[↑ ※『捜査側 謝罪明言せず/福井事件 再審無罪確定』『証拠開示の議論に影響も 再審制度見直し』『前川さん「当然のことをしてほしい」』『前川さん 再審無罪確定/福井事件 検察「真摯に反省」』(朝日新聞、2025年08月02日[土])] (2025年08月02日[土])
福井冤罪事件、警察が証言を誘導・捏造し、検察がそれを知りつつ、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた、何十年にも渡って。《検察官失格の検事》。一方、裁判官の問題については、大川原化工機冤罪事件に関す鴨志田祐美弁護士のつぶやきを…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい。裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない》。
そして、大谷昭宏さんの提言…《重大な証拠隠しがあった検察官は、それ以降、公判立ち会い検事として認めない。公判途中で証拠隠しが発覚した場合、いったん裁判を打ち切り、起訴、疎明資料の提出からやり直させる-。当然ではないか。検察官失格の検事に、ぬけぬけだまされっ放しの裁判官に裁かれる市民は、たまったもんじゃないからである》。
恥ずかしくて、上告も出来なかったくせに、反省も無ければ、検証する気も無し。《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》しておきながら…。福井中3殺害事件が起きたのは1986年。無罪が確定するまでに39年も経ってしまった。一審無罪で終わっていた、無罪を確定すべきであったし、それにしても、2013年3月の再審開始取り消しがあまりに酷かった ――― 《福井市で一九八六年に起きた女子中学生殺害事件の再審請求異議審で、名古屋高裁(志田洋裁判長)は六日、「確定判決の事実認定に合理的な疑いを差し挟む余地はない」として検察側の異議を全面的に認め、前川彰司・元被告(47)の再審開始を認めた高裁金沢支部の決定(二〇一一年)を取り消した。前川さんの弁護団は五日以内に、最高裁に特別抗告する》(東京新聞)、また、社説でも《福井の女子中学生殺害事件で、名古屋高裁が元被告の再審開始を取り消した。検察の「異議」を全面的に認めた結果だ。せっかく出た再審の扉を閉ざす「異議審」の手続きに異議を申し立てたい》。
アサヒコムの記事【前川さん、再審無罪確定 検察「真摯に反省」 福井事件】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16273284.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして、殺人罪で服役した前川彰司さん(60)を無罪とした名古屋高裁金沢支部のやり直し裁判(再審)の判決について、名古屋高検は1日、上告しないことを決め、上訴権を放棄したと発表した。前川さんの無罪が確定した。▼37面=謝罪明言せず 高検の浜克彦次席検事は会見…》。
もう一つのアサヒコムの記事【捜査側、謝罪明言せず 福井事件、再審無罪確定】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16273220.html?iref=pc_ss_date_article)によると、《福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして有罪判決を言い渡されてから30年。服役を終えた前川彰司さん(60)の再審無罪が確定した。警察と検察は謝罪を明言せず、前川さんや関係者らから失望の声が上がった。▼1面参照 「判決では捜査の一部が不正不当ないし、その合理的な疑いがあるとし供述の信用性が否…」》。
東京新聞の記事【前川彰司さんの再審無罪確定 事件39年、検察が上告断念】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/425570)によると、《上告には憲法違反や判例違反などの理由が必要で、理由を見いだせないと判断したとみられる》。
もう一つの東京新聞の記事【待ち望んだ無罪確定に安堵の表情 前川さん「冤罪犠牲者の希望に」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/425665)によると、《「多くの冤罪犠牲者の希望になれた」。1日の再審無罪確定を受けて福井市内で記者会見した前川彰司さん(60)は、安堵した様子だった。同席した吉村悟弁護団長は「遅きに失したが、ようやくこの日を迎えられた」と晴れやかな表情を見せた。前川さんは穏やかな口調で質問に応じた。無罪確定を疑わなかったと言い、「落ち着いてこの日を迎えられた」。再審判決が警察や検察を厳しく指弾したことを踏まえ「今後同じような失態を起こさないよう、当局には重く受け止めてほしい」とも語った》。
前川彰司さんに謝罪する気は無し、捜査の問題点を検証する気も無し…《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》しておきながら、呆れるしかない。
島袋太輔記者による、毎日新聞の記事【福井・中3殺害、無罪確定も捜査当局の検証なく 「謝罪が常識」】(https://mainichi.jp/articles/20250801/k00/00m/040/266000c)によると、《上告を断念した捜査当局側は「真摯(しんし)に反省する」と繰り返すのみで、前川さんへの謝罪や事件の検証の実施には踏み込まなかった。前川さんは「当然のことをしてほしい。(謝罪・検証をしないというのなら)それが県警の当然の判断なんでしょう」と皮肉り、弁護団長の吉村悟弁護士は「失望した。警察、検察は謝罪しなければいけない。それに、再発防止策を公にしないと、この事件の意味はない」と憤った》。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
『●明らかな冤罪・福井事件(1986年)の再審で「抗議の沈黙」…前川彰司さん
「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」』
『●福井事件、再審無罪…《2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が
目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる》』
『●《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や
検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」』
『●福井冤罪事件、《検察官失格の検事》…【大谷昭宏のフラッシュアップ/
検察官失格の検事に独自ルールを 前川彰司さんのやり直し裁判に思う】』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/425570】
前川彰司さんの再審無罪確定 事件39年、検察が上告断念
2025年8月1日 14時12分 (共同通信)
(前川彰司さん)
1986年の福井中3殺害事件で殺人罪に問われ、服役した前川彰司さん(60)の再審無罪が1日、確定した。無罪とした7月18日の名古屋高裁金沢支部の再審判決について、検察側が上告する権利を放棄した。前川さんは一貫して無実を主張。事件から39年を経て、冤罪が晴れた。
上告には憲法違反や判例違反などの理由が必要で、理由を見いだせないと判断したとみられる。
再審判決は、警察が前川さんの知人らの供述を誘導した疑いを指摘。さらに検察が知人証言に一部誤りがあることを一審途中に把握しながら明らかにしなかったと認定した。有罪立証の柱だった「事件後、前川さんの服に血が付いているのを見た」といった知人らの証言は信用できないとし、無罪と結論づけた。
前川さんは事件翌年の87年に逮捕され、一貫して無実を主張してきた。一審無罪だったが、二審で懲役7年の逆転有罪判決が言い渡され、その後確定。第2次再審請求で、高裁金沢支部は昨年10月、再審開始を認め、検察は異議を申し立てず裁判やり直しが決まった。
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【https://mainichi.jp/articles/20250801/k00/00m/040/266000c】
福井・中3殺害、無罪確定も捜査当局の検証なく 「謝罪が常識」
2025/8/1 20:26(最終更新 8/1 20:26)
(検察側の上告断念の発表を受け、記者会見に臨んだ前川彰司さん
=福井市で2025年8月1日午後5時6分、島袋太輔撮影)
福井女子中学生殺害事件は発生から39年を経て、前川彰司さんがぬれぎぬを着せられていたことが1日、確定した。ただ、捜査当局から謝罪の言葉はなく、前川さんは「ごめんなさいと謝るのが社会の常識だ」と訴えた。
弁護団に一報が入ってきたのは正午ごろ。名古屋高裁金沢支部から「検察側から上訴権を放棄する書類が届いた」と電話があったという。「良かった。無罪を勝ち取ることができた」。無罪確定後に福井市内で開かれた記者会見で、前川さんは率直な思いを口にした。
1審で無罪とされるも、2審で逆転有罪とされた。1度目の再審開始決定は後に取り消され、2度目の再審請求が通って、ようやく無実の罪が証明された。
前川さんは「冤罪(えんざい)というものに、司法(の手続き)は時間がかかるのだなと。1986年に事件が起きて、なんで犯人が捕まらないのか」と長い道のりを振り返った。
上告を断念した捜査当局側は「真摯(しんし)に反省する」と繰り返すのみで、前川さんへの謝罪や事件の検証の実施には踏み込まなかった。前川さんは「当然のことをしてほしい。(謝罪・検証をしないというのなら)それが県警の当然の判断なんでしょう」と皮肉り、弁護団長の吉村悟弁護士は「失望した。警察、検察は謝罪しなければいけない。それに、再発防止策を公にしないと、この事件の意味はない」と憤った。
弁護側はまず、国に前川さんの身体拘束に対する刑事補償を求める方針で、捜査の違法性を問う国賠訴訟の提訴も視野に入れる。【島袋太輔】
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[※ 『福井中3殺害 再審無罪/「目撃証言 信用できない」捜査機関の誘導の疑い指摘/再審制度 冤罪被害者のため』『38年 求めた無罪/前川さん「つらかった」言葉詰まらせ/出し渋る検察 弁護に「壁」/「証拠開示ルール化 影響も」/袴田巌さん姉・秀子さん「これからの人生がある」/女子生徒遺族コメントせず 真相究明難しく』『「不公正」捜査側を非難/裁判長指摘「不利益な事実隠す意図」/もろかった6人の「証言」/「決め手」の証拠 開示まで20年 再審見直し議論に影響も』(朝日新聞、2025年7月19日[土])] (2025年07月30日[水])
福井冤罪事件、警察が証言を誘導・捏造し、検察がそれを知りつつ、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた、何十年にも渡って。
《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」。
再度の引用。毎日新聞の記事【「うそをぬけぬけと主張」裁判長が検察を非難 中3殺害で再審無罪】(https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/040/159000c)によると、《増田啓祐裁判長は判決の冒頭で「1審の無罪判決に誤りはない」と結論を示し、前川さんを犯人だとした最初の関係者の証言について「うそだった」と認定。「捜査に行き詰まった捜査機関がうその供述に基づき、(他の関係者に)供述を誘導する不当な働きかけをした。有罪の根拠となる事実は認定できない」と述べた》。
《検察官失格の検事》。一方、裁判官の問題については、大川原化工機冤罪事件に関す鴨志田祐美弁護士のつぶやきを…《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい。裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない》。大谷昭宏さんの提言…《重大な証拠隠しがあった検察官は、それ以降、公判立ち会い検事として認めない。公判途中で証拠隠しが発覚した場合、いったん裁判を打ち切り、起訴、疎明資料の提出からやり直させる-。当然ではないか。検察官失格の検事に、ぬけぬけだまされっ放しの裁判官に裁かれる市民は、たまったもんじゃないからである》。
日刊スポーツのコラム【大谷昭宏のフラッシュアップ/検察官失格の検事に独自ルールを 前川彰司さんのやり直し裁判に思う】(https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202507280000092.html)によると、《判決公判だけではない。昨年の再審決定で、山田耕司裁判長は前川さんのアリバイを隠していた検察に「事実に反することをぬけぬけと主張し続けている」と断罪。裁判官が検察をここまで罵倒するのは、長年だまされてきたことへの怒りがさく裂したとしか言いようがない》。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
『●明らかな冤罪・福井事件(1986年)の再審で「抗議の沈黙」…前川彰司さん
「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」』
『●福井事件、再審無罪…《2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が
目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる》』
『●《権力の暴走》、検察が《うそをぬけぬけと主張》…前川彰司さん「警察や
検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力が…」』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/flashup/news/202507280000092.html】
コラム
大谷昭宏のフラッシュアップ
2025年7月28日8時0分
検察官失格の検事に独自ルールを 前川彰司さんのやり直し裁判に思う
死刑囚から無罪が確定した袴田巌さんの姉、ひで子さんから贈られた青い帽子を高く掲げる前川彰司さん(60)。私もかつて現地を取材した福井中3殺害事件で7年間服役した前川さんのやり直し裁判は、名古屋高裁金沢支部が無罪を言い渡し、検察が上告を断念すれば8月1日、前川さんの無罪が38年ぶりに確定する。
増田啓祐裁判長は判決のあと、「1審の無罪判決が確定した可能性のある事件でした。長期間ご苦労をかけて申し訳なく思います」と深々と頭を下げたという。
私は、その姿勢を評価する一方で、ことここに至って、なぜ裁判官は猛烈な怒りを検察にぶつけないのか。いら立ちが募る。
判決で増田裁判長は、控訴審で前川さんを犯人に仕立て上げるための検察側証人に警官が現金を渡したことについて「到底看過できない」と批判。
さらに事件当日、前川さんにアリバイがあったとする捜査報告書を、検察も把握しながら隠していたことについては「公益を代表する検察官として、あるまじき不誠実で罪深い不正」と、検察官失格の烙印(らくいん)を押している。
判決公判だけではない。昨年の再審決定で、山田耕司裁判長は前川さんのアリバイを隠していた検察に「事実に反することをぬけぬけと主張し続けている」と断罪。裁判官が検察をここまで罵倒するのは、長年だまされてきたことへの怒りがさく裂したとしか言いようがない。
ここまで来たら、議員立法による再審法制定や法務・検察主導の法制審議会の審議を待たずに、裁判所は裁判官対検察官の独自のルールを作るべきではないか。
重大な証拠隠しがあった検察官は、それ以降、公判立ち会い検事として認めない。公判途中で証拠隠しが発覚した場合、いったん裁判を打ち切り、起訴、疎明資料の提出からやり直させる-。
当然ではないか。検察官失格の検事に、ぬけぬけだまされっ放しの裁判官に裁かれる市民は、たまったもんじゃないからである。
◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)ジャーナリスト。TBS系「ひるおび」東海テレビ「ニュースONE」などに出演中。
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[※ 『福井中3殺害 再審無罪/「目撃証言 信用できない」捜査機関の誘導の疑い指摘/再審制度 冤罪被害者のため』『38年 求めた無罪/前川さん「つらかった」言葉詰まらせ/出し渋る検察 弁護に「壁」/「証拠開示ルール化 影響も」/袴田巌さん姉・秀子さん「これからの人生がある」/女子生徒遺族コメントせず 真相究明難しく』『「不公正」捜査側を非難/裁判長指摘「不利益な事実隠す意図」/もろかった6人の「証言」/「決め手」の証拠 開示まで20年 再審見直し議論に影響も』(朝日新聞、2025年7月19日[土])] (2025年07月21日[月])
福井冤罪事件、警察が証言を誘導・捏造し、検察がそれを知りつつ、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた、何十年にも渡って。
国本ようこ記者による、3つの毎日新聞の記事【「お前の記憶は飛んでいる」福井・中3殺害で起きた権力の暴走】(https://mainichi.jp/articles/20250715/k00/00m/040/079000c)/《警察は「犯人を知っている」とする元暴力団組員の供述に基づき、前川さんの逮捕に突き進んだ。「警察が本気になれば簡単に冤罪(えんざい)はでっち上げられる」。前川さんと同様に元組員によって事件に巻き込まれた会社員男性(56)が取材に応じ、自らも体感した「権力の暴走」を振り返った》。
《権力の暴走》…前川彰司さん「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」。
国本ようこ記者による、2番目の毎日新聞の記事【「うそをぬけぬけと主張」裁判長が検察を非難 中3殺害で再審無罪】(https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/040/159000c)によると、《増田啓祐裁判長は判決の冒頭で「1審の無罪判決に誤りはない」と結論を示し、前川さんを犯人だとした最初の関係者の証言について「うそだった」と認定。「捜査に行き詰まった捜査機関がうその供述に基づき、(他の関係者に)供述を誘導する不当な働きかけをした。有罪の根拠となる事実は認定できない」と述べた》。
前川彰司さん「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力がうそを利用していいわけがない」。
国本ようこ記者による、3番目の毎日新聞の記事【事件から39年、絶望の先にあった希望 福井・中3殺害、再審無罪】(https://mainichi.jp/articles/20250715/k00/00m/040/094000c)によると、《警察の取り調べでは犯行を認めるよう迫られたが、「違うものは違う」と一貫して無実を訴えた。1審では無罪とされたものの、2審で懲役7年の逆転有罪を言い渡され、服役した》、《父母の存在支えに それでも心は折れなかった。「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力がうそを利用していいわけがない」。心に宿った怒りは消えなかった》。
明らかな冤罪・福井事件 (1986年)、再審無罪。警察が証言を誘導し、捏造。何十年にも渡って、検察はそれを知っていながら、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた。そして、いつも思うのですが、遺族への大変大きな裏切り行為でもある。
発生から38年も経って漸く再審、即日結審。当然、再審無罪。結審の日 (2025年3月)、(東京新聞)《「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」。こう話した前川彰司さん(59)は3秒間、手を震わせ険しい表情で検察官と目を合わせた―。再審初公判の意見陳述で、「抗議の沈黙」の時間が法廷に流れた。…閉廷後、前川さんは「抗議の思いだった」と説明》していた。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/』
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
『●明らかな冤罪・福井事件(1986年)の再審で「抗議の沈黙」…前川彰司さん
「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」』
『●福井事件、再審無罪…《2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が
目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる》』
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【https://mainichi.jp/articles/20250715/k00/00m/040/079000c】
「お前の記憶は飛んでいる」福井・中3殺害で起きた権力の暴走
国本ようこ 2025/7/16 05:30(最終更新 7/16 18:01)
(再審の初公判が終わり、記者会見に臨む前川彰司さん
=金沢市で2025年3月6日、阿部弘賢撮影)
1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)を殺害したとして、殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判(再審)で、名古屋高裁金沢支部が18日、判決を言い渡す。
警察は「犯人を知っている」とする元暴力団組員の供述に基づき、前川さんの逮捕に突き進んだ。
「警察が本気になれば簡単に冤罪(えんざい)はでっち上げられる」。前川さんと同様に元組員によって事件に巻き込まれた会社員男性(56)が取材に応じ、自らも体感した「権力の暴走」を振り返った。
覚醒剤使用容疑のはずが……
福井市の市営住宅で、めった刺しにされた女子生徒の遺体が発見されてからおよそ9カ月後、男性は福井県警の捜査員に覚醒剤の使用容疑で任意同行を求められた。
事態がのみ込めない中、捜査員からは覚醒剤ではなく、女子中学生殺害事件への関与を追及された。
男性は身に覚えがなく「誰がそう言っているのか」と問うと、捜査員は、手錠をかけられた元組員を取調室に連れてきた。
当時、元組員は別事件に関与したとして警察に身柄を拘束されていた。
元組員が語る「ストーリー」に沿って女子中学生殺害事件の捜査が進んでいることに男性は気付いた。
元組員の供述では、事件の犯人は前川さんで、男性は前川さんを車に乗せ、現場を行き来したことになっていた。男性にとって元組員と前川さんはいずれも「先輩格」の知人だった。
「お前もやったのか」捜査員の追及
男性は前川さんをかくまった容疑で逮捕され、午前8時過ぎから翌日未明までの取り調べを受けた。
「お前の記憶は飛んじゃっている」「なぜ認めないんだ。お前も一緒にやったのか」――。
凄惨(せいさん)な現場写真を突き付けられたこともあった。
耐えきれず「現場に行ったことにしてくれていい」と一度は容疑を認めたこともあったが「うそをついたら、彰ちゃんに顔向けできない」と撤回。捜査員は机を押して男性を壁に押し付け「いいかげんにしろよ」とすごんだという。
だが、逮捕から12日目………………。
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【https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/040/159000c】
「うそをぬけぬけと主張」裁判長が検察を非難 中3殺害で再審無罪
2025/7/18 16:12(最終更新 7/19 10:42)
(再審公判で無罪判決が出たことを示す弁護士ら
=金沢市の名古屋高裁金沢支部前で2025年7月18日
午後2時9分、三村政司撮影)
1986年に福井市で中学3年の女子生徒(当時15歳)を殺害したとして、殺人罪で懲役7年が確定し、服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判(再審)で、名古屋高裁金沢支部は18日、無罪判決を言い渡した。
前川さんが事件に関与したとする関係者証言の信用性が争点だった。増田啓祐裁判長は判決の冒頭で「1審の無罪判決に誤りはない」と結論を示し、前川さんを犯人だとした最初の関係者の証言について「うそだった」と認定。「捜査に行き詰まった捜査機関がうその供述に基づき、(他の関係者に)供述を誘導する不当な働きかけをした。有罪の根拠となる事実は認定できない」と述べた。
(前川彰司さんの再審判決公判が開かれた名古屋高裁
金沢支部の法廷。中央上は増田啓祐裁判長
=金沢市で2025年7月18日午後2時(代表撮影))
また、増田裁判長は検察側の対応についても批判。事件では、前川さんの知人男性が「音楽番組を視聴中に電話があり、前川さんと会った。前川さんの服には血が付いていた」と証言し、有罪の一つの根拠となっていた。
しかし、実際には音楽番組は事件当日に放送されておらず、検察官もその事実を把握しながら確定審の公判で明らかにしていなかった。
増田裁判長は「(検察側は)事実に反することをぬけぬけと主張し続けた。検察側が誤りを明らかにしていれば、確定審で無罪が確定していた可能性が十分にある」と指摘した。
女子生徒は86年3月20日、福井市の市営住宅で、めった刺しにされて死亡しているのが見つかった。
「前川さんから犯行の告白を受けた」「血が付いた服を着た前川さんを見た」などとする証言に基づき、福井県警は87年3月、前川さんを逮捕した。
前川さんは遺体発見前夜に事件を起こしたとされたが、関与を一貫して否認。1審・福井地裁判決(90年9月)は「証言は信用しがたい」として無罪を言い渡した。
これに対し、2審・名古屋高裁金沢支部判決(95年2月)は「証言は大筋で一貫し、高度の信用性が認められる」として無罪を破棄し、懲役7年を言い渡した。逆転有罪判決は後に確定した。
前川さんは服役後の2004年に第1次となる再審請求をした。11年11月に名古屋高裁金沢支部が再審開始を決定したが、検察が異議を申し立て、名古屋高裁が13年3月、再審開始決定を取り消した。
前川さんは第2次の再審を請求。名古屋高裁金沢支部が24年10月、弁護側が提出した新証拠を基に、前川さんが事件に関与したとする証言について「捜査に行き詰まった警察の不当な誘導を受けて、体験していない事実を証言したのではないかという重大な疑問が生じている」として、再審開始を決定した。
また、前川さんに有利な証拠を検察が隠そうとしたとも指摘し、「不誠実で罪深い。到底容認できない」と異例の批判をしていた。
再審は今年3月に初公判が開かれ、即日結審した。
検察側は「証言は互いに支え合い、高い信用性がある」と有罪を求め、弁護側は「捜査機関の証拠隠しや事実の捏造(ねつぞう)があった」と無罪を訴えていた。【国本ようこ】
福井・中3殺害再審 名古屋高裁金沢支部判決(骨子)
・捜査に行き詰まった警察が、うその供述を基に、関係者の供述を不当に誘導した
・検察は不利益な証拠を確定審に提出せず、主張・立証の機会を奪った
・前川さんが犯人であるとの立証がなされていない。前川さんは無罪
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【https://mainichi.jp/articles/20250715/k00/00m/040/094000c】
事件から39年、絶望の先にあった希望 福井・中3殺害、再審無罪
国本ようこ 2025/7/18 14:09(最終更新 7/18 16:48)
(再審開始決定を受け、両手を上げて喜ぶ前川彰司さん(中央)
=金沢市の名古屋高裁金沢支部前で2024年10月23日
午前10時、萱原健一撮影)
「無実の者は無罪。裁判所はしっかりと判断してほしい」
福井女子中学生殺害事件で有罪が確定した前川彰司さん(60)に、名古屋高裁金沢支部は18日、再審無罪の判決を言い渡した。
事件発生から39年を経て、裁判所は前川さんの訴えをようやく受け入れた。
絵に描いたような青年期ではなかった。中学時代はバスケットボール部の活動に打ち込み、1年生から先発メンバーとして試合に出た。しかし、次第に生活が荒れ始め、不良仲間とつるんで遊ぶようになった。
福井・中学3年女子生徒殺害事件の経緯
事件は1986年3月に起きた。女子生徒が殺害されたことはリアルタイムで把握していなかった。被害者と面識はなく、後で知人から聞かされ「そんなことがあったんや」と受け止めた。
ところが半年ほどたって「疑われてるよ」と情報が入ってくるようになった。素行の悪さから警察に事情を聴かれたことも確かにあったが、「接点がない」とされていたはずだった。
殺人容疑で逮捕されたのは事件から1年後。「前川さんが事件の犯人だ」とする知人の供述が引き金だった。
当時21歳。「親の育て方が悪かった」「被害者と交際していたらしい」――。根拠のないうわさが独り歩きした。非行歴のある前川さんを信じる人は、ほとんどいなかった。
警察の取り調べでは犯行を認めるよう迫られたが、「違うものは違う」と一貫して無実を訴えた。1審では無罪とされたものの、2審で懲役7年の逆転有罪を言い渡され、服役した。
父母の存在支えに
それでも心は折れなかった。「警察や検察は明らかなうその証拠で殺人という罪を自分に着せた。国家権力がうそを利用していいわけがない」。心に宿った怒りは消えなかった。
「無罪が出るまで頑張ろう」と声をかけてくれた父、「絶対に裁判をやり直してもらおう」と強く望んでいた母の存在も支えになった。
前川さんは潔白を証明して人生をやり直すため、再審を求めることを決意する。有罪判決後に洗礼を受けた、キリスト教の信仰も心のよりどころだった。
第1次再審請求で開始決定が出た後、取り消される憂き目にも遭ったが、支援者や弁護団に支えられ、第2次再審請求で再審の扉をこじ開けた。
「ハードルはあまりに高く険しく、絶望に近いものがある。されどその向こうに希望のともしびがともっているのもまた事実」。捜査当局と司法判断に翻弄(ほんろう)された半生を前川さんは、そう振り返る。
自分を犯人視した知人を恨む気持ちはほとんどない。むしろ、その知人の供述にしがみつき、自分を犯人に仕立て上げた警察や検察が厳しく非難されるべきだと思っている。
母は亡くなり、高齢の父は施設で暮らす。
「無罪と判断してもらったよ」。2人のために、しみじみと祝杯を上げるつもりだ。【国本ようこ】
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[※ 『福井中3殺害 再審無罪/「目撃証言 信用できない」捜査機関の誘導の疑い指摘/再審制度 冤罪被害者のため』『38年 求めた無罪/前川さん「つらかった」言葉詰まらせ/出し渋る検察 弁護に「壁」/「証拠開示ルール化 影響も」/袴田巌さん姉・秀子さん「これからの人生がある」/女子生徒遺族コメントせず 真相究明難しく』『「不公正」捜査側を非難/裁判長指摘「不利益な事実隠す意図」/もろかった6人の「証言」/「決め手」の証拠 開示まで20年 再審見直し議論に影響も』(朝日新聞、2025年7月19日[土])] (2025年07月21日[月])
明らかな冤罪・福井事件 (1986年)、再審無罪。警察が証言を誘導し、捏造。何十年にも渡って、検察はそれを知っていながら、前川彰司さんに罪を押しつけ続けた。そして、いつも思うのですが、遺族への大変大きな裏切り行為でもある。
発生から38年も経って漸く再審、即日結審。当然、再審無罪。結審の日 (2025年3月)、(東京新聞)《「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」。こう話した前川彰司さん(59)は3秒間、手を震わせ険しい表情で検察官と目を合わせた―。再審初公判の意見陳述で、「抗議の沈黙」の時間が法廷に流れた。…閉廷後、前川さんは「抗議の思いだった」と説明》していた。
荻原千明・椎木慎太郎両記者による、アサヒコムの記事【39年前の福井・女子中学生殺害事件、再審無罪 懲役7年確定し服役】(https://www.asahi.com/articles/AST7K1C2XT7KPJLB00RM.html?iref=comtop_7_03)によると、《福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして、懲役7年の判決が確定して服役した前川彰司さん(60)の裁判をやり直す再審で、名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)は18日、前川さんを無罪とする判決を言い渡した。知人男性ら6人の目撃証言は「いずれも信用できない」とした》。
増田啓祐裁判長「一審の無罪で確定していた可能性もある事件でした」。
荻原千明・椎木慎太郎両記者による、アサヒコムの記事【39年前の福井・女子中学生殺害、再審無罪 裁判長「申し訳ない」】(https://www.asahi.com/articles/AST7K1C2XT7KPJLB00RM.html?iref=comtop_7_03)/《増田裁判長は「一審の無罪で確定していた可能性もある事件でした。長期間にわたりご苦労をおかけしてしまい、大変申し訳なく思っています」と謝罪した。2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる》。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/』
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
『●明らかな冤罪・福井事件(1986年)の再審で「抗議の沈黙」…前川彰司さん
「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」』
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【https://www.asahi.com/articles/AST7K1C2XT7KPJLB00RM.html?iref=comtop_7_03】
39年前の福井・女子中学生殺害事件、再審無罪 懲役7年確定し服役
荻原千明 椎木慎太郎 2025年7月18日 14時05分
【動画】女子中学生を殺害したとして服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判で無罪判決=杜宇萱、砂山風磨撮影
(再審を勝ち取った袴田巌さんの帽子と青木恵子さんから
贈られたネクタイをつけて再審の判決に臨む前川彰司さん
=2025年7月18日午後0時14分、金沢市、伊藤進之介撮影)
福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして、懲役7年の判決が確定して服役した前川彰司さん(60)の裁判をやり直す再審で、名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)は18日、前川さんを無罪とする判決を言い渡した。知人男性ら6人の目撃証言は「いずれも信用できない」とした。
【そもそも解説】福井事件とは 39年前の中3女子殺害 ➙
【前川さんストーリー】バスケ部の人気者から人生暗転、好奇心から運の尽き ➙
2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる。検察側は今後、最高裁に上告するか検討するとみられる。
前川さんは86年3月19日夜、自宅で留守番をしていた女子中学生(当時15)を包丁で刺したなどとして逮捕・起訴され、「面識もない」と無罪を主張。物証がないなかで、「事件の夜、血の付いた前川を見た」という知人男性ら6人の証言が焦点になった。
90年の一審・福井地裁判決は、男性が「血の付いた衣類のある場所」の説明を二転三転させたことや、事件後に前川さんが乗ったという車から被害者の血痕が見つからないことなどを重視。証言は信用できないとして無罪を言い渡した。
だが二審は「男性らの供述の大要は一致している」として逆転有罪とし、97年に最高裁で確定した。1度目の再審請求で2011年に開始決定が出たが、検察の不服申し立てを受け、高裁が覆した。
22年の2度目の請求では、裁判官の要請を受けて検察側が捜査報告書など計287点を新たに開示した。これによって「前川さんを目撃した日」の裏付けとされたテレビ番組の放映日が1週間ずれていたことなど、検察の主張と矛盾する事実が相次いで明らかになった。
高裁支部は昨年10月、検察官が放映日の違いに一審で気づきながら事実に反する主張を続けたことや、証言した1人に警察官が結婚祝いを渡していたことなどから捜査機関の姿勢を批判。目撃証言を誘導した疑いがあるとして再審開始決定を出し、確定した。
検察の証拠開示については………………。
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【https://www.asahi.com/articles/AST7K1C2XT7KPJLB00RM.html?linkType=article&id=AST7K1C2XT7KPJLB00RM&ref=app_flash】
39年前の福井・女子中学生殺害、再審無罪 裁判長「申し訳ない」
荻原千明 椎木慎太郎 2025年7月18日 14時05分(2025年7月18日 20時35分更新)
【動画】女子中学生を殺害したとして服役した前川彰司さん(60)に対するやり直しの裁判で無罪判決=杜宇萱、砂山風磨撮影
(再審を勝ち取った袴田巌さんの帽子と青木恵子さんから
贈られたネクタイをつけて再審の判決に臨む前川彰司さん
=2025年7月18日午後0時14分、金沢市、伊藤進之介撮影)
福井市で1986年に女子中学生を殺害したとして、懲役7年の判決が確定して服役した前川彰司さん(60)の裁判をやり直す再審で、名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)は18日、前川さんを無罪とする判決を言い渡した。知人男性ら6人の目撃証言は「いずれも信用できない」とした。
【判決要旨】検察官に「失望禁じ得ない」 福井中学生殺害 再審無罪 ➙
増田裁判長は「一審の無罪で確定していた可能性もある事件でした。長期間にわたりご苦労をおかけしてしまい、大変申し訳なく思っています」と謝罪した。
2度目の再審請求で新たに出てきた287点の証拠が目撃証言を崩した形で、検察の証拠開示に左右される再審のあり方が問われる。検察側は最高裁に上告するか検討する。
前川さんは86年3月19日夜、自宅で留守番中の中学3年の女子生徒(当時15)を包丁でめった突きにしたなどとして逮捕・起訴され、「面識もない」と無罪を主張。物証がないなかで、「事件の夜、血の付いた前川を見た」という知人男性ら6人の証言が焦点になった。
判決は新たに開示された証拠をもとに、覚醒剤事件などで逮捕されていた男性が「減刑される方法」を取調官に尋ね、証言を始めたと指摘。自身の利益のためにうそを言う危険があったのに、警察は様々な便宜を図りながら、客観的な裏付けが取れない証言に頼ったと述べた。
その上で、開示された捜査報告書によって、ほかの関係者が言う「前川さんを見た日」の根拠とされたテレビ番組の放映日が1週間ずれていたことが判明したと指摘。男性の証言を起点に、捜査機関が関係者を誘導した疑いを拭えないとした。
さらにこの捜査報告書について、検察官が一審段階で認識しながら、公判を続けたと厳しく批判。自ら明かしていれば「再審請求に及ばずに無罪判決が確定した可能性があった」とした。
「不利益な事実隠す意図」福井再審無罪判決、捜査の不公正厳しく批判 ➙
90年の一審・福井地裁判決は、男性の証言に「異常な変遷」があるとして無罪としたが、二審は「6人の供述の大要は一致している」として有罪とし、97年に最高裁で確定。1度目の再審請求で2011年に開始決定が出たが、検察の不服申し立てを受け、高裁で覆った。2度目の再審請求で高裁支部は昨年10月に「証言の誘導」を指摘して開始決定を出し、確定していた。
再審での証拠開示については、国による制度改正の議論でも焦点となっている。日本弁護士連合会は、今回の事件で「裁判所の訴訟指揮や証拠開示がいかに重要かが再認識された」と指摘。再審開始決定が出ても検察が不服申し立てで覆せる仕組みとあわせ、法改正が必要だと訴えている。
【前川さんの歩んだ道】バスケ部の人気者から人生暗転、好奇心から運の尽き ➙
福井県警も福井地検も「コメントは差し控える」
1986年3月に殺害された女子中学生(当時15)の母親は、昨年10月の再審開始決定時、県警を通じて報道各社に「健康上の理由でコメントは出せない」との意向を示した。今回もコメントは出さなかった。
事件から39年。現場の市営住宅は建て替えられ、捜査を指揮した県警幹部の多くが亡くなった。過ぎ去った時間が事件の真相究明を難しくした可能性がある。
判決を受け、福井県警と福井地検はともに「コメントは差し控える」とした。名古屋高検は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、対応を検討したい」とコメントした。
【視点】再審制度 冤罪被害者のために
再審制度の見直しが議論され………………。
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月29日[日])
完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件、国と東京都が上告を断念した後の経過も酷い。《社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった》(毎日新聞)。
《第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そういった動きは全く見えない。そして次に責任をとるべき司法・裁判所、一体どうなっているのか? 《人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう》(鴨志田祐美弁護士)。
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
鴨志田祐美弁護士のつぶやき:
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【https://x.com/kamo629782/status/1936577895142666703】
鴨志田祐美@冤罪と再審を語る「鴨志田ちゃんねる」公開中!
@kamo629782
人質司法は捜査機関の問題としてフォーカスされることが多いけど、最も批判されるべきは安易に勾留請求を認め、保釈請求を却下する裁判官だろう。
過日の謝罪で謝罪すべき相手の名前を間違った警視副総監も、心から反省などしていないことが見え見えで酷いと思うけど、そんなことよりも、人命軽視も甚だしい裁判官たちの方がもっともっと許しがたい。
裁判所は検証しないと言っているので、第三者機関による徹底検証をすべきだ。
これは司法の独立なんかで守られるべき問題ではない。
図面: https://pbs.twimg.com/media/GuAbQaGaUAAXr_T?format=png&name=900x900
午前9:12 2025年6月22日
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ホントに《捜査の過程を検証》できんの? そして、知らん顔の裁判所。
毎日新聞の記事【外為起訴取り消し/トップが来ない謝罪なんて 大川原元顧問遺族は同席拒否】(https://mainichi.jp/articles/20250621/ddm/041/040/095000c)によると、《そこには、最も謝罪を求めていた遺族の姿はなかった。化学機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件で、20日にあった警視庁と東京地検による謝罪。違法捜査の過程で亡くなった元顧問の相嶋静夫さん(享年72)の遺族は、謝罪の場に同席することを拒んだ。警視庁も東京地検もトップが来ず、捜査の検証も途上だからだ。「何が真実だったのかを明らかにしてほしい」。遺族はそう強く願っている。この日、大川原本社の会議室には報道陣約70人や社員30人ほどが詰めかけ、謝罪の瞬間に立ち会った。午後1時前、警視庁の鎌田徹郎副総監は「亡くなられた相嶋様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と30秒ほど頭を下げた》。
遠藤浩二・岩本桜両記者による、同紙の記事【追跡 公安捜査/冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り】(https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c)によると、《「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った》。
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【https://mainichi.jp/articles/20250620/k00/00m/040/414000c】
追跡 公安捜査
冤罪事件 謝罪の場で名前呼び間違い 社員「あり得ない」と怒り
2025/6/20 20:51(最終更新 6/21 12:05)
(大川原化工機を訪れ、大川原正明社長らに謝罪する東京地検の
森博英公安部長(手前)と警視庁の鎌田徹郎副総監=横浜市
都筑区で2025年6月20日午後1時2分、平川義之撮影)
警視庁公安部による冤罪(えんざい)事件「大川原化工機事件」で、大川原の本社(横浜市)を訪れて謝罪した警視庁の鎌田徹郎副総監は20日、謝罪相手の名前を間違えた。続いて謝罪した東京地検の森博英公安部長も大川原化工機の社名を間違って呼び、社員から「あり得ない」と怒りの声が上がった。
「大川原(社長)様、山本様、亡くなられた相嶋様およびそのご家族様、まことに申し訳ありませんでした」。この日、鎌田副総監はそう言って頭を下げたが、逮捕された元取締役の島田順司さんを誤って「山本様」と呼んだ。続いて謝罪した東京地検の森公安部長も、社名を「大川原化工機工業」と誤った。
警視庁は当初、中島寛公安部長が謝罪に行く予定だったが、体調不良で欠席し、鎌田副総監は代役だった。警察庁は20日、鎌田副総監を公安部長事務取扱とする人事も発表し、中島部長は近く交代する見通し。
謝罪後に記者団の取材に応じた鎌田副総監は、記者にミスを指摘されて「大変申し訳なかった」、森公安部長も「言い間違えた。申し訳ない」と釈明した。【遠藤浩二、岩本桜】
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●完全なるでっち上げだった大川原化工機冤罪事件…《警視庁公安部と東京地検…
原告に謝罪して捜査の過程を検証》…第三者の目が無くして徹底検証は不可能』
(2025年07月10日[木])
あぁ、溜息しか出ない、エホ党(エセホ、ニホ党、ニセホ)とはね…。批判によって、無関心層や支持政党無し層を、サセ党やエホ党に向かわせる悪循環。いやぁ、向かうべきはソッチじゃないでしょ!! サセ党やエホ党が何を主張しているのか分かっているのかな? 《一部の政党による排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点に浮上》…てっ、冗談でしょ。そんなものを「焦点」にしないで下さい。そして、いまさらながら、数多のアベ様案件を無視した〝アベ様賛美〟、頭がクラクラする。
森本智之・太田理英子両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/安倍元首相銃あ撃から3年 選挙の夏に広がる、政治不信や排外主義の空気…長期政権の「負の遺産」とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/419451)によると、《安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件から3年が過ぎた。現場には多くの人々や政治家が献花に訪れ、歴代最長政権を率いた安倍氏の存在感を改めて示した。一方で、政界の様相は様変わりした。宗教団体とのつながりや派閥の裏金事件が発覚した自民党は、少数与党に転落。政治不信や排外主義の空気も漂う選挙の夏に安倍氏の影を追った。(森本智之、太田理英子)》、《一部の政党による排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点に浮上する中で「政治家にはよその国ではなく、日本人のための政治をしてほしい」といった声も。取材した限りでは安倍氏の外交や保守的な考え方を評価する人が多く、現在の石破茂政権への不満も口を突いた。奈良市の女性(61)は「亡くなって偉大さが分かった。今のままでは日本はトランプさんに見放されるのではないか。気付いたら中国に擦り寄っている。このままでは日本が崩れてしまう」。今の自民党に期待できず、日本保守党を支持するようになった。京都市の大学生・野田怜さん(21)も「周りが反対してもやることはやる。安保法制がそうでしたよね」と安倍氏のリーダーシップを高く評価する。「野党も安倍さんに近いような主張を始めた。亡くなった今も影響力はあるんじゃないか」 一方で、献花台を遠巻きに眺める人も。近くの70代の男性は安倍氏のリーダーシップを評価する一方、街頭演説でやじを飛ばした人に対する「こんな人たちに負けるわけにはいかない」との発言を思い返した。「リーダーにアンチはつき物だけど、世の中がちょっとギスギスした印象がある」》、《◆事件後「旧統一教会」との関係が明らかに こうした政治家の動きについて、献花に訪れた一人は「安倍さんを支持した層の票がほしいのでは。パフォーマンスに感じる」と冷ややかに…》。
『●在りもしない《特権》に大騒ぎしデマ・ヘイトをまき散らしておいて、「在日
米軍特権」にはダンマリ、どこが〝アイコク〟なのか? 弱者イジメの卑劣さよ』
『●《参院選では…排外主義的な主張…日本人と同じく納税義務があるものの選挙権
はなく、「外国人が優遇されている」状況にもない…同じ日本社会の一員を…》』
《沖縄県民と沖縄の歴史教育を「踏みつけ」》に加担する《喜ぶ界隈》となっていいのですか? 人として恥ずかしくない? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の西田昌司氏や、サセ党等に投票するとはそういうことです。
山崎雅弘さんと鈴木耕さん、お二人のつぶやき:
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【https://x.com/mas__yamazaki/status/1942818508771058098】
山崎 雅弘
@mas__yamazaki
西田昌司を援護して、沖縄県民と沖縄の歴史教育を「踏みつけ」にした参政党の神谷宗幣代表が、沖縄戦についての事実歪曲の暴言を「謝罪しない」のは、沖縄県民と沖縄の歴史教育を「踏みつけ」にすることを喜ぶ界隈の票が欲しいからです。
人の命など鳥の羽根程度の認識です。
nikkei.comから (https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA08C7P0Y5A700C2000000/)
午後2:30 2025年7月9日
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【https://x.com/kou_1970/status/1943207840912675040】
鈴木 耕
@kou_1970
参政党の危うさについて、かなり報道が出始めた。支持者の中には、目を覚ます人も出てくるだろう。それでも参院選に間に合うかどうか…。
午後4:17 2025年7月10日
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(1年前、2024年7月時点)《青木氏は、安倍氏の“負の遺産”の最たるものとしてアベノミクスを挙げた》。それから1年、数多のアベ様案件が少しずつ…。
上田耕司記者による、dot.の記事(元記事は、2024年7月10日)【安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害 青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」〈安倍元首相銃撃事件から3年〉】(https://dot.asahi.com/articles/-/260322)によると、《アベノミクスとは「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指した安倍氏の経済政策だが、それを実現する手段として、安倍氏は「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)を推進した。だが、その「ひずみ」によって今、国民の生活は苦しくなってしまったと青木氏は見る》。
『●(狙撃兵)《その死を呼び寄せた原因が反日カルト組織である統一教会と
ズブズブだった関係にあり…なぜ「ファザームーン」みたく神格化…?》』
『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
=《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》』
【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/岸田政権が打ち出した
「1億総株主」構想 愚かすぎる国に経済成長などあり得ない】
『●「大切なものは決してお金に換えてはいけない」:
「宇沢弘文氏が蛇蝎の如く嫌った新自由主義」』
『●《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》
…《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟か?』
『●東京新聞【<社説>新しい資本主義 「分配」は掛け声倒れか】
《岸田へ投資を》…「インベスト・イン・キシダ・DEATH」ではねぇ…』
『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…』
「《約束したことに着手せず新しいことに飛びつくが1年》。
《何もしない男だよね》《煮え切らない男》(狙撃兵)。国会で
審議することも無く、国葬強行、〝背番号〟を強制…。壺神様の
ドアホノミクスを後生大事にし、経済政策はゼロ。堕ちる一方の
ニッポン。まずは、自公お維コミ議員のオデコに〝番号〟を
シール貼りして見せてくれ。」
『●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、
自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》』
『●泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、ドアホノミクス
の失敗を認めず…高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末』
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【https://dot.asahi.com/articles/-/260322】
安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害 青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」〈安倍元首相銃撃事件から3年〉
2025/07/08/ 14:30
上田耕司
(ジャーナリストの青木理氏)
安倍晋三元首相(当時67)が参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件から、8日で3年になる。それ以後、旧統一教会と政界の癒着や、旧安倍派の裏金問題などが表沙汰になった妻の昭恵さんを含めた「安倍ファミリー」の状況も大きく変わった。この3年間で起こった安倍家の出来事や関連記事を再配信する。(この記事は2024年7月10日に「AERA dot.」で掲載されたものです。肩書や情報などは当時のまま)
* * *
7月8日、安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から2年がたった。現場となった奈良市の大和西大寺駅北口前の広場には献花台が設けられ、今年も多くの人が足を運んだ。その一方、この2年間で、安倍政権時代には覆い隠されていた「政治のゆがみ」も表出した。特にこの1年では、安倍派を中心とした自民党の政治資金パーティーの裏金づくりが大きな社会問題となった。『安倍三代』(朝日文庫)の著書があるジャーナリストの青木理氏に、改めて安倍氏の残した「負の遺産」が今の日本に与える影響について聞いた。
「安倍晋三という為政者に率いられた政権の“置き土産”のうち、いま最も矛盾が噴出しているのは経済政策でしょう。現在は1ドル160円を超える記録的な円安となり、生活必需品も含めて物価が急騰し、多くの人びとはインフレに喘いでいる。一方で賃金の上昇は追いつかず、『アベノミクス』などと称された政策が完全に失敗だったのは明らかです」
青木氏は、安倍氏の“負の遺産”の最たるものとしてアベノミクスを挙げた。
アベノミクスとは「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指した安倍氏の経済政策だが、それを実現する手段として、安倍氏は「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)を推進した。だが、その「ひずみ」によって今、国民の生活は苦しくなってしまったと青木氏は見る。
「本来は独立性が求められる中央銀行の日銀を、安倍氏は“政府の子会社”扱いし、総裁を自らの意に沿う人物にすげ替え、『異次元の金融緩和』と称して大量の国債を日銀に買い取らせた。その結果、国と地方の借金残高は1279兆円(2024年3月末時点)にまでふくれ上がり、このうち実に半分以上を日銀が保有するに至っています。500兆~600兆円もの膨大な国債を日銀が抱えているため、米国や欧州が利上げしても日本は利上げができない。なぜなら、利上げをした途端に国債の償還利率も上がり、財政破綻してしまいかねないからです」
(健康被害について陳謝する、小林製薬の
小林章浩社長(左から2人目)(2024年3月))
■死亡事故も引き起こした「機能性表示食品」
日銀が利上げに踏み切れなければ、円安はどんどん進む。円安が続けば物価はもっと上がり、庶民の生活は苦しくなるという悪循環が続く。
「ここまで極端な円安になっているのは、国の通貨の信用下落を意味しています。世界からみて、日本がどんどん“安く”なっている。しかも肝心の『成長戦略』が完全なる不発に終わり、産業の構造改革もイノベーションもまったく起きていない。要するに『アベノミクス』なる経済政策はどう考えても無惨な失敗であり、いまはそのツケを払うために右往左往させられてしまっている」
もうひとつ、アベノミクスの「負の遺産」という意味では、サプリとの因果関係を調査している死者が97人(24年7月8日時点)にも上っている小林製薬の「紅麹サプリ」事件が挙げられるという。この事件も、元をたどれば、アベノミクスに行きつく。2015年、安倍政権はアベノミクス「第3の矢」である「規制緩和による経済成長戦略」のひとつとして、機能性表示食品制度を導入した。消費者庁に届け出れば、商品パッケージに機能性(効果)を表示できることになったが、届け出のみで国の審査がないことから、安全性への懸念が指摘されていた。問題となった小林製薬のサプリ「紅麹コレステヘルプ」も機能性表示食品で「悪玉コレステロールを下げる」などと記されていたが、消費者は国の“お墨付き”があることで安全だと思っていた面もあるだろう。
「事業者が届け出るだけで『機能』を喧伝できる機能性表示食品制度は、当時からその効果に加えて安全性への強い懸念が示されていました。しかし安倍政権は『成長戦略』の一環として2015年に規制緩和を強行し、だから機能性表示食品という名を冠した有象無象の商品が一挙に急増し、現在は実に7000件を突破している。その一つが小林製薬の『紅麹コレステヘルプ』でした。他方、これも安倍政権が『インフラ輸出』を呼号して旗を振った官民ファンドも巨額の累積赤字を抱えていることが明らかになってきた。食品の安全性にせよ、官民ファンドの巨額負債にせよ、無惨な失敗に終わった『成長戦略』のツケはすべて民が負わされることになります」
(「桜を見る会」であいさつをする安倍晋三元首相)
■「美しい国」を謳った政権の正体
そして、23年11月には、自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーの収入の一部を所属議員にキックバックし、裏金づくりをしていたことが発覚した。これについては、22年4月に開かれた安倍派の幹部会合で、当時会長だった安倍氏が「還付のやり方には問題がある」と発言し、還付を中止する方針が決まったとされる。
「安倍氏が裏金づくりをやめようと本当に言ったかどうかはともかく、与党の複数派閥が組織的な違法行為を長年にわたって続けていたのは、これまでの政治腐敗とはレベルの異なる権力犯罪です。しかも『一強』政権下で我が世の春を謳歌していた最大派閥の裏金づくりが最も悪質だったのは、あまりに有名な『権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する』という至言を裏づけるものでしょう。そしてその『一強』政権下、安倍氏をひたすら称揚し、その威光を笠に来て権勢をほしいままにしてきた面々の振る舞いはどうだったか。裏金づくりという違法行為が発覚しても知らぬ存ぜぬを決めこみ、誰一人として自ら責任を取らず、逆に責任に押しつけあい、検察捜査を受けてもただひたすら逃げに徹するだけ。これが『美しい国』を謳った政権の正体だったのかと、心底呆れ果てたのは私だけではないはずです」
還付再開の決定をしたのは安倍派幹部の4人(塩谷立・元部文科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前党参院幹事長、下村博文・元文科相)のうちの誰かだとされるが、安倍氏が亡くなった今、結局は誰も真実を語ろうとはしなかった。だがそもそも、安倍氏は本当に裏金づくりの実態を知らなかったのか。
「そんなはずはないでしょう。安倍氏が派閥会長に就いたのは21年11月ですが、自らの政権を長年支えてきた最大派閥であり、安倍氏自身も若いころから“プリンス”としてもてはやされ、派閥内で強大な権限も振るってきたのですから、少なくとも派閥の裏金づくりを知らなかったと考える方が不自然です。その安倍氏が裏金づくりをやめようと言い出したかどうかはともかく、そこだけがことさら取り上げられてヒーロー視されるのには違和感しかありません」
(「安倍政権の守護神」とも呼ばれた黒川弘務元東京高検検事長)
■黒川氏「定年延長問題」の暗部
一方で、安倍氏の死去から2年がたち、「負の遺産」を払拭(ふっしょく)しようという動きも見え始めた。
安倍政権時には、黒川弘務・東京高検検事長(当時)の定年延長問題があった。発端は20年1月。改正前の検察庁法では、検察官の定年は63歳(検事総長は65歳)と決まっていた。ところが、安倍氏と親交が深い黒川氏が63歳の誕生日を迎える直前になって、突然、安倍政権は黒川氏の定年を半年間延長することを閣議決定した。歴代政府は国家公務員法の規定に基づく定年延長は検察官には適用されないとの見解だったが、安倍氏は「(検察官にも)適用されるように法解釈を変えた」と国会で述べた。
「これも安倍政権の常套手段だったとはいえ、重要な法解釈を閣議決定ひとつで変更してしまうのは論外の所業ですし、その狙いが黒川氏を次の検事総長に就けることにあったのは間違いありません。つまり安倍政権は検察トップ人事に直接介入し、お気に入りの人物を据えようとした。日銀の総裁にせよ、内閣法制局の長官にせよ、あるいはNHKの会長や経営委員などもそうですが、いずれも本来は時の政権から一定の独立性を保って政権の暴走をチェックする重要職責です。しかし安倍政権はそうした役職を次々とすげ替え、お気に入りの人物を送り込み、ついには検察トップにまで手をつけようと謀った。これは幸いにも黒川氏の賭け麻雀問題で頓挫しましたが、歴代の自民党政権でもここまで放埒に人事権を行使した例はありません」
■不開示決定を取り消す判決
この閣議決定に対し、21年9月、神戸学院大の上脇博之教授が法務省に関連文書の開示を請求したが、同省は大半を「作成していない」として不開示とした。上脇氏は国に不開示決定の取り消しなどを求めた訴訟を起こしていたが、24年6月27日、大阪地裁は不開示決定を取り消す判決を言い渡した。裁判長は法解釈の変更について「黒川氏の定年延長が目的だったと考えざるを得ない」と述べた。
「安倍政権の“負の置き土産”に対し、司法権の砦たる裁判所がようやく『これはおかしい』と突きつけた形ではあります。ただ、もし政権の思惑通りに検察トップ人事が行われていたらどうだったか。ひょっとすれば、裏金事件をめぐる捜査にも蓋をされてしまったのではないか。いずれにせよ、『一強』を謳歌した安倍政権とはなんだったのか、その問題点がどこにあったのか、さらに冷静で徹底した考察と批判を加えていく必要があるでしょう」
(AERA dot.編集部・上田耕司)
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月16日[月])
《第三者の目が不可欠》、折角の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》してちょろまかすような司法行政機関。そして次に責任をとるのは司法・裁判所の番だ。
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部と東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。国および都の検証については、《第三者の目による徹底した検証が不可欠だ》。それは、裁判所の責任の検証についても同様。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。《身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない》。
アサヒコムの【(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html)/《二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ。「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した》。
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【https://www.asahi.com/articles/DA3S16235774.html】
(社説)違法捜査検証 第三者の目が不可欠だ
2025年6月16日 5時00分
(上告断念を受け、記者会見で声を詰まらせながら話す、
大川原化工機元顧問・相嶋静夫さんの長男=2025年6月11日
午後5時45分、東京都千代田区、友永翔大撮影)
二度と同じ過ちを繰り返さないため、第三者の目による徹底した検証が不可欠だ。
「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件をめぐる国家賠償訴訟で、都と国が上告を断念し、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認定した東京高裁判決が確定した。両者は原告に謝罪して捜査の過程を検証する、と表明した。
既に一審判決で公安捜査の証拠の信用性は崩れ、違法性は明らかだった。検証は遅すぎるくらいだ。二審で警視庁側は捜査を「捏造(ねつぞう)」とした警察官の証言を「壮大な虚構」と決めつけ、逮捕された3人の名誉回復をいたずらに遅らせた。その責任も重い。
警視庁の検証チームのトップは副総監というが、内部だけの調査で公正に検証ができるのか疑問だ。なぜ途中で引き返せなかったのか。見立てに沿って立件に走る公安捜査の根本的な問題や、事実と異なる調書が作成された経緯を洗い出すには外の目も入れるのが筋ではないか。
たとえば冤罪事件に詳しい弁護士や過去の冤罪被害者らも入れ、警視庁はそれに協力する形をとるのはどうか。大川原側に調査過程を伝え、意見を聴くことも必要だ。
公安警察は過激派の監視などを担当し、逮捕に至る捜査経験を積みにくい面があるともいわれる。警視庁は公安の捜査員を刑事部などに派遣する取り組みを始めた。大事なのは幹部を含め組織全体の意識改革につなげることだ。
客観的な検証が必要なのは検察も同じだ。警察の筋書きをうのみにせず、疑問があれば再捜査を求め、起訴すべきかどうかを精査するのは検察の基本的な役割だ。ブレーキ役を果たせなかった原因を組織として解明してほしい。
社長らは1年近く身柄拘束され、1人は被告のまま病死した。罪を否認すると保釈されにくい「人質司法」の問題が背景にあり、身柄拘束を認め続けた裁判所も当事者としての責任を免れない。保釈制度見直しは待ったなしだ。
朝日新聞の報道にも問題があった。警察発表をもとにした第一報の記事で、会社側の見解を掲載しなかったなど、反省すべき点が複数ある。
事件報道は捜査当局の発表にある程度基づかざるを得ない面もあるが、推定無罪の原則に立ち、当事者の声を可能な限り聴いて真相に迫り、捜査への疑問点が浮かべば即応する姿勢が大切だ。事実関係の把握が難しい初期段階でも、公平な視点に立てているか不断に見直し、より正確な客観報道に努めたい。重い教訓として、社内で報道のあり方について議論を続けたい。
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。
謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角の
未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
『●次は裁判所も《検証》を…《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌
と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年06月15日[日])
《冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証》だそうだ。大川原正明さん《起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった。警察の発表を一方的に記すだけでした》。相嶋静夫さんの息子さん《警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。…今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。… (起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです》。
さあ、次は裁判所も《検証》を…2020年《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》。なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、また、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?
国と東京都は上告を断念。当然だろう。東京高裁でも、警視庁公安部と東京地検は完敗したのだから。早い段階で、「大川原化工機」への捜査関係者と思われる匿名の方からの善意の通報が無ければ、もっと泥沼になっていた、綱渡りだった。それがあったから黙秘を貫けた (升味佐江子さん)。
アサヒコムの検証記事【大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証】(https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi)によると、《警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた》。
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
『●《捜査当局が無辜の市民を犯罪者に仕立てようとした》完全なるでっち上げ、
大川原化工機冤罪事件…「人質司法」による無辜の市民の死、消えた「推定無罪」』
『●木納敏和裁判長は《計13兆円超の支払いを命じた一審東京地裁判決を取り
消し》…《「大川原化工機」…相嶋静夫さん…死亡》でも遺族側の控訴を棄却』
『●大川原化工機冤罪事件…上告断念により逮捕・起訴の違法性が確定: 検証? 折角
の未来志向型検証アンケートへの《回答を廃棄》した〝前科〟ありなのですが…』
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【https://www.asahi.com/articles/AST6C1DHWT6CUTIL00KM.html?ref=tw_asahi】
大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証
2025年6月11日 21時30分
(2020年3月12日付の東京本社版に掲載された記事
=吉本美奈子撮影)
警視庁と東京地検による捜査が違法と認定された「大川原化工機」の冤罪(えんざい)事件について、朝日新聞はどう報じたのか。関係者にも話を聞き、一連の報道を検証した。
朝日新聞が最初に紙面で取り上げたのは、2020年3月12日。前日に警視庁公安部が社長の大川原正明さんら3人の逮捕を発表したことを受けたもので、東京本社版などの社会面に短い記事を掲載した。この日は、東日本大震災9年などのニュースを大きく扱っていた。
「どうして引き返せなかったのか」教訓放置でまた冤罪 江川紹子さん ➙
そこでは逮捕容疑について、「経済産業相の許可を得ずスプレードライヤ1台を中国に輸出した疑い」と記述。「大川原容疑者らは申請書類で性能を偽っていたという」とも言及した。担当記者は同社に取材し、スプレードライヤが経産省への申請が必要な商品ではない、と容疑を否定する見解を聞き取り、記事に盛り込んでいた。この見解を掲載すべきだったのに価値判断を誤り、結果的に掲載されなかった。デジタル版も紙面と同じ内容だった。
逮捕の発表に先立ち、デジタル版では3月11日、公安部が大川原さんらを逮捕する方針を固めたことを報じていたほか、翌12日には「スプレードライヤ不正輸出、収益優先か 規制は骨抜き」と配信。国内市場が頭打ちになる中、大川原さんらが中国に進出する過程で収益を優先させたとの警視庁の見立てや同社の事業内容を報じた。また、2カ月後の5月、韓国を輸出先とする同様の容疑で3人が再逮捕された際も配信した。
21年7月30日、病死した元顧問の相嶋静夫さんを除く2人への起訴が取り消されたが、逮捕容疑を前提とした3本のデジタル記事をそのまま公開していた。
9月に入り、関係者を改めて取材する過程で、相嶋さんの遺族から指摘を受けた。起訴取り消しから約2カ月後の同下旬、公開を終了したり、起訴が取り消されたとの「おことわり」を付記したりする対応をとった(修正した記事も社内ルールにより公開期間終了)。
取り消しの背景を取材するなかで、警視庁の捜査に問題があり、大川原さんらが冤罪だった可能性が出てきた。大川原さんや元顧問の遺族、捜査関係者への取材を踏まえた検証記事を21年11月に出したほか、22年4月には同社への取材結果をまとめた連載をデジタル版で配信した。
23年6月には、大川原さんらが国と東京都を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、公安部の警部補が事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。社説で捜査の検証を求めたほか、公安警察の「暴走」についての論考記事を掲載した。
23年12月にあった訴訟の一審判決、今年5月の二審判決とも捜査の違法性を認めた。朝日新聞は、裁判による事実認定が二審で終了することや、事案の重大性や社会に与えた影響を踏まえ、二審判決の記事では違法な捜査にかかわった警察官や検察官とその上司について実名で報じた。
「警察発表を一方的に報道、不信感」 大川原正明さん
(事件について話す大川原正明さん=2025年6月9日、
東京都中央区、西岡臣撮影)
起訴取り消し後、事件がどう報道されたのか確認しました。朝日新聞は、私たちが最初に逮捕されたことを報じた記事で、容疑を否定しているという会社の見解を載せてくれなかった。警察の発表を一方的に記すだけでした。
逮捕後の取り調べでは、黙って聞いているしかありませんでした。反論すれば、罪を重くされると思ったからです。勾留は11カ月間に及びました。何度も保釈申請をしているのに、否認しているという理由で却下される。無実を訴えることが不利になるというのは、人質司法だと思います。
自分自身が反論できない中で、会社は「違法なことはしていない」と訴えていました。新聞記事でこうした主張を載せていただけなかったことに、不信感を持ちました。
逮捕に至る前の任意の聴取で、私たちは違法性を否定していました。でも警察は私たちを逮捕した後、認否を明らかにしなかった。否定していたことは、ちゃんと言わなきゃだめだと思います。メディアもそれを求めないといけない。
警察取材では「逮捕」するということに焦点が行き過ぎていると考えます。本当に逮捕しなければならない事件なのか、メディアはきちんと切り込む必要があるのではないでしょうか
「冤罪に加担した自覚持って」 被告のまま死去した相嶋静夫さんの長男
(大川原化工機の顧問だった相嶋静夫さん(当時72)が亡くなった
のは、勾留先の東京拘置所の医師が適切な対処を怠ったからだ
として、国に賠償を求めた訴訟の判決後に会見する相嶋さんの長男
=2024年3月21日午後2時29分、東京・霞が関、比嘉展玖撮影)
起訴取り消しから1カ月以上経っても、父の名前と逮捕容疑が記された記事が朝日新聞のサイト上に残っていました。記事には、会社に対して「収益優先か」など警視庁の見立てをそのまま書いており、非常に悪意を感じ、傷つきました。
警視庁が報じてほしいことを、メディアが報じていると感じます。それは警察が正しいという前提だから成り立つもの。警視庁はメディアからの信用を悪用し、メディアはうまく操られた結果、父や会社が大きな被害を受けました。メディアにばれてしまうから、うそはつけない――メディアはそういう役割であってほしい。
警視庁はメディア向けに逮捕を演出し、逮捕を勲章にしていると感じました。しかし、その裏には推定無罪の原則があるはずです。少なくとも逮捕の時点では実名を報じないでほしいです。
逮捕、起訴の段階で、メディアが違法捜査を見抜くことはリソースの問題などから難しい面もあると思います。今回は、会社側に丁寧な取材をしていれば、「おかしい」と思ったのではないでしょうか。個々の記者の問題ではなく、これまでの事件報道のあり方や、業界の流れにのった行動の結果だと思っています。
(起訴取り消し後は)メディアに支援してもらったことに感謝もしています。ただ警視庁の道具にされたことを恥じるとともに、冤罪(えんざい)事件に加担した自覚を持ってほしいのです。
不適切な判断、おわびします 東京社会部長・延与光貞
大川原化工機をめぐる冤罪(えんざい)事件で、朝日新聞は当初、警視庁の発表や見立てに沿って報じました。会社側の主張も取材したものの、紙面・デジタルの記事に反映していませんでした。起訴取り消しを受け、逮捕時などの記事を速やかに修正すべきでしたが、相嶋さんのご遺族から指摘を受けるまで対応できていませんでした。今回、会社側の反論を報じなかった判断は報道の姿勢として不適切で、迅速に名誉回復を図れなかったこととあわせて、大川原化工機の関係者のみなさまに深くおわびいたします。
事件報道では、当初は警察発表に基づいて報道せざるを得ない面もありますが、捜査機関の監視を怠らず、容疑をかけられた側の主張も丁寧に伝える「対等報道」を改めて心がけます。特に否認している場合は、本文や見出しで目立たせるとともに、推定無罪の原則に立って継続的な取材に努めます。事実を伝えるために実名報道は重要だと考えていますが、今回のご指摘をふまえ、社内で事件報道のあり方について議論を続けていきます。
事件の主な経緯
2020年 3月 警視庁が中国への違法輸出容疑で大川原さんら3人を逮捕
5月 警視庁が韓国への違法輸出容疑で3人を再逮捕
10月 相嶋静夫さんの胃がん判明。11月に勾留が停止され、入院
21年 2月 大川原さんら2人が保釈される。相嶋さんが死去
7月 東京地検が大川原さんら2人の起訴を取り消し
9月 大川原さんらが国と東京都を提訴
23年 6月 証人尋問で捜査をした警察官が「捏造(ねつぞう)」と証言
12月 東京地裁の判決で「違法捜査」認定
24年 10月 証人尋問で捜査をした別の警察官が立件の理由は「なかった」と証言
25年 5月 東京高裁が再び「違法捜査」と認定
6月 国と東京都が上告を断念
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[↑ ※大川原化工機冤罪事件 国賠訴訟『警察・検察捜査再び「違法」/東京高裁 国・都に賠償命令/輸出規制の解釈「不相当」』『違法捜査「謝罪、検証を」/原告「再発防止策 急いで」/捜査は事実に従うのが絶対/長年の体質 自浄作用望めず』/『公安独自解釈で始まった不正輸出事件―――捜査員「捏造だ」/聴取291回 作った「国家的事件」の図/保釈認めず病で死去 裁判所の責任は/[視点] 警察・検察 原因検証し公表と対策を』(朝日新聞、2025年5月29日[木])] (2025年05月30日[金])
なにもかも噴飯やるかたない、(保釈を認めなかった)裁判所にも大きな責任。
(東京新聞社説)《捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとした》…完全なるでっち上げ事件、大川原化工機冤罪事件。人質司法による無辜の市民の死、最早、取り返しがつかない。死者は蘇らない。いくら賠償額が高くなっても、取り返しがつかないし、会社の被った損害は計り知れない。噴霧乾燥機で世界的シェアを持ち、高い技術力のある企業を、あり得ない〝妄想〟で潰そうとした。あり得ない〝妄想〟で、事件を、在りもしない犯罪を、でっち上げた。そして、「推定無罪」原則なんて、どこに消え去ってしまったのか?
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
「まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる
大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保」
だった点。数多のアベ様案件の一つ。大事なポイントはアベ様政権と
《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍して
きた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…」
国や都は上告するなど許されない。すぐさま《違法捜査「謝罪、検証を」》(朝日新聞)。
東京新聞の【<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial)によると、《噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた。捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/407962?rct=editorial】
<社説>冤罪に賠償命令 「容疑の捏造」検証せよ
2025年5月29日 08時03分
噴霧乾燥機の輸出を巡る冤罪(えんざい)事件で起訴が取り消された「大川原化工機」側が起こした国家賠償請求訴訟。東京高裁は一審判決に続いて捜査の違法性を認め、国と東京都に賠償を命じた。捜査当局が無辜(むこ)の市民を犯罪者に仕立てようとしたのではないか。異様な手法の数々に強い怒りを禁じ得ない。
警視庁公安部は2020年、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を国の許可なく輸出した外為法違反容疑で同社の社長ら3人を逮捕。東京地検は3人を起訴したが、初公判直前に「犯罪に当たるか疑義がある」として起訴を取り消す異例の事態となった。
勾留は11カ月に及んだ。胃がんが判明した1人は勾留執行停止を受け入院し、被告人の立場のまま亡くなった。取り返しの付かない人権侵害だ。同社の経営に与えた悪影響も見過ごせない。
高裁判決は一審判決に続き、警視庁が必要な再現実験を行わなかったことや、容疑を否認したにもかかわらず「自白調書」を作成したことを違法と認定した。
高裁は新たに、噴霧乾燥機を輸出規制の対象とみなした判断自体も合理的でなかったと認めた。経済産業省の輸出規制省令の曖昧さに目をつけ、通常の輸出行為を不正輸出に仕立てた「容疑の捏造(ねつぞう)」と言える。単なる「捜査ミス」では済まされない。
法廷では捜査員が「立件する理由はなかった」と証言し、経産省が立件に懐疑的だったことを示す捜査メモも証拠提出された。捜査の強引さが十分うかがえる。
同社の噴霧乾燥機は食品などの加工用。兵器製造に転用された事実も判明していない。事件化しようとした背景に、捜査陣の功名心や保身、経済安全保障推進法を目指した当時の安倍晋三政権への忖度(そんたく)があったのではないか。
捜査の暴走に歯止めをかけられなかったのは警察や検察組織の問題でもある。経産省も最終的に捜査方針を了承しており、責任を深く認識すべきだ。3人やその家族、会社側への真摯(しんし)な謝罪に加えて、再発防止のため、一連の経緯を検証して公表するよう求める。
自白しないと身柄が長期間拘束される「人質司法」の不当性もあらためて露呈した。人権問題であるばかりでなく、うその自白を誘発し、逆に真相解明が遠のきかねない。刑事司法制度の見直しにも取り組まねばならない。
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『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
『●完全なるでっち上げな大川原化工機冤罪事件で東京高裁も国と東京都に賠償を
命じた…この源流はまたしてもアベ様、《公安部長が経産省に圧力をかけた》』
[↑ 大川原化工機の訴訟 検察・警察の捜査「違法」/東京地裁 都と国に賠償命令 (朝日新聞、2023年12月28日(木))] (2025年05月29日[木])
まず、触れておくべき大事なこと。完全なるでっち上げによる大川原化工機冤罪事件…この源流はまたしてもアベ様の「経済安保」だった点。数多のアベ様案件の一つ。
大事なポイントはアベ様政権と《“野党やマスコミの監視、謀略情報の仕掛け人”として暗躍してきた》《「官邸のアイヒマン」の異名もあった》北村滋氏…《3人が逮捕された当時、アメリカにこびへつらう安倍政権が中国を念頭に置いた「経済安保」の旗を振り、警察官僚・北村滋がトップの国家安全保障局にその司令塔である「経済班」が新設された。そのもとで警察や検察、裁判所が安倍政権を忖度して捏造をおこない、みずからの出世のために一般市民の生活を踏みにじってはばからなかった。他方で東京地検特捜部は、政治資金規正法違反が明白な安倍派幹部の立件を見送っている》(長周新聞)。《◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転 …法廷で問われた警察官は…公安部長が経産省に圧力をかけたと推測》(東京新聞)。
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警察、
検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
完全なるでっち上げ、大川原化工機冤罪事件…死者は蘇らない。国や「ト」は東京地裁の判決を受入れ、控訴すべきではなかった。まさか、今回の東京高裁判決も不服として、上告したりしないでしょうね? でっち上げで死者を出し、無辜の会社にトンデモナイ損害を与えて、この賠償額ではとても治まらない大損害。単なる冤罪事件ではない。完全に事件がでっち上げられたもの。
岩崎加奈記者による、東京新聞の記事【無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る「人質司法」のひどさ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)》。
当然の判決だ。
同紙の記事【逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770)によると、《軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、約400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した》。
さらに、小野沢健太・西川正志両記者による、同紙の記事【市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872)によると、《東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず、逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋」な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)》。
『●《警察と検察が事件を捏造して、無辜の人たちを犯罪者に仕立て上げる。
…大川原化工機の例は、この国がすでに“新しい戦前化”している…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠…《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」と答えた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国賠…《13年前の「正義の検事」が“冤罪”
事件で謝罪拒む》、実は郵便不正事件当時も《問題検事》だった模様』
『●大川原化工機でっち上げ事件国賠訴訟…当然の勝訴判決ではあるが、《勾留
後に亡くなった1人》の命は戻らないし、あまりに《大きな不利益》…』
『●大川原化工機捏造事件国賠、謝罪や責任を問うこともなく《国と東京都
が控訴》…大川原正明社長「あきれた」「やっぱりか」「まだやるのか」』
『●大川原化工機でっち上げ事件:青木理さん《見込み捜査と強い政治性を特徴
とする警備公安警察のゆがみが如実にあらわれた例として、大きな批判…》』
『●大川原化工機捏造事件国賠、国と都が控訴…《今回の事件は、日本の警
察、検察、裁判所がいかなるものかを浮き彫りにしている》(長周新聞)』
『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》』
《◆デスクメモ …恣意的な捜査がえん罪を引き起こした最近の
大川原化工機事件を頭に浮かべつつ、そう強く思う》。
『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機冤
罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…』
『●ニッポンの《刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》
…《法曹三者が「冤罪を学び、冤罪から学ぶ」こと》が重要だが…』
《◆無罪主張するほど保釈されない「人質司法」問題》
『●人質司法…《保釈請求…東京地裁も却下。否認を貫く相嶋さんに妻が「うそを
ついて自白して、拘置所から出よう」と頼んだが、首を縦に振らなかった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件《勾留後に亡くなった1人》…《無罪主張
するほど保釈されない「人質司法」》の問題点が最悪の形で顕在化』
(福島みずほさん)《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に
進行性癌と診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下
されて2月に亡くなった。この却下判断は妥当であるか。
誰が考えても不相当だ。…保釈請求却下にかかわった
裁判官は23人ともいう。なぜ進行性癌と診断されて
8回の保釈却下なのか。》
『●《恣意的な捜査がえん罪を引き起こした》大川原化工機でっち上げ事件…
《取調官は「知ったこっちゃないですよ。組織の方針に従うだけですよ」》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の国家賠償訴訟・東京高裁控訴審…《原告側
は事件そのものを「捏造」》《社長らは「真相を明らかにする」》と』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《完全なる虚偽報告…都側は「捜査員が
同僚に雑談として見せるだけのつもりで書いた」と反論》(東京新聞)』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《「うそをつかれたり、脅されたり。悪意に
満ちてましたよ」…島田順司さん…警視庁公安部の取り調べに対する憤り…》』
『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
…マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?』
「最近でも、公安警察は大川原化工機でっち上げ事件を起こした
ではないか、検察はその片棒を担いだではないか ―――
(元木昌彦さん)《女性検事は淡々と、「起訴当時の判断を
間違っているとは思っていない。謝罪する気持ちなどない」
と答えた》 ――――。この「女性検事」は塚部貴子検事で、
村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(郵便不正事件)の際には、
《この主任検事の証拠改ざんを「告発」した》真っ当な検事だった
のです…でも、いまや、大川原化工機でっち上げ事件では
コノ有様。現畝本直美検事総長を彷彿とさせる」
『●大川原化工機事件、《相嶋静夫さんは9月に不調を訴え10月に進行性癌と
診断されたにもかかわらず、8回も保釈請求が却下されて2月に亡くなった》』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件の《捜査の問題点を検証するアンケートを
捜査員に実施していた》にもかかわらず、《回答は廃棄》されて隠蔽された…』
『●大川原化工機でっち上げ事件、アンケート回答を隠蔽廃棄…《強い要望…事実
関係の確認が進んでいたこと》が廃棄せねばならない理由となるだろうか?』
『●大川原化工機でっち上げ事件…《警視庁人事1課が2023年、匿名で公益
通報をした警視庁の警察官に対し、身分を明かすよう執拗に迫っていた》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、例のアンケートの廃棄問題…折角の「未来志向
型の検証」アンケートへの《回答は廃棄》、その理由は隠蔽以外見当たらない』
『●NHK《警視庁公安部内の会議内容が録音された音声記録…独自の法令解釈で事件化
を押し進める幹部らと、そこに戸惑い抗う部下たちの生々しい肉声が記録》』
『●大川原化工機でっち上げ事件、東京地検は《警視庁公安部捜査員ら3人を
不起訴》…弁護士「犯罪の成否について裁判所の判断を仰ぐ機会が奪われる…」』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/407392】
無実の罪で勾留、がんで死亡…「司法は過ちを認めて」 大川原化工機・元顧問の妻が憤る「人質司法」のひどさ
2025年5月27日 06時00分
軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)の社長らが国と東京都に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁で言い渡される。同社顧問を務め、勾留中に判明した胃がんで死亡した相嶋静夫さん=当時(72)=の妻(76)=静岡県富士宮市=は本紙の取材に、司法によって人生を狂わされたことへの無念の思いを語った。(岩崎加奈)
大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部は2020年3月、軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとする外為法違反容疑で大川原正明社長ら3人を逮捕。東京地検は起訴したが、2021年7月に取り消した。約11カ月間、身柄拘束された社長らは逮捕・起訴は違法だとして損害賠償請求訴訟を起こし、証人尋問で公安部捜査員は事件を「捏造(ねつぞう)」と証言。東京地裁は2023年12月、捜査の違法性を認め約1億6000万円の賠償を命じた。双方が控訴。高裁での審理で、別の捜査員は事件について「決定権を持つ人の欲だと思う。問題があった」と述べた。
◆突如、断ち切られた理想の老後
相嶋さん夫妻は2018年春、富士山が一望できる中古の一軒家を購入した。富士宮には、大川原化工機の研究所がある。顧問として後輩たちの技術指導をしながら、竹細工作りを新たな趣味にしたい。孫たちも呼んで笑って過ごしたい―。夫妻の理想の老後は突如、断ち切られた。
(富士山が見える自宅で、静夫さんの遺影を手に
無念の思いを話す妻=静岡県富士宮市で)
2020年3月11日午前8時ごろ、5人の捜査員が自宅に上がり込んできた。午前11時ごろ、失望した表情の静夫さんは「東京に行く」とだけ妻に伝え、捜査員らと自宅を出た。翌日昼ごろ、静夫さんが逮捕されたと知った。約1年間、富士宮と東京を往復して事情聴取に真摯(しんし)に向き合った挙げ句の逮捕に、あぜんとした。
◆治療を受けられるよう「うその自白をして」と求めた
9月23日、東京拘置所で静夫さんは動けなくなるほどの貧血に襲われた。精密検査や治療を受けたいと保釈請求をしたが、認められなかった。「なんでこんな目に遭うんだ」。気丈で弱音を吐いたことがなかった静夫さんが接見の際、悔し涙を見せた。
10月16日、ようやく認められたのは、1日8時間だけ外出が許される勾留執行停止。大学病院での診察で進行性のがんの疑いが分かったが、勾留中を理由に病院側に治療を断られた。妻は、保釈を得るためにうその自白を静夫さんに求めたが、静夫さんは首を縦に振らなかった。「犯人扱いされてもいいから、夫には生きていてほしかった」と当時の思いを語る。
(東京拘置所(資料写真))
10月27日、2度目の勾留執行停止の際にようやく治療に応じる病院が見つかった。11月5日に入院したが、既にがんは肝臓に転移していた。2021年2月7日、静夫さんは被告の立場のまま帰らぬ人となった。妻は悔しさとむなしさで涙も出なかった。
◆私のような人を二度と生み出さないで
何度も静夫さんの後を追うことが頭をよぎったが、親戚たちにこれ以上、迷惑はかけられないと思いとどまった。社交的な性格だったのに、人と会話する気力を失った。体重は15キロも減った。庭には家のシンボルとして、静夫さんと最後に日帰り旅行したときに購入した河津桜を植えたが、花をつけるたびに胸が締め付けられる。
拘置所の脆弱(ぜいじゃく)な医療、罪を認めなければ長期に身柄拘束される「人質司法」に怒りを覚え、今すぐ変えてほしいと願う。損害賠償請求訴訟で争うしかないが、求めているのはお金ではない。「私のような悔しさとむなしさの中で生きる人を二度と生み出さないためにも、司法は自分たちの過ちを潔く認めて謝罪してほしい」
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/407770】
逮捕・起訴は「違法」…損害賠償額はアップ 大川原化工機冤罪事件で東京高裁「合理性を肯定できない」
2025年5月28日 19時57分
軍事転用可能な機械を不正輸出したとして社長ら3人が逮捕・起訴され、後に起訴が取り消された機械製造会社「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、大川原正明社長(76)らが東京都と国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日あり、東京高裁(太田晃詳裁判長)は一審東京地裁に続いて逮捕・起訴は違法と認め、約400万円増額して都と国に計約1億6600万円の賠償を命じた。警視庁公安部が輸出規制に該当すると解釈して逮捕に踏み切ったことに「合理性を肯定することはできない」と指摘した。
◆異例の裁判 現職警察官が捜査批判
(大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
東京高裁前で「全面勝訴」と書かれた紙を手にする
大川原正明社長(中央)=中村千春撮影)
訴訟は、証人出廷した現職の警察官が「日本の安全を考えたものではなく、決定権を持つ人の欲だと思う」などと捜査を批判する異例の展開となった。大川原化工機の機械を輸出規制の対象とした、警視庁と東京地検の判断が合理的だったかどうかが争点だった。
外為法は生物兵器への転用を防ぐため、使用者が細菌感染しないよう内部を殺菌できる機械の輸出を規制。霧状の液体を高温のヒーターで乾かし、粉ミルクなどの生産に使われる同社の「噴霧乾燥機」を巡り、起訴後の同社側の実験で、温度が上がりきらず菌が残る箇所があることが判明し、地検は起訴を取り消した。
控訴審で原告側は、輸出規制の解釈を巡る警視庁公安部と経済産業省の打ち合わせメモなどを新証拠として提出。公安部の解釈に対して経産省が否定的な見解を示しており、噴霧乾燥機を捜査対象にしたこと自体が「事件の捏造(ねつぞう)」だったと主張した。
◆東京高裁の判断は
太田裁判長は判決理由で、公安部の解釈は国際合意にそぐわず、経産省も否定的だったと認定。解釈したこと自体は「不合理とまでは言えない」としつつ「解釈を前提として逮捕したことの合理性は肯定できない」と指摘した。
その上で、解釈を再考することなく、大川原化工機側から温度が上がらないとの指摘があったのに、再実験もせずに逮捕・起訴したことは「合理的根拠を欠き違法」と断じた。
取り調べについては一審判決に続き、原告1人に対し、故意に誤解させて供述調書にサインさせるなどの違法があったと認めた。
◆捜査・起訴の違法を指摘された警視庁と検察
判決を受け、警視庁は「判決内容を精査し対応を検討する」とコメント。東京地検の新河隆志次席検事は「国側の主張が認められなかった。上級庁と協議し適切に対応する」との談話を出した。
大川原化工機を巡る事件 警視庁公安部が2020年3月、国の許可を得ずに噴霧乾燥機を中国に輸出したとして、外為法違反容疑で大川原化工機の社長ら3人を逮捕し、東京地検が起訴。地検は2021年7月、犯罪に当たるか疑義が生じたとして起訴を取り消した。経済産業省の省令は輸出規制の対象を「定置した状態で内部の滅菌または殺菌をすることができる」と規定。公安部は、ヒーターの熱で細菌を1種類でも死滅させることができれば輸出規制に該当すると独自に解釈して捜査した。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/407872】
市民の人生を破壊した「無理筋捜査」はどう強行されたのか 大川原化工機冤罪 控訴審で明らかになった経緯
2025年5月29日 06時00分
東京高裁が28日の判決で、大川原化工機事件の捜査の違法性を断じた。控訴審で証拠提出された経済産業省と警視庁公安部との打ち合わせメモからは、経産省側の懸念に耳を貸さず、逮捕へと突き進む公安部の強引な捜査の実態が浮かぶ。立ち止まる機会があったのに「無理筋」な捜査を続けた結果、冤罪(えんざい)事件が生まれた。(小野沢健太、西川正志)
(大川原化工機への捜査を巡る訴訟の控訴審判決を受け、
記者の質問に答える大川原正明社長(左から3人目)ら
=東京・霞が関の東京高裁前で)
◆経済産業省側は当初、警視庁の考えを否定していた
「警部、警部補レベルではどうにもならない。警察の上層部から経産省にお願いをしたと認識しています」
2024年10月、東京高裁の法廷で、輸出規制を所管する経産省との打ち合わせを担当した元公安部捜査員の現職警察官が、淡々と証言した。大川原化工機の機械は規制の対象と言えるのか。捜査はスタートから難航していた。
メモによると、公安部と経産省は2017年10月〜18年2月、計13回の打ち合わせを重ねた。経産省の担当者は当初から、規制の定義があいまいなことに懸念を示し「警察の実験方法は一般的ではない」などと否定的な見解だった。公安部の説明に「警察に都合の良い事実のみを経産省に伝えているのではないか」と激高する場面もあった。
2018年1月には「これ以上、係員レベルで話をしても平行線」。同2月2日には「警察が滅菌、殺菌できるということを満たしていない」と、規制対象に該当しない趣旨の発言もあった。
◆何かが起きた? 経産省が捜査容認に一転
その6日後の打ち合わせになると、経産省は一転して家宅捜索することを「問題ない」と容認。一方で、捜索で得た情報に基づく別件での事件化を望むなど、後ろ向きな姿勢は崩さなかった。
この間に何があったのか。法廷で問われた警察官は、当時の上司が「もうどうにもならないから空中戦をやってもらうしかない」と話していたことを明かし、公安部長が経産省に圧力をかけたと推測した。
経産省の容認から約2年後、公安部は大川原化工機の社長ら3人を逮捕。この警察官は法廷で「(捜査の)決定権を持つ人の欲なんでしょう」と捜査方針への不信感をあらわに………………。
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[※《自助》大好きオジサン・最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑] (2025年03月30日[日])
ブログ主はやりません、いままでも、これからも。《寄付額の半分は経費で消えている》ふるさと納税というスガッチ肝いりの愚かな制度…。私の税金をソンナコトには使ってほしくない。運営業者に税金を払っているようなものだ。《…制度上の矛盾。区民がふるさと納税をすればするほど、住民税は他自治体に流出し、結果的に区の税収は減る。地方自治法に定める「負担を分任する義務を負う」ことがなされていない矛盾…。…つまり、こういった行政サービスの機会を知らず知らずのうちに返礼品にかえて手放している》。
『●東電は《企業版ふるさと納税制度を利用し、
子育て支援事業などにおよそ4億円を寄付》って、酷い冗談!?』
『●あらゆる腐敗を《継承》する元・最低の官房長官スガ様…特に《メディア
コントロール》は陰湿化し、悪質化し、強権の度合いが加速する』
《◆逆らえば「左遷」 第2次安倍政権で官房長官となった菅氏は、
内閣人事局を最大限に利用し、官僚の人事を徹底的にコントロール
してきた。一例を挙げると、菅氏が力を入れてきた「ふるさと納税」だ。
総務省の平嶋彰英自治税務局長は、自治体に寄付する上限額の倍増を
指示した菅氏に競争が過熱すると懸念を伝え、総務省の通知と法律で
一定の歯止めをかけるよう提案すると、8カ月後に自治大学校長に
「左遷」された。平嶋氏は、「自分だけでなく、菅氏の意向に逆らう
官僚はあらゆるレベルで飛ばされた。ふるさと納税が引き起こす
問題点を指摘しても、考慮して対処するどころか『逃げ切りは許さんぞ』
との言葉が返ってきた。官僚の忠告や提案に耳を傾けられない
ということは、国民にとってもマイナスだ」と指摘する》
『●取巻きに堕さず《官邸と距離を置》くような官僚を左遷するアベ様や
スガ様…《人事でも異常なことが続いています》(前川喜平さん)』
《前川:ふるさと納税制度の問題点を菅さんに進言した元総務官僚の
平嶋彰英さんは、省外に異動になりました。平嶋さんは事務次官候補
だった人。問題点を説明するだけで左遷されたわけですから、この人事は
霞が関全体に衝撃を与えました。官僚人事への介入は、菅政権でさらに
強まるでしょう。安倍さんの政策は思いつきが多くて、うまく
いかなかったことが山ほどある。最近ではアベノマスクです。こういった
政策を主導したのは、安倍さんの側近で「官邸官僚」と呼ばれた
経済産業省出身の今井尚哉首相補佐官、佐伯耕三首相秘書官、
長谷川栄一内閣広報官でした。3人は菅内閣発足でそろって退任。これで
経産省の影響力が弱まり、財務省や総務省が菅内閣で強くなります》
『●前川喜平さん《ふるさと納税制度の問題点…を説明するだけで
左遷されたわけですから、この人事は霞が関全体に衝撃を与えました》』
《青木理氏との対談に登場した元総務官僚・平嶋彰英氏の証言だ。
平嶋氏は2014年7月に総務省の自治税務局長に就任したが、
菅首相が総務相時代に肝いりではじめた「ふるさと納税」制度の
拡充に反対。すると、官房長官だった菅氏は2015年の人事で
事務次官候補とも呼ばれた平嶋氏を、極めて異例の自治大学校長に
“左遷”させた。つまり、平嶋氏は菅氏に楯突いたことで排除された
官僚のひとりだ》
《それは「ふるさと納税」制度が高所得者層のほうが得をする
という「極めて不平等で、不健全」な問題を孕んでいたからだ。
それを拡充するなんてありえないというのは、平嶋氏個人の考え
ではなく、さんざん議論を繰り返してきた自治税務局の総意でも
あった。「せめて返礼品問題だけでもなんとかしなくちゃいけない」
と考えた平嶋氏は、旗振り役であり当時官房長官だった菅氏を
説得しようとさまざまな案を持って何度も説明をおこなった。
だが、菅氏はすべてを撥ねつけ、こんなひと言でシャットアウトした。
「純粋な気持ちでふるさと納税している人を俺は何人も知っている」
税の公平性が保たれない問題点を無視し、客観性もへったくれもない
独断で異論を退ける──。実際にこのときの平嶋氏らの危惧は的中
して返礼品競争は加熱し、結果的に自治体との訴訟にまで発展、国が
逆転敗訴するという事態にまで陥っているが、官僚から寄せられた
予見に菅氏が耳を傾けていれば、こんなことにはなっていなかったのだ》
《●「ふるさと納税」制度をめぐる提案をすべてはねつけた菅首相の
恐るべき主張》
『●子ども庁? (政界地獄耳)「接待防止庁」、(前川喜平さん)
「政治家監督庁」を創れ ――― デジタル庁ねぇ、ホントに必要なの?』
【金子勝の「天下の逆襲」/縁故資本主義によるボロボロ政策しか
ない菅政権は死に体だ】《菅肝いりのふるさと納税と同じ発想で、
公共性を解体して得をすればみなハッピーだと思ったら大間違いだ》
『●賭場開帳のための〝お維祭り〟という大阪「万博に能登の子どもたちを
招待」という〝学徒動員〟にふるさと納税? 支離滅裂な大阪「ト」知事…』
木原育子・山田雄之両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/ふるさと納税ってほんとに「お得」なの? ヒートアップする返礼品競争…その影で指摘される「抜け穴」とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/391358?rct=tokuhou)によると、《「ふるさと納税」の返礼品競争に、都市部の自治体の参戦が止まらない。「官製ネットショッピング」と批判され続けながらも、2023年度の寄付額は初めて1兆円を超えた。その半分は経費に消え、公共サービスには使われていない。その「返礼品」は本当にお得なのか。なし崩しに拡大する返礼品競争に、加わらない姿勢を貫く東京都練馬区の前川燿男(あきお)区長(79)に聞いた。(木原育子、山田雄之)》、《◆「憲法違反だと思っている」》、《◆「地方自治はすでに破綻している」》、《◆富裕層向けの「高額返礼品」をそろえる自治体が続出》、《◆寄付額の半分は経費で消えている》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/391358?rct=tokuhou】
こちら特報部
ふるさと納税ってほんとに「お得」なの? ヒートアップする返礼品競争…その影で指摘される「抜け穴」とは
2025年3月13日 06時00分
「ふるさと納税」の返礼品競争に、都市部の自治体の参戦が止まらない。「官製ネットショッピング」と批判され続けながらも、2023年度の寄付額は初めて1兆円を超えた。その半分は経費に消え、公共サービスには使われていない。その「返礼品」は本当にお得なのか。なし崩しに拡大する返礼品競争に、加わらない姿勢を貫く東京都練馬区の前川燿男(あきお)区長(79)に聞いた。(木原育子、山田雄之)
◆「憲法違反だと思っている」
「地方自治の本旨なんてあったもんじゃない。返礼品というが、ただの商売じゃないか」。12日、練馬区長室。普段は温和な前川区長が気炎を上げた。「住民同士がお互いに助け合って住民サービスをするのが憲法に定める地方自治なのに、返礼品競争はそれをゆがませる仕組みだ」と言い切り、「個人的には憲法違反だと思っている」と憤った。
前川区長が指摘するのは、制度上の矛盾。区民がふるさと納税をすればするほど、住民税は他自治体に流出し、結果的に区の税収は減る。地方自治法に定める「負担を分任する義務を負う」ことがなされていない矛盾を説く。
(厳しい表情を見せる練馬区の前川燿男区長=
東京・練馬区役所で(市川和宏撮影))
財政課によると、2025年度当初予算案で練馬区は58億円の税収流出を見込む。2024年度は51億円で、年5%の流出増になっている。
50億円とはどんな事業に匹敵するのか。2023年度の決算額ベースで、学校1校の改築費が約50億円、道路や公園の維持管理費に年間約53億円、ごみの収集や運搬処理の半年分が約58億円。つまり、こういった行政サービスの機会を知らず知らずのうちに返礼品にかえて手放している。
◆「地方自治はすでに破綻している」
減収になっても、多くの自治体では「地方交付税」として減収額の75%が国から補塡(ほてん)されるが、練馬区をはじめとした23区は不交付団体。前川区長は「特別区を狙い撃ちした制度でもある。東京は、人もお金も集まるという地方の反東京の感情がうまく利用された」と指摘。もともと地方交付税の財源は東京都からの収入が46.9%を占める。「都民は地域間の税収格差の解消にすでに貢献している。そういった事実は全く無視している」と前川区長のボルテージは上がる。
(練馬区役所(資料写真))
だが背に腹は代えられず、都内でも千代田区や江東区が昨年10月に返礼品競争に参入し、2025年度からは福生市や港区も始めることを決めた。
東京23区で返礼品に参加しない自治体は練馬区と江戸川区のみとなっている。江戸川区の森本磨岐子総務課長は「他区の現状はよく存じているが、応援したい自治体を選んで寄付するという市民の気持ちを最も大事にしたい。その思いを物で返すというのは…」と言葉少なだ。
こういった現状を前川区長も残念がる。「特に、人口も財政も最も大きなあの区(世田谷区)で返礼品を始めたことは正直驚いた。先頭に立ってほしかった」と言い、「もちろん税収減は看過できないが、一方で明日、区政が崩壊するほどの現状でもなく、23区なら耐えられる。参画せず、反対していくべきだった」
(返礼品競争に加わらない練馬区の前川燿男区長
=東京・練馬区役所で)
今後について前川区長は「返礼品を伴うふるさと納税は廃止し、本来の王道である寄付制度に戻るべきだ」と提案し、「地方自治はすでに破綻している。国も一体となって、首都東京から地方の財政にもっと協力できるような、もう少し調和した新たな制度を作るきっかけにしていくべきではないか」と投げかける。
◆富裕層向けの「高額返礼品」をそろえる自治体が続出
ふるさと納税の寄付額は拡大する一方だ。
総務省によると、2023年度の寄付総額は過去最高の1兆1175億円に上り、制度が始まった2008年度の81億円から130倍以上に規模が拡大した。寄付した納税者も1000万人を超え、住民税を納める人の6人に1人が利用したことになる。
寄付額から2000円を差し引いた金額が住民税などから控除されるため、都市部からの流出額も増え続けている。2024年度の東京都内からの流出額は計1899億円に上った。市町村別では横浜市が304億6700万円で全国トップの流出額となる。
(総務省(資料写真))
背景にあるのは返礼品競争の過熱ぶりだ。寄付額の上限も大きい富裕層向けに、高額の返礼品をそろえる自治体も続出。最近では兵庫県三田市が777万円寄付した人に送る純金トランプが話題を集めた。東京23区でも中央区が、3700万円の寄付をした高額納税者への返礼品に、岸信介ら歴代首相が注文した老舗テーラーのフルオーダースーツ仕立券(1着1100万円)を加えている。
◆寄付額の半分は経費で消えている
自制してきた都市部の自治体が相次いで返礼品競争に参戦している現状を、桃山学院大の吉弘憲介教授(地域政策)は「競争に参加しないと決めた瞬間から、………………。
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[『俺たちはどう生きるか』(大竹まこと著) 《みんなが協力し、かばいあい、ヨタヨタと時間が過ぎた》(https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/special/otake/)↑] (2025年04月29日[火])
そう、どっちもやればいい。軍事費倍増など止めればいいし、消費税はどうせ社会保障費には使われていないのだから、以前の税制に戻せばいい。財源は生み出せる。
長周新聞のコラム【給付も減税も/コラム 狙撃兵】(https://www.chosyu-journal.jp/column/34720)。《この5万円給付を巡って、一方では「給付ではなく減税をすべき」という議論があり、「給付か? 減税か?」の二者択一を政治家どもが真顔で討論しているではないか。もともと対立する話でもないのに、給付と減税のいずれかしか選択できないような議論をくり広げているのだ。どちらかに限定する必要などないし、給付と減税を両方とも実施すればいいだけである。「消費税なんてとっとと廃止してしまえ!」という主張は、この物価高のなかで突飛なものではなくなっている。ただでさえ商品が高騰しているのに、そこに1割も上乗せして税金でもっていかれると誰しも頭にくるものだ。…それにしても、首相になる前は裏金問題や統一教会問題等々でも身内に対して辛口のコメントを発していた石破茂も、首相になるとたちまち口を閉ざして、石橋を叩いて渡るように政権維持に汲々としているではないか。「結局、首相になりたかっただけじゃん」と床屋で店主が呆れていたが、誰が首相になっても旧態依然として、何も変わらないのが日本の政治風景である。石破茂は自民党の1年生議員たちに10万円の商品券を配っていた。この際、国民にも同額を配るというか、返すべきである。そしたら、ちょっとは投票先について検討の余地を残す有権者もいるのかもしれない》。
『●元経産省出身の慶大教授・岸博幸によると「どうやら経産省では
文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい』
『●忖度・改竄・隠蔽から得られた教訓…経産省の
《政治家発言の記録は残すな》という、その発想の大胆な転換』
『●数多のアベ様案件 ――― 「一部の人だけに富が集まる、あるいは
無法者が得をする状態をつくってはなりません」等々、どの口が言う?』
「どうでもいいことなのですが … いやぁ~、スッゴク目出度い。
カースーオジサンの政権にピッタリだなぁ ――― 「元経産省出身の
慶大教授・岸博幸によると「どうやら経産省では文書書き換え・
改ざんは日常茶飯事」らしい」。アサヒコムの記事【内閣官房参与に
岸博幸・慶大大学院教授 経済など担当】」
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ』
《室井 前川さんは会った人から嫌われないでしょうね。
あったかい感じがするもん。嫌いだって言ってる人って、高橋洋一さん、
八幡和郎さん、岸博幸さんとか、安倍応援団か国家戦略特区の利権に
関係している人たちばかりですもんね。》
『●青木理さん✕安田浩一さん対談 ―――《「この国」には、いったいいつから、
どういう理由で「憎悪と嘲笑」に満ち溢れてしまったのか》?』
(リテラ)【高橋洋一はこの状況でも「さざ波」発言を正当化!「予測は
ほぼ当たってる」「さざ波よりちっちゃい」とフェイク連発】
「《悪魔のような対談》のお相手、《過去には…書類送検された
経歴もある》…アノ元内閣官房参与も相変わらずの醜悪さ。
その後釜・岸博幸氏もねぇ…。竹中平蔵氏・高橋洋一氏・岸博幸氏、
一体どんな系譜?」
『●食料と農業を守らないニッポン『乳牛をしぼればしぼるほど赤字になる。
まったく希望が持てない』…《兵糧攻め》に対して、兵器でも喰うのかね?』
(文化放送)【大竹まこと「日本の食料自給率は38%しかない」
防衛費が増えても”兵糧攻め”されれば……】
さらに、大竹さんに同意。で、あの岸博幸氏ねぇ? 元経産省出身の慶大教授で、「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい、あの岸博幸氏かぁ。竹中平蔵氏・高橋洋一氏の系譜ね。《安倍応援団か国家戦略特区の利権に関係している人たちばかり》のあの岸博幸氏ね。
日刊スポーツの記事【大竹まこと「選挙に有利か、知ったこっちゃないよ」減税or給付ばらまき論争「どっちもやれよ」】(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202504280000165.html)によると、《タレント大竹まこと(75)…夏の参院選を前に、物価高対策に消費減税か、現金給付かなど、ばらまきともとれる政策論争が加熱している状況について「どっちもやれよ」「今困ってんだから」「ばらまきで選挙に有利とか、そんなの知ったこっちゃないよ。ばらまいてくれよ」と、訴えた。番組では、4月19、20日に実施したANNの世論調査結果で、一時的な消費税の減税に賛成60%、反対30%、分からない答えない11%、現金給付は必要30%、必要ない59%、分からない答えない11%との調査結果を紹介。今、どんな対策が求められているのかについて、慶大大学院教授の岸博幸氏が「給付金も一時的な減税もどっちもばらまきなんですよ」とした上で「どのばらまきが一番合理性があるか、って観点で考える必要あると思いますね」と発言した。これに対し、大竹がせきを切ったように「さっきから言ってる現金給付がばらまきだとね、消費税下げるのもばらまきの一種だって意見あるけどどっちもやれよと」とややキレ気味に発言。これに岸氏がかぶせ気味に「だから法律改正に時間かかるから、それまでの間物価上昇してるから、今多少給付金やってもいいわけですけど」と口を挟むと、大竹は岸氏に「ちょっと待って」と右手を上げて制しつつ「政府の思惑はそうだろうけど、今本当に困ってんだから。ばらまきで選挙に有利かどうかとそんなの知ったこっちゃないよ。ばらまいてくれよと。俺はそう思う」と訴えた》。
[↑ 【「無実」貫き 道再び/供述の誤り気づいていた・証人に祝儀】、【38年前の中3殺害 再審決定/「知人証言 誘導の疑い」】(朝日新聞、2024年10月24日[木])] (2025年03月09日[日])
発生から38年も経って漸く再審。即日結審。(東京新聞)《「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」。こう話した前川彰司さん(59)は3秒間、手を震わせ険しい表情で検察官と目を合わせた―。再審初公判の意見陳述で、「抗議の沈黙」の時間が法廷に流れた。…閉廷後、前川さんは「抗議の思いだった」と説明した》。
《今回の再審開始決定につながった弁護側の新証拠は、検察が開示した捜査報告メモなど287点の中に含まれていた。これにより、関係者の1人が前川さんに不利な法廷証言をした後、警察官から結婚祝い名目の金銭を受け取っていたことや、検察が証拠の不正を知りながら、それを隠して公判を続けていたことなどが判明。決定は「不誠実で罪深い不正の所為」と捜査機関を厳しく批判した》(東京新聞)…「福井事件」(福井女子中学生殺し、福井女子中学生殺人、福井女子中学生殺害事件)は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さんの第2次再審請求で、名古屋高裁 (山田耕司裁判長) が再審決定。7年間も冤罪で服役し、終始一貫して無実の訴え。事件発生から38年も経って漸く再審を決定し、3月6日に裁判が。
東京新聞の4つの記事。
【前川さん再審初公判 福井中3殺害、即日結審へ】(2025年3月6日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/389869)によると、《1986年の福井中3殺害事件で、懲役7年が確定して服役した前川彰司さん(59)の裁判をやり直す再審初公判が6日、名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)で開かれる。検察と弁護側が弁論し、無実を訴えている前川さんが意見陳述。即日結審し、判決は7月ごろ言い渡される見込み。検察は有罪主張を維持する一方、新たな証拠を出さないとし、無罪の公算が大きくなっている。指紋など犯人を示す直接的な証拠はなく「事件直後に血の付いた前川さんを見た」などとする知人供述の信用性が争点。再審開始を認めた昨年10月の高裁金沢支部決定は、知人について「自己の利益のためにうそを言った可能性がある」と信用性を否定。警察による供述誘導の疑いや検察が重要な誤りを把握しながら隠した点も指摘した。再審公判前の協議で、検察は知人供述に関する主張を一部撤回すると表明している。前川さんは90年に一審福井地裁で無罪判決を受けたが、二審の高裁金沢支部で逆転有罪となり確定。第2次再審請求で、高裁金沢支部は再審開始を認め、検察は異議を申し立てず、確定した》。
冤罪・福井事件…《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》(東京新聞社説)。
【福井中3殺害、前川さん無罪確実 再審が即日結審、7月18日判決】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/390000)によると、《1986年の福井中3殺害事件で、懲役7年が確定して服役した前川彰司さん(59)の裁判をやり直す再審初公判が6日、名古屋高裁金沢支部(増田啓祐裁判長)で開かれ、前川さんが「私は決して犯人ではありません」と意見陳述し、即日結審した。判決は7月18日。検察側は改めて前川さんの有罪を主張したが、新しい証拠を出さなかった。再審請求審までの証拠で結論が出ることになり、再審無罪が確実になった。指紋など犯人を示す直接的な証拠はなく、確定判決は「血の付いた前川さんを見た」などとする知人供述を有罪の根拠とした。再審請求段階に続き、この日の再審公判でもこれらの供述の信用性が争点となった。再審公判で、検察側は知人供述について「おおむね信用性が認められる」と訴えた。確定判決は、前川さんが1986年3月19日夜、福井市の市営団地で中学3年の女子生徒=当時(15)=といさかいになり、頭部を殴るなどして殺害したと認定した》。
【冤罪被害者ら、声を上げ背中押す 「人生をかけて共に闘ってきた」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/390033)によると、《前川彰司さん(59)の再審初公判の開廷前、名古屋高裁金沢支部前は熱気に包まれた。「人生をかけて共に闘ってきた。最後まで気を抜かずに頑張って」。他の事件の冤罪被害者らも足を運び、約30人が声を張り上げ、背中を押した。硬い表情を崩さない前川さんを支援者が囲んだ。大阪市東住吉区の女児死亡火災を巡り、再審無罪が確定した青木恵子さん(61)は「無罪を勝ち取ることが獄中の仲間の希望になる。検察は間違いを認め謝罪を」と訴えた。滋賀県の「日野町事件」で服役中に死亡した阪原弘元受刑者の長男弘次さん(63)は裁判のやり直しを求めており、「希望を与えてください」と握手を交わした》。
【前川さん、検察にらみ3秒間沈黙 福井中3殺害、抗議の意見陳述】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/390046)によると、《「そもそも起訴すべき案件ではなかった。検察は判断を最初から誤っていた」。こう話した前川彰司さん(59)は3秒間、手を震わせ険しい表情で検察官と目を合わせた―。再審初公判の意見陳述で、「抗議の沈黙」の時間が法廷に流れた。刈り込まれた短髪に黒のスーツ、白い小紋柄のネクタイで入廷。検察官が改めて有罪を主張しても、前川さんは終始無表情で手元の資料に視線を落とし、時折ペンでメモを取っていた。前川さんが意見陳述を始めると、検察官は硬い表情で初めてその様子を見つめた。検察の誤りを前川さんが訴えると、両者はにらみ合いに。閉廷後、前川さんは「抗議の思いだった」と説明した》。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/』
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪
を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
[※【ウィシュマさん死亡問題の入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】 (東京新聞 2021年08月17日[火]、https://www.tokyo-np.co.jp/article/125024)↑] (2025年01月25日[土])
中島京子さん…(日刊ゲンダイ)《なぜ日本は外国人に厳しいのか。「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞…》。中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は、いかに「帰ります」と言わせるかが仕事になってしまっているように思います》。裁判所もそれを易々と追認する暗黒。
《ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した…傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った》。
『●中島京子さん《要するに、収容そのものが被収容者に「もう耐えられ
ない。帰ります」と言わせるための手段になり、そこで働く職員は…》』
《ロシア軍の侵攻に逃げ惑うウクライナ市民の映像を見ない日はない。
欧州各国に続き、日本政府も「避難民」の受け入れに手を挙げたが、
果たしてその資格があるのか。「ウィシュマさん死亡事件」によって
知れ渡った出入国在留管理庁による外国人収容を巡る問題は、
依然として改善されていない。なぜ日本は外国人に厳しいのか。
「入管問題」をテーマに扱った小説「やさしい猫」で
吉川英治文学賞と芸術選奨(文科大臣賞)を受賞した作家に聞いた》
『●『やさしい猫』…(優香氏)《まずは、さまざまな事情を抱えている人が
いるということを知っていただけたら…。家族3人が支え合って逆境…》』
再々々度引用。Webちくまのコラム【斎藤美奈子 世の中ラボ/【第138回】ウィシュマさん事件の背後にある入管の闇】(https://www.webchikuma.jp/articles/-/2580)によると、《その果てに、起きるべくして起きたウィシュマさんの事件。拷問禁止委員会、自由権規約委員会、人種差別撤廃委員会といった国連機関から日本の入管収容制度は再三批判されてきた。しかし、日本政府は無視し続けている。終わったばかりの東京五輪のテーマは「多様性と調和」だった。が、その裏で日本政府が何をやっていたかを考えれば「ざけんじゃねーよ」というしかない》。
池尾伸一記者による、東京新聞の記事【小説と同じ結末にはならず…「やさしい猫」そっくり在留資格裁判は敗訴 作家・中島京子さん「何のための裁判か」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/374234)によると、《スリランカから日本に逃れてきているナヴィーンさん(43)と日本人の妻なおみさん(52)が、ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した。2人は控訴する方針だ。(池尾伸一)》、《◆中島京子さん「認められると思っていた」 ナヴィーンさん、なおみさん夫妻がナヴィーンさんの難民認定や在留資格を求めた裁判は、直木賞作家・中島京子さんのテレビドラマにもなった、小説「やさしい猫」の主人公2人に境遇が似ていることでも注目されている。小説では原告のスリランカ人男性が勝訴し、在留資格が認められる。だがナヴィーンさんの裁判の一審判決では、小説と異なり、原告の願いは届かなかった。傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った》。
Arc Timesの最終盤でこのニュースが取り上げられ、指宿昭一弁護士がコメント。
【【中居正広氏 「フジ声明」の不透明/立花問題という社会の試金石/女性起業家へのセクハラ/差別をどうなくすか】12/28(土) 18:40~ プレミア配信(尾形×望月×指宿弁護士)】
(https://www.youtube.com/watch?v=6I7_FF-o-yI)
ナヴィーンさんの「在留資格」を認めて、一体何の問題があるのだろうか? 入管の判断が酷いことは周知のとおりだが、「東京地裁」の裁判官も何とかならないかという指宿弁護士の指摘。子供をもうけたかどうか (この場合、なおみさんのお子さんであり、ナヴィーンさんとの「血縁」はない) で差別している恐れがある、という指摘も。控訴審での東京高裁の裁判官がマトモであることを切に願うということも。
『●《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度を
笑われて「シャラップ」と言い放つ始末》…その司法からの逃亡』
『●「殺す側の論理」、ついには人の「死」にまで「自己責任論」を持ち
出すようになったよ。あなたは「殺す側」に居るつもりらしいが…』
『●安田菜津紀さん《安倍政権とは何だったのか…「強きにすり寄り、弱き
をへし折る政権」…「引き継がれた『膿』を出し切るのはこれから」》』
『●亡くなられてこの世に居ないウィシュマさんも、斎藤健法相同様、《自分
がそういうことになれば、公開してほしくない》と思っただろうか?』
『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》』
『●映画『主戦場』〝主演〟で言いたいことを言いまくる「妖怪の孫」の
〝子供たち〟…「強きにすり寄り、弱きをへし折る政権」の継承が未だに…』
『●《…「常識」が削ぎ落とされた閉鎖空間に、司法の介在なく収容され、
何度訴えても適切な医療が受けられないこと自体が拷問ではないか》』
『●長周新聞《法改定によって、入管庁にさらなる権限を付与し、外国人に
対しよりいっそう強引に権力を振りかざす方向へと進もうとしている》』
『●入管法改悪…《非人道的》《生存権すら与えぬ》《難民見殺し》《人を殺
す法律》《国際社会に対し、反人道・反人権国家…と宣言するような…》』
『●入管法改悪、今後、早く廃止しないととんでもない事態に…《「人権
国家」返上の入管法改悪》《国際人権基準を逸脱》《「人を殺す法律」》』
『●青木理さん「#戦後最悪の国会」、年々酷くなるばかりの国会…#自民党
に投票するからこうなる #自公お維コミに投票するからこうなる』
『●ヒトデナシと呼ぶべき非道…《民事裁判の国の意見書では、苦しみを訴える
ウィシュマさんの声は「看守の注目を集めるため」のものとされた》』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/374234】
小説と同じ結末にはならず…「やさしい猫」そっくり在留資格裁判は敗訴 作家・中島京子さん「何のための裁判か」
2024年12月18日 06時00分
スリランカから日本に逃れてきているナヴィーンさん(43)と日本人の妻なおみさん(52)が、ナヴィーンさんの難民認定や在留特別許可を国に求めた訴訟で、東京地裁(品田幸男裁判長)は17日、いずれの請求も棄却するとの判決を言い渡した。2人は控訴する方針だ。(池尾伸一)
(一審判決を受けて記者会見するナヴィーンさん㊧と
なおみさん=12月17日、東京・霞が関の司法記者クラブで
(中村千春撮影))
母国で、ある政党の運動員をしていたナヴィーンさんは、ライバル政党の関係者から暴行を受けたり、殺害予告を受けたりして、身の危険を感じて日本へ。超過滞在などで在留資格を取り消された後の2016年になおみさんと結婚した。
判決は難民申請について「暴力を受けていたにしても、(スリランカ)政府が容認していたとは認められない」として、不認定とした入管の決定を追認。日本人との結婚を理由とした在留特別許可についても「婚姻関係は不法残留という違法状態の上に築かれたものだった」と退けた。
ナヴィーンさんは、学んでいた日本語学校の経営破綻で「留学」の在留資格が更新できなくなる一方で、難民申請も不認定とされ、2013年に強制退去命令を出されていた。
◆中島京子さん「認められると思っていた」
(原告敗訴に「ショック」だったと語る作家の中島京子さん
=12月17日、東京都千代田区で(池尾伸一撮影))
ナヴィーンさん、なおみさん夫妻がナヴィーンさんの難民認定や在留資格を求めた裁判は、直木賞作家・中島京子さんのテレビドラマにもなった、小説「やさしい猫」の主人公2人に境遇が似ていることでも注目されている。
小説では原告のスリランカ人男性が勝訴し、在留資格が認められる。だがナヴィーンさんの裁判の一審判決では、小説と異なり、原告の願いは届かなかった。
傍聴席で判決を見守っていた中島さんは「在留資格は認められると思っていたのでショックだ。長年、夫婦として一緒に暮らしてきた実態を見て判断してほしかった。入管の決めた通りに追認するなら、何のために裁判所があるのかと思ってしまう」と語った。
「やさしい猫」 2020年5月~2021年4月に新聞連載され、2021年8月に単行本刊行。2023年にNHKで連続ドラマとして放送され、今年2月には劇団民芸の舞台にもなった。作者の中島京子さんは「特定の家族をモデルにしたのでなく、弁護士ら現場を知る関係者に取材を重ね、入管行政に苦しむ多くの外国人の状況を参考に執筆した」と語っている。
◆「なおみさんを助けられないのがつらい」
判決後の記………
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[↑ 【「無実」貫き 道再び/供述の誤り気づいていた・証人に祝儀】、【38年前の中3殺害 再審決定/「知人証言 誘導の疑い」】(朝日新聞、2024年10月24日[木])] (2025年01月17日[金])
福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》(東京新聞社説)。袴田冤罪事件、福井事件、大川原化工機でっち上げ事件、飯塚事件等々…証拠や証言を捏造するわ、被告に有利な証拠は開示しないわ、税金と権力を使って集めた証拠のリストの開示さへも裁判官のやる気次第とはね…何処まで警察や検察の闇は深いのか。再審法の改正が必要であり、また、再審開始判決への検察の控訴や上告を禁止すべき。同時に、死刑存置で良いのか、再考すべき時期はとっくに過ぎている。
『●湖東記念病院人工呼吸器事件で冤罪服役…《刑事司法の
よどみや曇り》の解明を、《冤罪が生まれる構造に光》を!』
『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》』
『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む』
『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉』
『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》』
『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》』
『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」』
『●飯塚事件《久間三千年…元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日
が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した。執行済みの死刑囚は…》』
再掲する。東京新聞の【<社説>福井の中3殺害 検察異議断念は当然だ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363448?rct=editorial)。《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪(えんざい)を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ。1986年、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定、服役した前川彰司さん(59)に対する名古屋高裁金沢支部の「再審開始」決定について、同高検は異議の申し立てを断念した。決定は確定し、事件から38年を経て、ようやく裁判がやり直される。前川さんは無罪判決を受ける公算が大きい。前川さんは、逮捕時から一貫して容疑を否認。物証に乏しく、一審は無罪だったが、検察の控訴で二審は逆転有罪となり、最高裁で有罪が確定。服役後、前川さんが起こした第1次再審請求で、裁判所は一度は再審開始を決定したものの、検察の異議を認めて決定が取り消され、最高裁で確定した》。
『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪』
『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに』
「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」
『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/』
『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について』
「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」
『●「「アイドル」を守れ!」
『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき』
「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」
『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定』
『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》』
《今回の再審開始決定につながった弁護側の新証拠は、検察が開示した捜査報告メモなど287点の中に含まれていた。これにより、関係者の1人が前川さんに不利な法廷証言をした後、警察官から結婚祝い名目の金銭を受け取っていたことや、検察が証拠の不正を知りながら、それを隠して公判を続けていたことなどが判明。決定は「不誠実で罪深い不正の所為」と捜査機関を厳しく批判した》(東京新聞)…「福井事件」(福井女子中学生殺し、福井女子中学生殺人、福井女子中学生殺害事件)は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さんの第2次再審請求で、名古屋高裁 (山田耕司裁判長) が再審決定。7年間も冤罪で服役し、終始一貫して無実の訴え。事件発生から38年も経って漸く再審を決定。
川端奈緒・廣瀬瑞紀・田村真菜実の3記者による、NHKの記事【WEB特集 えん罪救済阻む“壁” 埋もれた無罪の証拠/なぜ私が服役】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014693391000.html)によると、《「警察官が証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのは、ひきょうなやり方だと思う」 39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件。有罪判決の決め手となった目撃証言をした男性は、当時の取り調べを振り返り、記者にこう訴えた。えん罪の被害者を救済する「最後のとりで」と呼ばれる再審制度。しかし、救済までに数十年単位の年月が費やされるケースが相次ぎ、制度本来の役割が揺らいでいる。今回、目撃証言の矛盾を突く「無罪を示す証拠」が開示されたのは、最初の再審請求からおよそ20年後だった》。
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【https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250116/k10014693391000.html】
WEB特集
えん罪救済阻む“壁” 埋もれた無罪の証拠
なぜ私が服役
2025年1月16日 19時18分
「警察官が証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのは、ひきょうなやり方だと思う」
39年前、福井市で女子中学生が殺害された事件。有罪判決の決め手となった目撃証言をした男性は、当時の取り調べを振り返り、記者にこう訴えた。
えん罪の被害者を救済する「最後のとりで」と呼ばれる再審制度。しかし、救済までに数十年単位の年月が費やされるケースが相次ぎ、制度本来の役割が揺らいでいる。
今回、目撃証言の矛盾を突く「無罪を示す証拠」が開示されたのは、最初の再審請求からおよそ20年後だった。
39年前の殺人事件 逮捕の決め手は目撃証言
事件が起きたのは1986年3月の夜。
福井市の団地で、卒業式を終えたばかりの中学3年の女子生徒が自宅で刃物で刺されるなどして殺害されているのが見つかった。
(1986年 事件があった現場)
警察は当初、被害者と同年代の非行グループによる犯行と見ていたが、物的な証拠が乏しく捜査は難航する。
事件から1年後、当時21歳だった前川彰司さんが殺人の疑いで逮捕された。
(逮捕当時の前川さん)
決め手となったのは、複数の関係者の目撃証言だった。
その1人である前川さんの知人は次のように証言した。
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知人の証言
「テレビで音楽番組を見ている時に呼び出され、前川さんを迎えに行った。胸のあたりに血が付いた前川さんを見た」
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「事件と無関係なのに逮捕され、ショックと絶望感で目の前が真っ暗になった」という前川さん。
一貫して無実を訴え続け、1審の福井地方裁判所は「証言は信用できない」として無罪を言い渡した。
検察は控訴し、知人が見ていたという音楽番組のシーンが事件当日に放送されていたことなどを根拠に「証言は信用できる」と主張。
(1995年の2審判決 名古屋高裁金沢支部)
知人も証人として2審の法廷に立ち、検察の主張に沿う証言をした。
名古屋高裁金沢支部は、検察の主張を認めて無罪を取り消し、懲役7年を言い渡した。
その後、最高裁判所で有罪が確定した。
再審の手続き 証拠開示のルールなく
再審=裁判のやり直しが認められるには、無罪であることを明らかに示す新たな証拠を弁護側が提示する必要がある。
しかし、その肝心な証拠は、検察や警察が保管していることがある。
裁判員裁判などでは、検察が証拠の一覧表を示すことが定められているが、再審の手続きではこうしたルールが一切ない。
服役を終えた前川さんは、えん罪だと訴え、2004年に裁判のやり直しを求めた。
審理の中で弁護団は証拠開示を求めたが、検察はこれを拒否。
裁判所が検察に勧告した結果、これまで提出されていなかった遺体の写真などが開示された。
2011年には開示された証拠などをもとに再審を認める決定が出されたが、検察の異議申し立てを受けて取り消され、1回目の再審請求は認められなかった。
(2013年 名古屋高裁前)
それでも諦めなかった前川さん。
2022年に2回目の再審請求を行った。
弁護団は「重要な証拠が埋もれている可能性がある」と考え、検察に証拠の一覧表や目録の開示を請求。
これに対し検察は「交付に応じるべき義務はない」と拒否した。
(検察の意見書)
事態が大きく動いたのは、2023年5月の3者協議。
裁判官が自身の裁量で、検察に対して開示を強く促したのだ。
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裁判官
「法的な勧告または命令について検討する」
検察官
「組織的意思統一での結論なので変わらない」
裁判官
「任意開示は拒否したと調書に書いてよいか」
検察官
「では、持ち帰って検討する」
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開示証拠が語る真実 誘導された証言
検察は一覧表などの開示には応じなかったが、これまで出していなかった287点もの証拠を新たに開示した。
その1つが、1989年、1審の裁判の途中で警察が作成した捜査報告書だ。
そこには、目撃証言をした知人が、事件が起きた3月19日の夜に見たという音楽番組のシーンについて、テレビ局に照会した結果がまとめられていた。
放送日は、3月26日。
(開示された捜査報告書)
事件の1週間後だったことが記されていたのだ。
最初の再審請求から20年近くたって開示された捜査報告書。
重要な証拠が長年埋もれていたことに、弁護団は大きな衝撃を受けた。
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弁護団長 吉村悟弁護士
「ここまで隠していたのかとびっくりした。検察官は1審でも2審でもこの事実を把握していながらうそをついていたことになり、決して許されない」
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それでは「音楽番組を見ている時に呼び出された」という知人は、なぜ、血が付いた前川さんを見たと証言したのか。
NHKの取材に対し知人は、事件の夜に前川さんに会っていないことを認め、「警察による誘導があった」と説明した。
裁判で証言したあと、取り調べを担当した警察官から結婚祝いを受け取ったのだという。
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知人
「取り調べで警察官は、別の関係者の調書を見ながら『これはこうだっただろ』『ああだったろ』と事件のことを聞いてきた。僕もそんなことあったかなと思いつつ、『ああそうですね』と返事をした。
証言を誘導し、犯人でない人を犯罪者として扱うのはひきょうなやり方だと思う。僕たちの証言のせいで前川さんは犯人に仕立てられ、長い間苦しんできた。非常に心が痛く、悪いことをしたなという気持ちでいっぱいです」
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悲願の再審開始も やりきれない思い
2024年10月。
名古屋高裁金沢支部は、捜査報告書などを「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と判断、再審を認める決定を出した。
検察官が番組の放送日が違うことを把握したとみられるのに、裁判で明らかにしなかったことは「不誠実で罪深い不正な行為といわざるをえず、到底容認できない」と厳しく批判した。
(2024年10月 再審開始決定)
さらに決定では、警察官が取り調べでうその証言を誘導したと認定。
結婚祝いを渡したことは「国民の信頼を裏切る不当な行為で許されない」と指摘した。
裁判所の指摘について、名古屋高検と福井県警は「今後、再審公判が予定されているので答えを差し控える」としている。
検察は決定に異議申し立てを行わず、再審が開かれることが決まった。
初公判はことし3月に開かれる見通しで、無罪となる公算が大きくなっている。
現在、59歳の前川さん。
決定に安どする一方、捜査機関への怒りや、人生の大半を奪われたことへの失望が入り交じり、心境は複雑だ。
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前川彰司さん
「無実の証拠を長年隠していた。正義の名のもとで働く検察官や警察官の名折れだと思うし、あきれている。再審が始まるまでにあまりにも時間がかかりすぎていて、やりきれない自分がいる」
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進まぬ証拠開示 審理の長期化に
再審の手続きでの証拠開示は、どれだけ重要なのか。
NHKでは、日本弁護士連合会が現在、再審のために支援している全国14の弁護団に聞き取りを行った。
検察から開示された証拠がその後の審理に影響したか尋ねると、あわせて8つの弁護団が「再審開始の決め手になるなど重要な証拠になった」と回答した。
しかし、このうち5つの弁護団は、こうした重要証拠について、検察から当初「ない」と説明を受けたと回答した。
裁判所が勧告するなどしてその後に開示されたが、検察からは「警察署に保管されていた」とか「調査不足だった」などと説明があったという。
また、検察から開示を拒否された経験がある弁護団は10にのぼり、開示しない理由については「必要性がない」とか「開示する義務や法的根拠がない」などと説明されたという。
59年前に静岡県で一家4人が殺害された事件で一度死刑が確定し、去年10月に再審で無罪が確定した袴田巌さんのケースをみてみると、2010年に検察から開示された「血の付いた衣類のカラー写真」が、再審開始につながる重要な証拠となった。
(5点の衣類のカラー写真)
しかし、最初に再審を求めてから開示までにおよそ30年かかっていて、審理が長期化する要因となった。
検察は弁護団からの開示の求めに対し、当初、「必要不可欠の重要写真が隠匿されている事実はない。検察官の手持ちについて、いわゆる証拠あさりをするものとしか考えられない」と強く拒否していた。
また、検察は写真のネガの開示請求に対し、「存在しない」と回答していたが、その後、静岡県警の倉庫から発見され、提出されるに至った。
さらに、再審請求の審理が終わったあとで、弁護側に有利な証拠が開示されたケースもある。
滋賀県東近江市の湖東記念病院で患者が死亡したことをめぐり、当時看護助手だった女性が人工呼吸器を外して殺害した罪で服役した事件では、女性の再審開始が決まったあとで、「人工呼吸器の管にたんが詰まって心停止に至った可能性もある」という医師の所見を記した捜査報告書などが検察から開示された。
弁護団によると、大津地方裁判所で行われた再審の判決で、裁判長は「15年の歳月を経て初めて開示された証拠が多数ある。1つでも適切に開示されていれば起訴されなかったかもしれない」と述べた。
前川さんのケースでは、裁判官の強い働きかけがあって重要な証拠の開示につながったが、検察への対応は担当する裁判官によっても異なっている。
こうした状況を受けて、再審制度の改正が必要だと指摘する専門家もいる。
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大阪大学法科大学院 水谷規男教授
「全く証拠開示の制度がないまま放っておくと、検察官が『制度がないから証拠を出す理由がない』とか、『そんなに重要な証拠ではない』などと自ら判断してしまい、えん罪の被害者が救済されず、誤判が埋もれたままになりかねない。
また、審理に積極的な裁判官は検察に証拠開示を働きかけている一方、そうでない裁判官もいて、いわゆる『再審格差』も生まれている。
こうしたことを防ぐために、証拠開示制度を再審請求の段階にも設けなければいけない」
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“最後のとりで” ふさわしい制度に
再審制度について法務省は、審理の長期化を招いているとの指摘も踏まえ、法改正の議論を始める方向で調整している。
早ければこの春にも、法制審議会に検討を諮問したい考えだ。
一方、国会では法改正を目指して超党派の議員連盟も発足していて、議員立法の選択肢も視野に議論が進められている。
えん罪の被害者にとって、奪われた時間は取り戻せない。
被害者や家族は「私たちの犠牲をむだにしてほしくない。救済を待っている人たちのためにも、一刻も早く制度を改めてほしい」と声をあげている。
専門家の議論だけに委ねるのではなく、私たちひとりひとりが関心を持ち、「最後のとりで」と呼ばれるにふさわしい制度を早期に実現していく必要がある。
(2024年12月18日「おはよう日本」で放送)
福井局記者
川端奈緒
2023年入局
福井県出身
警察・司法担当として事件や裁判を取材
名古屋局記者
廣瀬瑞紀
2020年入局
初任地の名古屋局で警察担当を経て、現在は検察・裁判取材を担当
社会部記者
田村真菜実
2017年入局
新潟局と静岡局を経て2022年から現所属
司法担当として裁判などを取材
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