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●『野中広務 差別と権力』読了(2/3)

2008年11月07日 08時02分52秒 | Weblog
【魚住昭著、『野中広務 差別と権力』】
「永田町ほど差別意識の強い世界」(2) はなく、「総裁選の最中にある有力代議士は・・・「・・・総理になれるような種類の人間じゃないんだ」 (p.385) と言ったそう。さらに、最近、ネット上で話題になっていた部分。当時、「総裁選に立候補した元経企庁長官」 (であり現総理) の「麻生太郎は・・・「あんな・・・を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った」(p.385) そうである。20039月、野中は、最後の自民党総務会に臨み、当時の小泉総裁や麻生政調会長を前に発言を求めた。「・・・私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます・・・政調会長。あなたは『野中のような・・・を総理にはできないわなあ』とおっしゃった。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」、野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった」(pp.391-392)。

「手柄は小泉にとられた形になってしまったが、ハンセン病訴訟の元患者や弁護団が最も頼りにしたのが野中だった」し、「松本サリン事件で警察とマスコミに犯人扱いされた河野義行に、国家公安委員長として率直に謝罪したのも野中だった」(p.427)(先日、とうとう、河野さんの奥さんが亡くなられた・・・。今、安田好弘さんの視線で見たオウム事件の真相について読書中。)
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