Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●三井環さんの告発状

2010年09月30日 05時02分46秒 | Weblog

魚住昭さんのウェブマガジン『魚の目(http://uonome.jp/)に「証拠改ざん事件をめぐる三井環・元大阪高検公安部長の告発状(http://uonome.jp/feature/985)がアップされています。

 告発事実を見て、唖然とさせられます。「村木厚子元局長らの刑事事件に関する証拠を変造」は以ての外ですが、揃いも揃って「「取り調べメモを廃棄した」などとウソの証言」とは。
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●『理科系の男に期待します。』読了

2010年09月29日 04時28分26秒 | Weblog

『理科系の男に期待します。』、7月に読了。ダ・ヴィンチ編集部編、大田垣晴子画。メディアファクトリー。1996年9月刊、初版第1刷。

 15年ほど前に購入して、今頃。大田垣さんの画文だと勘違いして購入したもようで、中身に辟易、落胆。途中で放り投げる。

 T文庫にて。
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●『美談の男』読了

2010年09月28日 05時07分22秒 | Weblog

『美談の男/冤罪 袴田事件を裁いた元主任裁判官・熊本典道の秘密』、7月に読了。尾形誠規著。鉄人社。2010年6月刊、第1刷。

 本の帯、「私は無罪を確信しながら死刑判決を言い渡した―――。39年前の過ちを自ら告白した元エリート判事の転落と再生/酒……家族崩壊……自殺未遂……放浪……そして―――。逃れたくとも逃れられない袴田事件の呪縛」。
 「裁判員制度が始まろうとしているいま、いつ誰が熊本と同じ立場になってもおかしくない」(p.10)。「・・・最終的な合議の場で死刑に一票を投じる・・・。己が死刑判決を下した一員になること、その事実が生涯付きまとうだろうことに恐怖を覚えるに違いないのだ」(p.23)。

 「熊本は・・・。/・・・九州大学の法学部に進んだこと。在学中に司法試験を受けトップで合格したこと。・・・死刑判決に4回関わり、そのすべての死刑囚と東京拘置所で面会したエピソードだ」(p.23、89、92、125、138「正門」・「多々良川」、p.236「和白」)。

 罵声、棍棒での殴打、蹴ったり、殴ったりの取り調べ(p.60)。「冤罪王国、静岡」(p.61)の静岡県警の悪しき体質、4つの冤罪: 「幸浦[さちうら]事件」、「二股事件」、「小島[おじま]事件」、「島田事件」(pp.62-63)。免田財田川松山事件に続く、確定死刑囚再審で無罪になった初の事例が、島田事件。4事件全ての主任取調官は〝拷問王〟と評されることになる稀代の悪徳刑事。

 冤罪が判明(冤罪の疑いが濃厚)した三鷹事件、松川事件、八海[やかい]事件。下山事件、帝銀事件(p.90)。
 免田栄さんと足利事件菅家利和さん(p.219)。
 名張毒ぶどう酒事件(p.254)。

 「・・・熊本は・・・。検察から届く拘留請求の、なんと3割を却下したのだ。いま現在の却下率が1%にも満たないことを考えたら、驚異的な数字である。司法研修を終えたばかりのペーペーに、なぜそんな芸当ができたのか」(p.96)。
 「泣きながら書いた偽りの死刑判決文」(p.115)。「・・・熊本は断腸の思いで、死刑判決文を書き上げる。しかも、全くの〝作文〟である。自分がとんでもない過ちを犯していることに、震えながら怒りながら泣きながら、矛盾に満ち満ちた350枚を創作した。職を辞する決意は、既に固まっていた」。

 袴田巌さん。「産まれてまもない我が子と別れ、長年の拘留生活により精神にも異常をきたしている袴田死刑囚。なぜ、彼はこんな地獄を味わい続けなければならないのか。疑わしきは被告人の利益にの原則に従うなら、審理はやり直され、無罪確定の上、袴田は釈放されなければならない」(p.253)。
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●『空想非科学大全』読了

2010年09月27日 05時05分35秒 | Weblog

『空想科学大全』、7月に読了。柳田理科雄著。空想科学文庫、メディアファクトリー。2003年5月刊、初版第1刷。

 第一部「設定編」、第二部「能力編」、第三部「道徳編」の三部構成で、法則1「時間制限: ヒーローは、たった3分間で地球の平和を守らねばならない!」から法則14「最強ヒーロー: ヒーローは、間違っても卑劣な戦い方をしてはならない!」までの14の法則。

 T文庫にて。
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●『密約 ~外務省機密漏洩事件~』読了

2010年09月26日 06時48分43秒 | Weblog

密約 ~外務省機密漏洩事件~』、7月に読了。澤地久枝著。岩波現代文庫。2006年8月刊、第1刷。

 「・・・本来収入となるべきところを支出するのであるから、日本が被る損失は・・・。しかし問題は・・・損害の域をはみだしている。衆議院の秘密理事会においても、肩代わりの密約はないとシラを切りとおしてきた政府の食言問題、政治的背任に関わっている」(p.52)。

 大島渚印象記(pp.87-88)。

 事件の骨子(p.171)。事件の本質のすりかえ(p.215、217、224、302)。

 西山太吉記者の無釈明の沈黙と出処進退という責任の取り方(p.251)。新聞記者の使命と誇り(p。286)。
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●『謎解き 超常現象Ⅱ』読了

2010年09月25日 06時34分50秒 | Weblog

『謎解き 超常現象Ⅱ』(Investigating the Supernatural Ⅱ)、7月に読了。ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)編。彩図社。2010年5月刊、第1刷。著者名と目次は以前にご紹介済み続編

 竜巻の強さを示す藤田スケール(p.50)。

 自称FBI超能力捜査官の透視能力のいい加減さと、「そこまでやるか」の司会者みのもんた(pp.98-106)。

 あの江原啓之氏が〝本物〟と認めた霊能力者は本物か?(pp。107-117)。そのネラ・ジョーンズの実力が分かる検証番組で、ジェイムズ・ランディが検証。本城さんアップのYouTubeで是非。

 バーナム効果(p.120)。フォアラー効果とも。フォアラーが考案した文章は、だれしも自分のことを言い当てていると思い込む。実は星占いから抜き出した文章の適当な組み合わせに過ぎない。

 あの江本勝氏が「国際波動友の会」を主催、会報は『HADO』(p.138)。第25章は、「「水からの伝言」の真実」(pp.193-200)。菊池誠さんや田崎晴明さんらによる科学者たちの批判。一方で、トホホな・・・「日本物理学会・・・九州大学大学院の高尾征治氏らによる「言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響」という発表」(p.196)。

 「イオンド大学教授」の矢追純一氏について、「・・・基本的なデータや間違いや歪曲があまりにも多く、信憑性は極めて低い」(p.162)。

 「サイエントロジーなどの似非科学で商売している団体」(p.189)。

 日本学術会議会長の批判声明や朝日新聞の批判報道でそのいい加減さと危なさが世間に知れ渡り始めたホメオパシー問題。その先取りとしての第27章「【日本でも密かに浸透しつつある代替療法の恐怖】実は危険なホメオパシー」(pp.205-211)。

 「何者かに人類が創造されたとする説」、つまりIDと、「ミトコンドリア・イブ」(p.222)。
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●『創(2010年4・5月号)』読了

2010年09月24日 05時11分34秒 | Weblog

『創』(2010年4・5月号)、7月に読了。

 News Eye、今西憲之氏「自身も突然倒れ先ごろ退院/夫・健治氏が語る林眞須美刑囚の近況」(pp.26-27)。
 News Eye、七瀬恭一郎氏「前例のない盗用騒動に決着か/廃墟写真盗用裁判に間もなく判決が」(pp.28-29)。町山智浩さんのブログ(2010年8月10日)からたどって行った(枡野浩一さん主催の本盗用問題に関するシンポ)動画を見る限り、丸田祥三さんの主張に分があるよう。出張先の札幌では小林伸一郎氏の写真集しかなく、丸田さんの写真集は見当たらず、本盗用問題の意味が世間には伝わっていないのかも。詳しく調べる暇がないが、秋に判決が出る模様。

 桂敬一・原壽雄・魚住昭・豊秀一座談会「検察報道で批判を受けた新聞ジャーナリズムが直面した危機とは」(pp.30-45)。村木厚子さんの冤罪事件での検察の証拠捏造も酷いが、マスコミのほうかぶりも酷いもの。芸能人の麻薬汚染問題でのマスコミの挙動については、篠田博之編集長のブログも参照(http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2010/09/post-129.html)。
 「桂 情報源の秘匿の原則・・・弱い情報源を保護すべしとする思想・・・ネタほしさにメディアが検察を庇うとすれば、メディアはますます検察になめられるだけです」(p.35)。三井環さんの件。押し紙問題。

 浅野健一さん「長野方式で制度解体を!/記者クラブ問題は「会見解放」で解決できない」(pp.86-93)。

 佐高信さん「筆刀両断!/友愛を掲げる〝こども首相〟 鳩山由紀夫」(pp.94-95)。

 鈴木邦男さん「言論の覚悟/三島と石原の分かれ道」(pp.96-99)。石原慎太郎による、新井将敬氏の選挙ポスター差別シール事件斎藤貴男さんの講演「石原都政10年の検証」。空疎な小皇帝について「斎藤さんは・・・単なるウケ狙いの差別的な男ではないかと感じたという」。

 森達也さん「極私的メディア論第51回/再犯防止と日本のメディア」(pp.104-107)。ノルウエーの再犯防止と、日本のそのお粗末さ。
 「・・・イギリスの独立調査委員会にブレア前首相が喚問され、参戦したことに後悔はないか?と詰問された。イギリスは日本と並んでブッシュ政権のイラク侵攻を真っ先に支持したけれど、このときの判断の正当性を、今も国民レベルで考え続けている。/翻ってこの国はどうなのか」。引退した首相は今でもヒーロー気取りだし、世間の非難の度合いも低いし、加えて、その息子の議員も父親同様な傲慢さの臭いがプンプン。
 
「・・・トヨタ騒動を報じる際にマスメディアのほとんどは「不具合」という言葉を使っているけれど、かつてなら「欠陥」だったはずだ。いつのまに語彙が変わったのだろう」。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談第11回/相撲なんて知らない!」

 
三井環さん「検察裏金」告発の闘いはこれからだ!第15回/国会で裏金追及を」(pp。134-137)。

 
篠田博之さん「『創』を読んでいただいている読者の皆さまへ」(pp.150-151)。『創』も大変なようだ。『紙の爆弾』の方も色々ごたついているようだし、『冤罪ファイル』(『冤罪File』)も大変なよう。
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●『創(2010年3月号)』読了

2010年09月23日 12時47分13秒 | Weblog

『創』(2010年3月号)、7月に読了。

 マッド・アマノ氏の「風刺天国No.38/テレビに出るヒマがあったら証人喚問を受けなさい」(p.1)。竹中平蔵。「小沢さんより「この男」の証人喚問こそやるべきでは、自民党さん? WANTED・・・この男にピーンときたら国会証人喚問110番へ連絡を! ★罪状 多くの国民を失業、倒産、経済苦自殺の灼熱地獄に追い込んだ末に議員辞職、責任逃れの罪。テレビ出演でイケシャーシャーと我田引水、暴論を披れきした罪。 ★主な疑惑 「りそな疑惑」、「ミサワホーム疑惑」、「新生銀行上場認可疑惑」、「かんぽの宿疑惑」」。

 「内部告発を口封じ逮捕された元大阪高検公安部長三井環さんが満期出所!/これからも検察との闘いを続けると宣言!」(p.8-9)

 
佐高信さん「筆刀両断!/イロモノの予想屋 副島隆彦」(pp.84-85)。

 鈴木邦男さん「言論の覚悟/「危ない映画」の自衛隊」(pp.86-89)。「南京・史実を守る映画祭」について。
 JR総連。「浦和電車区事件」。魚住昭さん、植草一秀さん。

 森達也さん「極私的メディア論第50回/曖昧さと誤魔化し」(pp.94-97)。死刑判決。体感治安悪化幻想菅家さん冤罪事件。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談第10回/お金なんて知らない!」(pp.128-135)。

 三井環さん「検察裏金」告発の闘いはこれからだ!第14回/出所と検察」(pp。136-138)。

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●目に余る暴走

2010年09月10日 23時52分21秒 | Weblog


Asahi.comの記事。最近、検察暴走がしばしば指摘されていますが、今回の冤罪もかなりひどい例でしょう。大阪地裁にことごとく否定され、検察の描いた構図のいい加減さが浮き彫りになったようです。

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http://www.asahi.com/national/update/0910/OSK201009100098.html

村木元局長「心臓が1回、大きな鼓動を打った」

 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で無罪判決を受けた、厚生労働省の村木厚子元雇用均等・児童家庭局長は午後6時すぎから大阪市北区で記者会見した。「こういう結果が出ると信じていたが、やっぱりうれしい」と喜びをかみしめるように話した。横田信之裁判長の「無罪」との声を聞いた瞬間、「心臓が1回、大きな鼓動を打った」という。家族や支援者らについて「いろんな人に支えられてきょうを迎えられました。安堵(あんど)しています」と語った。検察の控訴の可能性に対しては、「もう私の時間を奪わないで」と訴えた。

 会見に同席した主任弁護人の弘中惇一郎弁護士は「確信していたが、無罪をもらってほっとしている。順当な判決」と話した。

 閉廷後の村木氏の記者会見での主なやり取りは次の通り。・・・・・・
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