Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「とある暴力集団」による「暴力犯罪」、そして「歪んだ社会」ニッポン

2014年12月31日 00時00分15秒 | Weblog


asahi.comの社説【ヘイトスピーチ―社会も問われている】(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。

 「差別的言動を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)によるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、「人種差別」と断じた大阪高裁の判決が最高裁で確定した。在特会側には、計1200万円を超す高額賠償金を支払う義務が生じる」。
 「とある暴力集団」による「暴力犯罪」。社説の言う通り、「社会も問われている」。だって、ネオナチや「とある暴力集団」に「信奉」されて平気な議員がいるくらいですから、世界から「歪んだ社会」と見られても仕方のないニッポン。

   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                      「信奉」される議員が取り巻くアベ様


 また、「ヘイトスピーチ」ではなく、それは「暴力犯罪」だそうです「威力業務妨害罪と器物損壊罪」。CMLの記事【[CML 035423] Re: 京都朝鮮学校事件、在特会側上告棄却】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035531.html)によると・・・・・・、

   「朝鮮学校の方たちもいちおうほっと一息です。
    ヘイトデモは無くなっていませんし、警察がガードしていますし、差別はひどい
    状況ですが、
    日本社会がヘイトを許しているわけではないことも示されたことになります。
    もっとも、京都朝鮮学校事件をヘイト・スピーチと呼ぶことは不正確です。
    京都朝鮮学校事件は威力業務妨害罪と器物損壊罪で有罪が確定した、
    れっきとした暴力犯罪です。
    これをマスコミはヘイト・スピーチと呼びます。
    そして、無知な憲法学者が「ヘイト・スピーチは言論だから表現の自由だ」など
    とデマを流します
    よって在特会が「表現の自由だ」とお墨付きを得てきたのです。
    このためにこの5年間、私たちはとても苦労してきました。
    ヘイト・スピーチは差別と暴力であり、排除と迫害であることをきちんと認識す
    ることが必要です。」

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http://www.asahi.com/paper/editorial2.html

ヘイトスピーチ―社会も問われている
2014年12月12日(金)付

 京都市の朝鮮学校に対し、差別的言動を繰り返した「在日特権を許さない市民の会」(在特会)によるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、「人種差別」と断じた大阪高裁の判決が最高裁で確定した。在特会側には、計1200万円を超す高額賠償金を支払う義務が生じる。

 最高裁は、「表現の自由の範囲内」とする在特会側の主張を退け、「主眼は在日朝鮮人に対する差別意識を世間に訴えることにあった」と認定した高裁判断を支持した。「排外主義は認めないという世界共通の価値観を、日本の司法も共有する姿勢の表れとみるべきだ。

 在特会は朝鮮学校の周辺で拡声機や街宣車を使い、「朝鮮半島へ帰れ」などと聞くにたえない言葉を投げつけた。子どもたちの恐怖や精神的な被害は極めて大きく、もはや暴力とさえいえるレベルだった。

 今回の裁判では、在特会による朝鮮学校へのヘイトスピーチという特定の行為について賠償責任を認定し、日本も加盟する人種差別撤廃条約に照らして賠償額を引き上げた。一方で、ヘイトスピーチ一般について判断が示されたわけではない。

 それでも、人種差別を伴う罵声に高額の賠償を命じられるという司法判断が定着した意義は大きい。

 一方的な攻撃にさらされても声を上げられなかった被害者にとっては心強いだろう。これを機に、ヘイトスピーチを繰り返している団体は、人権侵害を伴うような街宣行為をきっぱりとやめるべきだ。

 日本にはヘイトスピーチを直接取り締まる法律はない。ドイツやフランスには、ヘイトスピーチや差別を先導する発言そのものを規制する法律がある。日本でも議員立法をめざす動きも出ている。

 差別を許さない社会をめざすのは当然だが、表現の自由との兼ね合いもある。どこで線引きをするのかなど、詰めるべき点も少なくないだろう。

 気がかりなのは「ヘイトスピーチを許さない」という社会的な合意が十分できているとは言い難いことだ。

 市民グループの調査では、ヘイトスピーチを伴うデモや街宣は、昨年1年間で360件以上あった。しかも地方に拡散しているという。ネット上では、外国人に対する憎悪の言葉が飛び交っている。

 ヘイトスピーチがなくならないのは、この国の社会に存在する隠れた差別感情の表出だと言えないだろうか。問われているのは私たち自身でもある。
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●ようやく解決した4号炉問題: 「1~3号機プールから核燃料取出し 【ほとんど白紙】」状態

2014年12月30日 00時00分12秒 | Weblog


東京新聞の記事【1~3号機、阻む高線量 福島4号機、核燃料取り出し終了】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122190071737.html)。

 「事故当時、大量の使用済み核燃料が残り国内外を震撼(しんかん)させた4号機。昨年11月から71回に及ぶ作業が続き、プールは空になった。これで課題の一つは解決されたが、建屋内の放射線量が高い1~3号機を含めた全体の廃炉に向けた作業は続く」。
 ようやく小さな小さな第一歩。よく無事に何事もなく完了できたものだ。でも、「◆1~3号機プールから核燃料取出し 【ほとんど白紙】」状態で、どこに核燃料があるのかさえ不明な状況。困難な作業はまだここから。

   ●東電原発人災「事故収束」=廃炉:
       最初の一歩ではあるが、とてつもなく遠く、とてつもなく危険な道のり

    -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
    ・・・・・・

      【事故収束=廃炉】
          ↑
     ◆建屋の解体                               
          ↑
     ◆1~3号機の溶融核燃料取り出し                 【最難関
          ↑
     ◆格納容器を修復して水張り                         【最難関
          ↑
     ◆1~3号機プールから核燃料取出し     【ほとんど白紙】
          ↑
     ◆4号機プールから核燃料取り出し       【現在】
          ↑
     ◆原子炉を安定して冷却
          ↑
       事故発生                
    -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122190071737.html

1~3号機、阻む高線量 福島4号機、核燃料取り出し終了
2014年12月21日 07時20分

     (4号機の燃料プールから取り出される核燃料の入った容器
      =20日、東京電力福島第一原発で(代表撮影、一部画像処理))

 東京電力は20日、福島第一原発4号機のプールに残っていた核燃料4体(未使用)の取り出し作業を報道陣に公開した。事故当時、大量の使用済み核燃料が残り国内外を震撼(しんかん)させた4号機。昨年11月から71回に及ぶ作業が続き、プールは空になった。これで課題の一つは解決されたが、建屋内の放射線量が高い1~3号機を含めた全体の廃炉に向けた作業は続く。 

 前日まで二十六体が残っていたが、別の輸送容器で二十二体が運び出され、最後の四体がプール内で容器に詰められていた。

 この日公開されたのは、建屋に併設された取り出し用骨組みのクレーンで、四体の入った容器をプールから引き上げる作業。

 クレーンはプール上に移動し、容器をつかんでゆっくりと上げた。作業員十数人が容器を拭いたり、シートを広げて水滴が落ちないよう保護したりし、容器は三十メートルほど南の除染場に到着。作業は約四十五分で終わった。

 今後、容器は除染し、ふたを閉めた後、別のクレーンで地上に下ろされ、6号機プールに移される。これが済めば、千五百三十五体あった核燃料はなくなり、4号機のリスクは実質的になくなる。福島第一の小野明所長は「作業員の努力のたまもの。気を緩めず、廃炉を進めたい」と話した。


◆残る難題 除染に限界

 4号機の危険性は取り除かれたが、1~3号機には、炉内に溶け落ちた核燃料、プールには計千五百七十三体が残る。作業できるようどう放射線量を下げ、どう取り出すのか。検討課題は山積している。正念場はこれからだ

 比較的早く取り出しに入りそうなのが3号機。建屋上部に積み上がっていたがれきはほぼ除去された。二〇一五年度中の取り出し開始を目指す。

 しかし、プールのある五階の線量はいまだ高い。床のコンクリートを削り、高圧洗浄し汚染は減ったが、放射性物質は深く床に染みこんだ。東電は百分の一に汚染が減ると期待したが、五分の一程度までしか下がっていない。除染には限界があり、鉛による遮蔽(しゃへい)など追加策が必要になる。

 1号機は一七年度から取り出す計画だったが、建屋カバーの解体が遅れたこともあり、二年ほど延びることになった。

 建屋が健全だった2号機は汚染蒸気が充満し高濃度に汚染が残る。高い所だと毎時八八〇ミリシーベルトもある。建屋上部を解体する方向だが、具体策の検討は二年後という。

(荒井六貴)
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●インフラ輸出・原発輸出のためには国内での原発稼働・リニア建設が必要という「愚」な論理

2014年12月29日 00時00分58秒 | Weblog


Youtube映像【ストップ!リニア山梨大会1部: 斎藤貴男講演】(https://www.youtube.com/watch?v=Yu1xBU-WZpY)。

 とても素晴らしい講演。
 確信した。原発稼働のためのリニアであり、それらインフラ輸出のためには国内での原発稼働・リニア建設が必要という「愚」な論理。原発輸出のためには、国内での原発再稼働が必要だ、という「狂」な論理。2014年12月衆院議員選挙では、「勝ち馬効果」・「負け犬効果」・「眠り猫効果」で、アベ様の自公戦権が勝ちましたとさ、お先真っ暗。

   『●「恥」と共に原発による人権侵害までも輸出=
       「輸出先が加盟国なら、日本製の原発でもメーカーは免責」

   『●「表現者が描いてきた「慰安婦」」
        『週刊金曜日』(2014年10月24日、1013号)について

     「■③『週刊金曜日』(2014年10月24日、1013号) /
       まさのあつこ氏【太田大臣が工事実施計画認可 問題多いリニア計画】、
       「環境大臣は「最大限低減しても相当な環境負荷が生じる」
       「これほどのエネルギー需要が増加することは看過できない」と
       厳しい意見」。原発推進とセットとしか思えない
       (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/65f2dda2d68648d7d73188a065002a47)」

   『●『自然と人間』(2014年11月号、Vol.221)についてのつぶやき
     「■⑥『自然と人間』(2014年11月号、Vol.221) / 
       【対談 鎌倉孝夫斎藤貴男 帝国主義時代を想起させる
       安倍政権のインフラシステム輸出戦略(前)】、「輸出先の国民の
       生活をも変える開発は住民の反発を招くかもしれない・・
       過剰資本の処理としての資本輸出」。
       (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/69d0c6a3e04d43fbf8cf382aaf28e9ce)」

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https://www.youtube.com/watch?v=Yu1xBU-WZpY

ストップ!リニア山梨大会1部: 斎藤貴男講演
2014/09/14 に公開

2014年9月13日、甲斐市にて。天下の愚策と言われるリニア中央新幹線が今秋の着­工に向けて大詰めを迎えたなかで開かれた集会の前半部分。講師はジャーナリストの斎藤貴男氏。


(↑すいません、勝手に貼らせて頂いております)
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●原子力「ムラ寄生」委員長が「避難計画審査は不要」であり「当事者が考え」ろ!、とのこと

2014年12月28日 00時24分30秒 | Weblog


東京新聞の記事【規制委員長が川内原発視察 避難計画審査は不要】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122001001770.html)。

 「田中俊一委員長は・・・・・・「われわれが求めているのは非常に厳しい基準だが、九電が前向きに取り組んでいることを実感できた」・・・・・・「第三者ではなく、当事者が一生懸命考えるのが一番大事。点数を付ける類いのものではない」と審査の仕組みは不要との考えを示した」そうだ・・・・・・「当事者が一生懸命考えるのが一番大事」って、もしかしてアホ??

   ●「原発事故調書 原因不明、責任不在」:  
         川内原発再稼働なんてやってる場合か!


 「当事者」とは誰? 「九州電力」? 「地元」という名の薩摩川内市民? 「30キロ圏内」の市民? 「30キロ圏外」の皆さんは「一生懸命考え」ているというのに?
 一体、何のための原子力「規制」委員会なのか! 原子力「ムラ寄生」委員会じゃないのか? 無駄な委員会、有害な委員会。2014年12月衆院選で自公政権が勝ってしまえば、原発再稼働や原発輸出でもなんでも許されるとでも? 3.11東京電力原発人災以前に逆戻り。それを許すような政権に投票し、そして、選挙に行かない人々・・・・・・。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122001001770.html

規制委員長が川内原発視察 避難計画審査は不要
2014年12月20日 18時13分

     (九州電力川内原発の視察を終え、記者の質問に答える
      原子力規制委の田中俊一委員長
      =20日午後、鹿児島県薩摩川内市)

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は20日、年明け以降に再稼働する見通しの九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を視察した。終了後「われわれが求めているのは非常に厳しい基準だが、九電が前向きに取り組んでいることを実感できた」と報道陣に述べた。

 川内原発は9月、再稼働の前提となる新規制基準に基づく審査に初めて合格したが、事故が起きた場合の住民の避難計画を審査する仕組みがない

 田中委員長は「第三者ではなく、当事者が一生懸命考えるのが一番大事。点数を付ける類いのものではない」と審査の仕組みは不要との考えを示した。

(共同)
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●日本中が「地元」・・・・・・大間原発と高浜原発の再稼働問題、「30キロ圏内の声を聴け」ではダメ

2014年12月27日 00時00分57秒 | Weblog


東京新聞の社説【大間と高浜 30キロ圏内の声を聴け】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014122002000133.html)。

   『●「原発事故調書 原因不明、責任不在」: 
        川内原発再稼働なんてやってる場合か!


 「衆院選終了早々、大間原発の新規制基準への適合審査が原子力規制委員会に申請された。でも忘れないで。多くの人は原発依存を望んでいないし、隣接地域の住民は事故への不安を抱えたままだ」。
 「原発事故調書 原因不明、責任不在」・・・・・・自公政権に投票するということ、投票を棄権するということはこういうこと。アベ様や原子力「ムラ寄生」委員会のやりたい放題。
 それに「地元」に住む我々の意見を聞きに来てはいない。日本中が「地元」です。
 「麻薬」患者=関西電力の暴走を許容する議員たち・・・・・・先の2014年12月衆院選挙で「叩き落とす」以外なかったはずなのに、救いようがないニッポン。

   ●「お金はいらない、この海の恵みを受けて暮らしたい」:
              大間原発のあさこハウスと上関原発の祝島
   『●電源開発大間原発建設という暴走:
        3.11東京電力原発人災で「地元」とは?、を知ったはず
   『●大間原発の暴走:
      「地元」の定義の拡大に鑑み、「国民すべての理解が不可欠」
   『●「闘うアート」 『週刊金曜日』
       (2014年4月18日、988号)についてのつぶやき
   『●「言葉を鍛える。」 『週刊金曜日』
       (2014年8月1日、1002号)についてのつぶやき
   『●「回らない核のサイクル」六ヶ所村:  
         どちらも「地獄」という二択だったのか?
   『●「世界初のフルMOX原発で、年に約一トンのプルトニウム」を
                     燃焼させて「安全」と言い得る自信に慄く


   ●関西電力八木誠社長のあの高浜原発:
       「プルサーマル原発」に続き「寿命原発」を動かしたいそうです
   『●「世界初のフルMOX原発で、年に約一トンのプルトニウム」を
                     燃焼させて「安全」と言い得る自信に慄く
   『●60年間稼働させたい高浜原発: 「電気代が高い低いの問題とを
                         並べて論じること自体、許されない」


   ●暴走し続ける原子力「ムラ寄生」委員会
   『●「原子力は血液」・・・・・・ではなく、「原子力=核」は「麻薬」
   『●狂気の伝染、連鎖: 原子力「ムラ寄生」委員会が
       お墨付きを与えるのはあの関電の高浜プルサーマル原発


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014122002000133.html

【社説】
大間高浜 30キロ圏内の声を聴け
2014年12月20日

 衆院選終了早々、大間原発の新規制基準への適合審査が原子力規制委員会に申請された。でも忘れないで。多くの人は原発依存を望んでいないし、隣接地域の住民は事故への不安を抱えたままだ。

 国内には、建設中の原発が三基ある。

 中国電力島根3号機(松江市)と東京電力東通1号機(青森県東通村)、そして電源開発(Jパワー)の大間原発(同県大間町)である。

 大間原発は、二〇〇八年五月に着工し、一四年十一月の営業運転を見込んでいたが、福島原発事故で建設が中断され、一二年十月に工事再開した。

 大間原発は、フルMOXと呼ばれる世界初の特別な原発だ。

 MOX燃料は、原発で使用済みの核燃料からプルトニウムを取り出して、普通のウランを混ぜたもの。それを再び原発で燃やすのがプルサーマル発電だ。

 通常のプルサーマル発電では、MOX燃料の割合は多くて三分の一までだった。ところが大間は、MOX燃料100%で運転できる。原爆の材料になるプルトニウムの“焼却炉”として、建設を急がされているようにも見える。

 プルサーマルより危険性が高いとの指摘もある。世界初のことだけに、住民の不安はより強い。

 原発推進に戻った自民党は、衆院選で大勝した。しかし、国民の多くが、将来的には、原発への依存から脱却したいと望んだままだ。原発を新たに造れば、その意思に背くことになる。

 大間原発から対岸の北海道・函館は、最短だと二十三キロしか離れていない。3・11後、原発事故時の避難計画策定を義務付けられた三十キロ圏内だ。函館市の工藤寿樹市長は四月、「私たちを全く無視している」と、国とJパワーを相手取り、建設差し止めを求めて東京地裁に提訴した。その不安と憤りをさらに無視するような審査の申請ではなかったか。

 申請の翌日、規制委は、関西電力高浜3、4号機が事実上、3・11後の新基準に適合するとした。

 高浜原発の三十キロ圏は福井、京都、滋賀の三府県をまたぐ。京都も滋賀も、立地自治体並みの安全協定を求めている。

 規制委の田中俊一委員長は、川内原発の時と同様、「安全か、安全じゃないかという表現はしない」と繰り返す。だとすれば、立地や稼働の条件として、最低でも三十キロ圏内の同意を得ることを、法的に義務付けるべきではないか。
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●アベ様の「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)で空しき「雨乞い」をしても・・・・・・

2014年12月26日 00時00分44秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【福井県立大教授・服部茂幸氏 アベノミクスの“手口”を暴く】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155717)。

 「根拠のない雨乞いをして、本当に雨が降ってくれば、自分の手柄にする。降らなければ、雨乞いが足りないと言う。まさしく、安倍・自民党の手口である。アベノミクスで雨など降るはずがない」。
 アベ様の「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)で空しき「雨乞い」をしてもね? トリクルダウンして来るのは「「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」が!」、そして、「したたり落ちているのは、若い世代の悔し涙なのか」?」。格差社会を積極的に推進するアベ様達。自公議員を支持して投票した人達、選挙にさえ行かない人達はそれでいいのでしょう!?、きっと。コッチは、いい迷惑だ。

   ●アベ様と日銀の「ドアホノミクス」な異次元緩和、もう引き返せないの??
   『●アベ様のドアホノミクス・・・
      「相手を転ばせてケガさせておいて「さあ、クスリを買え」というような話」
   『●「トリクルダウン理論」:  
         「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」が!
   『●格差社会を拡大する「トリクルダウン理論」:  
       「したたり落ちているのは、若い世代の悔し涙なのか」?


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155717

福井県立大教授・服部茂幸氏 アベノミクスの手口を暴く 
2014年12月15日

円安政策はマイナス効果の方が大きい

 アベノミクスのゴマカシはいろいろあるが、「アベノミクスの終焉」(岩波新書)で有無も言わせぬ数字を突きつけたのが、この人だ。服部氏の著書の中にはアベノミクスを雨乞いに例えた話が出てくる。根拠のない雨乞いをして、本当に雨が降ってくれば、自分の手柄にする。降らなければ、雨乞いが足りないと言う。まさしく、安倍・自民党の手口である。アベノミクスで雨など降るはずがないのである。


――安倍政権は「アベノミクスの是非を問う」ということで、衆院を解散しました。安倍首相は「この道しかない」と言って、自民は圧勝しました。どう思われますか?

 10月31日に日銀が追加緩和をしました。続いて安倍首相は10%への消費増税を1年半、先送りにすることを表明しました。普通の人が見れば、アベノミクスがうまくいかなかったと認めたことになると思います。


――だけど、日銀も政府も失敗を認めていませんよ。

 景気が落ち込んでいるのは4月の消費増税の反動のせいである。円安にしても輸出が増えないのは世界経済が悪いからだと。こういう主張ですね。つまり、アベノミクス自体はうまくいっている。景気が落ち込んでいるのは別の理由であると。


――詭弁ですよね?

 消費税を上げれば、消費が落ち込むというのは、一般論としてはそうです。でも総務省の資料では、家計消費の落ち込みは、1997年に消費税を3%から5%に上げたときには、0・5%くらいでした。今年は5%くらい落ち込んでいてケタ違いです。景気の落ち込みは消費増税だけのせいではないのです。


――異次元緩和をどうお考えですか?

 日銀は2%の物価上昇を目標にして異次元緩和を続けています。しかし、IMFが為替の影響を受けない品目で物価動向を調べたところ、日本の物価はまったく上がっていなかった。私の本でも書いたように、現在の消費者物価の上昇は、輸入インフレの結果にすぎないのです。


――円安が日本経済のためになるのかどうか?

 何のための円安政策なのでしょう? 輸出は増えず、輸入が増加し、貿易赤字は拡大した。輸出企業は利益を得たが、国内産業と家計は損失を被った。利益と損失を比べれば、マイナス効果の方が大きいでしょう。


――10月末の追加緩和後、その円安がさらに進んでいますね。

 初めのうちは経団連に属するような大企業は円安を歓迎していました。しかし、日銀が追加緩和を決めたときに産業界出身の政策委員が反対しました。産業界でも現在の過度の円安は歓迎していないのです。


――安倍政権はアベノミクスの成果で株が上がった、雇用が改善したと威張っていますね。

 確かに株は上がりましたが、その原因がアベノミクスであるかは微妙です。株高は年金資金の買い増しや外国人投資家の動向によります。有効求人倍率も改善しましたが、実は2009年半ばから改善していて、とくに新規求人数は2010年に急増しています。アベノミクスの前から雇用環境は良くなってきていたのです。


危機が露呈するまで隠蔽し失敗の責任は押し付ける

――アベノミクスの出だしは良かったように見えますが?

 確かに2013年の前半は高成長でした。しかし、安倍首相が首相になったのは2012年12月で、景気の底は2012年の11月です。アベノミクスに効果があったとしても、その効果が出るためには、半年くらいかかります。単に安倍首相はタイミングが良かっただけです。


――消費増税でボロボロになり、今年度はマイナス成長必至ですね。

 そもそも、2013年の経済がうまくいっていたというのが、間違いです。2013年の後半の経済を支えていたのは政府支出と、消費増税前の駆け込み需要で急増した民間住宅投資、耐久消費財の需要です。それを省くとマイナス成長となっていたことは、私が本で書いた通りです。したがって、増税後の景気減速は想定内ともいえます。私が本の原稿を書き終わった時、政府・日銀だけでなく、企業、マスコミも含めて、消費増税の反動減は小さいと言っていました。彼らが何を根拠にそう言っていたのか私には理解できません。


――そうなると、アベノミクスの成果は何一つない。というか、2012年末からの景気回復を勝手に自分の手柄にしただけで、その後はボロボロ。アベノミクスで一時的に景気が良くなったかのように喧伝しているのはインチキ、詐欺的な話になりますね?

 まあ、そうです。


――だとすると、トリクルダウンも起こらない?

 将来のことは不確実だという意味で、起こらないとは言い切れませんが、普通に考えると起こりません。日本経済はずっと沈んでいるように見えますが、2002年から戦後最長のいざなみ景気がありました。支えたのは輸出の拡大で、製造業の大企業は利益を急増させました。アベノミクスの円安で、製造業の輸出産業が利益を得たのと同じ構造です。ところが、この間、雇用者報酬はほとんど増加せず、1人当たりの実質賃金はむしろ低下したのです。米国でも同じで、1970年代半ば以降、男子フルタイム労働者(中位)の実質給与は増えていません。米国経済は1990年代以降、リーマン・ショックまでは好調だったとされますが、好調だったのは1%のスーパーリッチだけで、一般の労働者には恩恵がないのです。アベノミクスでトリクルダウンが起こると信じる根拠はありません


――そもそも、問題は日本企業の競争力がないところにあるのではないですか? 新自由主義者のリフレ派が言うように、金融政策と規制緩和で手品のごとく、景気が回復するとは思えませんよ。

 日本の輸入が増えて貿易収支が劇的に悪化していますが、少なくとも昨年度に関しては、原発が止まったことによる鉱物性燃料の輸入が増えたせいではありません。輸入増加の3分の2を占めるのは製品輸入で、かつて日本企業の輸出の中心だった一般機械や電気機器、輸送用機器の輸入が25%も増えているのです。それも中国、ASEANからの輸入です。円安にもかかわらず、日本の輸出はあまり増えず、逆に、日本の主力輸出品だったモノの輸入が急増しているのはなぜなのか。米国はプラザ合意で通貨を切り下げたが、貿易赤字は改善しませんでした。すでに米国の製造業は空洞化していて、一方、日本の製造業の競争力が強力だったからです。これと同じ現象が日本とアジアの間で起きているのです。


――それなのに、安倍政権は「この道しかない」とやっている。著書の「アベノミクスの終焉」では、米国で金融危機を引き起こした経済学がアベノミクスでゾンビのように復活したと指摘されている。金融緩和をして市場に任せておけば、トリクルダウンが起こるという経済学です。なぜ、こうした過ちが繰り返されるのでしょうか?

 危機が本当に明らかになるまで危機を否定し、隠蔽する。失敗しても、失敗の責任は他に押し付け、成果だけを自分の手柄にしてしまう。失敗を犯しても、多数派の力で自らの責任を免責する。政治が有力集団と結びつき、その利益を擁護する。米国同様、日本でも、こういうことが今も行われているからだと思います。大多数の国民はアベノミクスの恩恵はないと答えていますが、成果が出るまで「時間がかかる」といって、失敗を認めません。現在の不況にしても、アベノミクスがうまくいかないのではなくて、消費増税のためにしてしまう。安倍政権の周辺のリフレ派の学者たちも、こうやって自分たちの失敗を免責し、間違った政策が続いていく。経済学と経済政策はさまざまな失敗を繰り返してきました。その都度、警告も繰り返されていたにもかかわらずです。それは失敗した人々が失敗を隠蔽し、ゴマカし、記憶を忘却させるからです。

▽はっとり・しげゆき 1964年、大阪生まれ。京大卒。「新自由主義の帰結」(岩波新書)など著書多数。「アベノミクスの終焉」(同)は大きな話題に。
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●東京電力原発人災から『X年後』・・・・・・取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?

2014年12月25日 00時00分34秒 | Weblog


東京新聞の記事【水爆実験映画「X年後」伊東英朗監督が出版 調査報道の足跡を本に】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2014120402000189.html)。
レイバーネットTVhttp://www.labornetjp.org/tv)の『●木下昌明の映画の部屋』(http://www.labornetjp.org/Column)に出ていた映画批評【★木下昌明の映画の部屋・第187回 ●『続・放射線を浴びたX年後~日本に降り注いだ雨は今』をみて 昭和史に埋もれた史実を発掘~消せない記録「放射能と日本」】(http://www.labornetjp.org/news/2014/1002eiga)。
東京新聞の記事【福島で甲状腺がん増加か 子ども4人、放射線影響か確認】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122301001939.html)。

 「一九五四年三月、米国が太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で行った水爆実験の真相に迫り、大きな反響を呼んでいるドキュメンタリー映画「放射線を浴びたX年後」。映画を製作した南海放送(松山市)の伊東英朗(ひであき)ディレクター(54)が、十年余りの調査報道の足跡、映画化までの舞台裏を明かした著作(映画と同一タイトル)を出した。「一人でも多くの人に、未解明のビキニ被害へ関心を寄せてほしい」との願いを込めた力作だ」。

   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
      「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

    「たとえば「第二幸成丸」の乗組員20人中17が、「新生丸」では
     19人中17が死亡している。それなのに米政府は、200万ドルの
     慰謝料を支払うことで“完全解決”を図り、日本政府が受諾し、
     一切の調査を打ち切って隠蔽した。翌年から、すべての魚が無検査で
     全国の食卓にのぼった
」・・・・・・。
    「山下は語る。「こんな巨大な事件が、全体像が明らかにされないまま
     現代史に埋没するなんてことは、日本人としての資質が問われる
」と。
     この映画から、フクシマの「X年後」が見えてきて誰しも愕然となろう」


   『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
       『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』

   『●東電原発人災の『X年後』:
       厚生省「1.68ミリシーベルト」 vs 研究者「1400ミリシーベルト」

    「厚生労働省は・・・・・・「被曝線量1.68ミリシーベルト」と算定し、
     「1事故あたり100ミリシーベルト」という国際基準を大幅に
     下回っているという結論、を示していた。・・日大(放射線防護学)
     野口邦和准教授は、「1400ミリシーベルト(1.4シーベルト)」という、
     桁違いの被曝量の可能性を指摘している!! 厚生省の言う
     「1.68ミリシーベルト」に対して、船員が何も除染しなければ
     「1400ミリシーベルト」・・・・・・事実、多くの船員が亡くなっていった」


   『●「アベノミクス選挙という愚」
       『週刊金曜日』(2014年12月05日、1019号)について

    「【金曜日から】の「単行本『放射能を浴びたX年後』・・・
     その「ただちに」から「X年後」、我々は黒塗りの理由を知ることに
     なるのだろうか。(本田政昭)」」


 同じ構図を・・・・・・3.11東京電力原発人災でもやってしまっているのではないか・・・・・・、ということをとても怖れる。過小に見積り、情報が隠され、「ただちには影響はない」とした「X年後」に、取り返しのつかない何かが起こってしまいはしないか? ・・・・・・「事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断・・・・・・1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した」。取り返しのつかない「X年後」が経過してしまったのではないでしょうか。親御さんの心情を察するに、たまりません・・・・・・。電力会社も自民党議員も、原発賛成派の誰も責任の取りようがありません。汚れた大地を元に戻して見せてほしい! 子供たちの体を元の健康なものに戻してほしい!

 自公投票者や「眠り猫」の皆さんは、アベ様達が川内原発高浜原発を再稼働させようとしたり、大間原発を稼働させようとしていることをこのまま放置していて大丈夫、とお考えなのでしょうか? 想像を絶します。あまりの愚かさに、腹立たしい。


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2014120402000189.html

【放送芸能】
水爆実験映画「X年後」伊東英朗監督が出版 調査報道の足跡を本に
2014年12月4日 朝刊

 一九五四年三月、米国が太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で行った水爆実験の真相に迫り、大きな反響を呼んでいるドキュメンタリー映画「放射線を浴びたX年後」。映画を製作した南海放送(松山市)の伊東英朗(ひであき)ディレクター(54)が、十年余りの調査報道の足跡、映画化までの舞台裏を明かした著作(映画と同一タイトル)を出した。「一人でも多くの人に、未解明のビキニ被害へ関心を寄せてほしい」との願いを込めた力作だ。 (安田信博)

 「広島、長崎に続く第三の被ばくの真実を闇に葬ってはいけない」-。伊東さんがこんな思いから取材を始めた水爆実験の真相。史実としては、一隻の日本漁船が「死の灰」を浴び、無線長の久保山愛吉さんが亡くなった「第五福竜丸事件」として記録されている。しかし、高知県で他の元漁船員の調査を地道に続ける教師と出会ったのを機に、自らも証言を求めて各地に足を運んだ。

 コツコツと集めた彼らの証言を軸に「第五福竜丸」は千隻近い被災船の一隻に過ぎなかったという衝撃的な事実を突き止め、二〇〇四年に「わしも“死の海”におった」のタイトルで全国放送。その後も、被災船の三分の一を高知県籍が占め、乗組員の多くががんなどで早世していること、米国エネルギー省の機密文書から死の灰は日本列島全体を覆っていたことなどを次々と白日の下にさらし、ローカル枠や全国枠で放送。専門家から評価されても、視聴者の反応は期待していたほどではなかったという。

   「画面に集中してもらいやすく、観客の息遣いも手に取るように
    分かる映画を作りたいとの思いがたぎってきました」

 映画化に向けて始動したのと相前後して起きたのが二〇一一年三月十一日の東日本大震災。福島原発事故で被ばくに対する世間の関心が一気に高まり、一地方局の調査報道がにわかに脚光を浴びた。「ただちに健康に影響はない」-。原子力の専門家らがそろって口にする光景を目の当たりにして、「X年後」という語句が生まれ、一二年一月に全国枠で「放射線を浴びたX年後」を放送した。

 同一タイトルの映画は同年九月十五日に東京、松山の劇場で公開されたのを皮切りに、全国各地で上映。ギャラクシー賞報道活動部門大賞など数々の賞に輝き、自主上映を希望する声も続々寄せられ、二百を超えた。伊東さんは可能な限り、現地に足を運ぶ。「観客の皆さんに直接被害実態の調査を呼び掛けることも映画化の大きな目的でした」

 今回の出版に際しては、放送、上映されなかった取材映像をすべて保存、膨大な時間数の証言を丹念にすべて文字に起こしていたことが功を奏した。「大変労力のいる作業でしたが、その証言が将来大きな意味を持つ可能性もあるので、捨てるという判断はありえなかったのです」

 ことし九月十九日、厚生労働省は、これまで「保有していない」としてきた第五福竜丸以外の船の被ばくを裏付ける文書を開示。これを受け、高知県は国に対し科学的な検証を行うよう求める方針を明かした。六十年の歳月を経て、被ばくの実態解明への厚い扉が開かれようとしている。損害賠償を求めて訴訟を起こす動きもあるという。

 伊東さんは今後も取材を継続、さらに多くの証言を集めて、「できれば来年秋には映画の続編を公開したい」と明かす。自らの死で「ビキニのX年後」を伝えている数多くの元漁船員。「ビキニの真相を解明することが、福島の明日にも役立つ。第五福竜丸以外は日本人の記憶から消えてしまったビキニ事件から学ぶことは多いのです」

 本は講談社から出版。千七百二十八円。

 <ビキニ事件のその後> 米の水爆実験による放射性物質に汚染されたマグロの被害が相次ぎ、反核世論が高まるきっかけとなった。マグロの汚染規制値は当初の100カウントから500カウントに緩められ、1954年12月28日にはマグロ放射能検査の打ち切りを閣議決定。55年1月、米が日本に見舞金200万ドル(当時のレートで約7億2000万円)を支払うことで政治決着した。
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http://www.labornetjp.org/news/2014/1002eiga

●『続・放射線を浴びたX年後~日本に降り注いだ雨は今』をみて
  昭和史に埋もれた史実を発掘~消せない記録「放射能と日本

 『昭和史全記録』(毎日新聞社)の昭和29年のぺージを開くと、「第五福竜丸ビキニ被爆」の見出しと写真が目をひく。同じ年、放射能雨による野菜の汚染や京都で8万カウント、山形で12万カウントの雨が降ったと問題にされ、同11月には写真入りで「水爆大怪獣ゴジラ現る」が……。

 この年、日本人がいかに核実験に翻弄されていたかが推察できる。では、あの放射能雨はどうなったか。

 一昨年、南海放送の伊東英朗監督がつくった『放射線を浴びたX年後』は、被曝したのは第五福竜丸だけでなく992隻もの漁船が被曝し、多くの漁船員は人知れず次々とがんや心臓マヒで亡くなった…と告発していた。

 ビキニから35年後、高知の海岸に放置された漁船に放射能検知器を当てるとガーガーと不気味な音を発するシーンは衝撃的だった。どんなに歳月がたとうと放射能は生きている。これは高知の高校教師・山下正寿とその教え子たちのゼミナールが、地道な聞き取り調査で掘り起こしたものだ。

 今年8月には、続編とも言うべき30分TV番組『続・放射線を浴びたX年後~日本に降り注いだ雨は今』が放映された。この作品も伊東・山下のコンビだが、今度は福島の原発事故をきっかけに、60年前の大地に降った雨の行方を追いかけたものだ。ここでは特に沖縄に焦点を当てている。

 当時、沖縄は米軍の統治下にあり、マグロの被曝で大騒ぎしていた本土とは違って、同じ汚染海域のマグロを獲っても、米軍が測定して安全を宣言していた。伊東・山下は元漁船員を訪ね歩き、それが米軍による「完全なごまかし」だったと明らかにしていく。

 驚くのは、沖縄の古書店にあった『気象要覧』になんと17万カウント(3万7000ベクレル)もの雨が降っていたと記載されていたこと。また、沖縄などの住居を訪ね、床下の土壌を採集して調べる徹底ぶり。埋もれた歴史が顔をのぞかせる。

 伊東は「新事実が浮かんできたので、早い時期に映画の続編を公開したい」と言う。待ち遠しい。(『サンデー毎日』2014年10月12日号)


〔追記〕この伊東・山下両氏の追求しているビキニの問題は、遠い過去のことではありません。それはフクシマにつづくいまの日本人の問題であります。わたしはこうした問題意識をふまえ、来る10月4日(土)午後2時からハウズ(TEL03-5804-1656)の「映像をみながらビキニからフクシマを考える」という講座で報告します。みなさんの参加をお待ちしています。大いに語り合いましょう。10.4ハウズ講座
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122301001939.html

福島で甲状腺がん増加か 子ども4人、放射線影響か確認
2014年12月24日 02時00分

 福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。25日に福島市で開かれる県の検討委員会で報告される。

 甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。調査主体の福島県立医大は確定診断を急ぐとともに、放射線の影響かどうか慎重に見極める。

 1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。

(共同)
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●今さら言ってもしょうがないが・・・自公投票者や投票棄権者の「民度」を口にもしたくなります

2014年12月24日 00時00分30秒 | Weblog


nikkan-gendaiの2つの記事【安倍自民圧勝の“最大の協力者”は民主党・野田前首相だった】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155768)と、
【買春も口利きも偽装献金も…自民“疑惑議員”全員当選のア然】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155763)。

 「総選挙に圧勝した安倍政権は平和憲法をかなぐり捨て、戦後体制を転覆させる……これが今、現実に起ころうとしていることだ。このクーデター”の最大の協力者は民主党の野田前首相という見方もある・・・・・・野田前首相のヒドイやり方のおかげで、2年経っても民主党への信頼は少しも戻っていません。民主党を壊滅的な状態にした松下政経塾が安倍首相に“大政奉還”をしたようなものなのです」・・・・・・それに加えて、「眠り猫効果」。

   ●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」:   
                        2014年12月衆院選に是非行こう!

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
     「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
   『●沖縄県民の民意は明白: 辺野古破壊者、沖縄で4度目の完敗
   『●小選挙区制は欠陥品だし、
      自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない
   『●やはり選挙で「No」を突きつけるしかなかったはず・・・
              「議席数 「改憲」減 「脱原発」増」とは言え
   『●衆院選の酷い結果:  
       本当に、「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」のか?


 「これが日本の有権者の民度なのか。「政治とカネ」の問題が発覚した疑惑の政治家がそろって国会に戻ってくることになった。しかもラクラク当選というのだから口がアングリだ」・・・・・・日刊ゲンダイならずとも、平気で自公議員に投票できる人たち、そして、投票にさえ行かない人たちの「民度」を口にもしたくなります眠り猫効果は深刻なり。

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155768

安倍自民圧勝の“最大の協力者”は民主党・野田前首相だった
2014年12月16日

     (影の協力者は野田元首相/(C)日刊ゲンダイ)

 総選挙に圧勝した安倍政権は平和憲法をかなぐり捨て、戦後体制を転覆させる……これが今、現実に起ころうとしていることだ。この“クーデター”の最大の協力者は民主党の野田前首相という見方もある。

   「民主党の中でも、野田前首相や前原元外相といった松下政経塾出身の
    政治家は、安倍首相と根っこは一緒。特に野田前首相は、
    自民圧勝という最悪の結果を招いた戦犯です。政権交代にかけた
    国民の期待を裏切って、“自民党野田派”と呼ばれるほど自民党化し、
    最後は民主党をブッ壊して、安倍独裁政権を誕生させた。
    野田前首相のヒドイやり方のおかげで、2年経っても民主党への
    信頼は少しも戻っていません。民主党を壊滅的な状態にした
    松下政経塾が安倍首相に“大政奉還”をしたようなものなのです」
    (本澤二郎氏=前出)

 政治ジャーナリストの山田厚俊氏は、別の観点から、野田氏と安倍首相はそっくりだとこう話す。

   「野田前首相が11年の民主党代表選に出馬する際、『出るから、
    みんなで政策を作ってくれ』と言ったという逸話は有名ですが、
    安倍首相にも似たところがあります本人に政治哲学がなく、
    政策は丸投げになる。保守勢力からすれば、自分たちの政策を
    次々と実現してくれるのだから、こんな使い勝手のいい権力者は
    いないでしょう。安倍首相が気に入りそうな、保守的な政策を
    吹き込んで、『歴史に名を残す』などとおだてれば、深謀遠慮のない
    首相は、すぐにソノ気になってやってくれる。そうやって、国民が
    気づかないところで、戦前回帰が進んでいくとしたら、恐ろしいことです」

 こうなると野田氏から安倍氏へ、政党を超えた首相の連係プレーに何やら陰謀めいたものを感じてしまう。野田氏は、安倍勢力が送り込んだ「トロイの木馬」だったのかも知れない
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155763

買春も口利きも偽装献金も…自民“疑惑議員”全員当選のア然
2014年12月15日

     (江藤防衛相、塩崎厚労相、西川農相/(C)日刊ゲンダイ)

 これが日本の有権者の民度なのか。「政治とカネ」の問題が発覚した疑惑の政治家がそろって国会に戻ってくることになったしかもラクラク当選というのだから口がアングリだ

 公選法違反で告発され、東京地検特捜部が捜査中の小渕優子氏(群馬5区)は断トツ、うちわ問題で法相辞任に追い込まれた松島みどり氏(東京14区)もぶっちぎりの当選である。

 女子大生との買春疑惑で県連が「候補者差し替え」を要請した佐田玄一郎氏(群馬1区)も次点に7000票の大差で勝利した。「カネ」と「オンナ」は国会議員が辞職に追い込まれる2大スキャンダルだが、群馬では関係ないらしい

 地元老人ホーム事業の「口利き」がバレた塩崎恭久厚労相氏(愛媛1区)も次点に2万5000票差で余裕シャクシャクの当選。「偽装献金」疑惑が追及された江渡聡徳防衛相(青森2区)、政治資金の「虚偽記載」疑惑が報じられた望月義夫環境相(静岡4区)も、それぞれ14日午後8時の投票締め切り直後に当確が報じられた。そろって満面の笑みで万歳三唱。カネの問題なんて、きれいさっぱり忘れたかのようだ。


■無所属の渡辺喜美氏は落選

 苦戦したのは、もともと選挙の弱い西川公也農相(栃木2区)ぐらい。とはいえ、小選挙区で敗れた民主・福田昭夫氏との差はたった200票。ちゃっかり比例復活している。結局、落選したのは、化粧品会社「DHC」の会長から8億円のウラ金を受け取っていた渡辺喜美氏(栃木3区)だけだ。

 過去の選挙では、どんなに強い候補でも、選挙直前にスキャンダルが発覚すれば、厳しい選挙戦を強いられたものだ。ところが、今回はほとんど逆風を受けなかった

 元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。

   「沖縄の小選挙区すべてで野党候補が勝利したのは、地元メディアが
    自民党の“正体”をきちんと報じ、県民が知ったからです。しかし、
    中央メディアは何も報じない。疑惑が指摘されていた自民候補に
    ついても同様で、ほとんど触れませんでした。これでは有権者は
    分かりません」

 疑惑議員たちが「これでみそぎは済んだ」と大手を振って戻ってくる。このままじゃあ、国会は疑惑議員だらけになってしまう。
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●『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01)の最新号についてのつぶやき

2014年12月23日 00時00分54秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 ブログ主のお薦め記事は、渡辺豪氏【次は本土が変わる番だ】。

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■①『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある。フォトジャーナリズム月刊誌」「人々の尊厳が奪われている場所、そこを〝人間の戦場〟呼ぶ・・・広河隆一

■②『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 【TOPICS沖縄/県知事選、新基地反対民意の勝利 沖縄タイムスはこう伝えた】。渡辺豪氏【次は本土が変わる番だ】、「この感性をどれだけ多くの日本の市民が共有できるかが、問われている・・」。辺野古破壊者、沖縄で4度目の完敗http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a4993a14f37c1d3f38897eefaac9f8b0

■③『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 【「被災地に心を寄せて 球美の里の歩み」展 宮崎駿さんが描く「沖縄・球美の里」】、「宮崎駿さんの原画に見る福島の子どもたちの保養センター 沖縄・球美の里の2年半とこれから」

■④『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 突発的な解散総選挙で得をするのは誰なのか】、「沖縄県知事選・・投票率は前回選挙を3%強上回る64.13%。・・・・・・福島県知事選の投票率が45.85%という低さに比べると違いは歴然。・・・・・・」

■⑤『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 突発的な解散総選挙で得をするのは誰なのか】、「争点が明確で、候補者同士の対立の構図がはっきりしている選挙なら、有権者はちゃんと関心を持つんですよ」 

■⑥『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 突発的な解散総選挙で得をするのは誰なのか】、「●シナリオ2・自民と317超え・・というわけで、どう転んでも政府与党が得する総選挙。・・せめてシナリオ2だけは避けてくれ」。「眠り猫効果」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bb6a3507df166d17dd60dde1e96367b4

■⑦『DAYS JAPAN』(2015,JAN,Vol.12,No.01) / 【次号予告2月号・・福島菊次郎『93歳のラストメッセージ』 チェルノブイリ×福島 原発事故後の保養実践「ナデジダ」と「沖縄・球美の里」】。「「福島菊次郎91歳の写真集『証言と遺言」・・最後に赤々と押印、「闘え」「」と。」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/981f27779134f5f893ce1ac728d2368e
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●「今こそカネコノミクス/金子勝責任編集」 『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号)

2014年12月22日 00時00分55秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年12月12日、1021号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。1週間遅れ。

 今週のブログ主のお薦めは、満田夏花さん【怒りと絶望を行動に変えよう 原発ゼロ維持に向けて、メディアへ街頭へ自治体へ】と永六輔さん【無名人語録 最終回】。

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■①『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 1週間遅れ。「今こそカネコノミクス/金子勝責任編集 ~未来は選べる!」・・・はずだったのに、大変に酷い結果に。第一、2人に1人しか選挙に行かないのですもの。「矢崎泰久さん【発言2013】・・・・・・民主主義の大敵は投票に行かないことだ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/274ced9c5728b8e3b1042bd2f2efd9a2

■②『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 取材班【ろくでなし子さん勾留、北原みのりさん「釈放」 「嫌がらせ」「見せしめ」逮捕か】、「・・・逮捕への抗議声明文 ・・・・・・不当な理由で国民の平穏な生活を侵害することはやめてほしい・・・・・・強硬な捜査を取りやめることを強く、強く求めます」

■③『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 【西川伸一の政治時評/投票には必ず行って 1票を有効に使おう】、「棄権は自公体制への白紙委任を意味する。投票には必ず行こう。そして、1票を戦略的に有効に使おう」。「僕はもうあきらめた」とは言わない!(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/129b4c41abeebce673781ba4276701a9

■④『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 横田一さん【安倍圧勝で懸念される「ブレーキ」の喪失】、「麻生太郎副総理・・「産まない方が問題」・・。・・「子どもを産まないのではなく、生めないのが実情」・・・・・・」。「考えないことの罪」を自覚できない投票者にウンザリ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4c80a346c00d42f083337be40f1f141d

■⑤『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 植草一秀氏【これで「景気回復」とは笑わせるな 「アベノミクス」は明確に失敗にしている】、「弱者切り捨ての政策・・このままでは未来は暗い・・ブレーキの壊れた機関車のように暴走し・・」。「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」が!http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/dca332eefdfd68b45282b9f1cd4177be

■⑥『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 金子勝さん、「日本再生・・の柱 日本再生には安倍政権が行っている東京電力救済と原発再稼働、労働破壊と・・企業化、高齢者福祉の切り捨てなどの政策をそれぞれ覆してしていくことが必要だ・・大胆なビジョンが求められている」

■⑦『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 伊東俊彦氏【格差社会の病理と倫理 すべての人の健康を蝕む過剰ストレス】、「格差は他者への信頼感の基盤を掘り崩す・・過剰死亡2.3万人・・「仕方のない死」なのか・・剥き出しの敵意と不信へ」。アベ様のやっていることは格差社会の拡大(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/43faac32d2da8cd0dbc1a429f3c52f17

■⑧『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 満田夏花さん【怒りと絶望を行動に変えよう 原発ゼロ維持に向けて、メディアへ街頭へ自治体へ】、「民意なき「地元同意」・・選挙以外にも、私たち市民にできることは意外と多い」。「原発事故調書 原因不明、責任不在」・・・・・・3.11以前に逆戻りさせてはいけない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/437d41ad3bcdeef8c3d9569fd54d21af

■⑨『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 【園子温×ろくでなし子/「人間は表現するために生きている」】、「逮捕前、「映画界で闘う園監督と対談したい」という彼女の願いが叶ったのが本対談。二人が考える表現とは――」「世の中の「価値」って適当」

■⑩『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 浅野健一さん【威圧報じないTV各局と『読売』 自民党「脅迫文書」】、「権力者が口頭など証拠の残らない形でメディアに注文を付けることはあったが、字にまでして脅したのは初めてだ」。アベ様は「報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める」と明言http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/beaa36f5f1209df87ddcae28a2171984

■⑪『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 田島泰彦さん【脅かされる市民と報道の自由! 特定秘密保護法施行】、「抑圧例を待つまでもなく、法律の枠組み自体が報道の自由に抑圧的なので、安倍首相は直ちに辞任すべきだ」。アベ様は明言したはず(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/beaa36f5f1209df87ddcae28a2171984

■⑪『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 渡辺久志氏さん【藤岡信勝氏×本多勝一氏の公開誌上討論を読んで 南京虐殺の犠牲者をめぐる「ゼロ」と「30万」の信念】、「・・討論は議論が平行線で終わった。討論から浮かび上がった論点を分析する」

■⑫『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 永六輔さん【無名人語録 最終回】、「旅暮らしの途中で聞いた言葉のメモが「無名人語録」であった。その旅暮らしが出来なくなって車椅子で一年半。旅の途中のつぶやきが聞けなくなり、この連載が無理になった。・・・」

■⑬『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 永六輔さん【無名人語録 最終回】、「・・・ラジオのスタジオに寄せられるお便りに支えられてやっと一年半。今回で、お休みということでーーー。」。『話の特集矢崎泰久さん、「ご愛読ありがとうございました。永さんに感謝します」。とっても残念だ

■⑬『週刊金曜日』(2014年12月12日、1020号) / 広告。【『ピケティ入門 『21世紀の資本』の読み方』 竹信三恵子著 (金曜日)】、「格差社会ニッポンへの警鐘!! 世界を震撼させたベストセラーから何を学ぶべきか・・・・・・平等に向けた格差縮小の力を創出することこそが人類の知恵・・・・・・」
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●「資本主義に絶望せよ!? ピケティ」 『週刊金曜日』(1021号)についてのつぶやき

2014年12月21日 00時00分08秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日合併号、1021号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、 横田一さんら【いつのまにか憲法改正、集団的自衛権まで「国民とお約束」 安倍首相「信任を得た」と豪語】と【佐々木実の経済私考/子どもに貧困を押しつける国・日本 病名は「再分配機能の不全」】。

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■①『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 「資本主義に絶望せよ!? ピケティ」。横田一さんら【いつのまにか憲法改正、集団的自衛権まで「国民とお約束」 安倍首相「信任を得た」と豪語】。自公政権に投票する、投票を棄権するとはそういうことだ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/3a59428b47748c3b7a4de1958d2bd0b9

■②『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 横田一さん【嘉田由紀子・前滋賀県知事の言動を攻撃か 自民滋賀県連が「恫喝」文書】、「「公平中立な報道」といった言葉でメディアに圧力をかけた安倍政権は、教育関係者にも恫喝まがいの文書を」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/beaa36f5f1209df87ddcae28a2171984

■③『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 北村肇さん【新年、この国の景色が変わる】、「自分勝手な選挙が安倍政権の終わりの始まりとなり、市民が「ダメよ~ダメダメ」と突きつける。「最大の声は沈黙」であった年は去り、生まれ変わった市民がときの声をあげる」。「本当に、「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」のか?」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bb6a3507df166d17dd60dde1e96367b4

■④『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 「編集員が考える衆院選 安倍政権にどう対抗するか」、雨宮処凛さん【くじけている暇はない】、石坂啓さん【平和憲法か戦争憲法か】、落合恵子さん【今日から再び「はじめの一歩」】、宇都宮健児さん【暴走許さない運動展開を】

■⑤『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 佐高信さん【冬の時代にこそ批判の花を】、田中優子さん【自民圧勝、対策が急務】、中島岳志【「もう一つの道がある」】、本多勝一さん【日本の人口減の〝風景〟】。「僕はもうあきらめた」とは言わない!(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/129b4c41abeebce673781ba4276701a9

■⑥『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 「政治時評 拡大版/「風なく民意」を読む」、大村アスカさん【メディアの無残な弱体化】、黒島美奈子さん【不条理と制度欠陥まざまざ】、西川伸一さん【「気づいたら」一党支配】、村岡和博さん【あきらめるにはまだ早い】

■⑦『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 大内裕和+竹信三恵子さん【「夢をもう一度」はあり得ない 世襲なき中流階級よ、目覚めよ!】、「ピケティ現象を読み解く・・若者の棄民化を放置していいのか」。格差社会を拡大する「トリクルダウン理論」: 「したたり落ちているのは、若い世代の悔し涙なのか」?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/43faac32d2da8cd0dbc1a429f3c52f17

■⑧『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 【佐々木実の経済私考/子どもに貧困を押しつける国・日本 病名は「再分配機能の不全」】、「まさしく「政府のおかげで貧困率が増えている」状態だ」。「富裕層が富めば、その滴がしたたり落ちるというトリクルダウン効果はなく、庶民の暮らしはより厳しくなるばかりだ。所得の再分配機能を強化すべきだ」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/01c2d759e6bdee3c0a7834a5db0da01b

■⑨『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / ピーター・バラカン氏【「失敗から学べばいい。もう一度、夢を温め直そう」 ラジオ番組「打ち切り」騒動、放送規制、原発、そして日本の行方――】、「右派の中にいるごく少数の人たち。・・この国を批判するな!とかね。不健全だし・・」

■⑩『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 【金曜日から】「『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(監督・脚本:斎藤潤一、2012年)を見た・・・・・・安倍第一次・第二次政権は合わせて21人の死刑を執行。しかも・・・・・・谷垣法相によって執行された二人ともが再審請求の準備中・・・・・・」

■⑪『週刊金曜日』(2014年12月05日・1月2日、1021号) / 【金曜日から】「・・・・・・再審請求すると、その間は思考できないので狙われたという見方もある。間もなく新内閣発足。このような死刑制度のあり方を許してはならない・・」(吉田亮子氏)。冤罪事件、「門前払い」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/11e88f3128c34ea915f5f34eaf11890d
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●衆院選の酷い結果: 本当に、「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」のか?

2014年12月20日 00時00分16秒 | Weblog


東京新聞のコラム 『筆洗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014121602000125.html)。

 「▼戦後最低の投票率だった。よりもよりも強かったのはである。「眠り猫効果」というよりほかない」。
 「勝ち馬効果」、「負け犬効果」、いや「眠り猫効果」だそうです・・・・・・次回こそ、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ・・・・・・民主主義の大敵は投票に行かないことだ」、とならないようにしてほしいもの。「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」ことを信じたい。

   ●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」:   
                 2014年12月衆院選に是非行こう!
   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
     「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
   『●沖縄県民の民意は明白: 辺野古破壊者、沖縄で4度目の完敗
   『●小選挙区制は欠陥品だし、
      自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない
   『●やはり選挙で「No」を突きつけるしかなかったはず・・・
          「議席数 「改憲」減 「脱原発」増」とは言え


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014121602000125.html

【コラム】
筆洗
2014年12月16日

 <ついてくる犬よおまへも宿なしか>種田山頭火。どうも犬にはしょぼくれたイメージがある。負けた人を動物に例える場合は、なぜか決まって犬が選ばれる。「負け犬」である。英語もやはり犬で「アンダードッグ」という▼選挙用語にもある。世論調査後、有権者の投票行動に及ぼすアナウンス効果の一つで、「アンダードッグ効果」というのがある。調査で不調だった候補や政党に投票先を変える傾向をいう▼その反対が「バンドワゴン(勝ち馬)効果」。バンドワゴンとはパレードなどに登場する派手な馬車のことで、それに乗りたがる人もいる▼米国の大統領選挙などでは「勝ち馬効果」の方がやや大きいという研究もあるそうだが、実態は分からない。今回の総選挙はどうだったか。自民党の勢いは、世論調査ほどではなかったようで「負け犬効果」も感じるが、あったとしても「チワワ」級だろう▼戦後最低の投票率だった。馬よりも犬よりも強かったのは猫である。「眠り猫効果」というよりほかない。木枯らし時期の唐突な衆院解散で「大義」も見えにくかったかもしれないが、こたつで丸くなってしまった▼左甚五郎作といわれる日光東照宮の「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている。敵が迫れば、敢然と戦うそうだが、総選挙を見る限りでは、この国の猫はどうも怪しい。猫を起こした方がいい。
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●やはり選挙で「No」を突きつけるしかなかったはず・・・「議席数 「改憲」減 「脱原発」増」とは言え

2014年12月19日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の記事【首相は「公約支持」というが 議席数 「改憲」減 「脱原発」増】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121690070825.html)。

 「だが、今回は九条改憲や原発再稼働に前向きな勢力は数を減らしている。改憲や再稼働を進める首相の路線に有権者が全面的に賛同したとは言い難い」・・・・・・と、アベ様にそんなことを言ってもね・・・・・・やはり選挙で「No」を突きつけるしかなかったはずであり、ましてや、2人に1人しか選挙にさえ行かないなんてね・・・・・・「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ・・・・・・民主主義の大敵は投票に行かないことだ」。

   ●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」:   
                        2014年12月衆院選に是非行こう!
   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
       「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
   『●沖縄県民の民意は明白: 辺野古破壊者、沖縄で4度目の完敗
   『●小選挙区制は欠陥品だし、
         自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない


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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121690070825.html

首相は「公約支持」というが 議席数 「改憲」減 「脱原発」増
2014年12月16日 07時08分
  

写真

(↑ すいません、勝手にコピペさせていただいております
   【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2014121699070825.jpg】)


 政権の継続が決まった衆院選を受け、安倍晋三首相は十五日に記者会見し、自ら争点に設定した経済政策「アベノミクス」だけでなく、政権公約に盛り込んだ改憲や原発再稼働の推進も支持を得たとの考えを示した。だが、今回は九条改憲や原発再稼働に前向きな勢力は数を減らしている改憲や再稼働を進める首相の路線に有権者が全面的に賛同したとは言い難い。 (上野実輝彦)


 首相は会見で、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定に関し「(今回選挙で)支持を頂いた」と明言した。改憲も「国民的理解と支持を深め広げていく」と強調。原発についても「安定した低廉なエネルギーを供給していく責任がある」と述べた。こうした政策を公約に盛り込んだことに触れ「約束を進めていく義務がある」との姿勢を示した。

 だが、九条改憲に積極的な自民党と次世代の党を合わせた議席は、公示前は衆院での改憲発議に必要な定数の三分の二に迫る三百十四あったが、二百九十二に減った。

 九条改憲を公約には入れなかったが道州制導入など統治機構改革の改憲を位置づけた維新の党も含め、改憲に前向きな勢力は総じて後退した。

 原発再稼働をめぐっても、前回衆院選では超党派議員でつくる「原発ゼロの会」などに属した脱原発派の約百二十人の七割が落選・引退したが、今回は民主党などから九人が返り咲いて議席を得た。脱原発を明確にする共産党も議席を八から二十一まで伸ばし、社民党も公示前を維持した。

 再稼働で与党と歩調を合わせる次世代を除き、慎重・反対を唱える野党の勢力は公示前の百十九議席から百三十九議席に増えた。

 いずれも多数を形成するには至っていないが、改憲や再稼働論議に与える影響が注目される。

 安倍首相が公約全体に理解を得られたとの認識を示したことについて、早稲田大の田中愛治教授(投票行動論)は「自民党の獲得議席は多かったものの、投票率が52・66%で(自民の)得票率が五割に満たなかったことを考えると、すべての政策に信任を受けたとおごれば落とし穴があり得る。多様な民意に耳を傾けることが大事だ」と話した。

(東京新聞)
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●小選挙区制は欠陥品だし、自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない

2014年12月18日 00時00分09秒 | Weblog


東京新聞の社説【「1強」ゆえに謙虚たれ 安倍政権継続へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014121502000218.html)。
CMLの記事【[CML 035485] 自民小選挙区支持者24.3%で222人当選】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035597.html)。

 「懸案は山積だ。選挙結果には表れない「声なき声」にも謙虚に耳を傾け、政権運営に誤りなきを期すべきだ・・・・・・◆絶対得票は30%未満」。
 そうは言うものの、アベ様や自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方のないこと。選挙で叩き落とす以外に道はない。ましてや、2人に1人しか選挙に行かないのですものね。矢崎泰久さん、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ・・・・・・とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない」。

   ●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」: 
                     2014年12月衆院選に是非行こう!
   『●「真っ当に憲法を考えている政党はどこだ?」
          『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号)について

     ■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) /
       矢崎泰久さん【発言2013】、「腰を抜かすほど驚いて、
       「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ・・」・・
       民主主義の大敵は投票に行かないことだ・・。・・とにかく投票に行く。
       このことによってしか、悪政は拒否できない・・棄権は危険だ!」

 そして、滅茶苦茶な小選挙区制。欠陥品。・・・・・・「自民小選挙区支持者24.3で222人当選(議席率75.3) 自民比例区支持者16.3で68人当選(議席率37.7)・・自民総議員比 61.1%(290人/475人) 小選挙区制の弊害が露呈自民党支持者は有権者の25%に満たない)」。議員定数を減らす云々よりも、「一票の格差」やこの欠陥選挙制度を改めることの方が先だ。

   『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014121502000218.html

【社説】
「1強」ゆえに謙虚たれ 安倍政権継続へ
2014年12月15日

 衆院選結果を受けて安倍内閣は継続するが、懸案は山積だ。選挙結果には表れない「声なき声」にも謙虚に耳を傾け、政権運営に誤りなきを期すべきだ。

 衆院議員の任期四年を半分以上残した時点での解散・総選挙を仕掛けた安倍晋三首相は、安堵(あんど)していることだろう。

 自民党が党勢を維持し、来年四月の統一地方選でも大敗しなければ、首相は来年九月予定の自民党総裁選で再選される可能性が高くなる。長期政権も視野に入る。

 選挙結果だけを見れば、有権者は当面、安倍政権の継続を認めたことになる。


◆絶対得票は30%未満

 衆院で三分の二以上という議席数は圧倒的だ。参院で否決された法案も、衆院で再可決すれば成立させられる。それほど強い政治力を、自民、公明両党は引き続き持つことになる。

 しかし、その足元は、強固とは言い難い。

 投票率は史上最低の52%台にとどまる見通しだ。与党の得票率が40%程度だとしても、全有権者数に占める得票数の割合「絶対的得票率」は30%にも満たない。

 それが選挙制度だと言ってしまえば、それまでだが、安倍政権の側はまず、全有権者の三割に満たない支持しか得られていないことを自覚しなければならない。

 有権者の側も、政権への支持が全有権者の三割に満たなくても、憲法改正を発議できる議席を与えてしまう事実に、もっと関心を払う必要があるだろう。

 「国のかたち」でもある憲法の発議を、国民の大多数が望むのならともかく、少数の手で進めてしまっていいわけがない。

 半数近くの有権者が投票所に足を運ばなかった理由は多々あるだろう。まずは、首相が解散に踏み切った理由への疑問だ。


◆主要政策、世論と乖離

 税は民主主義の根幹だが、今回の衆院選で問われたのは消費税の増税ではなく、再増税先送りの是非だ。有権者の戸惑いは最後まで消えなかったのではないか。

 民主党が今回、定数の半分に満たない候補者しか擁立せず、政権選択の衆院選だった過去二回とは趣が異なった。安倍政権の「信任投票」では、有権者の足が投票所から遠ざかっても無理はない。

 さらに、一票を投じても政治は変わらないという諦めが有権者側にあったのなら見過ごせない。

 序盤から終盤まで一貫して、自民党の優勢が伝えられた。あくまで調査に基づく選挙情勢の報道ではあるが、有権者に先入観を与えることはなかったか。報道の側にも自戒が必要だろう。

 首相は選挙結果を安倍政権の信任と受け止め、政策遂行や政権運営の推進力とするに違いない。

 まずは解散名にも名付けられた首相主導の経済政策「アベノミクス」である。首相はデフレから脱却し、経済を再生するには「この道しかない」と訴え続けた。

 大企業や富裕層を中心に円安・株高の恩恵を受けている人たちもいるのだろうが、その果実は国民全体、特に中小企業や地方への広がりを欠くこともまた、選挙戦を通じて明らかになった。雇用は増えたが非正規の割合も増えた。

 世論調査では首相の経済政策を評価しない人が半数を超える。本当に「この道」しかないのか。

 外交・安全保障も引き続き重要課題だ。首相は衆院選で集団的自衛権の行使容認も支持されたとして、安全保障関連の法整備を進める方針を明言した。

 歴代内閣は四十年以上、集団的自衛権の行使は憲法に反するとの解釈を堅持してきた。それを一内閣の判断で、十分な国会審議も経ずに変えていいのか。

 公示直前の共同通信世論調査では、安倍政権の安保政策を支持しない人は53%に達する。このまま進めていいわけがない。

 原発再稼働も同様だ。首相は選挙戦で原発・エネルギー政策について多くを語らなかったが、政府は国民の多数が反対する再稼働に向けた動きを着々と進める。

 主要政策だけをみても、安倍政権が強引に進めれば、世論との乖離(かいり)が広がるのは明らかだ。


◆誤りなきを期すには

 安倍首相の祖父である岸信介首相は一九五八(昭和三十三)年、国会でこう述べている。

 「最後の審判は選挙で決まりますが、世論の動向、国民の意向には絶えず十分に耳を傾け、『声なき声』にまで耳を傾けて誤りなきを期することは、政権を担当しているわれわれが、かねがね考えていることであり、考えていかなければならぬと思います」

 選挙結果に傲(おご)ることなく、野党はもちろん、選挙結果に表れない国民の声にも耳を傾けねばならない。「一強」であればなおさら、胸に刻むべき政治の要諦である。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035597.html

[CML 035485] 自民小選挙区支持者24.3%で222人当選
・・・・・・  ・・・at jcom.home.ne.jp
2014年 12月 15日 (月) 20:51:29 JST


2014.12.14衆議院選挙結果:(総有権者に対して)

自民小選挙区支持者24.3%で222人当選

(議席率75.3%

自民比例区支持者16.3%で68人当選(議席率37.7%



総有権者数 1億396万2784人

投票者     5474万3186人 投票率52.66%

小選挙区 自民 得票2543万1323票 

比例区  自民 得票1695万6321票

自民総議員比 61.1%(290人/475人)



小選挙区制の弊害が露呈(自民党支持者は有権者の25%に満たない

今回争点にされなかった

集団的自衛権閣議決定、特定秘密保護法、辺野古基地

TPP、原発再稼働等々は信任されたと言えない


(資料2014.12.15朝日・東京)

 さいたま市 ・・・・・・
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●沖縄県民の民意は明白: 辺野古破壊者、沖縄で4度目の完敗

2014年12月17日 00時00分59秒 | Weblog


東京新聞の記事【辺野古移設 厳しく 沖縄 知事選に続き非自民が完勝】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014121502000227.html)。

 期待したブログ主がバカでした。「騙されることの責任」「考えないことの罪」を自覚しない支持者や投票者は覚醒することはなさそうです。茹でられていることに気づかない茹でガエル。迷惑を被るのは茹でガエルさんだけではない・・・・・・、非支持者・非投票者はいい迷惑だ。

   ●自公「二三八」議席以下は当然、
     壊憲「三一七」議席なんてトンデモ、脱原発「一二六」議席では少な過ぎ!
   『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」:  
                 2014年12月衆院選に是非行こう!

 それにしても、酷い衆院選の結果でした。投票率も酷いもの。半数の人しか選挙に行かないのですからね、呆れます。

   ●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
      「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」


 さて、期待の沖縄。「全四選挙区で敗れ、十一月の県知事選に続いて完敗を喫し、非自民候補が全勝」です。
 アベ様は、縄で4度目の完敗を喫したわけです。アベ様にお引き取り願う、突破口にしたいもの。アベ様が今後「白紙委任状」を主張すればするほど、沖縄ではしっぺ返しが

   ●辺野古「この風景は戦争」:
       誇り高き「海猿」の実像は番犬様の飼い主「アベ様のイヌ」
   『●沖縄で連敗続きのアベ様、「この問題は過去のものだ。
               争点にはならない」で済まされるのか?
   『●さあ、ここから: 高江・辺野古破壊問題等々・・・
             「過去のもの」や「終わり」にしてはいけない
   『●アベ様の失政: 「違憲状態」下で選出された議員が
            この2年間、壊憲へ驀進、そして、またしても・・
   『●日米ガイドライン: 
      アベ様達は、そんなに「人殺し」をさせたいものでしょうかね?
   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを! 
          破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014121502000227.html

辺野古移設 厳しく 沖縄 知事選に続き非自民が完勝
2014年12月15日 朝刊

     (沖縄1区で当選を決め、カチャーシーを踊る共産党の
               赤嶺政賢氏=14日夜、那覇市で)

 衆院選で自民党は沖縄県の全四選挙区で敗れ、十一月の県知事選に続いて完敗を喫し、非自民候補が全勝した。安倍政権が進める米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に、県民が再び反対の民意を示したことで、移設はより難しくなった

 前回の衆院選で、自民党沖縄県連は「普天間の県外移設」を掲げて三選挙区で勝利した。だが、昨年十一月、党本部からの要請で県選出の国会議員は県内移設を容認。県民から「公約破りだ」と批判された。

 一月の名護市長選で、辺野古移設反対派の稲嶺(いなみね)進市長が再選。十一月の知事選では、野党共闘が実現。同じく反対派の翁長雄志(おながたけし)氏が初当選した。

 安倍晋三首相は十四日夜、辺野古移設に関し「普天間の固定化はあってはならない。説明をしっかりしながら、進めたい」と述べたが、十日に就任した翁長氏は前知事による辺野古沖の埋め立て承認を取り消す検討に入っている。

 翁長氏は衆院選を受けて「ここまで沖縄の民意が示されて、『なお粛々と進める』のは不可能だ」と述べた。 (後藤孝好)
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