Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●『Jポップとは何か ―巨大化する音楽産業―』読了(1/2)

2008年02月06日 18時46分46秒 | Weblog


岩波新書、
20054月。烏賀陽弘道。

オリコン裁判については、「朝日」ともあろうものが。』の稿を参照

英語による歌詞など、ナルシズム消費 (p.159)。そういった歌をカラオケで歌う自分を、CDを持っている自分を好ましいと思うこと。インターナショナルに見える自分。

日本はポピョラー音楽消費大国、輸入超過型。輸出量が極端に低い (p.166)

NYでは多数のFM局があり、所得によって差別されずにアクセスできる「公共財」。日本では、音楽は代価を支払わなければ入手できない「消費財」(商品) としての側面が強い (p.183)。水やそのアクセスについて想起。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『Jポップとは何か ―巨大化する音楽産業―』読了(2/2)

2008年02月06日 18時44分06秒 | Weblog


カーディガンズなどは「プロモーション」
(p.187)
だったとは・・・・・・。○○○○がヒットを作る・・・。

「「外部の敵」を非難することには熱心だが「自分たちの送り出す楽曲は、今のままでいいのか」という真剣な議論や検討の声が聞こえてこない・・・。「外部の敵潰し」ばかりを続ければ、リスナーの反感を買うだけ・・・。「・・・人々の心に響くうたをつくろう」というごく単純明快な「製品内競争」が始まってもいいころではないだろうか。」
(p.228)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『1984年のビーンボール ~オダジマタカシ スポーツコラム大鑑~』読了

2008年02月04日 15時23分48秒 | Weblog

先月1月に読了。駒草出版、20078月。小田嶋隆。

帯から、「スポーツにまつわる遺憾な出来事から日本の社会を論じ、一観戦者の視点からスポーツの魅力と楽しさを力説する、軽妙洒脱にして痛快無比なスポーツ風味社会時事コラム集」。

噂の真相以来のファン。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『Jポップの心象風景』読了

2008年02月04日 15時21分55秒 | Weblog

先月1月に読了。文春文庫、20053月。烏賀陽弘道。

Jポップ」から見えてくる日本人の集団的無意識・心象風景を評論。松任谷由実、ザ・ブルーハーツ、草野マサムネ、椎名林檎の項が面白い。

ユーミンがアメノウズメ
? 「巫女」・「巫者」シャーマン? 

林檎と母親殺し、エディプス。

「「オリジナルだけが価値を持ち、コピーは価値が低い」というオリジナル絶対主義を唱える人の発想そのものが、もともと日本にはない外国文化のコピーに陥っている」(p.231)。これはB’zの項というのが・・・・・・ハハッ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『「朝日」ともあろうものが。』読了 (1/2)

2008年02月04日 15時16分06秒 | Weblog


「朝日」ともあろうものが。』、先月
1月に読了。徳間書店、200510月。烏賀陽弘道著。オリコン裁判()で注目を集めている著者。

()オリコン裁判: わずか数十行の「サイゾー」へのコメントで、雑誌は訴えられず、烏賀陽さんのみが訴えられた裁判。訴えることのみが目的としか考えられないフリーランスへの恫喝裁判。名誉棄損で数千万円の巨額請求により、烏賀陽さんに無条件に数百万の弁護士費用などが発生する。フリーランスのジャーナリストの口封じをする効果がねらい。YouTube (http://ugaya.com/index.html) に烏賀陽さん自身による裁判に関するルポあり。山岡俊介さんや三宅勝久さんのケースと同様。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『「朝日」ともあろうものが。』読了 (2/2)

2008年02月04日 15時06分05秒 | Weblog
「朝日」ともあろうものが。』、烏賀陽弘道著
なぜジャーナリストを目指したのか? 偶然買った『アメリカ合州国』・・・・・・「あの時の衝撃だけは一生忘れない」、「横面を張り倒されるような驚愕」。単なるミーハー根性が後の悲劇に・・・。サツまわりでの失望感からスタートした点も共通項。

記者クラブはなぜ存続?
 記者クラブ以外で生き残れる人材など育てていないから。

「朝日はエリート」という盲信。それを購読している自分に満足している購読者。両社は実は共犯関係! (p.277)
 なるほど・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『死刑』読了

2008年02月04日 15時02分17秒 | Weblog


先月
1月に読了。朝日出版社、20081月。森達也。

光市事件でバッシングを受けている安田好弘弁護士。

「体感治安」が独り歩きし、「犯罪大国」という思い込み
(p.104)

冤罪被害者の免田栄さん。財田川事件の谷口繁義さんに関する鎌田慧さんの著書を思い出す。

「第五章
最後に触れる」には色々と考えさせられる。特に、処刑に立ち会う刑務官や教師さんの証言のくだり。安楽に殺すこと、長引かせないことが人道的?? 「僕も含めて今この本を読んでいるあなたも、やっぱりこの制度を下支えしている」(p.230)。「死刑制度を整合化する最大の要素は論理ではない。情緒なのだ。ひとつは社会秩序の安定への希求、そしてもうひとつは、遺族の応酬感情への共振。この二つの情緒に後付けで論理が薄く塗られている。コアは論理ではない」(p.244)

「制度は残しつつも執行を停止する」
(p.218)。さて、死刑存置か廃止か?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『悪役レスラーは笑う ―「卑劣なジャップ」グレート東郷―』読了

2008年02月04日 14時56分26秒 | Weblog

先月
1月に読了。岩波新書、200511月。森達也。

話が二転三転。東郷は日系人、○ャ○○ー○、それとも、△△△□□□
?? 
(韓国出身の)「・・・・・がアメリカ人レスラーに対して原爆頭突き・・・・・・何と倒錯した愛国心の発露」(p.222)。「力道山は△ー△□□□。そして彼が実の兄のように慕った東郷は、・・・・・・△△△□□□。・・・・・・敗戦国日本の国民は熱狂・・・・・・。その試合の中継で真価を発揮したテレビは、やがてメディアの覇者となり、拉致問題や反日運動などを声高に伝え、日本におけるナショナリズムの高揚の大きな潤滑油・・・・・・何とねじれた国威発揚・・・・・・何と悲しいナショナリズム(p.202)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『世界が完全に思考停止する前に』読了

2008年02月04日 14時53分40秒 | Weblog

先月
1月に読了。角川文庫、20067月。森達也。

「いつになったら、日本は大人になるんだろう。」、「メディアはどこまで無自覚に報道し続けるのだろう。」など。
一人称の主語』での思考の重要性。主語が無い言説、あるいは、「我々」・「地域」・「国家」が主語。
言葉の言い換えと統一。米兵によるイラク人「虐待」と「拷問」
(p.57)。海外メディアの”torture” (拷問) が日本では「虐待」に規則正しく統一。
イラクの三人の人質解放・・・・・・「これはやっぱり罵倒だな。・・・この倒錯は凄まじい」
(p.52)
解説は姜尚中。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』読了

2008年02月04日 14時49分46秒 | Weblog


昨年
12月に読了。集英社新書、20078月。森達也。

桃太郎や蜘蛛の糸、泣いた赤鬼など、15話の秀逸な
森達也版おとぎ話。あの話やこの人のメタファー。オウム事件やメディア、政治家だったり。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする