Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●水”私”営化 ~Human Right 対 Human Need~

2007年12月22日 09時13分55秒 | Weblog


『JSR』の「まえがき」の一部として書いた文章。ボツになる可能性が高いが・・・。

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水環境を取り巻く状況は年々厳しくなっており、水の量的不足の問題に加えて、質的劣化の問題が大きくなりつつある。世界では安全な水を確保できない人々が10億人以上にのぼり、また、トイレなどの基本的な衛生施設を持っていない人々が20億人以上にのぼると云われている。特に、その6070%以上をアジア・太平洋地域が占めていることから、200712月に大分県別府市で「第1 アジア・太平洋水サミット」が開催された。水無しにはヒトを含むあらゆる生物は生きてはいけない。特に、近年の水を取り巻く状況として気になることは、本来、社会的・文化的公共財であるべき水が単なる必需品としての経済的財物と見なされ、水の確保や水へのアクセスといった基本的人権が途上国の貧しい人々から奪われていることである。アナン元国連事務総長は、No water, no future.と訴えている。21世紀はまさに水戦争の世紀となりつつある。・・・では、・・・について述べられている。水環境は水量や水質などを含めた多様な要素から構成されていることから、それら水環境の全体が保全されなければならない。そのためには、水環境や水循環を俯瞰した統合的流域水マネジメントの構築が求められている。さらに、水環境を保全し、水循環を再生するためには、地域水施設の果たす役割を理解する必要があろう。
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水は「Blue Gold」になりつつある・・・。

(PUBLICITY1187-120http://takeyama.jugem.cc/)

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●Mセンターへ

2007年12月15日 15時32分31秒 | Weblog

Y君と一緒にバケツを買いがてら、Mセンターへ同行。
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●「発病率と動物実験」 (B3の授業にて)

2007年12月14日 18時05分12秒 | Weblog

「森達也」、「YouTube」、「よだか」をキーワードにグーグルしてみてください。『1999年のよだかの星』がネット上にアップロードされていますので。

映画『A』や『A2』を創った、私の大好きな映像作家森達也の他のドキュメンタリーとしては、『放送禁止歌』や『職業欄はエススパー』などもネット上で見れます。『ドキュメンタリーは嘘をつく』が秀逸。
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●Newton『新・進化論』読了 (1/2)

2007年12月12日 12時10分29秒 | Weblog


2007
12月号 (pp.16-45)。進化は進歩 (ダーウィン「生存・生殖に有利な変異を持つ個体が生き残る = survival of the fittest) ではなく、変化。退化も進化。夜行性の生物にとって視覚遺伝子の一部は退化しても差し支えなかったし、ヒトはビタミンC を作る遺伝子 (酵素) が退化している。たいていの哺乳類はビタミンCを体内で合成できる。つまり、ヒトの祖先が住んでいた森には、ビタミンCを含む果実などが豊富で、この遺伝子を失うことは生存に有利でも不利でもなく、中立だった訳。実際には、「適者生存」でなく、「好運者生存 = survival of the luckiest」。つまり、中立論 (中立説)。分子レベルの変位では、生存・生殖に不利なものを除けば (もともとその場合、死に到る)、有利でも不利でもない『中立な変異』がほとんどで、有利な変異は無視できるほど少ない。例えば、コドンの縮退のところ。あるいは、遺伝子重複のところ (重複して新たにできた遺伝子コピーは突然変異したとしても、もとの遺伝子が機能するので生存に何の影響もない)

コメント (2)
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●Newton『新・進化論』読了 (2/2)

2007年12月12日 12時09分34秒 | Weblog

(つづき)

HIVなどのRNAウィルスは進化速度が100万倍。1年で、通常の生物の100万年分に相当する進化をとげる。コピーミスが起きやすく、しかも修復機能が無い (相補的塩基対による修復が不可能なので、無いのは当然。2本鎖DNA1本鎖RNAの違い。化学的・物理的攻撃にも弱い)。どのようなウィルスが自然選択されて生き残るのか、通常の生物では不可能 (修復機構と中立論) な進化の過程を目に見えて観察可能。

その他、鎌状赤血球とマラリアの関係、分子時計の説明、霊長類での3色視への復活、DNAの化学安定性 (DNA解析の限界) 100万年以内が限度、などの記事が面白い。

ID (インテリジェント・デザイン) 派への回答になっているかな? 進化論はダーウィンの時代で立ち止まっている訳じゃない。進化論は進歩しているようです。

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●『生物と無生物のあいだ』読了 (1/4)

2007年12月12日 11時05分20秒 | Weblog


著者は福岡伸一さん。講談社現代新書。タイトルに惹かれて、空港で衝動買い。

タイトルからしてハーシーとチェイスの実験がメインの話かと思ったら、全く触れられていず。逆に、エイブリーについてかなり詳しく紹介され、「遺伝子
= DNA」を実証した研究者として高く評価 (「縁の下の力持ち」、”an unsung hero”) していました。考えてみると、ハーシーとチェイスの実験の翌年頃にワトソンとクリックのグループがDNA研究の重要さに気付く、と云うのも変なので、エイブリーの実験結果こそ重要であることに彼らは気づいていたのかな? Mの資料では、酵素の純度の問題やノーベル賞をもらっていないということでエイブリーの評価を低めに説明してきたので、新たな資料を作成。

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●『生物と無生物のあいだ』読了 (2/4)

2007年12月12日 11時04分23秒 | Weblog

(つづき)【福岡伸一著、『生物と無生物のあいだ』】

DNA
の相補的塩基対のシンプルさ、逆に、タンパク質の構造の多様性。そして、結果として、タンパク質同士の相補性の重要さに気づかされました。
71頁の二重ラセンの図は誤りかな?? 
Nature掲載のワトソンとクリックの論文”A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid” (1953.4.25号、pp.737-738) はわずか千語からなるごく短い論文であるが、二本鎖のラセンの自己複製のメカニズムも暗示しているとのこと。原文 (http://www.nature.com/nature/dna50/watsoncrick.pdf) を見てみると、”It has not escaped our notice that the specific paring we have postulated immediately suggests a possible copying mechanism for the genetic material.”とありました。
で、
ワトソンとクリックがDNAラセンの逆並行構造 (先の論文中に、二本の矢印が逆方向に引いてあるところが重要) の結論に至る際に、フランクリンのDNAX線解析結果を秘かに「透かし見 (ピア) (peer reviewと掛けてある) したか? ワトソンとクリックに加えて、フランクリンの上司ウィルキンズがノーベル賞を得ている点に注目。

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●『生物と無生物のあいだ』読了 (3/4)

2007年12月12日 11時03分06秒 | Weblog

(つづき)【福岡伸一著、『生物と無生物のあいだ』】

生命とは何か
? 「生命 = 自己複製システム」。それに加えて、シェーンハイマーの実験結果 (代謝の持続的変化) から「生命 = dynamic equilibrium (動的平衡) にある流れ」という定義に感心。つまり、身体のあらゆる部位は絶え間のない分解と合成が繰り返されていて、平衡が崩れて分解が卓越し、合成が滞れば、エントロピー最大 (= ) に近づいてゆく。例えば、構造が異常なプリオンタンパクは蓄積速度が卓越し、脳組織を萎縮させて、蓄積されたエントロピーが生命を危機的な状況に追い込むらしい。健康な人はそれを排除する機能を持ち、正常なプリオンタンパクを動的平衡にしている様。
後者の生命の定義に関連して、
(波動方程式で有名な) シュレーディンガー著 What is Life?中の問い「なぜ原子はそんなに小さいのか? (= 「身体はなぜ、原子に比べてそんなに大きいのか?) も様々なことが勉強になる。統計学的には、誤差率の低下が一つの答え。その辺の「第8 原子が秩序を生みだすとき」の記述が面白い。

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●『生物と無生物のあいだ』読了 (4/4)

2007年12月12日 10時59分41秒 | Weblog

(つづき)【福岡伸一著、『生物と無生物のあいだ』】

トポロジーの科学として「内側の内側は外側」について、細胞膜を外部に切り開く危険を冒す必要がないように、小胞体が果たす役割が良く分かる。

最後に、
PCRを発案してノーベル賞を受賞したマリスは「科学界随一の一発屋」だそう。
プライマーが一本の
DNA上に複数個所に結合して、目的としないDNA鎖が合成される。そこで、相補鎖に結合する適切なプライマーを設定してやるところがミソ。PCRでの第1回合成では雑多なDNA鎖が合成されるものの、第2回以降はプライマーと相補鎖上のプライマー間の短いDNA二重ラセンしか合成されない。

とても面白く、勉強にになりました。

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●「手を加えてしまったものは、自然とは言わないのでは?」

2007年12月07日 14時37分24秒 | Weblog

(B3
の授業にて)
日本の森や林を考えた時に、原生林はほとんどありません (多分)。知床や白神あたりでしょうか。今ある森は、実は、江戸や明治期 (だったかな??) に植林したもの。それ以前は、多くが禿山や荒地でした [流域水マネ委の際の情報]

「自然を守る」・「森を守る」って一体何なのでしょうか? 以前の禿山や荒地に戻すこと? 皆さんは、どの地点まで遡った自然のイメージをお持ちでしょうか。

それから、コアゾーンや特定の貴重種のみの保全にこだわりすぎです。バッファーゾーンや、生態系全体の保全が重要。トキ「だけ」を守ってもしょうがない。

人が立ち入らないことにこだわりすぎ。ある程度の復元力があるはずです。

人間も自然の一部です。自然に手を加えつつ、自然との共存・共生 (人間による片利共生にならぬよう) を図るべき。

事業を全否定し、当分野の技術者として絶望する必要はないです。他分野の技術者には「それ」は出来ませんから。
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●準備完了

2007年12月06日 15時19分50秒 | Weblog
本日より運用開始です。
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