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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●(こちら特報部)《戦争に傾く世界に対し、「平和を訴える自由を侵している」と危ぶむ声が上がってい》たが、今年の広島「原爆の日」式典でも入場規制…

2025年08月27日 00時00分57秒 | Weblog

[↑ ※「虎に翼」特集/日本国憲法も重要キャストだ 木村草太(週刊金曜日 1482号、2024年07月26日号)]


(2025年08月15日[金])
気になる広島の動き。プラカードや横断幕が静かに祈りたい人々の思い、《核廃絶を願う市民の声》を妨げるだろうか?

   『●《佐久間邦彦理事長…は「平和とは自由が保障されていることだ。恒久平和の
        象徴である平和記念公園の意義を正しく理解できているのだろうか」》
    「山田雄之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/原爆の日、
     広島市は平和祈る人々を記念公園から締め出し、イスラエルを
     式典に招待した…「被爆者の思いは」】…《今年初めて入場規制が
     平和記念公園全域に広げられた、6日の広島市の平和記念式典。
     一部の市民団体は退去命令に応じず、園内にとどまり続けた。
     公園外での表現を余儀なくされた人たちもいた戦争に傾く世界に
     対し、「平和を訴える自由を侵している」と危ぶむ声が上がっている》」

 福岡範行山田雄之両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/広島「原爆の日」式典 平和を願う日なのに、入場規制や表現の自由への制限が…被爆地から声を上げる意義は】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426775)によると、《広島市での6日の平和記念式典は昨年に続き、会場のある平和記念公園全域に入場規制を広げた形で催された。デモを巡る衝突事案の再発防止が名目だが、表現の自由を制限する面がある。被爆80年。世界で核兵器使用の危険が高まり日本では核武装は安上がりと発言した人物が参院議員になる中、核廃絶を願う市民の声抑える方向に走るべきだろうか。(福岡範行山田雄之)》。

 核発電全開、そして…《核武装が最も安上がり》という政治家が誕生する始末。
 東京新聞の記事【TOKYO発/吉永小百合さん、核なき世界へ「粘り強く」…平和を願い朗読してきたが 日本の今をとても憂えている」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426425)によると、《◆ともに活動してきた坂本龍一さんへの思い 以来、ボランティアとしての朗読活動やCD化は、思いを寄せる対象を広島、長崎、沖縄と広げ、2011年の東日本大震災後は原発事故で避難生活を余儀なくされた人たちの詩も紹介し、新たな核の惨禍についても語り伝えている。2016年からは、音楽家の坂本龍一さんが被災地の小学生~大学生を集めて立ち上げた「東北ユースオーケストラ」の演奏会でも、平和、復興を願う詩を朗読している》。

   『被爆国ニッポンで《核兵器の脅威が現実味》…80年間の塗炭の苦しみを
     想像できない者が2025年参院選の東京選挙区で第2位当選してしまう醜悪さ

 核抑止論者のイシバ首相が主張する「核兵器のない世界に向け全力で取り組む」の虚しさ…。
 川田篤志記者による、東京新聞の記事【唯一の被爆国なのに、「核の傘」依存が強まった戦後80年 政府はアメリカべったり、核保有訴える野党まで/川田篤志】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426738)によると、《広島は6日、米軍による原爆投下から80年の日を迎えた。原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が広島市の平和記念公園で営まれ、石破茂首相は「核兵器のない世界に向け全力で取り組む」とあいさつしたが、日本の核兵器禁止条約への参加には触れなかった》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/426775

こちら特報部
広島「原爆の日」式典 平和を願う日なのに、入場規制や表現の自由への制限が…被爆地から声を上げる意義は
2025年8月7日 06時00分

 広島市での6日の平和記念式典は昨年に続き、会場のある平和記念公園全域に入場規制を広げた形で催された。デモを巡る衝突事案の再発防止が名目だが、表現の自由を制限する面がある。被爆80年。世界で核兵器使用の危険が高まり日本では核武装は安上がりと発言した人物が参院議員になる中、核廃絶を願う市民の声抑える方向に走るべきだろうか。(福岡範行山田雄之


◆横断幕掲げる女性「意思表示はしたい」

 6日午前8時15分、原爆投下時刻の黙とうの鐘は、式典会場から川を隔てた原爆ドームそばにも響いた。空気が厳かに変わる。そこに、静かに幕を広げて立つ広島市内の女性(66)らがいた。幕には、子どもたちも犠牲になるパレスチナ・ガザの戦闘に抗議するメッセージ。女性は「何もできないけど、意思表示だけはしたくて」と語った。

     (原爆ドームを背に横断幕などを掲げ、ガザでの児童殺害に
      抗議したり、核廃絶を訴えたりする市民ら
      =6日、広島市の平和記念公園で)

 道ゆく人が写真を撮った。核の歴史の研究者という米国在住の女性(57)は「広島以外での戦争犯罪をつなげて考えることは大事市民が訴えることに意味がある」とたたえた。

 そばには「NO WAR」などと書いた紙を掲げる人たちもいた。

 女性らがつまみ出されることはなかったが、こうした平和的な意思表示現在、控えるように求められている


◆市は規制の正当性の主張を強める

 広島市は2年連続で同日午前5〜9時、式典会場がある公園南側だけでなく、原爆ドーム周辺への入場も規制した。手荷物検査所を設け、プラカードやのぼり旗など「式典の運営に支障を来すと判断されるものの持ち込み」を禁じた。

     (立ち入り規制の開始直前、原爆ドームそばの一角で集会を
      続ける人ら=6日、広島市の平和記念公園で)

 もともとは規制がなかった原爆ドーム周辺では式典に合わせ、市民が思い思いに平和や核廃絶を訴えていた。しかし一昨年の式典の際、ドーム周辺で市職員に活動家の集団がぶつかるなどした「衝突事案」が発生。市は安全対策の強化として、規制エリアを原爆ドームを含む公園全域に広げた

 市民の表現活動を過度に規制するとの懸念の声もあったが、松井一実市長は今年6月、記者会見で「混雑が随分減った」と一定の効果を説明。昨年、疑問視された法的根拠については「(公園の)施設管理権限を持っている」と述べた。

 市は今年の案内でも、禁止行為をした市民らへの退去命令の根拠として「市公園条例」と明記し、規制の正当性の主張を強めた


◆警察官と一触即発のにらみ合い

 6日当日、「こちら特報部」は、まだ暗い午前4時半に園内の式典会場近くに立った。せみ時雨もない静けさの中、北へ向かうと、くぐもった音が遠くに聞こえてきた。原爆ドームに近づくにつれて、ようやく分かった。入場規制に反対するグループが、ドームそばで集会を開き、拡声器で「石破を打倒するぞ」などと声を張り上げていた。

     (入場開始直前に長蛇の列ができたメインゲート
      =6日、広島市の平和記念公園で)

 午前5時の規制開始が近づくと、市関係者が「公園外への退去をお願いします」と依頼。「恥を知れ」と反発する声が飛んだ。広島県警の警察官らが取り囲み、一触即発のにらみ合いが続いた。午前6時45分ごろには、別の黒いヘルメットのグループが近くの入場規制ゲートの柵を強行突破しようと試み、警察官らに押し返される場面も。式典警備員に暴行した疑いで男2人が現行犯逮捕されたとの報道もあった。

 親族の慰霊に来た市内の中元一望さん(62)、真美さん(61)夫妻は入場規制の拡大を残念がり、「静かに祈りたいだけなのに、遺族の気持ちと関係のないところで、騒動が起きている」と語った。


◆「NO WAR」と書いた紙を掲げ

 過度な衝突を避けながら表現活動を試みる人たちもいた。

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)広島支部の井上俊逸(しゅんいつ)さん(75)は、原爆ドームそばの手荷物検査所で、「NO WAR」などと書いた紙について、担当者から「プラカードではないので持ち込みはできるが、掲げないでください」とくぎを刺された。

     (「NO WAR」などと書いた紙を手荷物検査で見せる
      井上俊逸さん=6日、広島市の平和記念公園で)

 掲げた場合に主義主張の異なる人の反発で「トラブルにつながる恐れがある」として、自粛の「お願い」があったという。ただ、井上さんは静かに抗(あらが)い、ドーム東側で紙を掲げた

 付近では、京都府内から来た中学生らが、原爆投下時刻に合わせて死者になりきり横たわる「ダ…………………」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/426738

唯一の被爆国なのに、「核の傘」依存が強まった戦後80年 政府はアメリカべったり、核保有訴える野党まで
2025年8月7日 06時00分

 広島は6日、米軍による原爆投下から80年の日を迎えた。原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が広島市の平和記念公園で営まれ、石破茂首相は「核兵器のない世界に向け全力で取り組む」とあいさつしたが、日本の核兵器禁止条約への参加には触れなかった


   ◇   ◇


◆世界情勢の不確実さは、核で防げるのか

 日本は近年、安全保障環境の悪化を理由に、米国の「核の傘」を含む戦力で日本への攻撃を防ぐ「拡大抑止」の強化を進めている。トランプ米政権がイランの核施設を攻撃するなど世界情勢の不確実性が増し、不安を感じる国民もいる中、核保有を主張する政治家も目立ち始めた唯一の戦争被爆国でありながら核への依存を強める傾向が顕著だ。(川田篤志

     (原爆死没者慰霊式・平和祈念式であいさつする石破茂首相
      =6日、広島市中区の平和記念公園で(代表撮影))

 「核抑止力を含む米国の拡大抑止の信頼性を強化していく方策は不断に検討が必要だ。同時に核兵器のない世界という目標に向かって努力していくことは矛盾しない

 広島に原爆が投下されて80年となる6日、石破茂首相は現地で開かれた平和記念式典に出席した後の記者会見で、こう強調した。


◆石破首相は根っからの核抑止論者

 日米両政府は外務・防衛当局者による「拡大抑止協議」を2010年以降、定期的に開催している。2022年からウクライナに侵攻するロシアが核の威嚇に及んだことや、中国、北朝鮮の核開発・保有の活発化などを踏まえ、岸田文雄政権時代の2024年には従来の事務レベルから閣僚級に格上げ。安保政策を巡る日米の緊密さを内外に示すことを通じて「核の傘」の実効性をアピールする。

 首相は就任前の2023年6月の講演で「『核なき世界』が………………。
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●《憲法くん》…日本国憲法前文《政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し…》

2025年08月26日 00時00分46秒 | Weblog

(2025年08月15日[金])    [Hatena Blog『日々読学』]
憲法くん》…松元ヒロさん「私たちがこう言えばいいじゃないですか。『憲法に合わなかったら、政府を”変える“』」。

   『●《戦争という名前で他国の人々を殺したことがない》
     『憲法くん』の《未来はわれわれ主権者に託されている》
    《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。私がリストラされる
     かもしれないという話」。女優の渡辺美佐子さん(86)が演じる
     「憲法くん」が静かに語りかける。沖縄市のシアタードーナツで
     上映中のドキュメンタリー映画誰がために憲法はある」の一場面だ
     …憲法くんの未来はわれわれ主権者に託されている
     無関心ではいられない》

   『●憲法の日に違憲に壊憲したいと言う…松元ヒロさん「私たちがこう言えば
        いいじゃないですか。『憲法に合わなかったら、政府を”変える“』」
   『●「憲法くん」…《「変なうわさを耳にしました。本当でしょうか。
     私がリストラされるかもしれないという話」。…無関心ではいられない》
   『●『憲法くん』の誇りとは? 《私は六六年間、戦争という名前で
             他国の人々を殺したことがない。それが誇り》
   『●《軍備は軽武装にとどめ、あらゆる資源を国民経済向上のために振り向ける
           ことを「国家の哲学」とした。「戦争は金輪際行わない」…》

 ニッポンの《有事》は少子化(浜田敬子さん)。軍隊への入隊者も少なく、(実質的には導入済みに近いのですが)徴兵制でも導入したくてしょうがないのでは? 「赤紙」が来る時代へ軍事費倍増によって少子化に対して無能、一方で、他国に侵略してでも戦争したい、って正気でしょうかね。オマケに、哀しくなるほど低い食料自給率


 講演で、会場の皆と「朗読」された憲法前文

――――――――――――――――――――――――――――――
     日本国憲法

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
――――――――――――――――――――――――――――――


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https://www.youtube.com/watch?v=t2IhcgHcRVk




【芸人・松元ヒロ対談】笑い中心に国家を考える/映画『テレビで会えない芸人』上映後トーク/戦後80年に「日本国憲法」と向き合う
真宗大谷派名古屋別院/東別院
2025/07/29

 この動画は2025年3月15日に開講された「人生講座」を撮影・編集したものです。


【出演】
松元ヒロ(まつもとひろ)
1952年鹿児島県鹿児島市生まれ。鹿児島実業高校在学中、全国高校駅伝で区間賞を記録し、法政大学卒業後、陸上の道から芸人の道へ進む。NTV「お笑いスター誕生」で優勝するなど、多数のテレビに出演。コントグループ「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。1998年に独立し、現在お笑いや政治風刺のピン芸人として活動。絵本『憲法くん』(講談社)を出版。松元ヒロ特集『テレビで会えない芸人』(鹿児島テレビ)が「第29回FNSドキュメンタリー大賞」を受賞。

阿武野勝彦(あぶのかつひこ)
1959年静岡県伊東市生まれ。同志社大学文学部新聞学専攻卒業後、1981年東海テレビ入社。アナウンサー、岐阜県駐在記者、営業局業務部長などを経てドキュメンタリー制作。現在、役員待遇ゼネラル・プロデューサー。「はたらいてはたらいて」(1991)で文化庁芸術作品賞、「とうちゃんはエジソン」(2003)「裁判長のお弁当」(2007)でギャラクシー大賞など受賞歴多数。2011年からドキュメンタリーの劇場上映。『人生フルーツ』(2016)は観客動員27万人を記録。


【スタッフ】
司会:田中智教
編集:AOKIラボ
撮影:株式会社レジスタ
企画:真宗大谷派名古屋別院社会事業部

【目次】
0:00 OP
3:02 映画『テレビで会えない芸人』
6:09 芸人・松元ヒロの人生
31:18 日本国憲法について考える
49:15 戦後80年に世代を超えて対話
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●お亡くなりになった竹内英明元兵庫県議の妻も名誉棄損で刑事告訴…丸尾牧さんが「どうかしている人」を名誉棄損で提訴した一件も漸く裁判が始まった

2025年08月25日 00時00分52秒 | Weblog

[↑ ※ 2025年05月31日[土]の【急展開 兵庫・情報漏えい問題 第三者委『斎藤知事の指示の可能性高い』】についての「報道特集」のつぶやき (https://x.com/tbs_houtoku/status/1928800779172753424)]


(2025年08月12日[火])     [Hatena Blog『日々読学』]
虚偽の発言や投稿苛烈な誹謗中傷》など、明らかに死者の名誉を冒涜…アノ「どうかしている人」を、お亡くなりになった竹内英明元兵庫県議の妻も名誉棄損で刑事告訴…丸尾牧さんがアノ「どうかしている人」を名誉棄損で提訴した一件も漸く裁判が始まった。部分的には、「どうかしている人」のおかげで再選させてもらったお維系斎藤元彦兵庫県知事は、いまだに、県庁に居座っている。
 2025年06月に、丸尾牧さんが「どうかしている人」を提訴。当然だ。「この裁判を通じて竹内さんの無念も晴らしたい虚偽の発信をして人をおとしめるようなことは許されない立花さんは、うそをばらまくことで社会や民主主義の基盤を壊している」(アサヒコム)。…その裁判が漸く始まる。

 日刊ゲンダイの記事【自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/376019)。《受理された告訴の行方はーー。今年1月に自殺した竹内英明元兵庫県議の妻が8日に会見を開き、NHK党の立花孝志党首を名誉毀損の疑いで兵庫県警に刑事告訴したと明らかにした一件だ》。

   『●結論「漏えい行為は知事らが指示した可能性が高い」「知事と片山安孝元副知事
     の指示で行われた可能性が高い」…元西播磨県民局長という死者まで出して…
   『●自身が設置した第三者委員会の結論「漏えい行為は知事らが指示した可能性が
     高い」をお維系斎藤元彦兵庫県知事は否定し、「給与カット」でお茶濁し…
   『●兵庫県知事の疑惑告発した元県幹部の私的情報漏洩…井ノ本知明元総務部長
     《分厚い資料を抱えて…告発文書問題について「追及したら恥をかく」と説明》
   『●丸尾牧さんが「どうかしている人」を名誉棄損で神戸地裁に提訴、一方、
     奥谷謙一百条委委員長が同様に告訴していた件は、兵庫県警が神戸地検に書類送検
   『●上脇博之さん、斎藤元彦兵庫県知事・井ノ本知明元総務部長・片山安孝元副知事
       に対する地方公務員法(守秘義務)違反容疑での告発状を神戸地検に提出

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/376019

自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方
公開日:2025/08/12 10:15 更新日:2025/08/12 10:16

 受理された告訴の行方はーー。今年1月に自殺した竹内英明元兵庫県議の妻が8日に会見を開き、NHK党の立花孝志党首を名誉毀損の疑いで兵庫県警に刑事告訴したと明らかにした一件だ。

 告訴状によると、立花氏は竹内氏について、昨年12月の街頭演説で「警察の取り調べを受けている」などと発言し、死亡した翌日には、自身が投稿した動画で「明日逮捕される予定だったそうです」と述べるなど、虚偽の発言や投稿で名誉を傷つけたとしている。

 竹内氏は兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を調査する百条委員会で、委員を務めていた。昨年11月、兵庫県知事選に立候補していた立花氏が街頭演説などで「竹内県議は斎藤知事が嫌いだからありもしない噂話をつくった」などと発言。竹内氏は黒幕として名指しされ苛烈な誹謗中傷を受けて同月に議員辞職していた。妻は「いわれのない誹謗中傷を受けたことが、被害者(竹内氏)の自殺の主たる原因となったことは明らか」と訴えた。


■「立花氏の一連の言動は、県警に対する名誉毀損である」

     (立花孝志氏を刑事告訴後に記者会見する、竹内英明
      元兵庫県議の妻(右)=8日(C)共同通信社)

 立花氏の捜査はどのように進められるのか。元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏はこう話す。

「今後、立花氏は事情聴取を受けることになります。少なくとも、『竹内氏が逮捕される予定だった』といった発言は、当時の県警本部長が『全くの事実無根』だとし、明確な虚偽の発言だったと否定しています。発信した内容について、真実であると信ずるに足る正当な理由や根拠があるのか、つまり『真実相当性』を証明できれば罪に問われませんが、真実相当性でしょう。もちろん、立花氏が初めから虚偽とわかっていながら発信していれば、有罪になります。さらに、竹内氏の妻もまた誹謗中傷を受けており、こちらも名誉毀損の対象として捜査が進められると考えられます」

 今回の事案は、その特殊性から立花氏に厳しい捜査が予想されるという。

「立花氏の一連の言動はある意味、県警に対する名誉毀損であるともいえます。捜査情報という、センシティブなことを好き勝手に利用されてしまえば、警察としても国民の信頼を損ねることにつながりかねない。県警が事実無根だと個別の事案に言及する異例の対応を取ったのは、虚偽情報の拡散を許さないとアピールする側面もあったと思います。今回は県警も、力を入れて捜査するのではないでしょうか」(若狭勝氏)

 立花氏はどう弁解していくつもりなのか。
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●〝躍進〟した極右集団…《事実誤認やでっち上げで大衆を扇動するケースが目立つ同党だが、当選したばかりの所属議員らに次から次へと問題が噴出》

2025年08月24日 00時00分44秒 | Weblog

[↑※ 『分断でなく共に生きる社会へ 2025年参院選』『選択的夫婦別姓 自民惨敗なら実現に大きく前進か』(週刊金曜日、2025年7月18日、No.1529)]


(2025年08月12日[火])     [Hatena Blog『日々読学』]
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の極右な部分の残滓。

   『●在りもしない《特権》に大騒ぎしデマ・ヘイトをまき散らしておいて、「在日
     米軍特権」にはダンマリ、どこが〝アイコク〟なのか? 弱者イジメの卑劣さよ
   『●《参院選では…排外主義的な主張…日本人と同じく納税義務があるものの選挙権
     はなく、「外国人が優遇されている」状況にもない…同じ日本社会の一員を…》
   『●サセ党やニホ党による《排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の
     焦点》《排外主義の空気》…デマやヘイトに惑わされず、真の野党への投票を!!
   『●【SNSと怪文書/狙撃兵】《すぐ鵜呑みにして脳味噌が染められるというのでは
      なく、世論誘導に持っていかれない術を身につけることも必要なのだろう》
   『●ヘイターやデマ吐きばかりの集団に投票してはいけない…《そして、彼らが
     私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった》
   『●《「ヘイトスピーチ」…「選挙運動に名を借りたヘイト」…「…公選法に
     守られてヘイトスピーチが行われている」》…差別と分断を招く2025年参院選
   『●2025年参院選: 惨敗の自公、一方、コミや極右集団が…自公の勝利という
      最悪を回避したのに、極右集団が躍進するというさらなる最悪な事態に…
   『●被爆国ニッポンで《核兵器の脅威が現実味》…80年間の塗炭の苦しみを想像
      できない者が2025年参院選の東京選挙区で第2位当選してしまう醜悪さ
   『●《極右政党》《極右組織》極右集団…「(当時・サセ参院選候補者が) 選挙演説
     中に、市民に対して『非国民』と言った理由」は「辞書に書いて」ある訳がない
   『●「選挙運動に名を借りたヘイト」がまかり通った参院選…《主張の真偽も確認
     せず、危険な極右政党に14もの議席を与えた有権者の責任は重い》(HUNTER)
   『●《参院選でも訴えたことは無責任のそしりを免れ》ないサセの酷い「怪文書
     モドキ」、《国民の知る権利に応える役割を重んじ》る気なしの記者選別排除
   『●《核兵器に対する日本国内の意識の変化…先月の参院選では日本の核武装に
     言及した候補者が当選…唯一の戦争被爆国である日本の変化が持つ意味とは》
   『●《「…核武装が最も安上がりであり…」…戦後80年で、街頭でこれを訴えて
     当選してくる時代だ…「核兵器を保有すべきだ」と8人の参政党議員が回答》

 森本智之記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/今さら「南京事件は捏造」、批判する人は「非国民」… 政治家が、主義主張で「日本人」を選別してしまう怖さ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/425416)によると、《7月の参院選で初当選した参政党の初鹿野裕樹氏(神奈川選挙区)が参院選前の6月、Xで旧日本軍による南京事件を否定する書き込みをしていたことに交流サイト(SNS)などで批判が広がっている。初鹿野氏は参院選の街頭演説で、抗議する人らに向かい非国民」とも発言していた。(森本智之)》

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
    《鶴橋で行われた街宣で、女子中学生が「鶴橋大虐殺」の演説をしたことは
     ネットで話題になっていましたし、韓国でも報じられていたようです》

   『●ウヨクが「揶揄」した《赤い宮様》の死…、 
      血で「赤」く汚れた歴史修正主義者は、いま、何を思う?
   『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
              加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」
    「【記憶の澱/NNNドキュメント’17】…。
     《先の大戦の記憶を、今だからこそ「語り、残したい」という人々がいます。
     …心の奥底にまるで「」のようにこびりついた記憶には「被害」と「加害」、
     その両方が存在しました》」

   『●「業界の失いつつある信頼」の回復への第一歩: 
       NNNドキュメント’15『南京事件 兵士たちの遺言』
   『●【NNNドキュメント/南京事件Ⅱ ―歴史修正を検証せよ―
                …「消し去られた事実の重み…現代に警鐘」

   『●【南京事件Ⅱ―歴史修正を検証せよ】…
     「「公文書」がいかに重要な意味を持つかを、社会に毅然と示した」
    《2015年10月5日に初回放送されるやいなや、大きな反響を呼んだ
     ドキュメンタリー『NNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言
     (日本テレビ系)。その続編が、5月14日(13日深夜)に
     放送された》。


【西谷文和 路上のラジオ/Vol.244 冨田宏治さん「参議院選挙の結果を分析。参政党がなぜ躍進したのか、自公がなぜ大敗したのか、リベラルはなぜ伸び悩むのか。」】
 (https://www.radiostreet.net/radio/2337/

 《主張の真偽も確認せず、危険な極右政党に14もの議席を与えた有権者の責任は重い》(HUNTER)、《分断ではなく対話でつくる包摂の政策》を。
 【西谷文和 路上のラジオ/Vol.244 冨田宏治さん「参議院選挙の結果を分析。参政党がなぜ躍進したのか、自公がなぜ大敗したのか、リベラルはなぜ伸び悩むのか。」】(https://www.radiostreet.net/radio/2337/)によると、《まず前半では、議席数を大幅に増やした参政党についてです。この不気味なうねりは一体どのようにして起こったのか? 冨田先生は、閉塞した社会の中で差別や分断を煽りながら、多くの岩盤保守層のみならず若者を中心とする善良な庶民の票をも巧みにさらった日本人ファースト」の危うさを指摘します。そして番組後半では、衆参両院で少数与党となった自民票はどのように解け落ちていったのかについて更に詳しく掘り下げます。玉木率いる国民民主人気の本当の正体とは? 立憲民主が拡大しないのはなぜなのか? 長きにわたる自公政権の腐敗にしびれを切らしたなら、どうして本来のリベラル勢力、共産やれいわの票が伸びなかったのか? などについて言及します》、《それにしても、めまぐるしく変容するネット社会に法整備も追いつかず、およそ民主国家のリーダーになれるはずもない輩が当選してしまうという非常事態に際し、まっとうな選挙まっとうな政治を取り戻すために必要なこととは何なのか? 冨田先生は、いま最も必要なのは、分断ではなく対話でつくる包摂の政策だと繰り返しおっしゃいました》。

 《事実誤認やでっち上げで大衆を扇動する》極右集団…こんなのによく投票できるよなぁ。
 HUNTERの記事【参政党・安藤裕幹事長にも不倫疑惑|裁判記録が示す証拠の数々】(https://news-hunter.org/?p=27839)によると、《参議院選挙で大きく議席を伸ばし、8月1日開会の臨時国会でも注目を集める参政党だが、同党の神谷宗幣代表が移民排斥で知られるドイツの極右政党ドイツのための選択肢AFD)」のティノ・クルパラ共同党首と国会内で会談。「日本ファーストは排外主義ではない」と強弁してきたことに疑念が生じる事態だ。事実誤認やでっち上げで大衆を扇動するケースが目立つ同党だが、当選したばかりの所属議員らに次から次へと問題が噴出している》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/425416

こちら特報部
今さら「南京事件は捏造」、批判する人は「非国民」… 政治家が、主義主張で「日本人」を選別してしまう怖さ
2025年8月1日 06時00分

 7月の参院選で初当選した参政党の初鹿野裕樹氏(神奈川選挙区)が参院選前の6月、Xで旧日本軍による南京事件を否定する書き込みをしていたことに交流サイト(SNS)などで批判が広がっている。初鹿野氏は参院選の街頭演説で、抗議する人らに向かい非国民」とも発言していた。(森本智之

     (参政党の初鹿野裕樹氏が6月18日にXに投稿した
      南京大虐殺をめぐる主張(スクリーンショット))


◆虐殺があったことは日本政府も公式に認めている

 初鹿野氏は6月18日付のXの投稿で捏造(ねつぞう)された南京事件」「南京大虐殺が本当にあったと信じている人がまだいるのかと思うと残念でならないなどとつづっている。

 今夏、「南京事件 新版」(岩波新書)を出版した都留文科大の笠原十九司(とくし)名誉教授(中国近現代史)は「推定される被害者数に幅はあるが、虐殺があったこと自体は、学問的には当たり前の定説で、とっくに片が付いている日本政府も公式に認めている」と批判する。

 日中両国政府による「日中歴史共同研究」の日本側の報告書(2010年)は「日本軍による集団的、個別的な虐殺事件が発生し、強姦、略奪や放火も頻発した」と認定している。被害者数は中国側の見解で「30万人以上」、日本側の研究では「20万を上限として、4万人、2万人と様々な推計がなされている」などと両論併記している。この報告書は外務省のホームページ(HP)で読める。これを踏まえ、外務省はHPで非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」と説明している。


◆事件を否定する政治家は過去にも

 笠原氏は「被害者の推計に幅があるのは、事件当時の記録や資料にどうしても限りがあるから。この点をもって事件はなかったとするデマは1980年代ごろからずっと続いていた。そのたびに反論し打ち負かしてきたが、第2次安倍政権………………。
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●《大川原側代理人…「事件が欲しくてたまらない管理官と係長が暴走し、無理な省令解釈を作って、大川原の従業員をだまして供述調書を取った…」》

2025年08月23日 00時00分35秒 | Weblog

[↑ ※『公安の体質 招いた冤罪/現場責任者の「暴走」止められず/被害の社長「個人責任、曖昧なまま」』『捜査指揮「機能不全」/「逮捕は過ち」警視総監謝罪/大川原冤罪 検証結果』『第三者なき検証 本質見えず/ジャーナリストの青木理さんの話』(2025年08月08日[金]、朝日新聞)]


(2025年08月12日[火])    [Hatena Blog『日々読学』]
完全なるでっち上げ事件・大川原化工機冤罪事件。《警察内部の検証》でお茶濁しでは、同じことがまた起こる…。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり? 検察の誰か、責任を取りましたか?? そして、事件の源流はまたしてもアベ様、「経済安保」。

 遠藤浩二記者による、毎日新聞の記事【「当たり前の言葉並んでいるだけ」 大川原側、検証報告に失望隠さず】(https://mainichi.jp/articles/20250807/k00/00m/040/365000c)によると、《冤罪の根源には踏み込まず――。「大川原化工機事件」で警視庁が7日に発表した検証報告書では、肝心な点が未解明のまま残された。捜査に疑問を持ってきた捜査員、ぬれぎぬを着せられた大川原側からは厳しい目が向けられている》、《大川原側代理人の高田剛弁護士は、警視庁が冤罪の原因を「捜査指揮系統の機能不全」と結論付けたことに強い違和感を覚えたという。「事件が欲しくてたまらない管理官と係長が暴走し、無理な省令解釈を作って大川原の従業員をだまして供述調書を取ったというのが事件の構図だ。警視庁に不都合な事実を検証し切れていないと訴えた》。


 高田剛弁護士の図面から、名前を拾ってみると:

新美恭生氏 … Wikipedia《2018年2月8日、経産省は突然、ガサ入れ(強制的な家宅捜査)を容認する姿勢に転じた。同省の課長補佐は「公安部の新美恭生部長が動いたと聞いている」と説明した[26]

近藤知尚氏 … [《佐藤氏を叱責して検証結果を破棄させた部長:近藤知尚氏 近藤氏は警視庁公安部長として大川原化工機事件のガサ・逮捕立件を実行した後、2020年8月に警察庁警備局外事情報部長に就任 冤罪検証の揉み消しは厳しく追及されるべきだ》(高田剛弁護士)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/423866f2f6a7418236883049df1dd382)

迫田裕治氏 … Wikipedia《2017年2月 - 警察庁警備局公安課長[12] 2018年4月 - 警察庁警備局外事情報部外事課長[12] 2019年8月 - 長崎県警察本部長[6][12] 2020年8月 - 警視庁公安部長[7] 2021年9月 - 警察庁警備局外事情報部長[8][12] 2022年8月 - 警察庁警備局警備運用部長[9][12] 2023年6月 - 警察庁警備局長[2][12] 2025年1月 - 警視総監[3][12]

中島寛氏 … [《中島寛公安部長は19日にあった会見でアンケートの存在や破棄された事実を認めた上で、アンケート結果については「課の組織運営や業務管理に活用した」と述べた。アンケートについては、9月の東京都議会でも取り上げられていた。五十嵐えり都議(当時、現・衆院議員)が実施の有無などについて質問し、緒方禎己警視総監が「訴訟が係属中なので、お答えは差し控える」と答弁していた》(アサヒコム、2024年12月25日)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cd9c0cc1b61320176328f024f562c5d9)

高橋靖夫氏 … デイリー新潮《安積警部補が自身の判断で四ノ宮氏が言ってもいないことを「創作」し、立件に都合のよい調書やメモを仕立てたとは思われるが、報告先は第一課長の高濱裕章警視、さらには後任の高橋靖夫警視である。彼らの階級は安積警部補よりずっと上である》

名倉圭一氏 … CALL4《被疑者弁解録取状況報告書 令和2年3月25日 警視庁公安部外事第一課長 司法警察員警視 名倉圭一殿 警視庁公安部外事第一課 司法警察員警部補 安積伸介 被疑会社大川原化工機株式会社ほか3名に対する外国為替及び外国貿易法違反 (無許可輸出) 被疑事件につき、令和2年3月11日、被疑者島田順司の弁解を録取した状況は、下記のとおりであるから報告する。...》。この件は、次のことに関連している…(東京新聞)【大川原事件、元公安部3人不起訴 うその捜査報告書作成容疑】《「大川原化工機」の社長ら幹部が外為法違反罪などの起訴を取り消された事件で、東京地検は8日、虚偽の文書を作成したなどとして告発され、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで書類送検された警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴にした。同庁などによると、3人は当時警部と警部補、巡査部長で、警部は既に退職した。巡査部長の書類送検容疑は2019年5月、同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度実験で、うその捜査報告書を作成した疑い。退職した警部と警部補は20年3月、同社元取締役島田順司さんの言い分を聞き取る弁解録取書を裁断した上、過失で破棄したとする虚偽の報告書を同庁に出すなどした疑い。》

増田美希子氏 … Wikipedia


 さらに、高田剛弁護士のつぶやきの図面から、名前を書き出してみた:

公安部長:              新美恭生 近藤知尚 迫田裕治
参事官1:               堀内尚 中島寛
参事官2:               高橋純 竹内一成 高橋孝夫
公安総務課長:      石井敬千 貝沼諭 大嶌正洋
外事1課長:          高浜裕章 高橋靖夫 名倉圭一 増田美希子 佐藤快孝
管理官:                  宮園隼人 渡辺誠

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https://mainichi.jp/articles/20250807/k00/00m/040/365000c

「当たり前の言葉並んでいるだけ」 大川原側、検証報告に失望隠さず
2025/8/7 21:18(最終更新 8/7 22:59)

     (警視庁と東京地検の違法捜査の検証結果が公表され、
      記者会見する大川原化工機の大川原正明社長(中央)ら
      =東京都千代田区で2025年8月7日午後4時58分、
      和田大典撮影)

 冤罪(えんざい)根源には踏み込まず――。「大川原化工機事件」で警視庁が7日に発表した検証報告書では、肝心な点が未解明のまま残された。捜査に疑問を持ってきた捜査員、ぬれぎぬを着せられた大川原側からは厳しい目が向けられている。

 あらぬ疑いをかけられた大川原化工機は検証報告書の公表後、記者会見を開いた。求め続けてきた検証結果だったが、大川原正明社長(76)が「個人個人の責任に深く突っ込んでいない」と語るなど不満を指摘する声が相次いだ。

 大川原側代理人の高田剛弁護士は、警視庁が冤罪の原因を「捜査指揮系統の機能不全」と結論付けたことに強い違和感を覚えたという。「事件が欲しくてたまらない管理官と係長が暴走し、無理な省令解釈を作って大川原の従業員をだまして供述調書を取ったというのが事件の構図だ。警視庁に不都合な事実を検証し切れていない」と訴えた。

     (大川原化工機事件に関する警視庁の検証報告書では
      未解明な点が多数残された)

 大川原社長とともに逮捕され、約11カ月間勾留された元取締役の島田順司さん(72)は任意の取り調べで「不正輸出はしていないと何度も訴えたが、一度も調書にされなかった。隠し録音したボイスレコーダーには「なんで供述している通り書いていただけないのですか」と繰り返す様子が記録されている。

 警察は今後、不正輸出事件で取り調べの録音・録画をする方針で、島田さんは「一歩進んだ」と評価した。一方で、再発防止策の全体像には「徹底、強化、充実など当たり前の言葉が並んでいるだけ」と失望を隠さなかった。

 会見には、勾留中にがんが見つかり被告の立場のまま亡くなった元顧問の相嶋静夫さん(享年72)の長男(51)の姿はなかった。代わりにメッセージが読み上げられ、「我々が望んだ第三者を入れた検証にならずに遺憾本事件でもはや警視庁、検察庁は国民の脅威になってしまった。深く反省し、国民の信頼を得られることを望む」とした。

 大川原側が捜査の責任を問うために起こした訴訟では、3人の警部補が証人出廷して捜査を批判した。警視庁側は3人の証言を裁判で「壮大な虚構と否定したため、大川原側が撤回を求めていた。検証報告書では「将来にわたって職員が自由に意見を述べることを萎縮させかねない点においても不適切と撤回した。島田さんは「当たり前だ」と受け止めを語った。【遠藤浩二
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   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない
     謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能
   『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
     《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》
   『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
       外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに
   『●大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し、上層部を守り下部の
      シッポ切りのように見える。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無し??
   『●アベ様案件でもある大川原化工機冤罪事件…《警察内部の検証》でお茶濁し
         では、同じことがまた起こる…検察の誰か、責任を取りましたか??

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●アベ様案件でもある大川原化工機冤罪事件…《警察内部の検証》でお茶濁しでは、同じことがまた起こる…検察の誰か、責任を取りましたか??

2025年08月22日 00時00分22秒 | Weblog

[↑ ※『公安の体質 招いた冤罪/現場責任者の「暴走」止められず/被害の社長「個人責任、曖昧なまま」』『捜査指揮「機能不全」/「逮捕は過ち」警視総監謝罪/大川原冤罪 検証結果』『第三者なき検証 本質見えず/ジャーナリストの青木理さんの話』(2025年08月08日[金]、朝日新聞)]


(2025年08月10日[日])    [Hatena Blog『日々読学』]
完全なるでっち上げ事件・大川原化工機冤罪事件。《警察内部の検証》でお茶濁しでは、同じことがまた起こる…。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり? 検察の誰か、責任を取りましたか?? 事件の源流はまたしてもアベ様、「経済安保」。
 見逃してはいけない大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた経済安保の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である経済班が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこないみずからの出世のため一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。《◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転 …法廷で問われた警察官は…公安部長が経産省に圧力をかけたと推測》(東京新聞)。





 東京新聞のコラム【<視点>大川原化工機の冤罪事件 法の支配守る市民の目 論説委員兼編集委員・田原牧】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426121?rct=shiten)によると、《同じ違法捜査でも、こちらは底が抜けている。化学機械メーカー「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件である。事件に伴う損害賠償訴訟で、裁判所は警視庁公安部と東京地検の捜査を違法と認定した。「でっち上げ」である。背景には捜査幹部の出世欲や経済安全保障を進めていた安倍晋三政権への忖度(そんたく)があったと指摘される。逮捕され、否認していた同社顧問は保釈が認められず、勾留中に見つかった胃がんによって落命した戦前、戦中の特別高等警察を受け継ぐ公安警察の闇は深い。戦後でも1952年に起きた菅生事件(大分県)が有名だ。公安警察自らが駐在所を爆破し、共産党関係者5人を逮捕した謀略である。86年には共産党の国際部長宅への盗聴事件が発覚している。昨今でも、2010年には警視庁公安部の捜査資料流出事件によって、全ての在日イスラム教徒を対象にした個人情報収集や協力者工作の実態が明らかになった。13~14年にも岐阜県警が県内で風力発電施設建設に反対する住民らの活動歴や病歴を収集し、中部…》。

   『●《国への賠償請求は棄却したが》西山美香さんの《身に起きた悲劇を、司法全体
      が真摯に受け止め、改革を進めなければならない》、いやぁ、無理でしょう…

 こちらも《ついに謝罪》したものの、西山美香さんの《身に起きた悲劇を、司法全体が真摯に受け止め、改革を進めなければならない》、いやぁ、無理でしょう…。《捜査の問題点を再検証することは否定》だそうだ。
 東京新聞の記事【「本当に冤罪はなくなるのか」 滋賀・呼吸器事件で県警本部長ついに謝罪…でも西山美香さんの思いは複雑で】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/427075)によると、《滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、患者が死亡した「呼吸器事件」を巡り、県警の池内久晃(ひさあき)本部長は7日、殺人罪で服役後に再審無罪となった元看護助手西山美香さん(45)=滋賀県彦根市=に「21年余りの長きにわたり、言葉では言い表せないほどのご心労ご負担をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪した》、《◆「本部長としての気持ちを伝えたい」数度頭を下げ  捜査機関から西山さんへの直接謝罪は初めて。国と県に損害賠償を求めた国賠訴訟の判決が認定した県警の捜査の違法性について、池内本部長は「判決は重く受け止めている」と述べた一方、捜査の問題点を再検証すること否定した》、《西山美香さん(左端)らに謝罪し、頭を下げる滋賀県警の池内久晃本部長=7日、滋賀県彦根市で(浅井慶撮影)》、《彦根市の県湖東合同庁舎で、池内本部長が西山さんや父の輝男さん(83)、母の令子さん(75)、井戸謙一弁護団長と面会した...》。

 東京新聞の【<社説>冤罪事件の検証 人質司法と決別せねば】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/427179?rct=editorial)によると、《検証は警視庁内で行い第三者を入れなかった。虚偽の自白調書作成が故意だったか否かなど未解明の点も残る。身内に甘い検証だったと言わざるを得ない。今回の冤罪事件では、長期間の身柄拘束と密室での取り調べによる重大な弊害が露呈した。捜査は任意が原則で、逮捕後の勾留は証拠隠滅の恐れがある場合などに限られる。だが、否認した場合、裁判所が保釈を認めない傾向が強く、保釈が自白との引き換えになっているのが実態だ》。

 高田剛弁護士のつぶやき:

―――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/WadakuraO/status/1953646951351919074

高田 剛 Tsuyoshi Takada | 和田倉門法律事務所
@WadakuraO

朝日新聞作成の公安部幹部ら処分リストに実名を追記した。

迫田裕治警視総監、増田美希子警視長は処分されていないが、逮捕時の警察庁外事課長、理事官であったことを加味すれば処分も考えられたのではないか。

また、この一覧にないが、安積伸介警部、松本吉博警部、ほか巡査部長1名が処分された。

https://x.com/WadakuraO/status/1953646951351919074/photo/1

午前11:38 · 2025年8月8日
―――――――――――――――――――――――――――

 この図面から名前を書き出してみる。

公安部長:              新美恭生 近藤知尚 迫田裕治
参事官1:               堀内尚 中島寛
参事官2:               高橋純 竹内一成 高橋孝夫
公安総務課長:      石井敬千 貝沼諭 大嶌正洋
外事1課長:          高浜裕章 高橋靖夫 名倉圭一 増田美希子 佐藤快孝
管理官:                  宮園隼人 渡辺誠


   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない
     謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能
   『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
     《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》
   『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
       外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに
   『●大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し、上層部を守り下部の

      シッポ切りのように見える。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無し??

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/427179?rct=editorial

<社説>冤罪事件の検証 人質司法と決別せねば
2025年8月8日 07時46分

 噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で、警察と検察が捜査の検証結果を発表した。自白しない限り身柄拘束を続ける「人質司法」は深刻な人権侵害にほかならない。日本の刑事司法全体の問題として、早急に改めるよう求める。

 警視庁公安部は2020年、生物兵器製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可なく輸出した外為法違反容疑で、大川原化工機の社長ら3人を逮捕。東京地検は起訴したものの、初公判直前に取り消す異例の経過をたどった。

 同社側が起こした国家賠償訴訟は今年、逮捕は違法だったとして国と東京都に賠償を命じる判決が確定している。

 警視庁の検証では指揮系統の不全が明らかになった。立件に積極的な係長らが捜査の実権を握り、外事1課長や公安部長は上司の役割を果たしていなかった。報告や会議は形骸化し、立件の障害となる情報は共有されなかった

 逮捕や家宅捜索など強大な権限を行使する捜査機関には歯止めが欠かせない。現場の暴走を許した態勢の欠陥を猛省すべきだ。

 公安警察特有の「国家の安全を守る」という大義名分や極端な秘密主義が、強引な捜査の背景にあったとも考えられる。警察庁警備局を頂点とする全国の公安警察にも共通する問題ではないか。

 検証は警視庁内で行い第三者を入れなかった。虚偽の自白調書作成が故意だったか否かなど未解明の点も残る。身内に甘い検証だったと言わざるを得ない。

 今回の冤罪事件では、長期間の身柄拘束と密室での取り調べによる重大な弊害が露呈した。

 捜査は任意が原則で、逮捕後の勾留は証拠隠滅の恐れがある場合などに限られる。だが、否認した場合、裁判所が保釈を認めない傾向が強く、保釈が自白との引き換えになっているのが実態だ。

 容疑者や被告は有罪確定までは「推定無罪」だ。裁判所には、身柄拘束の必要性を厳格に見極めるよう意識改革を求めたい。

 取り調べの見直しも急務だ。密室での取り調べが事実と異なる自白を生み、冤罪の温床になってきた。録音・録画対象を拡大し、弁護士立ち会いも認めるべきだ。

 これらは欧米や韓国、台湾などで実現していることも多い。日本の刑事司法は、人権面での遅れを自覚し、今回の検証を制度を改める契機としなければならない。
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●大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し、上層部を守り下部のシッポ切りのように見える。一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無し??

2025年08月21日 00時00分55秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 『大川原化工機事件 冤罪再発防止策/公安事件 録音録画導入へ/約20人を処分へ』(朝日新聞、2025年08月04日[月])]


(2025年08月08日[金])    [Hatena Blog『日々読学』]
大川原化工機冤罪事件、《警察内部の検証》でお茶濁し。上層部を守り、下部のシッポ切りのように見えるのだが。それにしても、「相当」って、何? 退職者は御咎めなし?? とんでもない、でっち上げられた事件なのだけれど。
 一方、裁判所は何の検証も、御咎めも無しで済ますつもり???

   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能
   『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
     《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》
   『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
       外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに

 福井冤罪事件では、警察が証言を誘導・捏造し、検察がそれを知りつつ、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた、何十年にも渡って。《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」。《検察官失格の検事》。
 一方、裁判官の問題については、大川原化工機冤罪事件に関す鴨志田祐美弁護士のつぶやきを…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない》。
 大谷昭宏さんの提言…《重大な証拠隠しがあった検察官は、それ以降、公判立ち会い検事として認めない公判途中で証拠隠しが発覚した場合、いったん裁判を打ち切り、起訴、疎明資料の提出からやり直させる-。当然ではないか。検察官失格の検事に、ぬけぬけだまされっ放しの裁判官に裁かれる市民は、たまったもんじゃないからである》。

 八木拓郎・比嘉展玖両記者による、アサヒコムの記事【大川原化工機冤罪事件で警察が19人処分 「大きな過ち」検証報告】(https://www.asahi.com/articles/AST863RZNT86UTIL005M.html?iref=comtop_7_01)によると、《「大川原化工機」(横浜市)をめぐる冤罪(えんざい)事件について、警視庁は7日、捜査の問題点や再発防止策をまとめた検証結果を発表した。公安部の捜査の進め方に問題があったうえ、公安部長らの捜査指揮が「機能不全」だったため、違法な逮捕などの「大きな過ち」につながったと指摘した》。
 この記事への江川紹子さんのコメントは、《【視点】 事件の冤罪被害者は第三者を入れた検証を望んでいたのに、警察内部の検証で終わったのは残念だ。公安委員会に適宜報告し、そこでの議論も踏まえた、というが…》。

 これは《警察内部の検証》だけで、いいのだろうか?? 全くのでっち上げ事件なのに、本当にいいの? また同じことが起こるのでは?
 同じく、比嘉展玖記者による、アサヒコムの記事【「大きな過ち」はなぜ? その時、捜査現場は 大川原冤罪事件検証】(https://www.asahi.com/articles/AST870F6VT87UTIL015M.html?iref=pc_extlink)によると、《大川原化工機の冤罪(えんざい)事件についての警視庁の検証報告書では、公安部による捜査のずさんさ幹部らによる指揮の機能不全ぶりが明らかになった。捜査が進むなか、捜査員と幹部らの間でどういう報告と判断がなされ、「大きな過ち」につながったのか、検証内容から見る》。

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https://www.asahi.com/articles/AST863RZNT86UTIL005M.html?iref=comtop_7_01

大川原化工機冤罪事件で警察が19人処分 「大きな過ち」検証報告
八木拓郎 比嘉展玖 2025年8月7日 11時10分

     (大川原化工機事件の検証結果を受けて謝罪する
      迫田裕治警視総監=2025年8月7日午前10時33分、
      東京都千代田区、友永翔大撮影)

 「大川原化工機」(横浜市)をめぐる冤罪(えんざい)事件について、警視庁は7日、捜査の問題点や再発防止策をまとめた検証結果を発表した。公安部の捜査の進め方に問題があったうえ、公安部長らの捜査指揮が「機能不全」だったため、違法な逮捕などの「大きな過ち」につながったと指摘した。


検証でわかったこと、そのとき捜査現場では
「違法捜査」認定された高裁判決とは


 また、警察庁と警視庁は、捜査当時の警視庁公安部の幹部や捜査員だった9人を処分、退職している10人を「処分相当」とすることを明らかにした。このうち懲戒処分にあたるのは、捜査を現場で取り仕切った管理官(当時)と係長(同)の2人に対する減給100分の10(1カ月)相当という。

 警視庁本部では7日午前、迫田裕治警視総監が記者会見し、「捜査の基本を欠き、その結果、控訴審判決で違法とされた捜査を行ったことを真摯(しんし)に反省している」と述べた。「逮捕された3人の方々、捜査対象となった方々に多大なご心労、ご負担をおかけし、改めて深くおわびする」などと謝罪した。

 また、同社への捜索差し押さえと任意取り調べが始まった時期に自身が警察庁外事課長だったことなどを報道陣に問われると、「捜査の詳細な内容までは承知をしていなかったが、警察庁外事課長在任中に、私の下で起きていたことの責任は私にもある」とした。そのうえで「本件により深く関与することができたかも知れないという点で、私個人としても忸怩(じくじ)たる思いがあり、反省すべきところだ」と話した。


捜査指揮系統「機能不全」

 警察庁の楠芳伸長官も定例記者会見で、「全国の公安・外事部門で、今般明らかになった反省点を真摯に受け止め、再発防止策を確実に実施していく」と述べた。

 公安部は2020年3月、大川原化工機が製造する噴霧乾燥機について、輸出規制があるのに無許可で輸出したとして、外国為替及び外国貿易法違反の疑いで社長の大川原正明さんら3人を逮捕し、東京地検が起訴した。しかし、地検は21年7月、起訴を取り消した。国家賠償訴訟で東京高裁は今年5月、公安部の捜査や逮捕、東京地検の起訴について、一審に続き違法性を全面的に認めた。都と国は上告を断念し、判決が確定した。


「壮大な虚構」主張は撤回

 警視庁は、公安部の捜査の違法性が全面的に認められた確定判決をベースに検証した。一貫して問題視したのが、捜査における最高責任者の公安部長や補佐役の外事1課長ら幹部がまともに指揮をせず、捜査指揮系統が「機能不全」だった点だ。「公安部が組織として慎重に検討していれば、関係者の逮捕に至ることはなかった可能性は否定できない」と指摘した。


■再発防止策は………………
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https://www.asahi.com/articles/AST870F6VT87UTIL015M.html?iref=pc_extlink

「大きな過ち」はなぜ? その時、捜査現場は 大川原冤罪事件検証
比嘉展玖 編集委員・吉田伸八 2025年8月7日 11時55分

     (大川原化工機事件の検証結果を受けて謝罪する
      迫田裕治警視総監=2025年8月7日午前10時34分、
      東京都千代田区、友永翔大撮影)

 大川原化工機の冤罪(えんざい)事件についての警視庁の検証報告書では、公安部による捜査のずさんさ幹部らによる指揮の機能不全ぶりが明らかになった。捜査が進むなか、捜査員と幹部らの間でどういう報告と判断がなされ、「大きな過ち」につながったのか、検証内容から見る。

 捜査をめぐる民事裁判で東京高裁が、公安部の捜査を違法と認定した。そのポイントの一つは、同社の噴霧乾燥機が輸出規制の対象にあたるとした警視庁の独自解釈に至る経緯だ。

 検証では、解釈を巡る警視庁と経済産業省の協議の経過を示した関係書類を精査。その結果、2017年10月以降の協議で、警視庁が規制対象に該当すると考えているなか、経産省の担当者が警視庁が考える解釈に疑問を示していたことが確認された。

 同年12月12日には、経産省が疑問を示していることについて担当係が外事1課長に報告していた。外事1課長は検証での聴取に「係長から経産省協議で苦労している旨の報告を受けた」と述べたが、18年2月に退職する際、後任に引き継ぎをしていなかった。この課長は公安部長に、経産省とのやりとりに苦労していることを報告しており、部長は聴取に「規制対象に該当するかが論点の一つだから経産省と丁寧に協議しなければならないと指示した」と回答。ただ、課がさらに検討した上で部長に報告した形跡はなかった。部長ら幹部も詳細な報告を求めなかったとみられる。

 裁判で捜査員が「部長が経産省に働きかけた」などと証言したことについては、検証では、経産省側などの証言などから「働きかけた事実はなかった」と結論づけた。

 裁判で捜査が違法とされた要因のもう一つが、噴霧乾燥機の内部に温度が上がらない箇所があるかどうかを調べる「温度測定実験」についてだ。一定の温度以上にならなければ規制対象には当たらない。判決では、同社従業員らが警視庁の事情聴取に、温度が上がらない箇所があるなどと述べていたと認定した。

 この経緯について、捜査主任官の係長は検証での聴取に「(従業員から)『温度が上がりにくい箇所がある』との供述があったという報告を受けていたとしても、単なる言い訳だと考えて、まともに取り合わなかったのかもしれない」と説明した。上司の管理官も係長に判断を任せており、課長を交えた詳しい検討がなされた形跡はなかった。

 同社関係者への任意の取り調べが始まった時期から逮捕に至るまでの間に担当した後任の2人の課長には、同社関係者が容疑を否認しているなどとの内容は共有されていたが、報告文書には「温度が上がりにくい箇所がある」とする同社従業員の指摘は記載されていなかった。公安部幹部にも温度測定実験に関する具体的な論点が報告されていなかった。

 検証は、こうした捜査や報告の実態を「捜査の基本を欠くもの」と断じた。

………………。
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   『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
     …大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
       事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様
   『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
      後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…
   『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
     が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」
   『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
     とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》
   『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
     察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
     死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》
    《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
     大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
     罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
   『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
      …《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…
    《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題

   『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
     ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
       するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化
    (福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
     進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
     されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
     誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
     裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
     8回の保釈却下なのか。》

   『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
     《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
      は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
     同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
     満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》
   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
    「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
     ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
     (元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
     間違っているとは思っていない
     謝罪する気持ちなどない
     と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
     村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件郵便不正事件)の際には、
     《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
     のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
     コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」

   『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
     診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
     捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…
   『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
      関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?
   『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
     通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
     型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない
   『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
     を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》
   『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
     不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」
   『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
     命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》
   『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
     大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」
   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能
   『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…

     《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》
   『●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁
       外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに

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●福井冤罪事件、増田美希子福井県警察本部長…大川原化工機冤罪事件、《警察庁外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない》はずなのに

2025年08月20日 00時00分14秒 | Weblog

[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])]


(2025年08月06日[水])    [Hatena Blog『日々読学』]
安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転》したアノ山本真千子氏ではないですか。(NHK)《「検察の役割は適正な捜査・公判活動を行い、事案の真相を解明するなど法秩序を維持することだ検察の職責を果たすべく全力を尽くし、皆様が安心して生活できる、安全な地域社会の構築に貢献したい」と抱負を述べました》とさ…福岡高等検察庁の検事長に山本真千子氏が着任して、大変に呆れかえった。
 一方、福井県警察本部長 (女性初) に就任していた増田美希子氏…完全なるでっち上げ事件・大川原化工機事件の関係者で《警察庁外事課のナンバー2である理事官の立場…監督責任を免れない…警察庁外事課のナンバー2として警視庁公安部による逮捕立件を容認した》(高田剛弁護士)はずなのにね。

   『●公文書改竄では財務省関係者38人全員を不起訴処分にしといて、「法秩序を
     守りたい」ねぇ? 《安倍政権また忖度に“ご褒美”》人事だった山本真千子氏

時事通信【福井県警、前川さんに謝罪なく 「重く受け止め」繰り返す】(https://www.jiji.com/jc/article?k=2025080101021&g=soc)《前川彰司さん(60)の再審無罪が確定したことを受け、福井県警の増田美希子本部長は1日記者会見し、「重く受け止めている」と繰り返した。謝罪の言葉はなかった》

   『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪
   『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに
    「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
     罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
     否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
     一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
     の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」

   『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
       『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について
    「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
     再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
     福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
     ……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
     一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
      を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を
   『●明らかな冤罪・福井事件(1986年)の再審で「抗議の沈黙」…前川彰司さん
     「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」
   『●福井事件、再審無罪…《2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が
     目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる》
   『●《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や
      検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」
   『●福井冤罪事件、《検察官失格の検事》…【大谷昭宏のフラッシュアップ/
      検察官失格の検事に独自ルールを 前川彰司さんのやり直し裁判に思う】
   『●福井冤罪事件、名古屋高検は上訴権を放棄し、前川彰司さんの無罪確定…吉村悟
      弁護士「警察、検察は謝罪しなければいけない…再発防止策を公にしないと」

 増田美希子氏をWikipediaで見てみると…《東京都出身[1][2]。東京大学教養学部を卒業後、2000年 (平成12年)、警察庁に入庁[1][2]。入庁後、兵庫県警察本部警備部外事課長、警察庁警備局警備企画課理事官、在カナダ日本国大使館一等書記官、警察庁長官官房企画官兼警察庁警備局外事情報部外事課理事官などを歴任[2]警視庁公安部外事第一課長在任時には、大川原化工機事件噴霧乾燥器に関する追加の温度実験をするなど補充捜査に関わった[7]。警視庁公安部参事官在任時には、スパイが身近にいるとして企業に警鐘を鳴らした[8]。2023年3月27日、警察庁警備局警備運用部警備第三課長兼警備運用部付兼長官官房付に就任し[9][10]、同年9月15日、警察庁警備局警備運用部警備第二課長に就任[11][12]。2025年4月25日、福井県警察本部長 (女性初) に就任[2][3][5][6]。原発警備や拉致問題を最重要課題の一つとして取り組んでいきたいと抱負を述べた[4][13]》。

   『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
      未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…
   『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
     と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》
   『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
      原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能
   『●大川原化工機冤罪事件…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカス》…
     《最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官》

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https://www.jiji.com/jc/article?k=2025080101021&g=soc

福井県警、前川さんに謝罪なく 「重く受け止め」繰り返す
時事通信 2025年08月01日18時52分配信

     (前川彰司さんの無罪が確定したことを受け、記者会見冒頭に
      一礼する福井県警の増田美希子本部長=1日午後、福井市)

 前川彰司さん(60)の再審無罪が確定したことを受け、福井県警の増田美希子本部長は1日記者会見し、「重く受け止めている」と繰り返した。謝罪の言葉はなかった


前川さん無罪確定 検察上告見送り「厳粛に受け止め」―福井中3殺害、逮捕から38年


 判決が不当と指摘した捜査手法については、「真摯(しんし)に反省している」と述べた。前川さんに直接謝罪するかを問われると、「今後警察の捜査について訴訟を提起されるとの報道にも接している。諸般の情勢を踏まえ考える」と慎重姿勢を崩さなかった。

 目撃証言の根拠となったテレビの歌番組の放送日について、一審段階で検察が誤りを把握しながら明らかにしなかったことの見解を問われると、「検察の公判手続きのことでコメントは控える」と回答。「県警では正しい放送日について捜査報告書を(検察に)送致している」と述べるにとどめた。

 事件の遺族に対しては「未解決となったことは申し訳ない」と謝罪当時の捜査が適正だったかどうかについては「重ねて検証することは考えていない」と強調した。

最終更新:2025年08月01日19時31分
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 高田剛弁護士のつぶやき:

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https://x.com/WadakuraO/status/1952880975400292420

高田 剛 Tsuyoshi Takada | 和田倉門法律事務所
@WadakuraO

増田美希子氏(現:福井県警察本部長)と大川原化工機事件の関わりについて一部憶測が広がっているため、正確な事実を記載しておく。

本事件はガサ直前の2018年10月1日に「警察庁外事課長指定事件」に指定された。

それ以前から警察庁への報告はなされていたが、ガサ後の捜査は警察庁外事課と警視庁公安部が一体となって捜査に取り組む体制となった。

増田氏は、2019年1月〜2020年8月、警察庁外事課のナンバー2である理事官の立場にあった。

この間、警視庁公安部は、大川原化工機の役職員に対して延べ291回の任意取調べを行い、立件に不利な供述を得ていたが、これを黙殺するなどし、2020年3月11日に逮捕立件に及んだ。

増田氏が、警視庁公安部の違法な捜査にどこまで関与していたかは不明だ。

しかし少なくとも、捜査の状況について報告を受け、これを了承していた(警察庁外事課長の決裁がないと警視長は立件できない)という意味で、監督責任を免れない

その後増田氏は、2020年8月に警視庁公安部外事第一課長に異動する。

この時点では事件はすでに起訴されていたため、捜査は検察官(加藤和宏検事)が主導していた。増田氏は、加藤検事の指示を受け温度実験を指揮していた。

しかし繰り返しになるが、これは逮捕立件後の話だ。

以上のとおり、増田氏の冤罪への関与は、警察庁外事課のナンバー2として警視庁公安部による逮捕立件を容認したという点にあり、その関与度合いは不明ということだ。

今週公表される予定の検証結果では、この点について明らかにされることを期待したい。

https://x.com/WadakuraO/status/1952880975400292420/photo/1https://x.com/WadakuraO/status/1952880975400292420/photo/1
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 高田剛弁護士の図面から、名前を拾ってみると:

●新美恭生氏 … Wikipedia《2018年2月8日、経産省は突然、ガサ入れ(強制的な家宅捜査)を容認する姿勢に転じた。同省の課長補佐は「公安部の新美恭生部長が動いたと聞いている」と説明した[26]

近藤知尚氏 … [《佐藤氏を叱責して検証結果を破棄させた部長:近藤知尚氏 近藤氏は警視庁公安部長として大川原化工機事件のガサ・逮捕立件を実行した後、2020年8月に警察庁警備局外事情報部長に就任 冤罪検証の揉み消しは厳しく追及されるべきだ》(高田剛弁護士)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/423866f2f6a7418236883049df1dd382)

●迫田裕治氏 … Wikipedia《2017年2月 - 警察庁警備局公安課長[12] 2018年4月 - 警察庁警備局外事情報部外事課長[12] 2019年8月 - 長崎県警察本部長[6][12] 2020年8月 - 警視庁公安部長[7] 2021年9月 - 警察庁警備局外事情報部長[8][12] 2022年8月 - 警察庁警備局警備運用部長[9][12] 2023年6月 - 警察庁警備局長[2][12] 2025年1月 - 警視総監[3][12]

中島寛氏 … [《中島寛公安部長は19日にあった会見でアンケートの存在や破棄された事実を認めた上で、アンケート結果については「課の組織運営や業務管理に活用した」と述べた。アンケートについては、9月の東京都議会でも取り上げられていた。五十嵐えり都議(当時、現・衆院議員)が実施の有無などについて質問し、緒方禎己警視総監が「訴訟が係属中なので、お答えは差し控える」と答弁していた》(アサヒコム、2024年12月25日)](https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cd9c0cc1b61320176328f024f562c5d9)

●高橋靖夫氏 … デイリー新潮《安積警部補が自身の判断で四ノ宮氏が言ってもいないことを「創作」し、立件に都合のよい調書やメモを仕立てたとは思われるが、報告先は第一課長の高濱裕章警視、さらには後任の高橋靖夫警視である。彼らの階級は安積警部補よりずっと上である》

●名倉圭一氏 … CALL4《被疑者弁解録取状況報告書 令和2年3月25日 警視庁公安部外事第一課長 司法警察員警視 名倉圭一殿 警視庁公安部外事第一課 司法警察員警部補 安積伸介 被疑会社大川原化工機株式会社ほか3名に対する外国為替及び外国貿易法違反 (無許可輸出) 被疑事件につき、令和2年3月11日、被疑者島田順司の弁解を録取した状況は、下記のとおりであるから報告する。...》。この件は、次のことに関連している…(東京新聞)【大川原事件、元公安部3人不起訴 うその捜査報告書作成容疑】《「大川原化工機」の社長ら幹部が外為法違反罪などの起訴を取り消された事件で、東京地検は8日、虚偽の文書を作成したなどとして告発され、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで書類送検された警視庁公安部元捜査員の男性3人を嫌疑不十分で不起訴にした。同庁などによると、3人は当時警部と警部補、巡査部長で、警部は既に退職した。巡査部長の書類送検容疑は2019年5月、同社の「噴霧乾燥装置」に関する温度実験で、うその捜査報告書を作成した疑い。退職した警部と警部補は20年3月、同社元取締役島田順司さんの言い分を聞き取る弁解録取書を裁断した上、過失で破棄したとする虚偽の報告書を同庁に出すなどした疑い。》

●増田美希子氏 … Wikipedia

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●だからこそ、核発電全開に舵を切ってはいけなかったし、いま、国や東京電力、電力各社は核発電所の廃炉だけにあらゆる全てを集中すべきだというのに…

2025年08月19日 00時00分11秒 | Weblog

[※ 『ふくしま原発作業員日誌-イチエフの真実、9年間の記録』(片山夏子、朝日新聞出版、2020年2月刊、1700円)↑]


(2025年08月05日[火])    [Hatena Blog『日々読学』]
だからこそ、核発電全開に舵を切ってはいけなかったし、いま、国や東京電力、電力各社は核発電所の廃炉だけにあらゆる全てを集中すべきだというのに…。核発電所再稼働や新設を議論したいのならば、また、核汚染水を海洋放出したいのならば、まず、国や東京電力は福島を「原状回復」して見せてからでしょう? 核廃棄物の問題も全く解決していないし。東電による柏崎刈羽核発電所の再稼働や関西電力による美浜核発電所の新規建設なんて、正気の沙汰ではない。
 東京新聞の記事【視点/福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える 福島特別支局長・片山夏子】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/424823?rct=shiten)によると、《「廃炉に役立ちたい」「福島を何とかしたいと体を張って働く作業員にすれば、どれほど悔しかったことかと思う》。

   『●<ふくしま作業員日誌>「熱中症出すなって言われても、俺らだって
      人間だもんね。この猛暑じゃ無理だよな」(聞き手・片山夏子記者)

 さらに、東京新聞の記事【こちら特報部/<ふくしま作業員日誌・55歳男性>海から熱風が吹く…酷暑で体重も落ちた 福島第1原発】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/425724)/《「津波注意報が出ています。8.5メートル盤(高台)に避難してください」。30日午前9時前、突然の警報音と一斉放送をイチエフ(福島第1原発)で聞いたのは作業を終え、現場から上がってきたときだった。地震を感じなかったから、10年前のチリ沖地震のときのようにどこか遠くで地震が起きて津波がくるんだなと思った。東日本大震災のときは海沿いに親族がいて心配だったが、今の家は安心だった。地震がなくてよかった。地震があったら3.11を思い出したと思う。帰りの車の中でロシア・カムチャツカ半島沖の地震と知り、北海道は大丈夫かなと心配した。翌朝は津波注意報が続いていたが、海沿いの作業以外は普通に行われた。それにしても今年の夏の暑さは尋常じゃない。兵庫では観測史上最高の41.2度、福島県伊達市も39.9度とかすごいことになっている。イチエフがある浜通りは、伊達市や福島市など中通りよりは気温が低いといっても…》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/424823?rct=shiten

視点/福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える 福島特別支局長・片山夏子
2025年7月30日 06時00分


 午前4時過ぎ。空がみるみる明るくなり、朝焼けが広がっていった。東京電力福島第1原発で、1号機に大型カバーを設置する作業を取材したのは5月末。現場の取材は何度もしてきたが、作業に携わる人たちに話を聞きながら、朝礼から作業を間近で取材するのは初めてだった。

 作業員の取材を始めたのは、原発事故が起きた2011年の8月から。この14年間、誰もやったことのない廃炉作業の難しさ、年間被ばく線量上限との戦いなど、現場の苦労を聞いてきた。その中で作業員に言われたことがある。

 「なぜマスコミは失敗ばかり報じるのか」「揚げ足取りをされているように感じる。成功した作業もあるのに」「報道は見たくない。モチベーションが下がるから」

 確かに作業が失敗した、予定より遅れたなど、何かあると大きく報道されるが、成功した作業の詳細が伝えられることは少ない。廃炉は世界で初めての手探りの作業が多い上、天候にも左右される。また、原発作業員には法で定められた被ばく線量上限があり、高線量下の作業ではどうしても短期雇用が生まれる。それも「使い捨て」という嘆きは報じられるが、その状況下でどう被ばく線量を低減させるか、少しでも長く働けるよう試行錯誤する現場の努力は伝えられない。「廃炉に役立ちたい」「福島を何とかしたいと体を張って働く作業員にすれば、どれほど悔しかったことかと思う。

 現場のミスや事故は、時には命に関わる。………………。
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●東京電力核発電人災、なぜ国の責任は認めないの? 町役場を埼玉県に移転させた井戸川克隆前双葉町長が、国と東京電力に個人として賠償を求めた裁判

2025年08月18日 00時00分58秒 | Weblog

[↑ ※ 3.11から14年/遠く険しい復興への道(週刊金曜日 1511号、2025年03月07日号)]


(2025年08月02日[土])    [Hatena Blog『日々読学』]
井戸川克隆前町長、《国と東京電力に個人として賠償を求めた裁判…国の責任については認めませんでした》。なぜ? (NHK)《判決のあと、井戸川前町長は「原子力行政の欠陥で双葉町民は避難を余儀なくされたのに、国の責任はないと言い切ったこれほどひどい判決はなく、残念だ」と話していました》。
 ちなみに、東京地裁の阿部雅彦裁判長は…《「NHKから国民を守る党」(立花孝志党首、N国)について、X(旧ツイッター)で「反社会的カルト集団」などと投稿したのは名誉毀損(きそん)だとして、N国が投稿者に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(阿部雅彦裁判長)は27日、N国の請求を棄却する判決を言い渡した》(アサヒコム)。

   『●(リテラ)「あの未曾有の福島第一原発事故を招いた
       “最大の戦犯”が、他ならぬ現内閣総理大臣・安倍晋三」
    「リテラのエンジョウトオルさんによる記事【3.11に改めて問う
     安倍首相の罪! 第一次政権で福島第一原発の津波、冷却機能喪失対策を
     拒否した張本人だった】」

   『●やはり最「低」裁(第2小法廷・菅野博之裁判長)でした、というオチ
     …《原発事故で国の責任認めない判決 避難者訴訟で最高裁が初判断》
   『●「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」ので
       国に責任なし ―――これはあまりに酷すぎないか、最「低」裁?
    《東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが、
     国に損害賠償を求めた4件の訴訟の上告審判決で、最高裁
     第2小法廷(菅野博之裁判長)は17日、
     「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある
     とし、国の賠償責任はないとする統一判断を示した。
     国の法的責任の有無について事実上決着がついた形。
     同種訴訟への影響は必至だ。(小沢慧一)》

   『●《唯一国の責任を認めた三浦守判事を除き、菅野博之、草野耕一、岡村和美
      の3判事…退官した菅野氏を除き、草野、岡村両判事》の弾劾裁判を求めた
    「「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある
     ので国に責任なし ―――これはあまりに酷すぎないか、
     最「低」裁(菅野博之裁判長)? 草野耕一岡村和美氏も
     同意見なの? 正気なのかな?
     苦しむ市民を救わない司法、最「低」である

   『●またしてもの最「低」裁…《東京電力社員も脱力した「津波対策先送り」
     幹部の無責任ぶりを暴いたが…罪には問えなかった強制起訴裁判》(東京新聞)
   『●最「低」裁の無残な判決…《裁判の争点は自分たちの想定以上の津波はこない
      という想像力のなさを「予見できない」とした裁判官の想像力のなさ…》
   『●《原発事業者は、たとえ不確実性があっても真摯に受け止め、万全の対策を
     講じるべきでなかったか。しかし、東電は津波対策を先送りして重大事故を…》
   『●最「低」裁…東京電力《旧経営陣の無罪が確定…強制起訴を実現させた市民は
      最高裁の判断に落胆し、今も避難を続ける被災者らは憤りをあらわにした》
   『●【<ぎろんの森>社説に込めた「原発止める」】《大震災や原発事故を忘れ
     ないという「正しいしつこさ」…私たちは原発の稼働を止めることはできる》
   『●《かつてない甚大な被害を引き起こし、多くの人間を被曝させ、人生を狂わ
      せた責任を、最も罪の大きい経営陣に負わせない決定》を最「低」裁がした
   『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
    消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却
   『●『決断 運命を変えた3・11 母子避難』上映会《社民、立憲、共産、れいわ、
     無所属の議員が駆け付けたが、復興などと軽々に言う議員は1人もいなかった》
   『●《まるでゾンビ映画のような「原発神話」の復活劇、フクシマの「忘却宣言」》、
      東電は福島を「原状回復」したのか? 「政治判断」しかしない司法の絶望


 何も解決していない東京電力核発電人災、それにしても、最「低」裁を頂点とした司法、判決が酷過ぎないか? アベ様亡き後も、何故に司法判断を放棄し、政治判断を乱発するのか?

   『●「二〇年後の日本を考えよう」
     『週刊金曜日』(2012年12月14日、924号)についてのつぶやき
    《聞き手鎌田慧さん、全町が避難区域の
     「福島県双葉町井戸川克隆町長に聞く」「1000年以上かけた町、
     1000年かかっても復興させる」》

   『●「九電本店前ひろば」が1000日目を越えた!
    《★ 井戸川克隆(前双葉町長) さん【1000日メッセージ】
     青柳様
     皆様の思いは国の代表者に通じると良いのですが、
     今は困難が増しております。
     これに国民の正しい声を皆さんとあげて行かないとドンドン
     暗くなります。
     戦争前夜と言う人がおりますがそのように思わないことが大切か
     と想います。
     国民の底力で諦めを追放しましょう。
     幸いに多くの国民が原爆・原発にNOと言っています。
     国は福島の事故の責任放棄にひたすら走っていますが国民が見て
     いますので悪だくらみは必ず失敗するでしょう。
     長崎、広島、そして福島と忌まわしい被ばくの記憶は繋がって
     しまいました。
     私は力の限り福島の子供達を放射能から避難させるために
     頑張って行きます。
     皆様には引き続きご指導をお願い致します。》

   『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言
   『●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」
   『●東京電力原発人災鼻血問題: 風評被害に矮小化していて良いのか?
    (ourplanet)《「美味しんぼ」のマンガにも登場する井戸川克隆
     双葉町長は、政府が放射能による被ばくの情報を住民に伝えて
     いない点を指摘し、「福島を離れるか、離れないのかは、全ての
     情報を明らかにした上で、住民が個別に判断するべき」と話し、
     事故の責任させ問われていない現状こそが問題だと指摘した》

   『●東電核発電人災から8年:
     《11日の夜9時すぎには、東電の社員も家族もだれ一人双葉町に残って…》
    (日刊ゲンダイ)【私が見た「平成」/前双葉町長が語る 地震当日
     夜9時に東電社員とその家族は…】《井戸川克隆さん(72)は、
     当時の双葉町長。…実は、後で分かったことですが、11日の
     夜9時すぎには、東電の社員も家族もだれ一人双葉町に残って
     いなかった。いち早く社宅を出て、役場にいた社員も黙って消え
     去りましたそういう会社ですよ、東電は。現在、どこかで
     何食わぬ顔をして生きているんでしょうけど、ひどい話ですッ…
     “町長、限界ですよ”と。官邸や東電からは断片的な情報しか
     入らず、唯一警察官からもたらされたひと言が命を守る情報でした》

 NHKの記事【双葉町前町長 賠償求めた裁判 東京地裁 東京電力に賠償命じる】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250730/k10014879311000.html)によると、《14年前の東京電力福島第一原発の事故で、町役場を埼玉県に移転させた福島県双葉町の前の町長が、国と東京電力に個人として賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所は「生活環境が基盤から失われ、精神的苦痛は大きい」として、東京電力に対し、およそ1億円の賠償を命じました。一方、国の責任については認めませんでした。…判決のあと、井戸川前町長は「原子力行政の欠陥で双葉町民は避難を余儀なくされたのに、国の責任はないと言い切ったこれほどひどい判決はなく、残念だ」と話していました》。

 烏賀陽弘道さんのつぶやき:

――――――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/ugaya/status/1950814150546088224

烏賀陽(うがや)弘道
@ugaya

判決、傍聴しました。写真右側の被告=東電・国には9人弁護士がいるのに、左側・原告の井戸川克隆・元町長は一人です一人で膨大な裁判書類を書いて、10年間東電・国との論争をされたということです。精神的賠償の一部約1600万円を認めさせたというのは実はすごいことです。

nhk.or.jpから…

午後4:01  2025年7月31日
――――――――――――――――――――――――――――――――

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250730/k10014879311000.html

双葉町前町長 賠償求めた裁判 東京地裁 東京電力に賠償命じる
2025年7月30日 14時57分

14年前の東京電力福島第一原発の事故で、町役場を埼玉県に移転させた福島県双葉町の前の町長が、国と東京電力に個人として賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所は「生活環境が基盤から失われ、精神的苦痛は大きい」として、東京電力に対し、およそ1億円の賠償を命じました。一方、国の責任については認めませんでした

14年前、双葉町の町長として原発事故の対応にあたった井戸川克隆前町長(79)は、事故で避難を余儀なくされ多額の損害が生じたとして、国と東京電力に個人として7億5000万円余りの賠償を求めました。

30日の判決で東京地方裁判所の阿部雅彦裁判長は「町から避難を余儀なくされ、生活環境が基盤から失われたいまだに自宅周辺の避難指示は解除されておらず、原告が被った精神的苦痛は大きい」と指摘し、自宅や土地の損害や慰謝料などとして、東京電力におよそ1億円の賠償を命じました

一方で、前町長側が「国の避難指示が遅れたため、大量に被ばくした」などと主張したことについては、「原告の避難状況に顕著な変化が生じたと認めるには足りない」として、国の責任は認めませんでした

判決のあと、井戸川前町長は「原子力行政の欠陥で双葉町民は避難を余儀なくされたのに、国の責任はないと言い切ったこれほどひどい判決はなく、残念だ」と話していました。
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●数多のアベ様案件の一つ、機能性表示食品制度導入について、珍しく最「低」裁がまともな判断…《消費者庁…不開示の判断を退け、高裁に差し戻す決定》

2025年08月17日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


(2025年08月01日[金])    [Hatena Blog『日々読学』]
数多のアベ様案件の一つであり、かつ、お維案件でもある、機能性表示食品制度導入について。珍しく最「低」裁がまともな判断 ――― 《消費者庁が行った情報公開請求に対する不開示の判断を退け、高裁に差し戻す決定》。
 神保哲生さんのビデオニュースドットコムの記事【最高裁判決が問う機能性表示食品の実効性と情報公開の必要性/ディスクロージャー (第34回)】(https://www.videonews.com/disclosure_discovery/34)によると、《2025年6月、最高裁が機能性表示食品に関する重要な判決を下した。この判決は、2015年に導入された機能性表示食品制度の透明性と、消費者庁の情報公開に対する姿勢への厳しい批判を含んでいた。今回ディスクロージャーでは、最高裁判決が露わにした機能性表示食品制度の問題点を掘り下げ、消費者保護と行政の透明性向上に向けた課題を、情報公開クリアリングハウス理事長の三木由希子とジャーナリストの神保哲生が議論した》、《むしろ調査の実態が公開されると、その杜撰さがばれることを恐れて非公開としているとの見方もあり、この裁判の行方次第では、機能性表示食品制度の信頼性の根幹が崩れてしまう可能性もある。引き続き高裁の審理に注目したい》。

 上田耕司記者による、dot.の記事(元記事は、2024年7月10日【安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害 青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」〈安倍元首相銃撃事件から3年〉】(https://dot.asahi.com/articles/-/260322)によると、《■死亡事故も引き起こした「機能性表示食品 …もうひとつ、アベノミクスの「負の遺産」という意味では、サプリとの因果関係を調査している死者が97人(24年7月8日時点)にも上っている小林製薬「紅麹サプリ」事件が挙げられるという。この事件も、元をたどれば、アベノミクスに行きつく。2015年、安倍政権はアベノミクス「第3の矢」である「規制緩和による経済成長戦略」のひとつとして、機能性表示食品制度を導入した。消費者庁に届け出れば、商品パッケージに機能性(効果)を表示できることになったが、届け出のみで国の審査がないことから、安全性への懸念が指摘されていた。問題となった小林製薬のサプリ「紅麹コレステヘルプ」も機能性表示食品で「悪玉コレステロールを下げる」などと記されていたが、消費者は国の“お墨付き”があることで安全だと思っていた面もあるだろう。「事業者が届け出るだけで『機能』を喧伝できる機能性表示食品制度は、当時からその効果に加えて安全性への強い懸念が示されていました。しかし安倍政権は『成長戦略』の一環として2015年に規制緩和を強行し、だから機能性表示食品という名を冠した有象無象の商品が一挙に急増し、現在は実に7000件を突破している。その一つが小林製薬の『紅麹コレステヘルプ』でした。他方、これも安倍政権が『インフラ輸出』を呼号して旗を振った官民ファンド巨額の累積赤字を抱えていることが明らかになってきた。食品の安全性にせよ、官民ファンドの巨額負債にせよ、無惨な失敗に終わった成長戦略のツケはすべて民が負わされることになります」》
 また、リテラの記事【小林製薬「紅麹」で問題視される「機能性表示食品制度」は安倍案件! 維新と一体の大阪万博パビリオン総合Pも旗振り役】(https://lite-ra.com/2024/03/post-6325.html)。《だが、「機能性表示食品」制度の創設により、事業者が安全性と機能性にかんする科学的根拠などを消費者庁に届ければ、審査なしで機能を表示できるようになったのだ。そして、この規制緩和に対しては、当時から「事業者任せで安全性は守られるのか」「健康被害のおそれがある」などと消費者団体や日本弁護士連合会、識者などから批判が寄せられていた。今回の問題は、そうした批判が的中したとも言える。なぜ、こんな制度がつくられたのが。ここにきて、「機能性表示食品」制度が「安倍案件だったことが、SNSで話題になっている。実際、「機能性表示食品」制度のはじまりは、安倍政権下の2013年6月、安倍晋三首相(当時)が成長戦略であるアベノミクス3本目の矢目玉として健康食品の機能性表示の解禁を明言したことにある。安倍首相は当時、こう高らかに宣言した。…しかし、「機能性表示食品」制度が「安倍案件」として注目を集めているのは、たんに安倍政権下で新設された制度だからではない。「機能性表示食品」制度の創設を強く提言し、議論を主導させた人物が、安倍首相と昵懇の関係にあったからだ。その人物とは、大阪のバイオ製薬ベンチャーであるアンジェスの創業者である森下竜一。》

   『●《「機能性表示食品」制度の創設を強く提言し、議論を主導させた人物が、
     安倍首相と昵懇の関係にあったからだ。その人物とは、大阪のバイオ製薬…》
    「その人物とは、大阪のバイオ製薬ベンチャーであるアンジェス
     創業者である森下竜一氏》。この問題が数多のアベ様案件の一つ
     であり、その核として森下竜一氏が居たこと、さらには、お維案件
     として大阪産ワクチン問題やお維祭りプロデューサーとして暗躍
     している人物だったこと…なんなんでしょうね、一体。」
    《安倍氏亡きあとも安倍案件が尾を引き、さらには現在進行形
     維新案件へとつづく──。今回の「紅麹」問題を通して、
     安倍政権と維新の共通点であるお友だち優遇がいかに政治や
     社会を歪めているのか、あらためて再考すべきだろう》(リテラ)


   『●サセ党やニホ党による《排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点》
       《排外主義の空気》…デマやヘイトに惑わされず、真の野党への投票を!!
    (dot.)【安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害
     青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」
     〈安倍元首相銃撃事件から3年〉】《■死亡事故も引き起こ
     した「機能性表示食品

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https://www.videonews.com/disclosure_discovery/34


https://youtu.be/IYyAug4Gz3c


2025年07月30日公開
最高裁判決が問う機能性表示食品の実効性と情報公開の必要性
ディスクロージャー (第34回)
司会 三木由希子 神保哲生


概要

 2025年6月、最高裁が機能性表示食品に関する重要な判決を下した。この判決は、2015年に導入された機能性表示食品制度の透明性と、消費者庁の情報公開に対する姿勢への厳しい批判を含んでいた。今回ディスクロージャーでは、最高裁判決が露わにした機能性表示食品制度の問題点を掘り下げ、消費者保護と行政の透明性向上に向けた課題を、情報公開クリアリングハウス理事長の三木由希子とジャーナリストの神保哲生が議論した。

 機能性表示食品制度は、2015年に安倍政権による規制緩和の一環として導入された。事業者が自己申告で科学的根拠を示し、消費者庁に事前届け出をすることで、商品のラベルなどに特定の健康効果を表示することを広範囲に認める仕組みだ。公的機関の審査を受けることなく、事業者の自己責任で機能性を表示することが認められるこの制度の導入によって、事業者は健康効果を表示することが旧来の特定保健用食品トクホ)と比べ、時間的にもコスト的にも遥かに簡便かつ容易になった。結果的にこの制度の導入以降、機能性表示食品の名で健康効果を表示した商品が爆発的に増えている

 しかし、その一方で、当初から透明性の欠如や制度の信頼性に関する懸念が上がっていた。特に、科学的根拠の薄弱さや消費者への実態の提供不足が指摘されてきた。

 公的機関の審査を受けず、事業者自身の判断で健康効果を表示できる機能性表示食品制度の下で、制度の信頼性を支える数少ないチェック機能が、消費者庁による事後監視と呼ばれる調査だ。消費者庁はこの事後監視制度を通じて、表示されている健康効果が実際に科学的に正当であるか、製品が表示通りの成分を含んでいるかを検証することになっている。しかし、この調査は調査内容も結果も事実上非公開となっているため、消費者は機能性表示食品の健康表示がどの程度根拠のあるものなのかを自身で判断することが困難になっている

 そうした中、消費者庁による調査結果の情報公開を求めた市民に対し、消費者庁は情報が公開されれば消費者庁自身の業務遂行に支障をきたす恐れがあるという理由で、非常に限られた情報のみを開示し、多くの部分は黒塗りで非公開としたため、市民側が2016年に情報公開を求める裁判を起こしていた。

 地裁、高裁は、消費者庁の「公開されれば業務遂行に支障をきたす恐れがある」との主張を認め、非常に限られた情報しか開示しない消費者庁の決定を支持したため、原告側が最高裁に上告していた。

 6月6日に出された判決で最高裁は、消費者庁が行った情報公開請求に対する不開示の判断を退け、高裁に差し戻す決定を下した。最高裁第三小法廷の宇賀克也裁判長は補足意見の中で、情報公開法が「開示による公益」と「不開示による保護利益を比較衡量することを定めているにもかかわらず、「高裁審理は開示がもたらす公益についてまったく考慮した形跡がうかがわれない」と指摘し、消費者庁による情報の不開示を正当化した高裁判決を厳しく批判した。

 今回の差し戻し判決によって機能性表示食品の事後監督に基づく調査結果の公開があらためて高裁で審理されることになるが、事実上のゼロ回答だった高裁判決が上級審で差し戻されたことで、今後情報開示が進むことが期待される

 機能性表示食品の下では事業者が容易に健康効果を謳うことができるため、中には科学的な根拠が怪しい商品も多く流通されていることがかねてより問題視されてきた。また、それをうのみにした消費者の間で健康被害が出るような事例も相次いでおり制度自体の見直しが必要との指摘は根強い。紅麹入りのサプリメントの施用者5人が死亡した例は記憶に新しいはずだが、あの商品も機能性表示食品だった。制度の信頼性を担保するためにも、消費者庁による調査の結果はできる限り公表されることが望ましいことは言うまでもない。

 消費者庁は情報が開示されると、自分たちが行っている調査の手の内が業者にばれ、「業務遂行に支障をきたす恐れがある」と主張しているが、実際の調査は消費者庁が行っているものではなく業者に委託しているのが実情で、また調査の方法もほとんどがごくごく一般的なものであることから、「手の内がばれると業務に支障をきたす」という主張は到底通らないものだ

 むしろ調査の実態が公開されると、その杜撰さがばれることを恐れて非公開としているとの見方もあり、この裁判の行方次第では、機能性表示食品制度の信頼性の根幹が崩れてしまう可能性もある。

 引き続き高裁の審理に注目したい。
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●公文書改竄では財務省関係者38人全員を不起訴処分にしといて、「法秩序を守りたい」ねぇ? 《安倍政権また忖度に“ご褒美”》人事だった山本真千子氏

2025年08月16日 00時00分35秒 | Weblog

森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]


(2025年07月27日[日])    [Hatena Blog『日々読学』]
たまげたニュース。
 あらぁ、《安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転》したアノ山本真千子氏ではないですか。(NHK)《「検察の役割は適正な捜査・公判活動を行い、事案の真相を解明するなど法秩序を維持することだ検察の職責を果たすべく全力を尽くし、皆様が安心して生活できる、安全な地域社会の構築に貢献したい」と抱負を述べました》とさ。

   『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
                  「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」
    「日刊ゲンダイの記事【安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の
     特捜部長が栄転】…。《露骨な論功行賞だ――。法務省は25日、
     大阪地検の山本真千子特捜部長(54)の函館地検「検事正」への異動を
     発表した。山本氏は、森友問題で刑事告発されていた
     佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした責任者。地検トップの
     検事正への異動は栄転だ。森友問題の渦中にあっても国税庁長官に
     昇格させた佐川氏同様、安倍首相を守り抜いたご褒美である》」

   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に
      《論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼント》
   『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
     財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道
   『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
     《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達
   『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…《誰のために何をまげて何を守ったか》?
               《自分たちはこの件の犠牲者だ…》気取りの犯罪者たち
    「なぜアベ様らは、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長(再延長・
     再々延長可)に拘っているのか? 非常に期待されていた大阪地検
     の山本真千子元特捜部長がアノザマ…。(リテラ)《にも
     かかわらず、大阪地検特捜部がこの改ざんを立件できなかった
     のは、もちろん、官邸から圧力がかっていたためだ。いま、
     “官邸の番犬”と呼ばれる黒川弘務・東京高検検事長の違法な
     定年延長が問題になっているが、当時法務省事務次官だったこの
     黒川氏が官邸の意を受けて捜査ストップに動き山本真千子
     大阪地検特捜部長(当時)と裏取引をおこなったという情報も
     流れていた》」

   『●大阪地裁・中尾彰裁判長は、赤木雅子さんが申請していた「…証人尋問は
          すべて必要ないと判断します」と…どうしたらそんな判断に?

 NHKの記事【福岡高検 山本新検事長「安全な地域社会の構築に貢献したい」】(https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20250724/5010029077.html)によると、《福岡高等検察庁の検事長に着任した山本真千子氏が24日記者会見し、「検察の職責を果たし、安全な地域社会の構築に貢献したい」と抱負を語りました。…福岡高検の管内では、飯塚事件熊本県の菊池事件など弁護団などが、再審=裁判のやり直しを求め、注目を集める事件があります。これについて山本氏は、「個別の事件についてはコメントを差し控えるが、重要な事件については統一的かつ一貫した方針のもとで最高検察庁と連携しながら、適時、適切に指導や助言を行いたい」と述べました》。

 「法秩序を守りたい」ねぇ?
 西日本新聞の記事【福岡高検の山本真千子・新検事長が着任会見 「人にも事件にも誠実に向き合う」】(https://www.nishinippon.co.jp/item/1380078/)によると、《福岡高検の山本真千子検事長(61)が24日、着任の記者会見を開き「科学技術の進歩で社会が複雑化する中、職員や関係機関と連携しながら適正な手続きで法秩序を守りたい」と抱負を語った。再審事件などを巡って、検察の体制に…》。

 《安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転》したアノ山本真千子氏…籠池泰典諄子夫妻を逮捕する一方、公文書改ざんでは財務省関係者38人全員を不起訴処分。

 Wikipediaによると、《福岡高等検察庁検事長。大阪地方検察庁特別捜査部長として森友学園問題の捜査を指揮し、籠池泰典・諄子夫妻を逮捕[1]。公文書改ざんをめぐっては、告発のあった財務省関係者38人全員を不起訴処分とした[2]》、《同年4月から7月にかけて、特捜部は大阪航空局や国交省本省の航空局の幹部職員に対する事情聴取を中心に捜査を行った。犯行の意思の立証には安倍晋三昭恵夫妻と土地取引との関わりを追う必要があり、背任容疑による逮捕は困難を極めた。山本は近畿財務局のコンピュータから押収したデータをもとに、先に公文書の変造容疑を固めることにした。同年夏以降、DF(デジタルフォレンジック)センター準備室がデータの復元および解析を行い、決済文書改ざんの痕跡を突き止めた[10]。山本は2018年3月には不起訴処分とし、捜査を終結させようとしていた[10]、同年3月2日に朝日新聞が一面トップで、国有地取引をめぐる決裁文書が書き換えられている疑いを報じた[11]ため、捜査は仕切り直された。2018年5月31日、特捜部は告発のあった財務省関係者38人全員を不起訴処分とした[2][12]。山本は不起訴処分にしたことに関し報道陣へ説明する異例の対応を行い「特殊性に鑑みた」と話した[13]》。

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https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20250724/5010029077.html

福岡高検 山本新検事長「安全な地域社会の構築に貢献したい」
07月24日 21時18分

 福岡高等検察庁の検事長に着任した山本真千子氏が24日記者会見し、「検察の職責を果たし、安全な地域社会の構築に貢献したい」と抱負を語りました。

 山本氏は兵庫県出身の61歳。

 大阪地検の特捜部長や検事正、それに札幌高検の検事長などを経て24日付けで、九州・沖縄を管轄する福岡高等検察庁のトップの検事長に着任しました。

 福岡高検の検事長に女性が就任するのは初めてだということです。

 山本氏は24日の会見で、「検察の役割は適正な捜査・公判活動を行い、事案の真相を解明するなど法秩序を維持することだ検察の職責を果たすべく全力を尽くし、皆様が安心して生活できる、安全な地域社会の構築に貢献したい」と抱負を述べました。

 福岡高検の管内では、飯塚事件熊本県の菊池事件など弁護団などが、再審=裁判のやり直しを求め、注目を集める事件があります。

 これについて山本氏は、「個別の事件についてはコメントを差し控えるが、重要な事件については統一的かつ一貫した方針のもとで最高検察庁と連携しながら、適時、適切に指導や助言を行いたい」と述べました。
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●長周新聞《「訴えるぞ!」のゲノム編集界隈 …市民恫喝》…「人殺し」のオモチャと同じで持てば使いたくなるもの…でも、そこまでやっちゃぁイカン

2025年08月15日 00時00分36秒 | Weblog

(2025年04月21日[月])    [Hatena Blog『日々読学』]
人はいずれ、ある欲求を抑えられなくなるだろう…》(筆洗)。やっぱり、やってはいかん、と思うよ…。

   『●《生殖細胞をゲノム編集で改変…人はいずれ、
      ある欲求を抑えられなくなるだろう…デザイナーベビー》…
    (東京新聞)《受精卵や精子、卵子に適用すると
     改変は子孫に引き継がれる

   『●[続き] カネがない? 軍事費倍増を止めよ! 《突きつけられているのは、
     食料、種、肥料、飼料などを海外に過度に依存していては国民の命を守れない…現実》

 再度の引用…(長周新聞、2024年8月7日)《またゲノム編集技術についても、予期せぬ遺伝子損傷が世界の学会誌に報告されているのに、「遺伝子を切りとるだけ(組み換えていない)だから」という妙な理由で審査も表示もするなと日本だけ率先して野放しにした。さすがに販売業者も心配するので、「やはり子どもからだ」ということでGABA含有量を高めたゲノム編集トマトの苗を全国の小学校に無償配布した。これを子どもを実験台にした新しいビジネスモデルであるかのように国際会議で発表している。100歩譲ってもゲノム食品を食べ続けて何が起こるのか誰もわからない。それを子ども(学校給食)から広めて、結局利益は特許を持つ米国のグローバル種子農薬企業に入るという構図になっている。ゲノム編集を動物に実用化したのは日本が最初であり、すでに肉厚真鯛とかが一部の寿司屋にも流通し始めたことは海外では有名な話だ。日本ではあまり知られていないが、米国の消費者団体は「世界で最初のゲノム寿司」「日本の寿司は食えない」というポスターまで作っている》。

 「人殺し」のオモチャと同じ。持てば使いたくなるもの…でも、そこまでやっちゃぁ、イカンでしょぅに。
 2019年02月11日のブログ ―――――― 最早、当初の立派な「目的」を逸脱しているのではないか? 《研究者は功名心でやった》、《研究者は名誉と利益のために実施したという》…。何の《功名》?、何の《名誉》?、何の《利益》? 《だが生殖細胞をゲノム編集で改変できるとなれば、人はいずれ、ある欲求を抑えられなくなるだろう。…デザイナーベビー》。悍ましい…。
 長周新聞の記事【「訴えるぞ!」のゲノム編集界隈 「名誉毀損」かざし市民恫喝 京大ベンチャー・リージョナルフィッシュ社 情報公開や対話は拒否】(https://www.chosyu-journal.jp/shakai/34490)によると、《「神の領域に迫るテクノロジー」について NHK「ゲノム編集」取材班著『ゲノム編集の衝撃「神の領域」に迫るテクノロジー』(2016年発刊)でもちいられている表現である。本書の内容からも適切な署名活動として許容される限度を大きく逸脱しているとは考えられない。「署名に応じた善意の情報受領者をも誤導している」という指摘は適当ではない表現の自由の範囲であり、署名を書いてくださった方の受けとり方の問題なので訂正の必要はないと判断する》。

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https://www.chosyu-journal.jp/shakai/34490

「訴えるぞ!」のゲノム編集界隈 「名誉毀損」かざし市民恫喝 京大ベンチャー・リージョナルフィッシュ社 情報公開や対話は拒否
2025年3月22日
(2025年3月17日付掲載)

     (リージョナルフィッシュ株式会社が本社を置く
      京都大学(京都市左京区))

 京都大学発スタートアップ企業「リージョナルフィッシュ株式会社」がゲノム編集技術を使って開発した巨大トラフグや肉厚マダイの養殖場を京都府宮津市に設置し、同市がふるさと納税の返礼品に採用したことをめぐり、2021年から地元の女性たちが立ち上げた市民団体「麦のね宙ふねっとワーク」が、返礼品からの削除と海上養殖をおこなわないよう求める署名活動や、安全性が明確になるまで返礼品に採用しないよう求める請願を市議会に提出するなどして声を上げてきた。しかし、リージョナルフィッシュ社は情報公開や不安を持つ市民との対話に応じないままであるばかりか、一昨年末以降、弁護士を通じて名誉毀損行為」「信用毀損行為などの罪状をあげて、損害賠償請求や刑事告訴をほのめかす書面を複数回送付し、その声を抑え込もうとしている。「麦のね宙ふねっとワーク」と、食の問題にとりくむ全国組織「OKシードプロジェクト」は8日、宮津市で記者会見を開き、弁護士同席のもと、同社が送付した書面の内容について明らかにした。


食の安全求める市民団体が文書公開

 リージョナルフィッシュ社(代表取締役社長・梅川忠典、資本金1億円)は2019年4月に京都大学、近畿大学の研究成果をもとに設立されたスタートアップ企業で、本社を京都大学に置いている。同年10月に政府がゲノム編集食品の流通にゴーサインを出したことを受け、21年からマダイ、トラフグ、ヒラメの全5系統のゲノム編集魚の届出をし、商業栽培をおこなっている

 これには少なくとも37億円の公的助成が決定しており(実際の金額は定かではない)、昨年12月にはセブン-イレブン・ジャパン、大和ハウスベンチャーズ、Mizkanなどの新規株主を加えて総額30・2億円、金融機関からの融資も含め「シリーズCファイナンス」で40・7億円を調達したと発表している。市民に文書を送付してきたのは、こうして事業を拡大しつつあるなかのことである。

 「麦のね宙ふねっとワーク」共同代表の井口NOCO氏は記者会見の冒頭、「声を上げた人に対して法的手段をとる、訴訟をするという言葉をもちいて脅したといってもいいと思う。私たち『麦のね宙ふねっとワーク』は強い気持ちをもって挑んでいるが、今後、二度とこのような思いをする人が出ないように、私たちも萎縮しないように力をいただきたく、思い切って記者会見を開いた」と話した。

 井口氏に初めて届いた文書は2023年12月22日付で、差出人はリージョナルフィッシュ社代理人の弁護士法人SACI京都アカデミア法律事務所の弁護士2人である。京都大学内の国際科学イノベーション棟4階にオフィスを持つ弁護士事務所だ。文書では、①署名活動(2022年4月)、②記者会見(2023年2月)の内容、③「ゲノム編集魚を考える市民集会in京都」(2023年9月)に関するWEBサイトへの記載で、「名誉毀損行為」「信用毀損行為」「偽計業務妨害行為」「著作権侵害行為」をおこなっていると主張している。

 例えば、署名用紙のなかにある「遺伝子を破壊され、筋肉を無理矢理大きくし、太らせた魚は骨も脆く病気の状態の奇形の魚を人の手で作り出すことから、拷問養殖とも呼ばれている」「使い方を間違えれば痛みを感じず命尽きるまで戦う人間兵器を作ることも可能な、神の領域に迫るテクノロジー」という文言などについて、「煽動的な記載を当社業務に関して記載し、これを一万人を優に超える不特定多数に頒布し、閲覧に供した」ことが、リージョナルフィッシュ社の社会的評価等(名誉・信用)を大きく毀損する行為であり、「適切な署名活動として許容される限度を大きく逸脱」し、「署名に応じた善意の情報受領者をも誤導している」などとしている。署名が1万筆以上集まったということは、最低でも1万人が目にしており、「おそらくは数万人規模の人々に本件署名用紙が閲覧・頒布されたものと考えられる」ことから、重大かつ深刻な名誉毀損、信用毀損、偽計業務妨害行為ということだ。

 同社は、自社の商品が「病気」であるという事実は存在せず、「奇形」ではなく「新品種」であるから「病気の状態の奇形の魚」という表現は虚偽事実の摘示にあたるとしたほか、「現在日本でゲノム編集による規制や法律はなく」という記載について、国が取扱要領を策定しているとし、同社の商品を「国が一切関与していない危険な製品であるとの誤解を情報受領者に与える」と主張している。

 また、井口氏がWEB上で「電気がひとたび止まれば生きていられないような魚を、ましてや遺伝子の操作をして造り出すことなど、やってはいけない。そのしっぺ返しは、何の罪もない人、子供や海の生き物達にも降りかかってきます」と書いていることについて、ゲノム編集でなくても陸上養殖は電気が止まれば生存に支障を来すと反論し、「関連規制を遵守し、環境汚染や健康被害等を指摘されたことのない当社水産物を原因として」、何の罪もない人や子供、海の生き物達にしっぺ返しが降りかかってくるという事実は存在せず、真実性を欠く記載で名誉や信用を毀損しているといった主張をしている。

 ただ、現時点で環境汚染や健康被害が指摘されていないのは登場して間もない技術だからであり、むしろ食品としての安全性を確認する動物実験などがなされていないことが問題視されているところだ

 「著作権侵害」とは、記者会見で同社作成の資料やホームページを引用したことを指すようである。これについて井口氏は「私たちも素人で、『引用』と書いていなかったのが問題だったのではないかと思う」と話した。

 1回目の文書は、これらの情報の速やかな修正・削除を求めるもので、「万が一、今後も誤った事実認識に基づく情報の発信を続けられる場合は、誠に遺憾ではございますが、法的措置を検討せざるを得ません」と記載されている。


何を問題視しているのか 市民団体側の主張

     (宮津市に対して、ゲノム編集トラフグをふるさと
      納税返礼品から削除することや、海上養殖の禁止を
      求める1万筆の署名を提出(2023年2月))

     (満席となった「ゲノム編集魚を考える市民集会in京都」
      (2023年9月、京市))

 「麦のね宙ふねっとワーク」は、翌24年7月にリージョナルフィッシュ社に返信した。そのなかでは、活動を開始した21年から同社に対話を求め、何度も面会や学習会などへの参加を打診してきたこと、同社が宮津市の助成を受けて入居しているクロスワークセンターにも何度も足を運んで直接話を聞くことを切望してきたが、一度も実現しなかったことを明確にしている。

 井口氏の立場は「対話によってお互いの理解が進むと思うし、それに応じて、私たち自身も、理解が誤っているところを認識し、是正するべきところは是正していきたい」というものであり、一貫して要望しているのは「直接対話する機会、市民に開かれた公平な説明会の開催」だ。リージョナルフィッシュ社が指摘した文言についての返信内容(要旨)をいくつかあげる。

「病気」について
 ゲノム編集された魚が、満腹中枢が健全に機能しない(食べ続けることが可能になる)、筋肉の増強を止められなくなる(体が肥大する)など、通常なら持っている性質を持たず、きわめて限られた環境下でしか生き延びることができない脆弱な体質を持っていることから、「健康体」であることの対比として「病気」という表現をもちいている。みずからの成長を制御できなくなる状態を「病気」と評価することは、なんら間違いではない。指摘は、事実の誤りを指摘するものではなく、たんなる意見論評の域にすぎない表現に対して修正を求めているものである。

「奇形」について
 日々天然の魚類を見ている私たちからすれば当然の評価になる。水産関係者の一般的な感想であり、これも事実云々ではなく、評価の問題である。

「拷問養殖」について
 想像や推測で書いたものではない。ゲノム編集について、動物福祉法のある国では認められない技術、「拷問養殖」であるとドイツの研究団体が指摘している。もし、「拷問」と評価することが見当違いであるような健全な育成方法をとっているなら、その方法を一般に公開することで評価を払拭することが可能であるから、育成の方法等の情報を公開していただきたい。

「痛みを感じず命尽きるまで戦う人間兵器を作ることも可能な」について
 倫理的な問題を無視すれば可能であることは事実ではないか。これは多くの科学者らが指摘していることでもある。「人間兵器」とリージョナルフィッシュ社の業務が結びつけられる形で記載があることを問題視しているようだが、私たちは「使い方を間違えれば」「作ることも可能な」との表現を併記しており、文章の全体として、通常の市民であれば、ゲノム編集技術それ自体に対する評価を記載したものだと理解するはず。消費者運動のあり方として正当な表現方法であり、問題があると考えていない。

「神の領域に迫るテクノロジー」について
 NHK「ゲノム編集」取材班著『ゲノム編集の衝撃「神の領域」に迫るテクノロジー』(2016年発刊)でもちいられている表現である。本書の内容からも適切な署名活動として許容される限度を大きく逸脱しているとは考えられない。「署名に応じた善意の情報受領者をも誤導している」という指摘は適当ではない表現の自由の範囲であり、署名を書いてくださった方の受けとり方の問題なので訂正の必要はないと判断する。


*      *


 また、2024年1月1日の能登半島地震で富山県射水市のプラントが半壊したものの、ゲノム編集魚の流出について詳細な発表がないことにふれ、「真実性を欠く記載」というのであれば、現状を公開し、安全性・健全性を証明することが必要であることを説いている。かりにプラントの損壊でゲノム編集魚が流出すれば、海の生態系に大きな影響が生じ、風評被害で天然の魚をとる漁業者や飲食店、海の生きものなど、それこそなんの罪もない人々に影響が出るとの懸念からだ。

 農林水産省からリージョナルフィッシュ社に出向し、同社の総括マネージャーを名乗っていた塩見氏が、ゲノム編集魚の届出後に退職してデジタル庁に配属されて以後、連絡をとることさえできない状況であることも、認識のギャップが広がった要因ではないかと投げかけ、「直接対話して、お互いの意見・認識の違いがどうして生まれるのか、相互の理解を図ることが不可欠なのではないか」と、対話・情報の公開による問題解決を提案している。


「品種改良や釣りと同等」 リージョナル社側の主張

     (ゲノム編集トラフグ(上)と通常のトラフグ)

 これに対して2024年7月29日付で、リージョナル社側から返信があったが、「対話のための基礎が欠如している」として対話を拒む内容となっている。損害賠償請求の文言が入り始めたのもこの文書からだ。井口氏は「このころからすごく強い言葉を使われていると思う」とのべた。

 2回目の書面の特徴は、井口氏は漁業を営む「事業者」であり、漁業者・水産業者として、リージョナルフィッシュ社と「同業者である」ことを強調している点だ。要するに、「競争関係にある同業者が社会通念を逸脱した言辞をもちいた誹謗中傷を非常に多数の人に対して流布しているのは、競争相手を不利な立場に置き、自分が優位に立とうとする行為であり、不正競争防止法に違反する行為」という主張のようだ。

 ゲノム編集魚とその養殖に対する疑問や不安の声を「誹謗中傷」と位置づけ、「当該行為は、民事責任を生じさせるのみならず、刑事上の犯罪行為に該当し得る行為が含まれている」という文言が綴られている。井口氏は漁業権を持たず、産業分類上も漁業者ではないという。

 だが、この論法が通るなら、かりに漁業者が声を上げた場合、刑事責任を問われかねないと注意を喚起した。

 また井口氏が1度目の書面で黙することなく、SNSなどで発信を再開したことを指して、「事業者としての遵法精神の欠如に驚いている」などとし、「基本的な社会通念を共有できない状況で対話をすることは相互理解のための根本的な基礎が欠如しており、対話が実を結ばないことは明白」なため、これまでの発言・発信の謝罪・撤回、再発防止の誓約をしなければ対話はしないとしている。

 この書面では、返信を受けたリージョナルフィッシュ社側の見解とともに、井口氏に見解を求める項目がいくつもあげられている。

 たとえば、イノシシを品種改良して成長が速く、肉付きがよく、人が飼いやすいブタになっていることや、品種改良された採卵鶏は、飛翔能力が抑えられてほぼ毎日産卵するのも自然界の特質ではないことをあげ、このように品種改良され「『自然界で通常の動物が有している』ものではない特質を有する家畜はすべて『病気』や『奇形』であるとの理解か」と問う内容や、フナに近い「ワキン(和金)」や丸い体形の「リュウキン」、目が大きく突き出た「デメキン」など多数の品種が作出されており、金魚とフナの形態の違いはリージョナルフィッシュ社の魚種と比べても大きいが、このような金魚の品種も「拷問」状態にあるとの認識なのか、といったものだ。

 さらに、魚釣りも動物保護団体が拷問的な側面を指摘しているとの論が記載されている。「釣りによって、水上に引き上げられた魚は窒息し、エラは崩壊し、急激な圧力変化によって浮き袋が破裂することもあり、世界中の多数の科学者が漁業によって魚が苦痛を感じていることを確認している」と世界最大規模の動物保護団体が指摘していると主張。「当社としては、いずれも等しく拷問ではないと考えている」が、「魚に釣り針を貫通させ海中から引き上げる貴殿の営利事業は拷問では無いとする一方で、当社の品種改良は拷問であると考えているのか」と見解を問うている。

 また、能登半島沖地震で被災した富山県射水市の養殖施設について、「男女の二人組が当社の養殖施設を訪れ、そのうち一名が無断で当社の養殖施設内に侵入し、敷地内施設の扉を無断で開扉するといった行為に及んだ」「建造物等侵入罪に該当するものなので、所管の射水警察署にも通報し相談している」との記載もある。「侵入者の容貌や侵入者が犯行の際に使用していた車両(特徴的なキャンピングカー)に関し、対応した従業員からの証言や写真等の証拠に基づき、当該事件について貴殿に御存じのことがあるのではないかと考えている」というものだ。

 井口氏は記者会見でこのことについて、能登半島沖地震のあと、リージョナルフィッシュ社が富山県射水市の養殖施設が半壊したとしてクラウドファンディングをしていたため、魚が逃げ出していたらどうするのかと心配して、被災地での炊き出しの帰りに立ち寄ったとのべた。「パートナーが近畿大学の受付を通して案内していただいたにもかかわらず、建造物侵入罪など、すごく怖く書いてあった。警察にも相談しているとのことだったが、これに関してはぜひともはっきりさせたいと思う。不法侵入したといわれるなら証拠を出してほしい」と訴えた。


法的手続きちらつかせ 「萎縮効果狙う圧力」

     (
リージョナルフィッシュ社のゲノム編集トラフグ養殖場の
      前に広がる栗田湾。排水の水質検査の有無や結果は
      公開されていない(京都府宮津市))

 2度目の書面以後も、井口氏が登壇するイベント直前に「イベントで名誉等を毀損するような表現が確認されたら損害賠償請求などの対象に加える可能性がある」との文書が送られて来たり、共同代表の矢野めぐみ氏に対しては「法的手続きを一旦留保するが、井口氏と共同でさらなる誹謗中傷行為をおこなったら共同被告とする」といった分断を図るかのような内容の文書が届くなどしたという。

 「麦のね宙ふねっとワーク」は、24年11月1日付で最後の返信として、「食の安全、動物の福祉、生態系の維持、環境の保全など、私たちの身の回りに関する事柄については、市民間で情報を共有し合い、意見を表明し、議論をし、自分たちで自分たちの生活を守っていくプロセスが非常に大事」であること、「病気」「奇形」「拷問養殖」といったゲノム編集魚をめぐる評価については公開の討論の場で議論を進めていくべき事柄であることを指摘し、改めて討論会や勉強会の場をもうけることを要望。「私たちとしても、各界の専門家、水産関係者と議論を重ね、ゲノム編集食品の安全性、規制のあり方等について知識を深めているところだ。些細な事柄でも刑事事件にして、一市民としての消費者運動に萎縮効果をもたらそうという圧力に屈することなく、今後も、食べたくない、作ってほしくない、表示をしてほしい、という主張を続けていく」とのメッセージを伝えた。

 そうしたところ、24年12月13日に23㌻にわたる「ご連絡」と題する文書が内容証明郵便にて送られてきたという。

 内容はこれまでと基本的に同じだが、井口氏は「“社会通念を共有できない状況では、相互理解のための建設的な対話が成立しない”など、ものすごくバカにされていると思った。また、“誹謗中傷は社会通念を逸脱した行為ではないとの御主張があるようにお見受けいたします”とあるが、そもそも誹謗中傷などではなく、私たちが願っていることを話している。対話してくれればインターネットで書く必要もなかった。まずその根本のところに戻っていただきたい」と話した。

 リージョナルフィッシュ社が利用しているゲノム編集技術「クリスパー・キャス9(ナイン)」を開発したジェニファー・ダウドナ氏(米カリフォルニア大バークレー校教授)が2018年に『毎日新聞』のインタビューのなかで、「原子力とゲノム編集は、開発に携わった科学者がこの世界の仕組みを理解したいという、根源的な知識への欲求に駆り立てられていた点で共通している。ゲノム編集も生物兵器の開発などに利用される可能性があり、原子力と同様にひとたび技術を手にした時、恩恵ばかりか、現実的な危険も生じうることが直ちに明らかになった。そのため、科学者自身がどのようにその危険性に向き合うか、自らに問いかけなければならない」と指摘し、解決する方法の一つとして「科学者だけではなく、この技術に対し意見を持ち議論に参加したいと思う一般の市民と開かれた議論を積み重ねる」こと、それを倫理的、社会的な規制につなげることを提案していることを紹介。「沈黙は加担であると思ってきた。国は反対といわなければ賛成していることにしてしまうので、ぜひ今後とも知って、発信していただきたい」と呼びかけた。


 矢野めぐみ氏も「36億年前に命が地球上になぜ生まれたのか解明できていないのに、クリスパー・キャス9という新しい技術を使って操作し、儲けたり、食べ物をつくろうというのは不遜だと思っている。リージョナルフィッシュ社が営業するのであれば、消費者に誠実に答えていただきたい。それが企業倫理として当たり前のことだと思う」とのべ、「“NOCOさんと仲良くしたらもっといじめるよ”というような話だったので、私はいじめられて結構という感じでこれからも一緒にやっていこうと心を新たにしている」と話した。


市民の活発な論議は必須 食の安心・安全のため

 会見に同席した上林弁護士は、今回の問題が言論の自由や市民活動がどうあるべきかということにつながるものであるとの見解を示した。ただ、かなり手前の段階で問題にされている感覚だという。

 「日本では民主主義は選挙を通じて達成されるものだと考えられているが、最近の選挙結果を見ても、これが本当に民主主義なのかと思うことは多いと思う」とのべ、韓国の弁護士の「本当の民主主義は選挙を通じてなされるものではなく、各自の生活現場でみずからの権利をみずからがとり戻すことだ」という言葉を紹介し、「日々、自分の意見をいい、相手の意見を受けて消化させ、それが投票行動につながるその結果が民主主義だ」と指摘した。

 「麦のね宙ふねっとワーク」がおこなった署名活動や議員への働きかけ、集会を開いて問題を広く伝えるといった活動は、市民がどう自分たちの声を政治に反映させ、社会に伝えていくかといったときにとる典型的な市民の活動方法であること、乗り込んで暴れたり、怪我を負わせたというものではないことを指摘。そうした活動のなかでも、事実かどうか、表現がどうかという問題が発生するものの、「裁判官はマクロな視点からもこれがどう社会的に意味を持つのかという点を見て判断してもらいたいと思っている」とのべた。

 リージョナルフィッシュ社のさまざまな通知は「萎縮効果が生じることを目的としたいのではないかと感じざるを得ない」とし、「白か黒かの限界は、最終的に法的判断が来るまでわからないが、グレーゾーンでたたかい続けるのが市民活動として大切なことだ。そして、市民の注目がそれを守るのだと思う。このような権利や自由、社会がどうあるべきかなど、物申す闘争を守ることの必要性を裁判所にもわかってもらいたいし、社会にもわかってもらいたい」と話した。萎縮しないためには、グレーゾーンでたたかい続ける人をサポートし、世論を広げていくことが重要だと指摘した。
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●(琉球新報)【<社説>京大と琉球遺骨 許されぬ「学問の暴力」】…琉球遺骨返還問題では《あまりに乱暴》、《許されぬ「学問の暴力」》を正す必要が

2025年08月14日 00時00分46秒 | Weblog

サケ漁をするアイヌ民族の畠山敏さん… (東京新聞2019年9月2日)↑】


(20250628[])    [Hatena Blog『日々読学』]
日本学術会議任命拒否事件や学術会議改悪法案では…《学問の自由を侵す者》《いまさらながらトランプと安倍晋三が重なって見えて仕方がない》(吉田充春氏)訳だったが…。

 一方、琉球遺骨返還請求訴訟では、《あまりに乱暴》…「学問の自由」を守ると同時に、《許されぬ「学問の暴力」》を正す必要がある。京大のやり方、《あまりに乱暴》。
 琉球新報の【<社説>京大と琉球遺骨 許されぬ「学問の暴力」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/414816?rct=editorial)によると、《昭和初期に京都帝国大(現在の京都大)の研究者が、琉球王族らをまつる沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から遺骨を持ち去り、王族の子孫らが返還を求めていた「琉球遺骨」問題で、京都大が、子孫らに相談せず遺骨を同村教育委員会に「移管」していたことが分かった。遺骨は沖縄に戻ったとはいえ、これで解決とするのは、あまりに乱暴ではないか》。

 (2022年4月)(沖縄タイムス)《昭和初期に旧京都帝国大(現・京都大)の人類学者が今帰仁村の百按司墓(むむじゃなばか)から持ち出した遺骨を京大が占有しているのは違法として、第一尚氏の子孫らが返還と損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は「原告に返還請求権はない」と判示し、請求を棄却》。そして、(琉球タイムス)《昭和初期に今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓などから持ち出された遺骨を保管している京都大学に、松島泰勝龍谷大学教授らが遺骨の返還などを求めた琉球遺骨返還請求訴訟の判決が21日、京都地裁(増森珠美裁判長)であり、原告の訴えを退ける判決が言い渡された》。

 (2023年10月)(琉球新報)《▼94年前、京都帝国大学の研究者によって50体を超える遺骨が今帰仁村墓から持ち出された。…▼「棄却ですが付言がどうも画期的で…」。心に何かが跳ねる。判決では琉球民族を先住民族と認め、異例の付言が追記された。いわく「遺骨は、ふるさとで静かに眠る権利があると信じる」》。そして、(東京新聞)《琉球王家の子孫という沖縄県民らが、昭和初期に旧京都帝国大(京都大)の研究者によって同県の墓から研究目的で持ち去られた遺骨の返還を求めた訴訟の控訴審判決が、大阪高裁(大島真一裁判長)であった。判決は請求を退けた一審京都地裁を支持し、原告側の控訴を棄却する一方、付言として「持ち出された先住民の遺骨は、ふるさとに帰すべきだ」と断じた。請求を退けながら、付言では返還を強く促した意味とは。(安藤恭子)》《遺骨が持ち去られたのは今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」。第一尚氏の王族ら14~15世紀の有力者がまつられたとされる風葬墓だ。4年前に記者が訪れた際も、苔(こけ)むした森の中、岩壁の暗い奥に青白い骨が散らばっていた。研究のために沖縄各所で骨を持ち出して「白骨累々として充満」「百按司墓を採集し尽くした」と記録した人類学者の姿を想像し、ぞっとした》。

   『●琉球遺骨返還請求訴訟《旧京都帝国大…の人類学者が今帰仁村の百按司墓
        から持ち出した遺骨を京大が占有》は違法…京都地裁が請求を棄却
   『●琉球遺骨返還請求訴訟《沖縄アイデンティティーのよりどころである遺骨を
           本来あるべき場所に-という原告の訴えが…入り口論》で棄却
    「《明治以降、差別の上遺骨と文化を奪われてきたアイヌ民族…
     琉球処分によって失われた琉球の魂は戦争によって粉々にされ
     土地は軍用地となり
今また辺野古を遺骨で埋められようとしている
     …司法が、沖縄差別を助長していないか? そして、我国の最高学府、
     これでいいのか? その直系の研究室・学科の研究人は何も感じない
     のかね? 《学術的価値があっても、地域や関係者の同意なしに
     盗掘同然に入手したものの保有を正当化できるのだろうか》?
     《大量の古人骨を「清野コレクション」などとして誇っている
     京都大は、学問の府として誠実に対応すべきだ》」

   『●《「棄却ですが付言がどうも画期的で…」…判決では琉球民族を先住民族と
         認め…「遺骨は、ふるさとで静かに眠る権利があると信じる」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/414816?rct=editorial

<社説>京大と琉球遺骨 許されぬ「学問の暴力」
2025年6月26日 07時56分

 昭和初期に京都帝国大(現在の京都大)の研究者が、琉球王族らをまつる沖縄県今帰仁村(なきじんそん)の「百按司墓(むむじゃなばか)」から遺骨を持ち去り、王族の子孫らが返還を求めていた「琉球遺骨」問題で、京都大が、子孫らに相談せず遺骨を同村教育委員会に「移管」していたことが分かった。遺骨は沖縄に戻ったとはいえ、これで解決とするのは、あまりに乱暴ではないか

 遺骨は、1929(昭和4)年に、京都帝国大の金関丈夫助教授(当時)らが研究のために持ち去り、京都大で保管されていた。子孫らが返還を求めたが拒まれ、2018年に提訴した。

 一審の京都地裁は、原告の一部が王族の子孫であることは認めたが、返還請求は退けた。控訴審の大阪高裁も一審の判断を支持したが、世界各国で先住民の遺骨の返還運動が起きている点にも言及し遺骨は単なるモノではないふるさとで静かに眠る権利があると信じると異例の付言をして、話し合いでの解決を促した

 京都大は、「改めて対話を」という原告側の求めには応じない一方で、原告側ではなく今帰仁村教委と協議。遺骨を村教委に移管する協議書を24年に交わし、これに基づいて遺骨が村の施設に届いたことが先月明らかになった。

 協議書は、遺骨を墓には戻さず「貴重な学術資料」として保存することを条件としており、死者の尊厳より学術優先の視点がにじむ。いわば「モノ」扱いに、子孫らが傷つくのは当然だろう。

 19世紀以降、世界で帝国主義がはびこる中、列強諸国の研究者らは各地の先住民族を「研究対象」とみなして墓暴きや遺骨の収奪などを公然と行った。日本の研究者も同様で、当時は「学問」だったとしても、今日では到底許されない「蛮行」である。事実、「移管」が報じられると、京都大への批判はネット上でも相次いだ

 遺骨の収奪も、今回の「移管」も、子孫の心情を度外視した「学問の暴力」というほかない。大学に対し元原告が「人の心を取り戻していない」と嘆くのももっともだ。京都大は子孫側に謝罪し、遺骨の取り扱いを再検討すべきだ。
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●最「低」裁《2022年6月17日…4件の訴訟で「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」として国の賠償責任はないとする統一判断》

2025年08月13日 00時00分07秒 | Weblog

[↑ ※ 3.11から14年/遠く険しい復興への道(週刊金曜日 1511号、2025年03月07日号)]


(20250713[])    [Hatena Blog『日々読学』]
最「低」裁、核発電に関する訴訟で政治判断を乱発。「避難者訴訟」、《最高裁は2022年6月17日、群馬や千葉県など4件の訴訟で「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」として国の賠償責任はないとする統一判断》(東京新聞)。これに尽きる…《「原発事故は国の責任」「司法の独立どこいった」「未来に誇れる判断を」…「今も大勢の人がふるさとに帰れず、汚染土の問題も解決されていないのに、事故の風化を感じる国の責任がないとした判決は許せない」…「国も東電も誰ひとり責任を取っていない」》。

 #自民党に投票するからこうなる。そして、最「低」裁。刑事裁判について、東電核発電人災14年を目前にデタラメな判決、冷酷な判決。酷すぎる、株主代表訴訟の東京高裁判決も同様。(東京新聞)《誰も責任を取らずに終わるのか―。未曽有の被害をもたらした東京電力福島第1原発事故を巡る刑事裁判は、旧経営陣の無罪が確定することになった》。(東京新聞社説)《特に原発は、ひとたび事故が起きれば重大な被害をもたらす原発事業者は、たとえ不確実性があっても真摯に受け止め、万全の対策を講じるべきでなかったか。しかし、東電は津波対策を先送りして重大事故を起こし、原発周辺の住民から命と故郷を奪った》。(東京新聞)《武藤類子さん…刑事告訴するための準備を含めて13年間を費やしてきた。…事故から14年が迫る中での決定に「目前での判断は、被害者の気持ちを踏みにじる冷酷さを感じる」と涙を拭った》。
 核発電全開の異常な国・ニッポン、核発電〝麻薬中毒〟な国・ニッポン。最「低」裁を中心とした異常な司法、検察や警察も異常な司法行政。

   『●東電核発電人災から14年: 核発電全開なんてやっている場合なのかね?
     環境省はニッポンの環境を守る行政機関、それが汚染土をニッポン中に拡散?
   『●《除染土》という名の汚染土を全国に拡散する気の環境省…原子力市民委員会
     《【意見5】環境省が事業者と規制者の双方の役割を重ね持ってはならない》
   『●またしてもの最「低」裁…《東京電力社員も脱力した「津波対策先送り」
     幹部の無責任ぶりを暴いたが…罪には問えなかった強制起訴裁判》(東京新聞)
   『●最「低」裁の無残な判決…《裁判の争点は自分たちの想定以上の津波はこない
      という想像力のなさを「予見できない」とした裁判官の想像力のなさ…》
   『●《原発事業者は、たとえ不確実性があっても真摯に受け止め、万全の対策を
     講じるべきでなかったか。しかし、東電は津波対策を先送りして重大事故を…》
   『●最「低」裁…東京電力《旧経営陣の無罪が確定…強制起訴を実現させた市民は
      最高裁の判断に落胆し、今も避難を続ける被災者らは憤りをあらわにした》
   『●【<ぎろんの森>社説に込めた「原発止める」】《大震災や原発事故を忘れ
     ないという「正しいしつこさ」…私たちは原発の稼働を止めることはできる》
   『●《かつてない甚大な被害を引き起こし、多くの人間を被曝させ、人生を狂わ
     せた責任を、最も罪の大きい経営陣に負わせない決定》を最「低」裁がした
   『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
    消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却
   『●『決断 運命を変えた3・11 母子避難』上映会《社民、立憲、共産、れいわ、
     無所属の議員が駆け付けたが、復興などと軽々に言う議員は1人もいなかった》

 2022年6月「避難者訴訟」でも、最「低」裁
 浜崎陽介小野沢健太両記者による、東京新聞の記事【国の責任を認めなかった最高裁判決、3年たっても許せない 福島第1原発事故の避難者が「人間の鎖」に込めた思い】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/412167)によると、《東京電力福島第1原発事故で避難者が東京電力や国に損害賠償を求めた訴訟で、国の責任を否定した2022年の最高裁判決から3年を迎えるのを前に、避難者や支援者らが16日、東京都千代田区の最高裁前で敷地周囲を取り囲む「ヒューマンチェーン(人間の鎖)」をつくり抗議の声を上げた。また、最高裁には他の避難者の訴訟も上告中で原告や弁護団はこの日、最高裁に対し3年前の判決を見直すよう求める意見書を提出した》。

   『●やはり最「低」裁(第2小法廷・菅野博之裁判長)でした、というオチ…
       《原発事故で国の責任認めない判決 避難者訴訟で最高裁が初判断》
   『●「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」ので
       国に責任なし ―――これはあまりに酷すぎないか、最「低」裁?
    《東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが、
     国に損害賠償を求めた4件の訴訟の上告審判決で、最高裁
     第2小法廷(菅野博之裁判長)は17日、
     「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある
     とし、国の賠償責任はないとする統一判断を示した。
     国の法的責任の有無について事実上決着がついた形。
     同種訴訟への影響は必至だ。(小沢慧一)》

   『●《唯一国の責任を認めた三浦守判事を除き、菅野博之、草野耕一、岡村和美
      の3判事…退官した菅野氏を除き、草野、岡村両判事》の弾劾裁判を求めた
    「「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある
     ので国に責任なし ―――これはあまりに酷すぎないか、
     最「低」裁(菅野博之裁判長)? 草野耕一岡村和美氏も
     同意見なの? 正気なのかな?
     苦しむ市民を救わない司法、最「低」である

   『●またしてもの最「低」裁…《東京電力社員も脱力した「津波対策先送り」
     幹部の無責任ぶりを暴いたが…罪には問えなかった強制起訴裁判》(東京新聞)
   『●最「低」裁の無残な判決…《裁判の争点は自分たちの想定以上の津波はこない
      という想像力のなさを「予見できない」とした裁判官の想像力のなさ…》
   『●《原発事業者は、たとえ不確実性があっても真摯に受け止め、万全の対策を
     講じるべきでなかったか。しかし、東電は津波対策を先送りして重大事故を…》
   『●最「低」裁…東京電力《旧経営陣の無罪が確定…強制起訴を実現させた市民は
      最高裁の判断に落胆し、今も避難を続ける被災者らは憤りをあらわにした》




[※ ↑ 朝日新聞 (2022年06月18日[土])]

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/412167

国の責任を認めなかった最高裁判決、3年たっても許せない 福島第1原発事故の避難者が「人間の鎖」に込めた思い
2025年6月17日 06時00分

 東京電力福島第1原発事故で避難者が東京電力や国に損害賠償を求めた訴訟で、国の責任を否定した2022年の最高裁判決から3年を迎えるのを前に、避難者や支援者らが16日、東京都千代田区の最高裁前で敷地周囲を取り囲む「ヒューマンチェーン(人間の鎖)」をつくり抗議の声を上げた。また、最高裁には他の避難者の訴訟も上告中で原告や弁護団はこの日、最高裁に対し3年前の判決を見直すよう求める意見書を提出した。


◆「今も大勢の人がふるさとに帰れていない

 原発事故を巡っては、全国各地で国や東電に賠償を求める集団訴訟が起こされ、最高裁は2022年6月17日、群馬や千葉県など4件の訴訟で「津波対策が講じられていても事故が発生した可能性が相当ある」として国の賠償責任はないとする統一判断を示した。

     (最高裁前で「人間の鎖」をつくり抗議の声を上げる
      参加者たち=東京都千代田区で)

 ヒューマンチェーンの主催団体によると、参加したのは約1150人。炎天下、最高裁前で約1キロにわたって手をつなぎ、「原発事故は国の責任」「司法の独立どこいった」「未来に誇れる判断を」などとシュプレヒコールを上げた。

 原告の一人だった福島県桑折町(こおりまち)の鈴木文夫さん(78)は「今も大勢の人がふるさとに帰れず汚染土の問題も解決されていないのに、事故の風化を感じる国の責任がないとした判決は許せない」と話した。


◆東京電力の株主代表訴訟の原告も参加

 東京高裁で6日、東京電力旧経営陣の責任を否定する判決が出た株主代表訴訟の原告代表、木村結さん(72)=東京都杉並区=は「国も東電も誰ひとり責任を取っていない」と批判した。

 現在も続く訴訟の原告弁護団によると、最高裁判決後に高裁で言い渡された判決は11件あり、いずれも国の責任を認めなかった。最高裁に見直しを求める意見書を提出後、原告代理人の平松真二郎弁護士は都内で会見し「最高裁判決はこれまでの判例の判断枠組みを無視し、勝手に結論だけを決めた。大法廷で審理し、全裁判官の矜持(きょうじ)を示してほしい」と話した。(浜崎陽介小野沢健太


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