《国連のデービッド・ケイ特別報告者》は《権力の監視者としての役割を果たすためには、報道機関は自らの取材や報道を自由に追求する必要がある》…こんな当たり前を指摘されるニッポンの《報道機関》って、一体?
数少ないながらも、幾人かの記者の皆さんが望月さんのサイドに立つ。そんなお一人が、南彰記者。《政治報道の現実の一端を紹介》して下さっている。新著『報道事変』(朝日新書)を早々購入した。読むのが楽しみ。
映画『新聞記者』は《内閣情報調査室の暗躍》を描いたもの。前川喜平さんに関連して、内調は記者らに向けて、《ひとつは…マスコミへの警告、もうひとつは…当人への警告》と恫喝。恐ろしい社会に。
2019年7月参院選。こんなサディスティックな独裁政権の下、委縮した社会のままでいいのですか? 「2/4」の眠り猫な皆さんの半分とは言いません(投票率25%アップ)が、1/4の方(投票率12.5%アップ)でもいいので、今度こそ、投票所へ足を運びませんか。もちろん投票先は野党へ…与党自公・癒着党お維なんて以ての外です。
《結果的にメディアが官邸を守る役割を担っているのが現状》…アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…それが諸悪の根源かも知れない。何か一つでも、市民のための「政」があっただろうか? 映画『新聞記者』…《官邸支配とメディアの萎縮》、《安倍政治の象徴》《内閣情報調査室の暗躍》を描きつつ、《現在進行形の政治事件をモデルにした作品の上映は異例だ。官邸が巧妙に仕掛ける同調圧力によって社会全体が萎縮》…そんな社会がこれからも続くと思うと、耐えられません。有権者の《責任》を果たしてほしい。
映画『新聞記者』がMotive Forceとならないものか? 来る2019年7月参院選で、「2/4」の眠り猫な皆さんを投票所へ〝駆動〟させる力に。
『●『新聞記者』(望月衣塑子著)読了…《ひとつずつ真実を
認めさせて、さらに裏を取っていくこと―――》』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。
やっているのは犯罪。自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●アベ様の政で唯一〝上手く行っている〟メディアコントロール…
「一人でも権力に立ち向かう」とはいうものの…』
『●【<金口木舌>権力はうそをつく】《イラク戦争…
大量破壊兵器の保有は後に捏造だと明らかになった》』
『●《安倍派のライバル候補に対する選挙妨害を
反社会勢力にも通じる人物に頼》む…なぜに報じられないの?』
『●《テンチョンニュース》で決して報じない
《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》』
『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」
「ここは質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」』
『●『官邸ポリス』と監視社会・警察国家と前川喜平さん…
映画『新聞記者』と現独裁政権批判と望月衣塑子さん』
『●木下昌明さん《あの黒く目隠しされた羊…
実は何も知らないで日々を送っているわたしたちのことではないのか?》』
『●映画『新聞記者』…《内閣情報調査室の暗躍》
《ひとつは…マスコミへの警告、もうひとつは…当人への警告》』
『●映画『新聞記者』…《現在進行形の政治事件をモデル…。
官邸が巧妙に仕掛ける同調圧力によって社会全体が萎縮》』
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【https://dot.asahi.com/dot/2019070100074.html】
東京新聞・望月記者を恐れる官邸 いま政治取材の現場で起きている「異常事態」とは
南彰 2019.7.3 08:00 dot. #朝日新聞出版の本 #読書
(菅義偉官房長官の記者会見で挙手をする
東京新聞・望月衣塑子記者(左) (c)朝日新聞社)
(『報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか』 (朝日新書)
南彰 ISBN: 4022950250)
現代日本で進行中の政治やメディアを取り巻く状況をサスペンス・エンタテインメントとして映像化した映画「新聞記者」の公開が全国約150館で始まった。松坂桃李、シム・ウンギョンの主演で、官邸権力とメディアの攻防を通じ、「この国に新聞記者は必要なのか」を問いかけている。官邸による東京新聞・望月衣塑子記者の質問制限に異議を唱え、6月に新著『報道事変』(朝日新書)を出版した新聞労連委員長の南彰氏が、執筆の思いと危機にたつ政治報道の現実の一端を紹介する。
* * *
いま、新聞をはじめとする既存メディアには力がない。
朝日新聞が掘り起こした森友学園問題の公文書改ざんも、かつてなら政権運営の継続を困難にさせる話だっただろう。それにもかかわらず、首相は自民党総裁選で3選を果たし、担当の財務大臣すら責任を問われることなく続投している。スクープを連発した朝日新聞の取材班がまとめた森友・加計学園問題の本よりも、首相と親しい評論家が出版した『徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』の方が売れているような状況だ。既存メディアの力を見透かした権力はどんどんつけあがってきている。
それにもかかわらず既存メディアの人間は強がって、自分たちの周りで起きていることを率直に語らないから、国民・市民の共感も得られない。そうした悪循環を断ち切り、メディアで働く仲間をもっと国民・市民に「必要だ」と感じてもらえる存在へと変えていきたい。そんな思いで執筆したのが、新書『報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか』(朝日新書)だ。
自在に情報発信できる術を手にした権力側と、交渉力を失って選別・分断される既存メディアという構造的な変化を描きながら、権力側に都合のいいウソや強弁が横行し、真偽を見極めるための質問すらできない国に陥っている状況を突破する戦い方を探った。その考察の中心に据えたのは、菅義偉官房長官の記者会見において東京新聞社会部の望月衣塑子記者が2年近くにわたって受けている質問制限・妨害問題だ。
時間の経緯のなかで忘れられがちだが、この問題の発端は、2017年5月17日に菅氏が記者会見でウソをついたことにある。
安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設をめぐり、文部科学省内に「総理のご意向」と書かれた文書があることを朝日新聞が報じた際、菅官房長官は「怪文書のようなものだ」と存在を否定した。メディアの信用力の低下に乗じ、「誤報」扱いにすれば、逃げ切れると考えたのであろう。その後、約1カ月にわたり、政府をあげて国会や記者会見で偽りの答弁を続けたのである。
その空気を打ち破ったのが、望月記者だった。
「キチンとお答えをいただいていないと思うから、何度も聞いている」
官邸の記者会見場に乗り込み、菅官房長官に計23問の質問をぶつけた。その様子が夜のテレビでも報じられるなか、政府は文書の再調査に追い込まれ、なきものにしようとした文書を開示することになった。
ここで手痛い敗北を喫した官邸が、記者クラブの一部も巻き込んで逆襲してきたのが質問制限・妨害だ。産経新聞が望月記者の質問を問題視するネット用記事を量産した後、官邸は「公務があるので次で最後の質問」というアナウンスをすれば、不都合な記者の質問を打ち切ることができる新たなルールをつくったのである。事実上の「望月封じ」のルールだ。望月記者はめげずに通い続けたが、望月記者に「問題記者」「事実誤認」のレッテルを貼り、質問を妨害する官邸の行為はエスカレートし、「表現の自由の促進」に関する特別報告者のデービッド・ケイ氏が今年6月に国連に提出した報告書でも問題視された。
望月記者が自らその問題を菅官房長官に問いただした6月27日午後の記者会見は象徴的だった。
望月記者 「言論と表現の自由に関連してお聞きします。国連のデービッド・ケイ特別報告者がきのう、国連人権理事会に日本に関する報告書を出しました。その中で、記者の批判的な質問に当局者が記者クラブを通じ、公然と反論していることについて、圧力と指摘しています。また、辺野古の抗議活動でも当局の圧力は続いていると批判しています。受けとめをお聞かせください」
菅官房長官 「私は全くないと思っています」
司会の官邸報道室長はすかさず、「この後の日程ありますので、次の質問最後でお願いします」と打ち切りを予告した。記者会見の開始から2分20秒しか経っていないにもかかわらずだ。
望月記者 「『全くない』というお話ですけれども、新聞労連が実施したアンケート調査には、内閣記者会の記者の声として、『長官の夜回りでは携帯やICレコーダーを回収袋に入れ、忠誠を誓う。萎縮、自粛が進み、非常に息苦しい』。また、『事前通告のない質問をして文句を言われた』などの意見が出ております。実際は圧力と受けとめられるような動きがあるのではないかと思うが、ご見解を」
菅官房長官 「全く当たらないと思います。現にあなたは全く何も(通告)なしで質問されているんじゃないですか。それが全てだと思いますよ」
日本の「報道の自由」の危機を指摘する質問に対し、公然と質問制限を行った末、菅官房長官は満足そうな笑みを官邸クラブの番記者に投げかけて会見場を立ち去った。日本のメディアは政府当局者の圧力にさらされ、独立性に懸念が残るという、デービッド・ケイ氏の指摘をあざやかに証明するような記者会見になった。
このような可視化が、一強化する権力に対抗するこれからのメディアの力である。記者会見やSNSでの発信、講演などを通じた市民との対話・連帯という新しい戦い方のモデルを提示しているから、官邸は望月記者を恐れ、「問題記者」といって排除しようと躍起になっているのである。
望月記者をめぐって起きた問題は、現在の政治取材の問題と結びついている。だから、政治部の相当数は、自分たちのことが責められていると思い、触れたがらない。新書『報道事変』の出版を苦々しく思っている政治部幹部もいるだろう。でも、現実に目を背けていたら、真の改革は始まらない。あとから振り返ったときに、取り返しのつかない「事変」とならないように。新書を通じて、皆さんと一緒に考え、新しい時代のメディア、ジャーナリズムをつくっていきたいと考えている。(新聞労連委員長・南彰)
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[※ 《#素淮会(そわいかい)…麻生太郎財務相…「会合費」として約二千万円…支払先は料亭や会員制サロンなど》(東京新聞 2018年12月1日)↑]
週刊朝日のコラム【室井佑月「衰退してゆくのかも」】(https://dot.asahi.com/wa/2019060500008.html)。
日刊ゲンダイの記事【「老後へ2000万円貯めろ」麻生大臣の“飲み代”は年2019万円】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255789)。
《金融庁が老後の資金に備えた資産形成に関する指針案を出してきた。その指針案はどういうものかというと、公的年金に頼らず資産運用など自助努力をすべきという内容…もうこの国では、一部の人たちしか長生きを喜べない。そんな国は衰退していく運命なのかもしれない》。
《「年金が不足するから、老後のために2000万円貯蓄せよ」――金融庁の報告書が波紋を呼び、安倍政権に「『100年安心の年金』はウソだったのか」と批判が渦巻いている。当初、「いまのうちに考えておかないと」と居丈高な暴言を吐いた麻生金融担当相は、慌てて「不適切だった」と火消ししたが…麻生氏が代表を務める資金管理団体「素淮会」の政治資金収支報告書(2017年分)をチェックすると、素淮会が交際費や渉外費に関わる「組織活動費」として、飲食を伴うとみられる「会合」費用を有名寿司店や高級日本料理店に支出しまくっていることが分かる》。
リテラの記事【金融庁「年金下がるから資産運用」報告書批判に、麻生太郎大臣が開き直って国民に説教! でも自分が貰う議員年金の金額は…】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4756.html)によると、《平均的な高齢夫婦でも公的年金だけでは毎月5万円の赤字になると試算。退職後30年間で約2000万円が赤字になるとして、若いうちから資産運用をするように》提言したことから、《「いまごろになって、年金がこれから減るから生活できない、自分で資産運用しろとは、あまりに無責任だ」と批判が殺到》した。
で、ウルトラ差別主義者の麻生太郎副首相・財務相・金融相は何を夜な夜なやっているかと言えば、《「愛人」だと報じられた女性がいるバーで1回約180万円の支出を政治活動費で賄っている》わけです。麻生氏の「愛人」だと報じられた女性がいるバーでの「会合」って、「必要な政治活動をしているから」なのでしょうかね? お優しい支持者の皆さん。
『●「「愛人」だと報じられた女性がいるバーで
1回約180万円の支出を政治活動費で賄っている」財務相』
『●「今年も…麻生財相は“愛人のクラブ”に
745万6150円もの巨額支出」…飯塚の支持者の皆様、正気?』
『●麻生氏の「愛人」だと報じられた女性がいるバーでの「会合」
…「必要な政治活動をしているから」なのか?』
『●まだまだ続くのか、ウルトラ差別主義者の失言・暴言
…福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください』
『●《精神科医の片田珠美は麻生の言動を分析して
「強い特権意識」「想像力の欠如」「自覚の欠如」を指摘》』
『●壊れた国…金子勝さん《安倍サン、ひょっとして国会もない、
選挙もない国につくり変えたいのですか》!?』
『●麻生太郎氏が《政治活動》していた時…
ほぼタダで国有地売却されていた森友問題、財務省は公文書を改ざん』
『●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の
170万円の返納などはした金…飲み代「2回分」でしかない」』
『●《そうせざるを得ない社会にしている政治の責任》を自覚せず、
息吐く様に侮蔑発言を垂れ流す麻生太郎氏』
『●痴れ者(しれもの)=「常軌を逸した愚か者」な
ウルトラ差別主義者は未だに副総理・財務相…誰が支持?』
『●果たされぬ《任命責任》…《全て麻生氏の言葉だ。
いまだに閣内にとどまっているのは不可解極まりない》』
『●塚田一郎氏は、アベ様への忖度について
《首相の姿勢を問うていた》…《約一年後に、同じ人物が…》』
『●《売国》どころか《安倍さんの安倍さんによる…“献国”とか“贈国”》。
《前進どころか…後退してるわ》』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
一方、アベ様は、「ムニャむにゃムニャ…」…と《反論》? 熔けたと噂のお預けした年金原資は「蔵」の中に在るのね? 予算委員会で集中審議すればいいのにね。
【安倍首相が「老後2000万円」問題追及に逆ギレして「年金100年安心は確保されている」とインチキ強弁!】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4766.html)/《麻生太郎・金融担当大臣は「(報告書の)全体を読んでいるわけではない」と言い放ち、「年金100年安心」と言い募ってきた安倍首相は、その嘘を暴露されると逆ギレ、この期に及んで「100年安心だ」と根拠もなく断言…しかし、最初から最後まで安倍首相はその「100年安心」の具体的な根拠を何一つ示せなかった》
『●アベ(ホ)ノミクスに騙されてはいけない
~年金マネーをアベノミクスのサイフに~』
『●「アベドアホノ丸」:
ドアホノミクス(©浜矩子さん)という難破船から逃げ出す……』
《GPIFは2015年7~9月期に年金資産を約8兆円もパーにしている。
年明けから続く足元の株安傾向に歯止めがかからなければ、
損失規模は膨らむ一方だ》
『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、
誇りが持てない」…アベ様の辞書には「倫理」無し』
「そして、GPIFの「殺人のための投資」について、脳裏に…
いつも引用させてもらっている…《武器を売って手にした金で、
娘はピアノを買ってもらい平和の曲を奏でる》」
東京新聞の記事【麻生氏、金融審報告の表現不適切 「老後2千万円」で】(https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019060701001752.html)によると、《「老後を豊かにする額を示したものだ」と説明し、不足額を表す赤字という表現を使ったのは「不適切だった」と述べた》。
また、【「老後2000万円」報告書 野党追及 年金目減り記述削除】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201906/CK2019061102000140.html)によると、《安倍晋三首相は十日、参院決算委員会で、九十五歳まで生きるには夫婦で二千万円の蓄えが必要と試算した金融庁の審議会の報告書について「不正確であり、誤解を与えるものだった」と釈明した。野党は、当初案にあった年金給付水準の目減りなどに関する記述が報告書から削除されたことなども指摘。「国民を欺いている」》。
「蔵」の中の、お預けした年金原資を見せてほしいな…熔けて跡形もないのでは? それで、どう《安心》しろというのだろう?
最後に、【政界地獄耳/不正確で誤解与えた麻生発言】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201906120000141.html)によると、《麻生太郎は「人生設計を考えるときに100まで生きる前提で退職金って計算してみたことあるか? 普通の人はないよ」と話し、「今のうちから考えておかないかんのですよ」と、あとは自分で何とかしろと丁寧に解説までつけていた…麻生は報告書を読んでいないと国会で白状したが、11日になってから、報告書を受け取らないという面白い策に出た。なかったことにしようというものだ。それは当然、自民党参院選選挙公約ともかけ離れているからだ。 ★この手口を思い出した。森友・加計学園疑惑で近畿財務局の職員に押し付けた手口、F35の墜落を人為的ミスと断定し、墜落はパイロットのせいになった。戦闘機本体の問題ではないと結論づけ導入に支障がないようにする。公務員は国民のための公僕ではあるが、政治の弾よけや、犠牲になるためにいるのではない。それでも役人も甘んじて政治家にしがみつきたいのだろうか。今までも公文書改ざん、議事録紛失、そして責任を押し付けられてきた事例は多いが、今回は与党全体で金融庁のせいになった。「今のうちに考えとかんといかんのですよ」はどうした麻生。不正確で誤解を与えたのは麻生の態度と発言ではないのか》。
さながらディストピア状態…。室井佑月さん、《もうこの国では、一部の人たちしか長生きを喜べない。そんな国は衰退していく運命なのかもしれない》。
『●《事実が記録として残されない…
オーウェルの『1984年』さながらのディストピア小説のような現実が…》』
『●《米国や韓国、中国や北朝鮮、ロシアの防衛担当たちは
このお粗末さとずさんをどう分析するのだろうか》』
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【https://dot.asahi.com/wa/2019060500008.html】
室井佑月「衰退してゆくのかも」
連載「しがみつく女」
室井佑月 2019.6.6 07:00 週刊朝日 #シニア #室井佑月
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中
作家・室井佑月氏は、高齢者を冷遇する政府のやり方を批判する。
【この記事のイラストはこちら】
イラスト/小田原ドラゴン
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5月22日、金融庁が老後の資金に備えた資産形成に関する指針案を出してきた。
その指針案はどういうものかというと、公的年金に頼らず資産運用など自助努力をすべきという内容だった。
今、無貯金の高齢者が増えていることが問題となっているのにね。若い頃から金貯めて投資などで資産運用しろ、っていわれてもさ、非正規雇用などカツカツの賃金で暮らしている人も問題になってんじゃん。
今いる弱者に国が手を差し伸べるのは当然だし、増える低賃金の非正規労働者の問題をなんとかせねば、この国の大問題である超少子高齢化を食い止めることができないだろう。
そういったことをすっ飛ばし、結局、自業自得とか、自己責任とかいいたいように感じてしまったわ~。
それに最近、政府の働き方改革の中の高齢者の就業促進が、まるで良いことのようにテレビなどで取り上げられるのが不気味じゃ。
そりゃあさ、元気でやる気に満ちている高齢者の人々が、仕事をつづけていくのはいいことなんだよ。
でも、その部分ばっかり宣伝するのは危ういとあたしは思う。
テレビで高齢のタレントさんが、高齢者の就業促進について尋ねられ、「働けるうちは働きます。ありがたいことです」と答える。でも、そのタレントさんのような高い賃金で働いている人は稀でしょう?
定年を70歳まで引き上げたら、年金を払うのは70歳までで、支給は75歳からなんてことにならないか? 政府はまだそこについてははっきりいっていないから、あたしの不安な妄想であって欲しいけど。
だって、制度が変わるときは一斉に、だ。その一斉には無貯金の高齢者も含まれてしまう。
もうみんなわかってると思うけど、お金を持っていることと健康でいられることは、ある程度比例する。
お金がない高齢者全員が元気でやる気に満ちているわけではないはずだ。けれど、年金支給は遅れ、逆に年金の支払いが延びたら、そのぶん働かねばならぬ。生活のため働くのだとしたら、足腰が痛くても、休むって解決法はないわけで。
でもって、そういう高齢者が、企業側から厚遇を受けるとは思われず。これから安価な労働力としてさらに外国人がこの国に入ってくるわけだから、そこと賃金は競うように安くされるんだろう。
そして、若者も苦労する。とりあえずの労働者を集めた企業が、これから国の宝となる若者だからといって優遇する方向に動くかしら?
内部留保を増やすことしか頭にない、社会貢献など考えない企業は、若者の賃金も安いほうに合わせると思われる。労働人口が減るというのに、正社員にはなれない若者が続出するんじゃないかと思われる。
もうこの国では、一部の人たちしか長生きを喜べない。そんな国は衰退していく運命なのかもしれない。
※週刊朝日 2019年6月14日号
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255789】
「老後へ2000万円貯めろ」麻生大臣の“飲み代”は年2019万円
2019/06/10 15:00
(麻生大臣にとって2000万円は“ハシタ金”?(C)日刊ゲンダイ)
「年金が不足するから、老後のために2000万円貯蓄せよ」――金融庁の報告書が波紋を呼び、安倍政権に「『100年安心の年金』はウソだったのか」と批判が渦巻いている。当初、「いまのうちに考えておかないと」と居丈高な暴言を吐いた麻生金融担当相は、慌てて「不適切だった」と火消ししたが、庶民が2000万円を貯蓄するのがいかに大変か、分かっているのか。「2000万円って、年間の“飲み代”だろ」――麻生氏の認識がこの程度だろうことが、政治資金の使途から浮かび上がった。
■有名寿司店に高級和食店、馴染みの会員制サロンにも…
「㈲すきや橋次郎 14万8176円」「浅田屋伊兵衛商店㈱ 16万7464円」――。
麻生氏が代表を務める資金管理団体「素淮会」の政治資金収支報告書(2017年分)をチェックすると、素淮会が交際費や渉外費に関わる「組織活動費」として、飲食を伴うとみられる「会合」費用を有名寿司店や高級日本料理店に支出しまくっていることが分かる。
「会合」費用の総額はナント、17年の1年間だけで計2019万6547円にも及ぶ。15年分は計2007万6292円で、16年分は計1947万2575円。庶民に対し「貯蓄しとけよ」と迫っている2000万円は、素淮会にとって、毎年の“飲み代”程度の金額ということだ。
安倍首相が代表を務める資金管理団体「晋和会」ですら、17年の「会合費」は計145万円。素淮会の「会合」費用は、閣僚の中でも突出している。
問題なのは、麻生氏が足しげく通う会員制サロン「ボバリー」(東京・港区)を運営する「オフィス雀部」に素淮会が年間数百万円も「会合」費を支出していること。同店オーナーの美人ママと麻生氏の“親密関係”は度々、メディアに報じられてきた。日刊ゲンダイを含め、複数メディアが再三、政治活動として適切な支出なのかと質問してきたが、これまで麻生事務所からの明確な回答はない。
政治資金規正法は関係者との飲食費を「組織活動費」として処理することを禁じていない。
しかし、明確な回答をよこさない麻生事務所は、会員制サロンへの支出がよほど後ろめたいのか、それとも「法律に違反してないのに何が問題なの?」と開き直っているのか。いずれにせよ、支出内容の説明を避ける麻生氏に「庶民は2000万円貯めておけ」などと言われたくない。
「麻生氏は首相時代、カップ麺の値段について『400円くらい』と発言し、庶民感覚のなさが問題視されました。飲食費だけで年間約2000万円というのはあまりにも大きい。本来、ポケットマネーで支払うべきものを平然と政治資金から拠出したのではないか。庶民とはかけ離れた感覚が、政治資金の使途に表れているように見えます。少なくとも、マスコミからの質問に対し説明責任を果たすべきでしょう」(政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏)
少しは自らの政治資金の“放蕩体質”を改めてはどうか。
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【青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】
リテラの記事【安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった! 森友・加計後に宣言した「公文書管理見直し」の正体】(https://lite-ra.com/2019/06/post-4751.html)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/なにが「李下に冠を正さず」だ やってるのは真逆だよ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255525)。
《安倍首相の強権政治によって、国が国として体を成さないレベルにまで壊されている──はっきりとそうわかる事実が判明した。安倍官邸が、安倍首相と官庁幹部との面談の際、議事概要などといった打ち合わせ記録を、一切、作成していないことを毎日新聞が本日朝刊トップで伝えたからだ》。
《「打ち合わせ等の記録については(中略)必要に応じて作成、保存される」(菅義偉官房長官) 嘘つき! そうなってないから記者が聞いたんじゃないの。…なにが「李下に冠を正さず」だ。やってるのは真逆だよ。これからも、じゃんじゃんばんばん桃を盗む気まんまんってことだ。国民無視で好き勝手させてもらうってこと。》
『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪』
『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば』
『●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ
…その直度にアベ様らのやっていたこと』
『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からの
この1年間の無駄…泥縄で有耶無耶にするつもり?』
『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」が
公文書「書き換え」という名の「捏造」=犯罪の引き金』
『●泥棒に縄をなわせる…その縄で財務相やアベ様を縛る訳がない!
《与党の関与なき公正な委員会》が必要』
《野党は疑義のある財務省のトップである麻生を調査の先頭に立たせておく
ことをやめさせるべき…。そうすれば喚問で空振りに終わった後も、
「2度とこのようなことを起こさないため」の政権の関与や忖度(そんたく)の
外で再発防止策を策定することができる。野党はこの委員会設置を議会で
決め、与党の関与なき公正な委員会を立ち上げるべきだ》
『●《事実が記録として残されない…オーウェルの
『1984年』さながらのディストピア小説のような現実が…》』
最早、滅茶苦茶だ。《事実が記録として残されない…オーウェルの『1984年』さながらのディストピア小説のような現実が…》。《安倍官邸が、安倍首相と官庁幹部との面談の際、議事概要などといった打ち合わせ記録を、一切、作成していない》《だが今回、官邸への取材によって新たにわかったのは、そもそも面談の記録を官邸では作成していない、という事実だった》…そうですよ。
「行政文書」は《不存在》…。《そもそも面談記録をつくらせない、つくっても公文書にはしない──》。《議事概要》《面談の記録》《打ち合わせ記録》さへ無い。改竄・隠蔽の次は、記録を残さない…僅かな公文書も、(アベ様らに都合よく作り、加えて、都合よく解釈する)〝ルールの下〟で、さっさと廃棄。《つまり、安倍首相が「徹底的に実施する」と言っていたのは、「正確な面談記録をこの世からなくしてしまう」ことの徹底だった》…。
国の体をなしていない…《記録は取らない、残さない。資料は破棄する……これは国民主権を踏みにじる行為だ。このままでは森友・加計や自衛隊日報隠蔽といった問題はなくなるどころか悪化し、政権に不都合な記録はまったく表に出ず、後世になって重要政策の決定過程なども検証することも不可能になってしまう》。
『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、
そりゃぁ~ないでしょ! 質問主意書による「急な質問」?』
『●アベ様は、「部下たちに『知りません。記憶がありません』
と言わせて、ひたすら逃げ続けるしかない」?』
『●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが完成した。
見たくないものを見たという感じだ」』
前川喜平さん《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。本当に李をとっているかもしれない》。「スモモを盗った」ことを隠すために、何でもやる《倫理観のかけらもない》アベ様ら。室井佑月さん、《なにが「李下に冠を正さず」だ。やってるのは真逆だよ。これからも、じゃんじゃんばんばん桃を盗む気まんまんってことだ。国民無視で好き勝手させてもらうってこと》
『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選』
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【https://lite-ra.com/2019/06/post-4751.html】
安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった! 森友・加計後に宣言した「公文書管理見直し」の正体
2019.06.03 10:18
(面談記録が一切なし!(首相官邸HPより))
安倍首相の強権政治によって、国が国として体を成さないレベルにまで壊されている──はっきりとそうわかる事実が判明した。安倍官邸が、安倍首相と官庁幹部との面談の際、議事概要などといった打ち合わせ記録を、一切、作成していないことを毎日新聞が本日朝刊トップで伝えたからだ。
政府は昨年4月、森友・加計学園問題などを受けて行政文書の管理に関するガイドラインを改正したが、毎日新聞は今年4月、ガイドライン改正後に安倍首相が省庁の幹部らと面談した際の議事録や説明資料などの記録を官邸に情報公開請求したところ、すべてが「不存在」という回答が返ってきたと伝えた。ガイドライン改正から今年1月末までのあいだに首相動静で記録されている安倍首相の面談は、約1000件だ。しかし、官邸の文書を管理する内閣総務官は〈いずれの記録も「存在しない」と回答〉。首相の議事録などの記録がつくられているのかどうか、それさえ不明の状態だった。
だが今回、官邸への取材によって新たにわかったのは、そもそも面談の記録を官邸では作成していない、という事実だったのだ。
取材に対し、官邸は「(記録は)官庁側の責任で作るべきものだ」と主張したというが、しかし、一方の相手官庁側がきちんと作成して情報開示しているというわけではない。それどころか、毎日新聞の情報開示請求では驚きの回答が寄せられた。
たとえば、安倍首相のもとで重要政策や災害・テロ対策などを担っている内閣官房は、情報開示請求に対し、「外国人材の受け入れ」「西日本豪雨」「台風21号」などにかんする安倍首相と内閣官房幹部の面談時の説明資料計47件を開示したが、打ち合わせ記録は〈47件中1件もない〉と回答したのである。
官邸は「官庁側の責任でつくるべき」と言うのに、一方の官庁側にも打ち合わせ記録は存在しない──。改正ガイドラインでは〈政策立案や事務及び事業の実施の方針等に影響を及ぼす打合せ等の記録については、文書を作成するものとする〉と定められ、ガイドライン解説集でも「事案の決定権者への説明は記録を作成する」とされているが、そうしたことがまるで何も守られていないのだ。
しかも、こうした公文書管理の杜撰さが露呈したというのに、菅義偉官房長官はこの期に及んで「安倍総理大臣の打ち合わせ等の記録については、説明・報告を行う各行政機関において、公文書管理法等の規定に基づき、必要に応じて作成・保存している」などと本日おこなわれた定例記者会見で主張。政策決定過程を記録できているかという問いに対しても「できていると思っている」と言い張ったのだ。
どこが「できている」だ。官邸も内閣官房も打ち合わせ記録を作成していないいまの状態では、初動が遅れに遅れた西日本豪雨の際、安倍首相が内閣官房幹部に対して一体どのような指示をおこなったのかも不明で、その判断や意思決定が適切なものだったのかを検証することさえできないではないか。
だが、これこそが公文書管理徹底のためのガイドラインを改正した、安倍首相の「狙い」だったのだ。
省庁幹部が証言「首相の目の前でメモを取ったら、面談に入れてもらえない」
現に、これまでの毎日新聞の取材では、複数の省の幹部職員がこんな証言をおこなっている。
「官邸は情報漏えいを警戒して面談に記録要員を入れさせない」
「首相の目の前ではメモは取れない。見つかれば、次の面談から入れてもらえなくなる」
「面談後に記録を作っても、あえて公文書扱いにはしていない」
「幹部は面談後、記憶した首相とのやり取りを部下に口頭で伝えてメモを作らせている」
そもそも面談記録をつくらせない、つくっても公文書にはしない──。いや、この「公文書の危機」は、すでに昨年の段階から不安視されてきた。ガイドライン改正にあわせ、経産省では政治家をはじめ省内外の人物との打ち合わせの記録を「個別の発言まで記録する必要はない」などと指示するなど、“議事録は不要”とする内部文書を作成していたことを、やはり毎日新聞がスクープ。
また、西日本新聞でも、都市圏総局次長の植田祐一氏がこんな話を明かしていた。植田氏の〈旧知のキャリア官僚〉の弁によると、ガイドラインが改正される直前の昨年3月末、上司から公文書管理にかんしてこんな指示がなされたというのだ。
〈「機微に触れるものは記録に残さず、頭の中にメモせよ。報告する際は口頭で」。首相官邸で首相秘書官らと打ち合わせる際は「メモ厳禁。録音不可」の徹底が言い渡されたという。〉(西日本新聞2018年7月13日)
つまり、こういうことだ。森友・加計学園問題や自衛隊日報隠蔽問題などが発覚したことを受け、安倍首相は「私のリーダーシップの下、公文書管理の在り方について政府を挙げて抜本的な見直しをおこなう」などと述べたが、その見直しの結果、公文書を改ざんしたり隠蔽する必要がないよう、そもそも記録を残さないようになってしまった。ようするに、安倍首相が「徹底的に実施する」と言っていたのは、「正確な面談記録をこの世からなくしてしまう」ことの徹底だったのである。
首相との面談で使用した説明資料も、面談後に即、廃棄
しかも、これは打ち合わせ記録だけにとどまらない。面談時に使用された説明資料についても、官邸の文書を管理する内閣総務官室は〈保存期間を国立公文書館の審査を経ずいつでも廃棄できる1年未満に設定し、面談後に廃棄している〉と説明(毎日新聞4月13日付)。「1年未満でいつでも廃棄できる」ということは、面談翌日でも廃棄できるということだ。
事実、各大臣の面会記録をめぐっても、「作成当日」あるいは「極めて短い期間」で破棄されていることが、今年4月末、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の情報公開請求を通じて判明したばかり。また、塚田一郎国交副大臣(当時)が「私が忖度した」と安倍首相と麻生太郎財務相の地元への利益誘導を認めた件の問題追及でも、道路建設に向けて動いていた自民党の大家敏志参院議員が自身のFacebookで、昨年12月19日に自民党の北村経夫参院議員と財務省を訪問し麻生太郎財務相に陳情をおこない、麻生財務相からも「しっかりやってほしい」と言葉をもらったことを写真付きで報告していたが、財務省はこのときの面談記録は「ない」とし、麻生財務相も「陳情を受けた記憶はない」と言い張った。福岡県選出で麻生派の子飼い議員である大家議員が写真まで公開しているのに、「記録がない」ことをいいことに「記憶がない」で逃げたのだ。
記録は取らない、残さない。資料は破棄する……これは国民主権を踏みにじる行為だ。このままでは森友・加計や自衛隊日報隠蔽といった問題はなくなるどころか悪化し、政権に不都合な記録はまったく表に出ず、後世になって重要政策の決定過程なども検証することも不可能になってしまう。安倍首相がこうしてこの国を、近代国家として機能しない状態に陥らせているということに、一体どれだけの人が危機感をもっているのだろうか。
(編集部)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/255525】
室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
なにが「李下に冠を正さず」だ やってるのは真逆だよ
2019/06/07 06:00
(菅官房長官(C)共同通信社)
「打ち合わせ等の記録については(中略)必要に応じて作成、保存される」(菅義偉官房長官)
嘘つき! そうなってないから記者が聞いたんじゃないの。あ、言い忘れました、これは3日の菅官房長官の記者会見発言。同日の毎日新聞の「公文書クライシス 首相の面談記録、作成せず 官邸、災害対策も」という記事を受けての。
記事の内容は、
「安倍晋三首相が官邸で官庁幹部と面談した際に、
首相官邸が議事概要などの打ち合わせ記録を
一切作成していないことが、官邸への取材で明らかになった」
というもの。
官邸が面談で使った官庁作成の説明資料を終了直後に廃棄しているってことは、以前の毎日新聞の取材でもう明らかになっている。でもって、官邸による記録作成もしてないだってさ。
すげぇな。資料を廃棄したら、なぜ廃棄したのかって責められるじゃん。だから、はじめから作らないんだと。こう来ましたか!
そして、記事によれば卑怯なことに官邸は、「官庁側の責任で作るべきだ」とか抜かしているらしい。
はぁ、また官僚側の責任にするんですな。官僚は人事権を握られているもんな。叩かれたとしても官僚に罪をかぶせ、あとでちょろっと出世させてやれば、良い天下り先を紹介してやれば、ってことですか?
ねぇ、どうしてこんなことをするんだと思う。って、聞くまでもないか。安倍政権は学んだのよ、モリ・カケ問題で。記録を残すのがヤバイって。首相が指示したなどと後から出てきたら不味いじゃん。
なにが「李下に冠を正さず」だ。やってるのは真逆だよ。これからも、じゃんじゃんばんばん桃を盗む気まんまんってことだ。国民無視で好き勝手させてもらうってこと。
これが大ニュースにならないんだからスゴい。もうこの国は民主主義国家じゃないんじゃない?
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リテラの記事【「人の税金で大学に」麻生太郎は自分の娘も東大卒だった! 教育への公的支出を否定する財務相を許していいのか】(https://lite-ra.com/2018/11/post-4380.html)。
《教育への公的支出を批判する、驚愕の暴言だ。…これはすなわち「人の税金を使って学校へ行くな」と言っているに等しい。…自殺者まで出した公文書改ざん問題の責任も取らず、口を開けば差別発言や暴言が次々に出てくるこの男がいまだに財務大臣でいることが信じられないが、暴言しか取り柄がなく、その上、「愛人」だと報じられた女性がいるバーで1回約180万円の支出を政治活動費で賄っているこの財務大臣の給料は、税金から支払われているのだ》。
『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識』
『●『野中広務 差別と権力』読了(2/3)』
「「永田町ほど差別意識の強い世界」… はなく、「総裁選の最中に
ある有力代議士は…「…総理になれるような種類の人間じゃないんだ」
(…) と言ったそう。さらに、最近、ネット上で話題になっていた部分。
当時、「総裁選に立候補した元経企庁長官」 (であり現総理) の
「麻生太郎は…「あんな……を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った」
(…) そうである。2003年9月、野中は、最後の自民党総務会に臨み、
当時の小泉総裁や麻生政調会長を前に発言を求めた。「…私の最後の発言と
肝に銘じて申し上げます…政調会長。あなたは『野中のような…を総理には
できないわなあ』とおっしゃった。君のような人間がわが党の政策をやり、
これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできよう
はずがないんだ。私は絶対に許さん!」、野中の激しい言葉に総務会の空気は
凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった」
(…)。」
『●「さっさと死ねるようにしてもらわないと」:
麻生太郎副総理・安倍自公政権の本音』
『●自公議員投票の大罪: 「九電元幹部は
「政治家側から支援を頼んでくるのが昔からの伝統」」』
『●麻生太郎副総理・財務相舌禍: 「考えないことの罪」を
自覚すれば「つくづくどうかしている」を理解可能』
『●斎藤貴男さん「家柄だけのボンボン爺さんのチョイ悪ぶりっ子ほど
みっともないものはない。恥を知ろう…」』
『●「膿」で出来上がった政権、政党…
ウルトラ差別主義者=麻生太郎財務相の「責任」は有耶無耶に?』
『●「謝罪会見の場に、被害女性を散々おとしめた麻生氏の
姿はなかった」…ウルトラ差別者の責任は有耶無耶?』
日刊ゲンダイの記事【「人の税金で学校」麻生大臣また舌禍で安倍政権の公約破壊】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241990)においても、《「麻生節」などと大甘に扱うのはもうやめた方がいい。17日、福岡市長選で応援演説した麻生財務相に非難囂々だ。隣の北九州市の北橋健治市長が東大卒であることを槍玉に挙げ、「人の税金を使って学校に行った」とバッサリ切り捨てた一件だが、この暴言、政権にとって致命傷になりかねない…もはや麻生大臣の“舌禍”を挙げたらキリがないが、今回はちょっと看過できない。「人の税金――」発言は、安倍政権の目玉政策を根底から覆す話だからだ》。
教育無償化なんて口先だけなことがよく分かる。どこぞの与党が「子育ての党」を詐称するのも噴飯ものだが、自民党「子育て支援など社会保障の充実を据える「1億総活躍社会」の推進」なんて云うのも、御笑いだ。
『●まだまだ続くのか、ウルトラ差別主義者の失言・暴言
…福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください』
「「彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか」?
福岡8区(…: 直方市、飯塚市、嘉麻市、中間市、宮若市、遠賀郡、
鞍手郡、嘉穂郡)の皆さん、いい加減に落選させてください。」
ウルトラ差別主義者殿による《“愛人のクラブ”に745万6150円もの巨額支出》っていうのは、まさか税金じゃないですよね? 《「愛人」だと報じられた女性がいるバーで1回約180万円の支出を政治活動費で賄っているこの財務大臣の給料は、税金から支払われている》という自覚はあるのかな? あまりに恥かし過ぎるのですけど。他人はダメだけど、御自分はOK? そんなにタンマリと政治活動費があるのなら、コンな党に税金から政党助成金を支出する必要があるのか?
福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください。お願いします。
『●「S」で「D」なアベ様と麻生副首相は「政治資金」で
夜な夜な一体何をしているのか? それでも支持??』
《気になるのは、居並ぶ高級店に交じって「オフィス雀部」という
六本木の有限会社への支出を3年間で計22回、
総額1805万5000円も計上していることだ。
「六本木の会員制サロンを経営する会社で、麻生大臣はその店の
“太い客”。経営者の女性は麻生大臣と過去に愛人関係に
あったことを認めた、と6年前に週刊誌で書かれたこともある。
ちなみに安倍首相も店の常連です」(自民党関係者)》
『●「襟を正す気など」全く無し…「安倍政権の『金満ぶり』」
「もはや『ぼろ儲け内閣』と呼ぶべきでは」?』
『●アベ様や吸「血税」氏の「品性」の無さ:
政治資金や税金で夜な夜な何をやっているのか?』
『●「今年も…麻生財相は“愛人のクラブ”に
745万6150円もの巨額支出」…飯塚の支持者の皆様、正気?』
《安倍首相の資金管理団体「晋和会」の報告書によると、…。
麻生副総理の資金監理団体「素淮会」の収支報告書によると…》
『●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の170万円の返納など
はした金…飲み代「2回分」でしかない」』
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【https://lite-ra.com/2018/11/post-4380.html】
「人の税金で大学に」麻生太郎は自分の娘も東大卒だった! 教育への公的支出を否定する財務相を許していいのか
2018.11.20
(自由民主党HPより)
また麻生太郎副総理兼財務相が暴言を吐いた。17日、福岡市長選の応援のため街頭演説に立った麻生財務相は、北橋健治・北九州市長を俎上に載せ、こう述べたのだ。
「(北橋市長は)学歴はいいよ、人の税金を使って学校へ行ったんだから。
東京大学出てるだろ」
教育への公的支出を批判する、驚愕の暴言だ。そもそも、麻生財務相は福岡市と北九州市を比較するなかで、2015年の北九州市長選で麻生財務相が対抗馬の擁立に動いたものの現職だった北橋市長を自民党市議団が推薦したことの“恨み”があり、この発言が出たようだが、これはすなわち「人の税金を使って学校へ行くな」と言っているに等しい。
麻生財務相は先月23日にも「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」という暴言を吐いたばかり。麻生財務相はこれまでも「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」などと日本の国民皆保険制度を否定し、自己責任論を煽動してきたが、今度はその「税金の使途」の矛先を教育に広げた格好だ。
自殺者まで出した公文書改ざん問題の責任も取らず、口を開けば差別発言や暴言が次々に出てくるこの男がいまだに財務大臣でいることが信じられないが、暴言しか取り柄がなく、その上、「愛人」だと報じられた女性がいるバーで1回約180万円の支出を政治活動費で賄っているこの財務大臣の給料は、税金から支払われているのだ。
だいたい、「人の税金を使って東大へ行った」ことを批判するなら、自分の子供はどうなのだ。というのも、麻生財務相の長女は東京大学出身だと報じられている(「週刊朝日」2009年5月15日号/朝日新聞出版、「週刊新潮」2016年4月14日号/新潮社)。これが事実なら、麻生財務相自身も「人の税金を使って娘を東大に行かせて」いるではないか。
もちろん麻生財務相が自分の娘が国立大出身だということを失念していたわけではないだろう。この人は「税金」を、領主さまに納める「年貢」や「地代」のように、すべて「自分の金」と勘違いしている節がある。自分や自分の身内が使うのは自由だが、下々の者がそれを使うのは自分からの「施し」だから文句をつけるのだろう。
それだけでも財務相としてどうかと思うが、財務相の発言として、この暴言がもっとも悪質なのは、教育への公的支出を否定していることにある。
麻生財務相は「人の税金を使って学校へ行った」などと言うが、世界で比較したとき、日本は教育への公的支出が図抜けて低く、圧倒的に国民が負担を強いられていることを知らないのか。
■この国にしてこの大臣! 日本の教育への公的支出はOECD最下位!
現に、OECD(経済協力開発機構)が今年9月に発表した「図表でみる教育2018年版」では、2015年のOECD加盟国において、小学校〜大学の公的支出のGDP比がOECD加盟国の平均が4.2%だったのに対し、日本はたったの2.9%。日本は比較可能な34カ国のなかで最下位だった。ちなみに、最下位となるのは2年連続のことで、2013年にブービー、その前は6年連続で最下位だった。
しかも、OECD加盟国の半数は大学の学費が無償であるのに対し、日本の場合は、幼児教育と高等教育に対する支出は、なんと50%以上が家計から捻出されている。この結果について、OECDが国ごとの教育制度の構造、財政、成果をまとめた日本のカントリーノートでは〈各家庭に極めて重い経済的負担を強いている〉とまとめられている。つまり、教育への公的支出が少なく家計負担を強いているこの状況が、親の所得格差が子どもの教育格差につながるという「貧困の連鎖」を生み出しているのだ。
それだけではない。OECDカントリーノートでは、高等教育において“日本の国公立教育機関の学士または同等レベルの課程の授業料はOECD加盟国のなかで4番目に高く、過去10年、授業料は上がり続けている”と指摘。学費が高い上に家計負担が大きいという最悪の状態なのだ。さらに、2014年時点で公的貸与補助を受ける高等教育の学生の割合は全体の45%、卒業時に抱える平均的負債額は3万2170ドルにものぼり、この返済に学士課程を卒業した学生で最長15年を要することにOECDは言及し、〈これは、データのあるOECD加盟国の中で最も大きな負債の1つである〉と記述している。
ようするに、日本は教育への公的支出をケチりつづけ、「貧困の連鎖」と「奨学金返済地獄」という悲惨な状況にいたっているというのに、麻生財務相はそういった“教育後進国”の実態には目を向けるでもなく、逆に「人の税金を使って学校へ行く」ことを非難したのだ。
そもそも、安倍首相は森友・加計学園問題の追及から逃れるために昨年の臨時国会で冒頭解散し、消費増税の使途を国の借金返済から幼児教育や高等教育の無償化へと一部変更することを解散の言い訳にした。「教育の家計負担」が深刻な問題になっているのに、経済的に厳しい世帯ほど打撃を受ける「逆進性」の消費税で教育費を賄おうとは、本末転倒も甚だしいだろう。
しかも、安倍首相が打ち出した「高等教育の無償化」の実態は無償化にほど遠く、授業料の減免措置・給付型奨学金の拡充の対象となるのは年収380万円未満の世帯まで。それも年収によって措置にはかなり差があり、完全な“誇大広告”だ。
そんな状況であるにもかかわらず、挙げ句、国の財布の紐を握る財務省のトップが堂々と教育への公的支出に文句をつけたのである。国民はもっと真剣に麻生財務相に怒ったほうがいい。
(編集部)
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
東京新聞の桐山桂一さんのコラム【【私説・論説室から】憲法53条は国会の召集を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018092402000148.html)。
《ただ「いつまでに」という召集時期が明示されていない。安倍晋三政権は野党の要求に三カ月以上も応じず、昨年九月になって、やっと召集したかと思えば、首相の所信表明演説もせず、衆院を冒頭で解散してしまった。憲法が長期にわたる召集の放置を許しているはずはなかろう…三カ月以上も国会が空白では、五三条は空文化する。三権分立も成り立たない。しっかりと司法判断してほしい。 (桐山桂一)》。
『●アベ様に白紙委任を勘違いさせてはいけない:
「A君が毎日、一人で掃除当番をする」という案が過半数に…』
『●「自席(自責じゃない)発言」を繰り返して
「息吐く様に嘘つく」ような人がいちいち「反省」する訳がない』
『●「九十八日間もの臨時会の先延ばしこそ
「加計隠し」だった」?(桐山桂一)…壮大な《もはやカルト》状態』
《皆さん、覚えていますか。昨年六月二十二日に野党議員が臨時国会の
召集を求めたことを。憲法五三条では、いずれかの議院で総議員の
四分の一以上の要求があれば、内閣は召集を決定せねばならない。
衆参両院ともこの要件を満たしていた。学校法人「加計学園」問題などを
追及するためだった。だが、安倍晋三内閣は憲法を無視するがごとく、
臨時会の召集を先へ先へと延ばした。その日数、実に九十八日だった。
召集は九月二十八日に実現したものの、何と質疑をしないで、
冒頭で解散してしまった》
本年2018年5月16日の毎日新聞の記事【臨時国会先送り訴訟 国側、争う姿勢 地裁 /岡山】(https://mainichi.jp/articles/20180516/ddl/k33/040/477000c)によると、《森友・加計学園問題を追及するために野党が求めた臨時国会を安倍晋三内閣が3カ月以上召集しなかったのは憲法違反だとして、立憲民主党の高井崇志衆院議員(48)=比例中国=が国家賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、岡山地裁(善元貞彦裁判長)であり、被告の国側は争う姿勢を示した。国側は、詳しい反論を今後明ら…》…だそうです。
アベ様は国会の追求から逃げた訳です。
《…三カ月以上も国会が空白では、五三条は空文化する。三権分立も成り立たない。しっかりと司法判断してほしい。 (桐山桂一)》…でも、この国の裁判所は「司法判断」せずに、「政治判断」を乱発するからなぁ…。明確な違憲行為を裁判所が許容し、アベ様に忖度するようなことにならなければいいけれど。
『●辺野古高江裁判とヒラメ…
《「人権のとりで」としての司法がその役割を果たさず、行政と一体化すれば…》』
『●「基地の偏在を沖縄が訴えても「裁判所はほとんど答えない」」…
「政治判断」しかできない司法の悲劇』
『●レトリックを吹聴する…「政治判断」乱発な最「低」裁を
頂点とする裁判所の劣化がニッポンをメルトダウン』
『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、
沖縄に弁論もさせずに「政治判断」…「司法判断」出来ない死んだ司法』
『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?
「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?』
『●司法判断放棄な内藤正之裁判長、
大飯核発電所《危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制》?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018092402000148.html】
【私説・論説室から】
憲法53条は国会の召集を
2018年9月24日
憲法五三条は臨時国会の召集を定める。その解釈をめぐる初の裁判が岡山地裁で進んでいる。野党議員が起こした訴訟だ。
きっかけは森友・加計学園問題の真相を解明しようと野党が昨年六月に臨時国会の召集を求めたことだ。五三条では衆参いずれか四分の一以上の議員から要求があれば、内閣は召集を決定しなければならない、とする。
ただ「いつまでに」という召集時期が明示されていない。安倍晋三政権は野党の要求に三カ月以上も応じず、昨年九月になって、やっと召集したかと思えば、首相の所信表明演説もせず、衆院を冒頭で解散してしまった。
憲法が長期にわたる召集の放置を許しているはずはなかろう。例えば衆院選後の特別国会は三十日以内の召集であり、自民党の改憲草案では臨時国会召集を「遅くとも二十日以内」と記す。そのあたりが合理的な期間ではないだろうか。だから野党議員は「違憲だ」とし国に損害賠償を求めたわけだ。
だが、十八日の口頭弁論で国側は書面で「召集時期の判断は高度に政治性を持ち、司法審査権は及ばない」と主張した。「政治的責任のみで法的責任はない」とも。驚く。そもそも内閣が速やかに臨時国会を開いていれば済んだ話ではないか。
三カ月以上も国会が空白では、五三条は空文化する。三権分立も成り立たない。しっかりと司法判断してほしい。 (桐山桂一)
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
リテラの記事【安倍自民党による佐川宣寿前局長“偽証罪”潰しの裏で…財務省が決定的文書をまだ隠していたことが明らかに!】(http://lite-ra.com/2018/08/post-4173.html)。
《…などの女性蔑視発言を告発された菅原議員が予算委の筆頭理事を務めているだけでも驚きだが、まさか、こんなデタラメな理屈をいけしゃあしゃあと口にするとは。こんな主張がまかり通るならば「記憶にない」などとエクスキューズをつけておけば、どんな嘘をついても許され、偽証し放題になる。これでは憲法で認められた国政調査権を骨抜きにするようなものではないか》。
『●質問主意書ゼロ件なのに、あんなに質問したがっていた
自民党議員の皆さん達、実際に質問したことは?』
《「子どもを産んだら女じゃない」の菅原一秀・自民議員が安倍擁護質問を
展開…「悪魔の証明」も何も、証拠となる文書は「破棄した」の一点張り
のくせに、よく言えたものだと呆れるが、この田村議員の上をゆく
安倍首相擁護を繰り広げたのが、つづいて質疑に立った菅原一秀議員だ。
菅原議員といえば、元愛人に「子どもを産んだら女じゃない」などという
暴言、モラハラを繰り返していたことを、当の元愛人に「週刊文春」
(文藝春秋)誌上で告発されたことも記憶に新しい“ゲス議員”のひとりだが…》
当たり前だけど、衆院予算委員会の与党筆頭理事も腐っていたという訳ね…《憲政史上最悪の国会》。
『●「安倍首相のようなクソ」と取巻き…「安倍内閣の問題点を
簡単に挙げただけでも2時間45分になった」』
「リテラの記事【枝野幸男が2時間45分怒りのフィリバスター!
自民議員のヤジも「安倍首相のようなクソと一緒にするな」と一蹴】…。
…《だが、この野党の最後の抵抗に対し、いつものように湧いて
出てきたのが安倍応援団のネトウヨたちだ》」
『●「自民党や公明党を応援している人たちは、
なぜ彼らを応援しているの?…どんなに酷いか知っているの?」』
『●トリは災害対応そっちのけで博打合法化案を議論…
《憲政史上最悪の…「国権の最高機関」という国会》』
《党の手柄や内閣の手柄を優先し打ち出したい石井の薄っぺらな対応に
対して山本の怒りは「本気を出して欲しい」。ばくちと災害対策を同時に
議論し、両方に応える石井の答弁は議会史に残る“滑稽な様子”
と記しておきたい》
《通常国会が終わった。この国会は、野党が言うように
憲政史上最悪のものだった。憲法41条の「国権の最高機関」という
国会の本質を、政府と与党が踏みにじった》
『●山本太郎さん×久米宏さん対談、「安倍政権とカジノ、
杉田水脈を徹底批判し、原発タブーや創価学会…」』
頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン…あまりに哀しく、哀れな国に成り下がった。
《つまり、太田理財局長と同様、「真実を語らない」ことが「論功行賞」人事の理由になっているのだ》。
頭から腐った自民党のその総裁・アベ様、そしてニッポン国首相。《選挙妨害を暴力団に発注》するようなアベ様が一国の首相…。そんな《総理のために嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン、情けなさすぎる。民主国会、法治国家の体をなしていない独裁国。
『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」』
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に
《論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
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【http://lite-ra.com/2018/08/post-4173.html】
安倍自民党による佐川宣寿前局長“偽証罪”潰しの裏で…財務省が決定的文書をまだ隠していたことが明らかに!
2018.08.07
(3月27日国会証人喚問での佐川宣寿前理財局長)
国会閉会とともに森友・加計問題はなかったことに──。そうした安倍首相の目論見が現実化しつつある。今年3月におこなわれた財務省の佐川宣寿・前理財局長の証人喚問での証言について野党は偽証罪で告発を求めていたが、与党がこれを拒否。衆院予算委員会の与党筆頭理事である菅原一秀議員は、その理由を以下のように述べたのだ。
「記憶に基づくことと違うことは言っていないと見てとれる」
「独自の推論や解釈を重ねた事実認定をもとに偽証の告発をするのは、
個人の名誉を毀損しかねない」
愛人に「25歳以上は女じゃない」「子供を産んだら女じゃない」などの女性蔑視発言を告発された菅原議員が予算委の筆頭理事を務めているだけでも驚きだが、まさか、こんなデタラメな理屈をいけしゃあしゃあと口にするとは。
こんな主張がまかり通るならば「記憶にない」などとエクスキューズをつけておけば、どんな嘘をついても許され、偽証し放題になる。これでは憲法で認められた国政調査権を骨抜きにするようなものではないか。
だいたい、自民党は籠池泰典・前理事長の証人喚問後には「偽証の疑いが濃厚」などとぶち上げて偽証罪での告発をちらつかせたものの、結局、偽証の根拠を示すことができず、「野党の状況を見ていると(告発は)難しい」などとお決まりの野党のせいにした。しかし、佐川氏の場合、政府がすでに偽証を立証しているのだ。
現に、証人喚問での佐川氏による「(森友問題は)昨年2月上旬の新聞報道で知った」「(籠池氏に「身を隠せ」と指示したか否かについて)私自身、まったくそういうことはしておりません」などという証言は、調査不十分と言わざるを得ない財務省の調査報告書でさえ否定されている。なかでも、昨年2月24日に「確認したが交渉記録はなかった」「記録は破棄した」と答弁した件について、佐川氏は証人喚問で「『確認した』というのは理財局に理財局に文書の取り扱い規則を確認したということ」と言い訳したが、後に交渉記録が存在したことが発覚。調査報告書でも佐川氏が〈応接録の廃棄や決裁文書の改ざんの方向性を決定付けた〉とされた。今回の与党の偽証罪告発の拒否は、こうした政府の調査をも否定するものではないか。
そもそも、佐川氏の証人喚問は、公文書改ざんについて「刑事訴追の恐れがある」ことを理由に一切の証言を拒否した一方、自民党の丸川珠代議員の質問で佐川氏は安倍夫妻や官邸からの指示を真っ向から否定し「理財局のなかで対応した」と断言。露骨な茶番劇が繰り広げられたが、このときからすでに自民党と佐川氏のあいだで偽証罪での告発を抑え込むことで手打ちしていたのだろう。
総理のために嘘をつくことが奨励される国──。これが安倍政権の実態であることは、先日発表された財務省人事でもあきらかだ。森友公文書改ざん問題のキーマンである太田充理財局長を事務次官が約束されたも同然の主計局長に昇進させただけではなく、改ざん当時に官房長を務め文書厳重注意を受けた岡本薫明主計局長を事務次官に抜擢したのである。
岡本氏といえば、森友問題で揺れる昨年4月、交渉経緯の記録について「職員が削除した電子データは専門家でも復元できない」というトンデモ答弁をおこなった人物。しかも、官房長は官邸と総理答弁をすり合わせ調整をおこなう立場であり、岡本氏は改ざんの際の官邸の動きも知る立場にある。つまり、太田理財局長と同様、「真実を語らない」ことが「論功行賞」人事の理由になっているのだ。
■決定的な文書はまだ隠されていた!財務省が「最高裁まで争う覚悟で非公表」と
森友問題に関与した人物を引き立てる、あからさまな人事。これを納得しろと言うほうがどうかしているが、挙げ句、この人事について記者から質問された麻生太郎財務相は「人事権はあなたにあるんじゃない。俺にあるんだ」と逆ギレ。森友問題のみならず財務省セクハラ問題でも見せた麻生財務相のこうした横暴な態度は、日本大学の田中英寿理事長や日本ボクシング連盟の山根明会長にも通じるものだが、メディアは“麻生節”などと片づけて、田中理事長や山根会長のようにバッシングすることはけっしてしない。問題を黙認しているも同然だ。
しかし、いくら安倍官邸がアメで官僚たちを黙らせ、圧力でメディアに忖度させても、森友問題が終わったことにはならない。それどころか、まだ隠されている爆弾級の文書が存在していることも明らかになっているのだ。
そのことを明らかにしたのは、6月18日の参院決算委員会で取り上げられた、共産党の辰巳孝太郎議員が独自入手した今年5月に作成されたと思しき内部文書。これは財務省が森友学園側との交渉記録(応接録)と改ざん前決裁文書を今年の5月23日に国会提出することを決めたのと同時期に作成したメモで、〈近畿財務局と理財局のやり取りについては、最高裁まで争う覚悟で非公表とする〉という文言が記されている。つまり、いまの段階でも、財務省はすべての文書を出し切っておらず、隠しているのだ。そして、「最高裁まで争う覚悟」で出さないという近畿財務局と大阪航空局のやりとりは、政権に打撃を与える相当な内容が書かれているということだろう。
さらにこの文書では、佐川氏の刑事処分についても〈官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れている〉などと書かれている。ようするに、政治的独立性を保持すべき検察の捜査結果に法務省を通じて介入していたことを、この文書は裏付けているのである。
しかも、この文書には手書きで「5/21つるた参事官」と書かれており、国交省に存在する可能性は極めて高い。にもかかわらず、石井啓一国交相は「出所不明で体裁からしても行政文書ではない」などと言って調査に後ろ向きな態度を取りつづけ、参院予算委員会の金子原二郎委員長から文書の確認を要請されながらも、いまだに調査結果を公表していないのだ。
閉会中審査を開催し、まずはこの文書問題についてあきらかにすることが求められるが、安倍首相は総裁選3選に向け、森友・加計学園追及を徹底的に拒否し、国民が疑惑を忘れるまで逃げるつもりだろう。そうであればなおさら、忘れるわけにはいかないのである。
(編集部)
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【青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html)。
《共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充が値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚》。
《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉「僕」が次から次に露見。
『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を』
『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
2月25日は加計記念日」で滅公奉僕』
『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》』
『●「今の政治家は、戦後アメリカが利用するために
地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業」』
『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
…液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」』
『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」』
『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
「れっきとした国民様」は御見通しかな?』
『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」』
『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
…県・今治市は返金を要望すべきだ』
東京新聞の記事【検査院試算額 記載回避狙う 森友ごみ撤去費巡り共産指摘】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000126.html)によると、《財務、国土交通両省幹部が昨年九月、同問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額などの記載を回避できないか協議していた疑いが浮上した。共産党が衆参両院の予算委員会で、政府の内部文書を入手したとして追及した。二カ月後に公表された報告書に、試算は記載されていなかった》。
事実、カルトな取り巻き連中の思い通りに進んでいた訳だ。カルトの教祖・アベ様はお喜びになられたのね。
リテラの記事【森友問題めぐり財務省・太田理財局長が会計検査院への介入を密談した記録が! 菅義偉官房長官との連携もポロリ】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4037.html)でも同様。《またまた驚愕の内部文書が出てきた。昨年9月総選挙の直前に、財務省と国交省が政権のデメリットに配慮して、官邸ぐるみで文書の隠蔽など国会対応をいかにごまかすか密談していたというのだ…小池晃参院議員…「意見交換概要」と題された文書で、…太田局長らは、会計検査院の報告書から「総額を消してもらおう」「総額が難しければ、トン数だけは残して金額だけでも消してもらおう」と話し合っているのだ。これが事実なら、とんでもないことだ。会計検査院は内閣から独立した機関と憲法で定められているが、その会計検査院の検査に対して、介入を相談していることになるからだ…太田理財局長はこんなことまで言っている。「ないものは出せないが、これまでもある程度出してきており、個人的には出せるものはできるだけ出したほうがいいと思う。出てしまうと、案外追及されなくなるという面もある。ただし、政権との関係で、デメリットも考えながら対応する必要はある」 どの文書を出すか出さないかは、「政権との関係で、デメリットも考えながら対応する」というのだ。…江田憲司衆院議員が安倍首相に対し、「証拠はもう十分出揃っているが、自白だけがない状態」「安倍首相は詰んでいる」と詰め寄っていたが、どれだけ証拠が揃っても、あらゆる機関が安倍首相に忖度して、嘘に嘘を重ねて安倍首相をかばう、ということが繰り返されている》
内閣から独立した機関と憲法で定められている会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!、だってさ。さらに、《政権との関係で、デメリットも考えながら対応》…《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉僕。《もはやカルトだ》。
東京新聞の記事【森友問題 財務・国交省との事前協議 検査院否定せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000275.html)によると、《森友学園の問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額の記載を回避しようと財務、国土交通両省が協議した疑い…検査院の腰山謙介事務総局次長は…検査院と両省との事前のやりとりを否定しなかった》。
当時、アベ様はどんな「啓示」をなさっておられたか?…「「会計検査院が調べることだ」といい逃れしてた」のですした。
『●選挙前「選挙戦を通して国民に説明を」、
選挙時「国会で丁寧な説明を」、選挙後「丁寧な説明をしてきた」』
《会計検査院が値引きの根拠の不十分さなどを指摘した検査結果を
ようやく出した。
トロいよな。べつに穴を掘ってあの土地を調べまくったってわけじゃない
のに、なんでこんなに時間かかったんだ? 選挙が終わるの待ってたから?
結構そこは重要な部分だと思うが話がややこしくなるから置いといて、ねえ、
これってもっと大ニュースになっていいことだよね? あたしは忘れません。
安倍首相も、麻生財務大臣も、佐川前理財局長も、ついでに国会で質問した
西田昌司参議院議員も、「(土地の価格は)適正だ」っていい張ってた。
安倍首相にいたっては、国会で野党に追及され、
「会計検査院が調べることだ」といい逃れしてた。》
一方、東京新聞の記事【麻生氏「改ざんでなく書き換え」 森友決裁文書で答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000268.html)によると、《「書き換えられた内容を見る限り、バツをマルにしたり、白を黒にしたような、改ざんといった悪質なものではないのではないか」と述べた。改ざんには当たらないとの認識を示した上で、程度が軽いとも受け取れる発言》。
法治主義国家や民主主義国家とは二度と呼べないようなニッポンに成り下がってしまったというのに、《改ざんといった悪質なものではない》…言うに事欠いて…ウルトラ差別主義者の責任を有耶無耶にしてきたツケだな。福岡の恥。
『●「謝罪会見の場に、被害女性を散々おとしめた
麻生氏の姿はなかった」…ウルトラ差別者の責任は有耶無耶?』
与党自公や癒党お維、アベ様「下足番」新聞や広報紙、広報誌、広報局が言うような、野党が悪い訳ではない。まずは、第一に批判されるべきは、アベ様やその取り巻き、滅公奉僕な官僚、さらに与党・癒党でしょ?
《この程度の答弁で乗り切れたと思っているのは、官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」》。つまり、問題の解決はとても簡単。野党が主張しているように、これらデタラメな問題の一つ一つについて、隠蔽・廃棄を今直ぐに止め、改竄されていない全ての資料を国会に提出し、関係者が一堂に会して証人喚問をすればいいだけ。与党や癒党提案の法案の議論は、それからだ。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html】
政界地獄耳
2018年5月29日9時13分
「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた
★一点の曇りもないはずの森友・加計学園疑惑。森友学園との交渉記録はないとしていた政府答弁は、あっけなく4000ページを財務省自らが提出すれば、28日の参院予算委集中審議で首相・安倍晋三は「資料をよく読んでいただければわかること」と発言した。政府がないと言い続けたものを今更ながら持ち出して、今度はよく読めという。「関与がないのは明らか」を連呼するのは「関与していたら総理も議員も辞める」との自らの発言を自分で否定したいからだろう。
★自民党ベテラン議員が言う。「相変わらず、答えになっていない説明で押し切ったり、野党が沈黙していると思っているのは、昨年の衆院選前の思考と全く同じ。選挙後、野党はバラバラになったが、この森友・加計疑惑で6党派は再結集したといっていい。つまりこの程度の答弁で乗り切れたと思っているのは、官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」と指摘する。
★自民党議員の正論を聞いていても、一点の曇りもないはずの自民党が、なぜ拒むのかの論理的説明もなければ、解決に近づくことを拒んでいることになり、これでは共犯関係だ。今までは首相夫妻とその仲間たちと官邸の問題だったが、今では自民党が抱える問題だ。28日には、共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充が値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚。2人は事実上の会合は認めたが、内容については記憶にないとかわした。国民は既に分かっている。うそで塗り固めて来たものがほころび始めていることを。あとは本人が認めるかだ。(K)※敬称略
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