Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「自分が何人殺したのかは覚えていない…人を殺したくなんかなかったけど…地獄のような日々だった」

2017年07月08日 00時00分33秒 | Weblog


アサヒコムの三浦英之記者による記事【死にたくない、だから戦った 南スーダンの元子ども兵】(http://www.asahi.com/articles/ASK5M56YWK5MUHBI022.html?iref=comtop_8_01)。

 《南スーダンで、無理やり戦闘に参加させられる子どもが後を絶たない。内戦に陥って以降、政府軍や反政府勢力に捕らえられた子どもの数は、推定約1万7千人。元戦闘員の子どもたちが暮らす保護施設を記者が訪ねた。(アルア〈ウガンダ北部〉=三浦英之)》。

 《戦闘員の子どもたち》と、駆けつけ警護で自衛隊とが戦闘…なんてことになっていたらと思うと恐ろしい。我が子や孫に戦闘を強いるなんて、人の親でなくても、《南スーダン…戦闘員の子どもたち》や自衛隊員の親でなくとも、想像を絶するだろうに…。戦争を欲する人々の愚かさ。

   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
    《二十代の自衛官の息子を持つ女性が、安保法に反対の声
     上げ始めた。息子に迷惑をかけぬよう、「縁を切った上での街頭活動
     「恨まれるよりも死なれる方がつらい」との思いに突き動かされている》。
    《「息子が部隊を辞めて無事ならいい、という話ではない。
     隊員一人でも、何かあってからでは遅い。行かせたいなら、
     憲法をねじ曲げ、海外の紛争地域に自衛隊を駆り出すことを
     決めた人が行けばいい」》。
    「「20XX年、再び戦争が始まった…」を間近に感じる昨今。さらには、
     経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制経団連が望む
     「1億総活躍社会」へまっしぐら。自公お維大地の議員に
     投票していていいのですか?」

   『●「米国の戦争に巻き込まれ息子が殺したり
     殺されたりするのは嫌だと思い、いても立ってもいられ」なかった
   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、 
                 憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

 先日の憲法記念日に、日本会議関連の催し物のスピーチや読売新聞紙上の「首相インタビュー」で、アベ様は、『「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?』ことを表明しました。ニッポンも、いよいよ末期的状況。
 平和子さんの《息子が部隊を辞めて無事ならいい、という話ではない。隊員一人でも、何かあってからでは遅い行かせたいなら憲法をねじ曲げ、海外の紛争地域に自衛隊を駆り出すことを決めた人が行けばいい》という言葉にも、同感。いま、アベ様は、《憲法をねじ曲げ》て、99条を無視し、憲法を「壊憲」して「違憲」を解消しようという無茶苦茶ブリ。《戦争絶滅受合法案》が必要です。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
     「二十世紀の初めごろ、デンマークの陸軍大将が、こんな法律があれば、
      戦争をなくせると考えて起草した法案がある。題して
      「戦争絶滅受合(うけあい)法案」▼戦争の開始から十時間以内に、
      敵の砲火が飛ぶ最前線に一兵卒を送り込む。順序はまず国家元首、
      次にその親族の男性、三番目は総理、国務大臣、各省の次官、
      そして国会議員(戦争に反対した議員を除く)、戦争に反対しなかった
      宗教界の指導者…▼妻や娘は従軍看護師として招集し、最前線
      野戦病院で働く。権力を持つ者から犠牲になるなら、自らは
      安全地帯にいてナショナリズムをあおる政治家は姿を消すだろう


   『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
              という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」
    《スタジオジブリ高畑勲監督の反戦への思い…
     高畑監督にいわせれば、「死にたくない」だけではダメだというのだ。
     むしろ逆に、「死にたくない、殺されたくない」という感情につけ込まれて、
     再び戦争は始まるものだと指摘する……実際、
     これまでの多くの戦争が「自衛」という名目で行われてきた……
     本当の意味で戦争をなくそうとするなら、
     「死にたくない」だけでは足りない人を殺したくない」という気持ち
     こそが、はじめて戦争の抑止力となる

 姑息な彼ら・彼女らは、《戦争絶滅受合法案》を制定する勇気もない。
 日刊ゲンンダイのコラム【井筒和幸 怒怒哀楽劇場/デタラメ改憲9条より「戦争絶滅受け合い法」だ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/206662)、《野党の国会議員が、安倍の友達が第一の政治を「アベトモファースト」と駄洒落で笑うしかないほど、安倍内閣はやりたい放題だ。「加計学園」の問題もそうだし、官僚どもはひたすら、ボスを気遣い、ボスの意向通り、何でも右に倣えして、自分のポストとカネのために忠誠を誓っている》。

==================================================================================
http://www.asahi.com/articles/ASK5M56YWK5MUHBI022.html?iref=comtop_8_01

死にたくない、だから戦った 南スーダンの元子ども兵
アルア〈ウガンダ北部〉=三浦英之 2017年5月23日15時02分

     (戦火を逃れて徒歩でウガンダへ逃れてきた南スーダン難民。
      約6割が18歳未満の子どもだ=12日、ウガンダ北部クルバ、
      三浦英之撮影)

 南スーダンで、無理やり戦闘に参加させられる子どもが後を絶たない。内戦に陥って以降、政府軍や反政府勢力に捕らえられた子どもの数は、推定約1万7千人。元戦闘員の子どもたちが暮らす保護施設を記者が訪ねた。(アルア〈ウガンダ北部〉=三浦英之)


 ウガンダ北部アルアから東方に四輪駆動車で未舗装道路を約3時間。数万人の南スーダン難民が暮らす居住区の一角に、鉄条網で保護された区域がある。南スーダンで政府軍や反政府勢力の戦闘員にさせられ、その後、ウガンダに逃げてきた子どもたちが暮らす保護施設だ。

 南スーダンで戦闘が激化した2013年12月以降に設けられ、いまは数百人が生活する。施設の存在は秘匿されているが、許可を得て2人が取材に応じた。

 南スーダン南部イエイ出身の少年(17)は昨年1月、親友3人と道を歩いていたところを拉致されたという。銃を突きつけられ、殴られ、目隠しをされて軍事拠点に連行された。

 翌朝、「我々に加わって政府軍と戦えと命じられた拒否した親友の1人はその場で射殺された。命令に逆らえなくなった。

 軍事訓練が始まった。茂みの中を腹ばいで前進し、自動小銃の扱い方を教わった。10回ほど政府軍への襲撃に参加させられた。茂みに身を隠し、銃の引き金を引いた。「親友2人が政府軍の銃弾に当たって死んだ。悲しかった。自分が何人殺したのかは覚えていない」と言った。

 今年4月、夜警中に抜け出した。3日間歩いてウガンダ国境にたどり着き、保護された。「毎日、銃撃戦の夢を見る。人を殺したくなんかなかったけど、殺さなければ、自分が殺されてしまう。地獄のような日々だった」と話した。

 南スーダン東部出身の少年………。
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻

2017年06月20日 00時00分14秒 | Weblog

[※ 日刊ゲンダイ(2017年3月4日)↑]



日刊ゲンダイの記事【忖度で片づけるのか 森友・加計疑獄の“主犯”は安倍夫妻】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206748)。

 《安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設をめぐる疑惑が底ナシになってきた》。

 日刊ゲンンダイのコラム【井筒和幸 怒怒哀楽劇場/デタラメ改憲9条より「戦争絶滅受け合い法」だ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/206662)によると、《野党の国会議員が、安倍の友達が第一の政治を「アベトモファースト」と駄洒落で笑うしかないほど、安倍内閣はやりたい放題だ。「加計学園」の問題もそうだし、官僚どもはひたすら、ボスを気遣い、ボスの意向通り、何でも右に倣えして、自分のポストとカネのために忠誠を誓っている》…。
 「アメリカファースト」「都民ファースト」につづき、「アベトモファースト」だそうです。アベ様のオトモダチのオトモダチまで大優遇する始末。

   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命? 
               「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?

 また、日刊スポーツの記事【加計理事長、政府専用機で首相の外遊に同行していた】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1835409.html)によると、《加計孝太郎理事長が、2013年5月の安倍晋三首相のミャンマー訪問に際し、政府専用機に同乗して同行…外務省側は、一部の首相の外国訪問では「希望する(企業)関係者の方に、経済ミッションとして同行してもらっている」と説明した上で、「加計学園はミャンマーに支局を持ち、留学生の受け入れを積極的に進めていたことから同行してもらった」と述べた。「所定の運賃を支払ってもらった上で専用機に乗ってもらった」とも話した》…そうです。
 そういうのはズブズブとは言わないのですか? 《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか? 《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。》(https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い人治主義国家Dictator
 
 これら一連の重大犯罪「アベ様問題」=「アベトモファースト」が解決しない限りは、参院では、「平成の治安維持法」について、「#野党は全面審議拒否を」!…虚しき叫びでした。法務委員会をすっ飛ばし、参院本会議で強行採決する悪辣さ。《森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ》…デンデン王国の「裸の王様」アベ様とその御妃が主犯。なのに、なのに…。ようやく第三の森友からも火の手が上がり始めたというのに。

   『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」自公お維
                        …「平成の治安維持法」参議院突破
   『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
                    第三の森友問題を前に御優しい有権者


==================================================================================
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206748

忖度で片づけるのか 森友・加計疑獄の“主犯”は安倍夫妻
2017年6月3日

     (諸悪の根源(C)日刊ゲンダイ)

 戦い続けるしかないと腹をくくったのだろう。安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設をめぐる疑惑が底ナシになってきた。

 コトの経緯のすべてを知る前川喜平前文科次官は、文科省に獣医学部の設置認可を求めて“圧力”をかけていた人物を次々と暴露。次官当時、和泉洋人首相補佐官が〈総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う〉と発言していたことや、加計学園理事で内閣官房参与だった木曽功氏が面会時に〈獣医学部を設置する件について、早く進めてほしいのでよろしく〉と迫っていたことを明らかにした。

 木曽氏は前川氏の3年先輩の文科省OBで、昨年4月から加計系列の千葉科学大学長も務めている。つまり、ガチガチの利害関係者の身でありながら、OBという立場を利用して事務次官に接触し、先輩風を吹かせながら「よろしくねと便宜を図るよう求めていたわけだ。露骨な口利きであって、ゼネコンに天下りした国交省OBが後輩に入札情報の漏洩を迫る姿と何ら変わらない。


■「忖度」は国家犯罪を隠すインチキの呪文

 木曽氏は「圧力をかけるようなことはしていない」と釈明しているが、面会後も、前川氏に2~3回にわたって獣医学部の検討状況を確認し、〈文科省は国家戦略特区諮問会議が決定することに従えばよい〉とも言い放っていたという。これが圧力じゃなくて、一体何だと言うのか。しかも、木曽氏は朝日新聞の取材に対し、獣医学部新設をめぐる内閣府や文科省の動きについて「巨大な忖度の塊だと思う」と語ったというが、バカも休み休み言ってほしい。

   「霞が関官僚は忖度などしません。勝手に判断して問題になれば
    自分のクビが飛ぶだけですからね。行動する際には、必ず明確な
    指示が出ているはずで、獣医学部の件も、首相サイドから何らかの
    命令があって動いていたのは間違いないと思います」(内閣府担当記者)

 つまり、木曽氏の「巨大な忖度」発言の真意は、この「呪文」を唱えている限り、問題が大きくなっても安倍首相や官邸には責任が及ばないと思っているのだろう。この期に及んでもごまかし続けているわけだ。だが、加計問題は、親友を厚遇し、国政を私物化した疑獄で罷免された韓国の朴槿恵前大統領のケース以上に悪質なのだ。

 獣医学部用地として37億円もの市有地をタダで手に入れ、最大96億円の施設整備費も県・市に負担してもらう――。私立学校が経営費用の一部を地方自治体の税金で肩代わりしてもらうのと同じ。私企業に対する巨額の利益供与である。

 その加計学園の獣医学部新設にGOサインを出したのは、安倍首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議だ。〈広域的に獣医師を養成する大学の存在しない地域に限り、獣医学部の設置を可能〉と条件を意図的に狭め、加計に決まるように巧みに“誘導した。そのウラでは、新設に難色を示す文科省に対し、アベ様のポチと化した腐敗官僚・OBが〈総理のご意向という印籠をチラつかせ、陰に陽にプレッシャーをかけていたのである。

 安倍首相の妻・昭恵氏が名誉校長に就いていた大阪市の学校法人「森友学園」に8億円も値引きした国有地の売買契約が結ばれていた問題の疑惑も根っこは同じ。これを総理夫妻による「国政の私物化」「行政のねじ曲げ」と言わずに何と言うのか。「忖度」なんて言葉で問題の本質をスリ替え、片付けていいわけがない。元外交官の天木直人氏はこう言う。

   「森友、加計問題はそろって国家犯罪と言っていい。忖度の話ではなく、
    首相による国家権力の乱用なのです。昭恵氏、総理夫人付、前川氏、
    木曽氏など、すべての関係者を証人喚問するべきであり、
    今のままだと真相は闇のまま。野党はすべての国会審議を拒否して
    徹底解明するべきです」


歴代政権の中で最も露骨に敵、味方を区別するのが安倍政権

   
「(次官の時に)なんで反対しなかったか、不思議でしょうがない」

 1日に出演したニッポン放送の番組収録で、前川前次官をこうコキ下ろした安倍首相。総理大臣がメディアで個人を名指しして“口撃”するのは正気の沙汰とは思えないが、安倍首相の言う通り、仮に前川氏が現職時に反旗を翻していたら、それこそ人格攻撃どころじゃ済まなかっただろう安倍政権の対韓外交を私的会合で批判し、更迭された森本康敬釜山総領事の人事がいい例だ

 公的な場で批判したのであればともかく、私的会合の発言ですら、政権批判すればクビが飛ぶ。今回の人事は「前川の乱」をこれ以上、霞が関官僚に拡大させない――という官邸の強い姿勢がうかがえる。「官僚はいつも監視しているという政権の“脅し”のメッセージなのだろうが、日本はいつの間に旧ソ連や旧東ドイツのようなスパイ国家になったのか。歯向かう官僚は国家権力を総動員して潰しにかかる一方、安倍首相のお友達は厚遇する。歴代政権の中で、これほど敵、味方を区別する政権はなかった。

 安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の山口敬之に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者に就いているなんて、これぞ悪夢だ


■安倍首相が目指しているのは「家産制国家」

 20世紀初頭のドイツの社会学者マックス・ウェーバーは、安倍首相の大嫌いな中国を「家産制国家」と称していた。「家」は王朝、「産」は土地や人民を表し、当時の中国は歴代王朝(皇帝)という個人がすべてを支配していると指摘したのだが、政治の私物化が目に余る安倍首相の姿は「家産制国家」を目指しているとしか思えない。このままだと、政権が発表した内容以外はすべて「怪文書」扱いで、少しでも政権批判すれば官僚は更迭市民は共謀罪で逮捕――なんて世の中が現実になるのだ。安倍首相のご機嫌うかがいに奔走する腐敗官僚が増え、「忖度」なんて言葉でごまかすデタラメ政治がさらに横行するだろう。

 政治評論家の森田実氏がこう言う。

   「森友、加計、準強姦事件の3つは、どれも安倍政権の問題に直結する
    重大犯罪です。忖度という言葉遊びで逃さないためにも、
    野党は一丸となって徹底追及するべき。国民も安倍夫妻による
    暴政を許してはならないと声を上げる必要があります」

 諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン

2016年10月13日 00時00分55秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」「ユーゲントのよう」】(http://lite-ra.com/2016/10/post-2610.html)。

 《安倍首相のお仲間たちは、白紙領収書を「問題なし」と揃って開き直るなど、権力を笠に着て完全に増長…このような国民無視の“オレ様国会”となることは、所信表明演説の「拍手・起立」問題が起こったときから明々白々…あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間》。

 アベ王国国王様に「権力集中」。今国会やその他で顕在化したその種の《グロテスクさ》に何も感じないのでしょうか? 自公投票者や「癒(着)」党投票者、「眠り猫」の皆さん、ニッポンのおおよそ7割の皆さん、は何も感じず、だからこそ平気で、そういう投票行動をとってこられて来たのでしょう…。「あとの祭り」と感じることも無いようです。アベノサギに気付きもしない。
 いい加減、ウンザリです。思考停止の押しつけ憲法論」の押し付け。日々飼いならされ、「茹でガエル」が茹で上がってしまいそう。

   『●総立ちで拍手: 三権分立、「権力分立」なんて
       ニッポンには無いようで、アベ王国国王様に「権力集中」
    「立法・行政・司法の三権分立、「権力分立」なんてニッポンには
     無いようで、人治主義国家・アベ王国国王様アベ様に「権力集中」。
     あぁ…どの辺が民主主義国家、法治国家なんでしょうね?」

   『●沈黙するマスコミ…「機動隊に加え、防衛省、自衛隊、
           そして米軍が総掛かりで住民たちを排除し、監視」
   『●「平成の治安維持法」…「共謀罪の本質は
       テロ対策に名を借りて「心の中で思ったこと」を処罰」
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
      「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…
      「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」
   『●「5月0日」?…内閣法制局は安保関連法案の審査を 
          いつ決裁したのか? そもそも審査したのか??
   『●稲田朋美氏はアベ様一押しの「未来の総理」だそうです。
             あ~、カンベンシテクダサイ、オネガイデスカラ…

==================================================================================
http://lite-ra.com/2016/10/post-2610.html

安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」「ユーゲントのよう」
安倍晋三 水井多賀子 2016.10.08

     (左・「キネマ旬報」10年5月15日号(キネマ旬報社)より
       /右・松尾貴史ツイッターより)

 今国会でも、安倍首相が相変わらぬ横暴な態度を全開にしている。既報の通り、3日の衆院予算委員会では、野党に自民党憲法改正草案の中身に踏み込まれると「私じゃなく谷垣総裁が出したもの」とリハビリ療養中の谷垣氏に責任を押し付けたかと思えば、その態度をたしなめられるとデマゴーグだ!激昂。4日の同委員会でも介護保険見直しなどについて質問されると「厚労相を呼んで聞けばいい」と繰り返した。

 他方、安倍首相のお仲間たちは、白紙領収書を「問題なしと揃って開き直るなど、権力を笠に着て完全に増長している。

 しかし、このような国民無視の“オレ様国会”となることは、所信表明演説の「拍手・起立」問題が起こったときから明々白々だったとも言えるだろう。あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間でもあったが、あのパフォーマンスに対して、映画監督の井筒和幸が辛辣な意見をぶつけている。

 井筒監督は、「アサヒ芸能」(徳間書店)10月13日特大号に掲載された連載エッセイのなかでアメリカ大統領候補のトランプ氏を批判し、〈アベノミクスも、美しい日本も、一億総活躍も、トランプの煽りパフォーマンスと大差ないどっちも異常なたわ言だ〉とバッサリ。そして、例の安倍首相のパフォーマンスにこう切り込んでいる。

   〈異常といえば、自民党の国会での拍手喝采事件。まるで宗教団体や。
    大臣どもは「感動して自然に起こったイカれたことをヌカしていたが、
    自然発生したなら、それこそ洗脳宗教だろうが。裏ではアベの腰巾着
    「皆で盛り上げてくれ」と台本書いてたらしいな。そのカラクリも宗教と同じだ〉

   〈小泉の甘っちょろい倅も立ち上がって拍手してから「あれはおかしい」と。
    だったら立つな、バカタレが! 本当に自民党はワケのわからない集団だ〉

 さらに井筒監督は、〈何がわが国の領土、領海を防衛している自衛隊諸君に感謝だ。生活防衛でヘトヘトなのは、お前らの薄情な政治に唇を噛んで耐えてる末端の国民やろが〉と喝破。あのパフォーマンスが今後のための地ならしなのではと睨み、こんな恐ろしい未来予想を行う。

   〈自演の拍手喝采で調子こいて、このまま憲法改正に乗り出し、
    今度は自衛隊の兵隊が負傷し死んでいくたびに、
    国会で“感謝”の拍手でも贈るつもりか


 さすがは忌憚なく発言する井筒監督らしい鋭い政治批判だが、あのパフォーマンスにはもうひとり、敏感に反応した芸能人がいる。タレント、コラムニストの松尾貴史だ。

 松尾は10月2日の毎日新聞日曜くらぶのコラムで、例の自民党議員総立ちの拍手パフォーマンスを〈嫌悪感しかなかった〉〈多くの人が感じているように、異様というか、面妖とすら言える光景だった〉と述べ、現在の自民党の異常さをこう書き綴っている。

   〈私は昔のドキュメンタリー映画で見た何とかユーゲントのような集団
    興奮状態に似たものを感じて寒気がした。あれだけの大勢の自民党議員が、
    皆同じ方向を向いていることの気色悪さに、自覚症状はないのだろうか
    「自民党は幅広い」と言っていた時代は、とっくの昔に終わってしまっているのか〉

 そして松尾は、〈社会のために必死で働いている人は安倍氏の部下である海上保安官、警察官、自衛官だけではない〉といい、農業に従事する人や介護福祉士、保育士など、社会貢献する人々は数多くいると指摘。その上で、安倍首相の腹づもりを以下のように読み解いている。

   〈今回のパフォーマンスは、「国家のために命を提供することも辞さない職業」
    に対して、優位に評価する価値基準を定着させようという目論見の
    一環であるとも感じられる。そして、この30分以上ある演説の中で、
    弱者が虐待、虐殺されるような社会問題には一切触れられていない

 松尾も井筒監督と同様に、このパフォーマンスの延長に憲法改正があることの意味を重く受け止めている。所信表明演説で安倍首相は“改憲案を国民に提示するのが国会議員の責任”などと改憲ありきの姿勢をより強く打ち出したが、松尾はこうした流れを〈茹でガエルのように、この動きについてじわじわと慣らされていく感触を禁じ得ない〉と危険視。これまで安倍政権が、特定秘密保護法安保法制を強引に押し切り、新たに共謀罪を創設しようとしている点を踏まえて、憲法改正は〈現政権のもとでは、絶対に御免こうむりたい〉と断言する。

   〈どうして憲法の質を低下させることが改正だと思えるのか
    不思議で仕方がない。私には、「改正」「思考停止してはいけません」
    という言葉に、罠が潜んでいるとしか思えない〉

 そもそも、原発事故や少子化、介護など問題が山積しているなかで憲法改正を“喫緊の課題”に仕立て上げたのは安倍首相だ。しかも、自民党が示している憲法改正草案は、為政者に課せられている憲法遵守義務国民にすり替え基本的人権表現の自由などの制約さえ掲げている。実際、「このままでは人権が制約されるのでは」という懸念の声が上がっているが、これを国会で追及されると、安倍首相はこう言ってのけたのだ。

   「国民が心配しているというが、我々はこれを示した4回の選挙で、
    みなさんよりは圧倒的勝利を収めている」

 おいおい、いつ自民党は選挙でこれがぼくたちがつくった憲法改正素案です。よく読んで投票してください!と国民に説明したというのだ。そんなことは一度たりともないし、今年7月の参院選の遊説で、安倍首相は憲法改正のケの字すら1回も出さなかったではないか。

 さらには、今国会で憲法改正素案の中身について踏み込まれると、「憲法審査会で議論してよ」の一点張り。だが、憲法審査会がすべてテレビ中継される可能性は極めて低い。結局、安倍首相はテレビで国民が監視できる場では憲法改正草案の中身には触れず、国民にとことん隠し通すつもりなのだ。

 前述したコラムのなかで松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っているのではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だったヘルマン・ゲーリングの国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に対しては『愛国心がない』と批判するだけでいい」という証言を紹介。そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。

   〈今がそうではないと、誰か安心させてはもらえないだろうか。
    「雰囲気がおかしい」と違和感を覚えた時に歯止めをかけないと
    悔やんでも悔やみきれないことになる〉

 まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは勝手につくり出された空気に馴らされつつある。拍手喝采パフォーマンスは気持ち悪いし、憲法の改悪など必要ない。──そんな松尾や井筒のような真っ当で当然の反応が社会のなかで薄れてしまっているその現状ほど怖いものはないのかもしれない。

水井多賀子
==================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任

2013年12月09日 00時00分45秒 | Weblog


asahi.comの記事【秘密保護法案、映画人ら269人反対 吉永小百合さんも】(http://www.asahi.com/articles/TKY201312030272.html?ref=com_top6)と、
保坂展人さんの記事【「目配せ」でも成立する共謀罪と特定秘密保護法案】(http://www.asahi.com/and_w/life/TKY201312020368.html?ref=comtop_fbox_d2http://www.asahi.com/and_w/life/TKY201312020368_01.html)、
そして、解説記事【(新ポリティカにっぽん)秘密保護法案、いまこそ再考を】(http://www.asahi.com/articles/TKY201312030244.html)。
最後に、東京新聞の記事【知る権利もメルトダウン 落合恵子さん憤り胸に反対運動】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120690100153.html)。

 (非)特定秘密隠蔽法が参院でも可決されてしまった。(矢崎泰久さん)「・・それでなくとも「違憲状態にある国会が、こうしたデタラメな法律を審議する資格など、どこにも見当たらないhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f15ad34b381cf38250f40df47c7ee7eaにもかかわらず、「ウソをつく人達」である自公議員や翼賛野党議員が「治安維持法」を可決、または、可決をアシストしたわけである。彼/彼女ら議員に投票した人達は、どうも「騙され(続け)ることの責任」を問おうにも、その自覚は全くないようで、いくらその責任を叫んでも空しい・虚しいだけで、次の選挙が来ればまた過ちの繰り返しなのだろう。

 保坂展人さんの記事によると、あの小泉純一郎氏でさえが「『平成の治安維持法をつくった総理」と呼ばれることを嫌ったそうだ。「『平成の治安維持法』をつくった総理」安倍晋三首相や石破茂幹事長らの危険な思い入れの強さ」で、戦争できる国へまっしぐら・・・。「「私たちの『知る権利』がメルトダウンしてしま」い、さまざまな権利が「民主主義国家」をメルトスルーし、どこに権利が存在するのかわからない状態へ。
 それにしても、「第三自民党公明党の議員の自民党議員化は目を覆うばかりだ。「平和」を願っているらしい「学会さんらの心情や如何に

   『●閉塞の時代に: 安倍晋三首相の危険な「思い入れの強さ」
   
     「要するに都合のいい委員会を作り、自分の望む方向へと議論を
      誘導してくれる委員を選び、消費税増税にしろ、TPPにしろ、
      好き放題やっている訳。戦争を出来る国へと異常な思い入れの強さ」。
      その結果、以下のような世界を希求している」

     『●『石原莞爾/その虚飾』読了 (2/2)
   
       「「手と足をもいだ丸太にしてかへし
        万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた
         /・・・鶴彬は、こうした刺し貫くような反戦川柳をつくって逮捕され、
             赤痢にかかって、手錠をかけられたまま、二十九歳で病死した」」

================================================================================
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030272.html?ref=com_top6

秘密保護法案、映画人ら269人反対 吉永小百合さんも
2013年12月3日20時01分

【織井優佳】 高畑勲監督、降旗康男監督、山田洋次監督ら5氏が呼びかけ人となり、「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が3日発足した。4日間で264人が賛同し、法案の内容や拙速な国会審議を批判する声明を発表した。

 賛同したのは大林宣彦監督、宮崎駿監督、是枝裕和監督、井筒和幸監督、俳優の吉永小百合さん、大竹しのぶさん、脚本家の山田太一さん、ジェームス三木さんら。撮影監督や映画館主、評論家らのほか、映画ファン約60人も加わった。

 声明は「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」とした上で、「『知る権利』を奪い、『表現の自由』を脅かすことになりかねないこの法案は、とても容認することはできません」と反対を表明している。

 呼びかけ人や賛同者の一部のメッセージも公表。高畑監督は「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません」、降旗監督は「戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」と記した。原田眞人監督は「公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます」と書いた。


■日本映画監督協会なども声明

 日本映画監督協会など各分野の著作者でつくる5団体は3日、特定秘密保護法案の廃案を求め、共同で緊急声明を出した。

 声明を出したのは同協会と日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟。声明は「私たち著作者は、かつて国家による言論弾圧により、尊い仲間の生命を失った歴史を決して忘れることはできません」などとして、廃案を求めている。
================================================================================

================================================================================
http://www.asahi.com/and_w/life/TKY201312020368.html?ref=comtop_fbox_d2
               http://www.asahi.com/and_w/life/TKY201312020368_01.html

目配せでも成立する共謀罪と特定秘密保護法案
文 保坂展人
2013年12月3日

 大きな危惧の声が高まっている特定秘密保護法案が審議されている今、2005年の秋を思い出してみたいと思います。衆議院法務委員会では、「共謀罪」をめぐり与野党で厳しい議論を交わしていました。

 8年前、共謀罪を新設する法案は3回も国会に提出されましたが、廃案になりました。当時は、小泉元首相による郵政解散によって与党が圧倒的多数を占めていたにもかかわらず、強行採決は総理官邸からの異例の指示で直前に直前に見送られました。

 「小泉元首相発言を『原発ゼロ』の追い風に」(10月8日)でも紹介したように、官邸からもれ聞こえてきたのは「『平成の治安維持法』をつくった総理と言われたくない」というものでした。小泉元首相独特のカンと言ってもよいと思います。

 当時、共謀罪はなぜ「平成の治安維持法」と呼ばれたのでしょうか。共謀罪とは「犯罪の概念」を根本から塗り替えるものです。犯罪は、心の中で芽が出る段階から、発育・成長して、次第に確固とした形をとる段階をへて、やがて実行へと至ります。これまでの刑事司法では、少なくとも、未遂か、実際に罪を犯した場合に罪を問われますが、「心の中の犯罪準備の意思」は処罰対象とはなっていませんでした。

 共謀罪が特異な点は、犯罪行為に及ばなくても、「2人以上で犯罪計画を示し合わせた時」に犯罪として成立するいう点にあります。「共謀をしたこと」自体が罪に問われるため、8年前の政府は600以上の行為が犯罪に問われる対象として列挙していました。

 私は、事件等で耳にする「共謀共同正犯での共謀」と「共謀罪の共謀」は同じ定義か、と国会でたずねたところ、答えはこうでした。

   「2人以上の者が、特定の犯罪を行うために、共同意思のもとに一体と
    なってお互いに他人の行為を利用し各自の意思を実行に移すための謀議。
    共謀罪の共謀として必要とされる合意内容とほぼ同一と考えています」
    (2005年10月21日、衆議院法務委員会・刑事局長答弁)

 共謀の概念は同一だけど、「謀議」をへて成立する……。それも「特定の犯罪を実行しようという具体的・現実的な合意」が必要となるので乱用の心配はない、と政府は説明していました。

 ところが、暴力団の拳銃所持をめぐる最高裁判所の決定(03年5月1日)に、「黙示的な意思の連携があり、共謀共同正犯に該当する」という判断がありました。暴力団の組長と一緒に移動するボディーガードとの間に特段の「謀議」がなくても、あうんの呼吸で共謀した、と解釈できるというものです。

 すると、「謀議」を行なわない共謀も論理的にはありえるということになります。犯罪を実行する意思のあるグループが、その意思を一致させるには必ずしも言語による「謀議」を挟まなくてもいいということなら、サインは「目配せ」でも共謀が成立することにならないでしょうか。

 そこで、私はあらためて、リーダーが「いよいよ時が来た」という顔で目配せしたら共謀が成立する場合もありえるのではないかと問いかけました。

   「ケースによって合意ができる仲間たちであれば、目配せでも相手に
    意思が伝えられるかなと思います」(05年10月25日、南野法相答弁)

 南野法相が微笑みながら口にした「目配せ答弁」は衝撃的で、テレビで何度も報道されるなど、多くの議論を呼びました。その後、何度か法案修正の動きがありましたが、共謀罪は廃案になりました。

 じつは、その共謀罪が特定秘密保護法案の中に盛り込まれています。しかも、大きな議論にはなっていません。元検事の落合洋司弁護士は次のように指摘しています。

   「特定秘密保護法は、懲役10年または1千万円以下の罰金を科しており、
    非常に刑罰が重い。特定秘密を漏らした公務員だけでなく、共謀や
    教唆(きょうさ)、扇動をした者も含めたことで、処罰対象を市民側にも
    広げている。
     市民運動をしている人や取材者が原発や在日米軍、外交などに
    関する情報を知ろうと、機密を扱う公務員に近づくことで、犯罪としての
    疑いがかかる可能性がある。起訴されなかったとしても、
    家宅捜索されたり、事情を聴かれたりすれば、人々の生活に支障が
    生じかねない」(13年11月28日付東京新聞「私の疑問」)

 重大な問題を多く抱えた秘密保護法案をめぐる議論に、共謀罪の危険性への言及が不足しているように思います。重い刑罰を課す法案にはしっかりした審議、あらゆる視点からの検証が不可欠のはずです。

 身近かな自治体での仕事について書く予定をさしかえて、今回は少々固い原稿となりました。息苦しい社会にしないために、活発な議論が必要です。

 参考:「共謀罪とは何か」(岩波ブックレット)
================================================================================

================================================================================
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030244.html

(新ポリティカにっぽん)秘密保護法案、いまこそ再考を
2013年12月3日18時35分

    民主党などの野党議員が額賀福志郎委員長(右端)に詰め寄るなか、
    賛成多数で特定秘密保護法案を可決した衆院国家安全保障特別委員会。
    左奥は森雅子・特定秘密保護法案担当相
    =11月26日午前、国会内、越田省吾撮影


 世の中もこの法案の危うさにじっとしていられないということだろうか、街に「反対」の声が響く。国会会期末は6日、圧倒的多数の与党と「すりより野党」によって成立してしまうのかどうか、特定秘密保護法案の参院審議が大詰めである。

「平和」掲げる公明党が、なぜ?

 それにしても、いったい公明党は何を考えているのだろうか。「平和」の党であることを誇りにしていたのに、「戦争」がちらつく法案にかくも血道をあげるなんて。

 11月26日、この法案が自民、公明の与党とみんなの党の賛成で衆院を強行通過したその夜、明治大学で行われたジャーナリストのリレートークに参加した私は公明党への疑問を呈した。それが伝わったのか元参院議員の平野貞夫氏から電話がきた。

   「1985年、中曽根内閣のときのスパイ防止法案に一番強く反対して
    廃案に追い込んだのは公明党でしたよ。こんどの秘密保護法案は、
    そのスパイ防止法よりも戦前の治安維持法よりもタチが悪い

・・・・・・・・・。
================================================================================

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120690100153.html

知る権利もメルトダウン 落合恵子さん憤り胸に反対運動
2013年12月6日 10時01分

 激しい怒りを胸に、反対運動に奔走してきた。東京都港区で絵本店を営む作家の落合恵子さん(68)は「私たちの『知る権利』がメルトダウンしてしまう」と原発事故の炉心溶融になぞらえる。参院特別委員会で可決された特定秘密保護法案。穏やかな生活を奪いかねないことへの懸念と、民意を無視して成立に向け強行した政権への憤りが湧き出している。

 東京電力福島第一原発事故以降、反原発を訴えてきた。「3・11で情報公開の大切さを嫌というほど味わっているにもかかわらず、世界の潮流を無視して逆行していくのが理解できない」と首をかしげる。

 事故直後、放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の情報は公表されなかった。「さらに隠蔽(いんぺい)体質が推進されていく。市民の命と安全に生きる権利に反する」。反対集会や記者会見のほか、国会を囲む「人間の鎖」にも駆け付けてマイクを握り、法案に異を唱えた。

 法案では公務員だけでなく市民も処罰の対象になる。「見せしめにも、恐喝にも使える。どこまで拡大解釈されるかは、さじ加減ひとつ」。専門家を呼んで原発に関する勉強会を開いているが、その参加者も処罰の対象になる可能性があるのでは、と危惧している。

 ごく当たり前の家庭で朝「行ってらっしゃい」と見送ったその夜、愛する人が理由も分からず帰ってこないという状況が起きるかもしれない。

   「政府にとって都合の悪いことをしようとしたり、考えたり、話し合ったり。
    それだけで網に掛けることは可能。私たちの精神生活や思想の
    自由にも介入できる」

 採決強行、市民団体のデモを「テロと同一視した石破茂自民党幹事長の発言…。反対の声を押し切る姿勢こそがテロ行為だと考えている。「みんなが(法案の危うさに)気付いてきた。これ以上声が大きくなるのが嫌なんでしょう。十分な議論をはしょって決めてしまおうという、そのやり方自体が民主主義に反する

 終戦の年に生まれた。中学生のころ、祖母に「なぜ戦争に反対しなかったの」と尋ねたことがある。答えは「みんなの目があった」「言った人間は捕まった」。その言葉が今の時代と重なる

 「あの問いかけをした世代として、自分なりの『落とし前』を付けたい」。次世代の子どもたちのために、原発事故を体験してしまった国の人間として、いまの大人の一人として。これからも諦めず、抗議の声を上げていくつもりだ。

(東京新聞)
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『創(2010年6月号)』読了

2010年10月05日 04時55分30秒 | Weblog
 
『創』(2010年6月号)、7月に読了。

 「元大阪高検公安部長三井環の「検察との闘い」/2月26日シンポジウム会場にあふれた熱気」(pp.10-11)。安田好弘さん。
 里中満智子さん、ちばてつやさんら。「性表現の条例改正を押しとめた漫画家の気迫/3月15日、漫画家らが緊急会見開催」(pp.12-13)。「非実在青少年」なる陳腐な概念と、それを支持する元作家先生の都知事
 「第2の「靖国」騒動か? 「ザ・コーヴ」上映中止騒動/6月公開は実現が危ぶまれる事態に」(pp.14-15)。「ビルマVJ消された革命」による隠し撮り。

 長岡義幸さん「マンガはどこへ行く/マンガの性表現規制を狙った都条例改定めぐる攻防」(pp.64-71)。

 佐高信さん「タレント文化人筆刀両断/〝強者に弱く弱者に強い 石原慎太郎」(pp.72-73)。新党について、「・・・背後霊のように出しゃばる中曽根康弘渡邊恒雄を含めて、年寄りの冷や水以外の何物でもない」。「責任を部下に押し付ける石原の陰険さ」について、新井将敬氏の選挙ポスター差別シール事件。それについて、「・・・行動右翼の野村秋介は、「日本人の面汚しだ」と石原に抗議した」。「そんな石原を田原総一郎は、・・・と持ちあげているのだから、どうしようもない」。

 鈴木邦男さん「言論の覚悟/40年目の「よど号」」(pp.74-77)。シンポジウム「あれから40年。よど号問題を語ろう」。青木理さん。

 井筒和幸監督インタビュー「「ヒーローショー」/若者がスクリーンで無謀なことをするのが映画じゃないか」(pp.86-89)。

 森達也綿井健陽・想田和弘さん「2年前の映画「靖国」とよく似た展開に・・・/上映中止が懸念されるドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」を論じる!」(pp.90-102)。「「盗撮」という手法が問題なのか?」、「肖像権を侵してでも撮るべき場合も・・・」。是枝裕和さん。

 今西憲之さん「郵便不正事件の法廷で何が暴かれたのか/村木厚労省元局長の裁判で明らかにされた検察の杜撰」(pp.120-127)。「「フタをする」という検察の常套手段」、「廃棄された「取り調べメモ」」、「検察が持ち出したサインのない供述調書」。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談/第12回清潔なん知らない!」(pp.128-135)。井上ひさし氏やばばこういち氏の他界。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『下山事件〈シモヤマ・ケース〉』読了(1/6)

2010年02月07日 16時57分48秒 | Weblog

下山事件〈シモヤマ・ケース〉』、2月に読了。森達也著。新潮文庫。2006年12月刊。単行本に続いて、購入。

 昭和最大のミステリーに対する、ワクチンなき「下山病」(p.68、325、376)。

 井筒和幸監督と『彼』こと柴田哲孝氏(p.400)。『彼』の正体は今回初めて「文庫版のための付記」で知る。

 国鉄三大ミステリー、あるいは、陰謀事件。「初代国鉄総裁である下山定則が、常磐線の線路上で轢死体で発見された下山事件、車庫にあった無人電車がいきなり暴走して運送店に突っ込み、多くの死傷者を出した三鷹事件、そして列車転覆してやはり死傷者を多数出した松川事件、この三つの事件が、一九四九年の七月から八月にかけて立て続けに起きた」(p.13、63、135、139)。
 「・・・初代国鉄総裁が就任早々に轢死体で発見されるというこの衝撃的な事件・・・。/・・・今も決定的な証拠はない。しかしこの事件がきっかけとなって、戦後日本の進路が、大きく軋みながらドラスティックに変わったことは間違いない。労働運動は大きな転機を迎え左派勢力は急激に衰退し、日本とアメリカの関係はより強固なものとなった。翌年に勃発した朝鮮戦争では、米軍からの特需がその後の高度経済成長の大きなきっかけとなり、その帰結が日米安保と五五年体制に結びついた」(p.31)。
 家永三郎さんは「・・・松川事件について、・・・「結果的にはこの事件が当時の権力者、支配者の側に大きなプラスをもたらした・・・。それまで政府は革新勢力に押されていたのだが、事件は・・・、日本の局面を大きく変えた」」(p.64)。

 児玉誉士夫、笹川、岸信介(p.44、162)。

 元共同通信の斎藤茂男さん(p.59)。新右翼「一水会」顧問の鈴木邦男さん(p.162)。安岡卓治さんと丹羽順子(にわ)さん(p.228、324)。
 斎藤茂男さんの訃報とやり残したこと。「こうして「週刊朝日」と自主制作ドキュメンタリー映画という二段構えの取材が始まった直後、斎藤茂男の訃報が届いた。一九九九年五月二十八日。享年七一歳。胃癌だった。・・・/・・・記事中には家族の談話として、斎藤が「ひとつだけやり残したことがある」と語っていたことが紹介されていた。/「その、やり残したことって何だと思う」/・・・「・・・・・・下山事件?」/「僕はそう思っている」」(pp.234-235)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(1/2)

2009年08月24日 07時54分11秒 | Weblog

『抵抗人名録 私が選んだ77人』、7月に読了。佐高信著。金曜日。2008年7月刊。

 
久野収(p.12)、山下弘文(p.24)、高木仁三郎(p.30)、岡部伊都子(p.36)、松下竜一(p.45)、福島瑞穂(p.48)、城山三郎(p.60)、田中伸尚(p.75)、安田好弘(p.78)、朴慶南(p.81)、田中秀征(p.93)、内橋克人(p.105、48)、天木直人(p.117)、山岡俊介(p.129)、梁石日(p.135)、安田純平(p.138)、高杉良(p.147)、中村哲(p.155)、石坂啓(p.156、63)、辺見庸(p.159)、緒形拳(p.162)、澤地久枝(p.165)、杉浦日向子(p.171)、三宅勝久(p.177)、斎藤貴男(p.189)、福田衣里子(p.201)、田中優子(p.207)、井筒和幸(p.210)、二宮清純(p.225)、雨宮処凛(p.231)、落合恵子(p.240)さんら。

 「・・・まさにあきらめない抵抗人である。/・・・抵抗と言っても、私はそれを貫くのに迷いのない人には惹かれない。・・・迷い、悩み、揺れる姿にこそ、私たちは学べるのではないかという思い、私の中で、いつも消えない」(pp.7-9)。

 獄中の鎌田俊彦さん(p.21)。

 本多さん(p.19、30、63、111、156)。岡留さん(p.19)との関係がなぁ・・・。

 「松下の盟友に、やはり、「大人になりきれなかった人間」の梶原得三郎がいる」(p.46)。『五分の虫、一寸の魂』、『いのちきしてます』。「法律の前にくらしがあるのだ。・・・「いのちき」を守るために法律がある。決してその逆ではない」。

 
「城山三郎は・・・いま、鬼気迫る感じで、個人情報保護法反対に時間を割いている。面識のある小泉純一郎に手紙を書き、法案は治安維持法の再現だ、と指摘した」(p.61)。

 田中伸尚さんの「著書で一番好きなのは『合祀はいやです』(樹花舎)である。・・・中谷康子の闘いを描いたこの本・・・。/憲法とは「守る」ものではなく、「獲得する」ものだとして、それを実践している十二人の人をドキュメントした『憲法を獲得する人びと』・・・」(p.77)。

 安田好弘さんの不当逮捕後、「〝邪教〟とされる者の側に立とうと覚悟を決めた・・・」(p.80)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)

2009年08月24日 07時52分02秒 | Weblog

【佐高信著、『抵抗人名録 私が選んだ77人』
 朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに怒りを露わにする彼女」(p.81)。兄貴分は梁石日。「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の鶴見警察署長、大川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」(p.83)。
 
「弱者切り捨て」の小泉元首相や、小皇帝都知事については鳥取県の片山義博さん(p.84)の項でも批判。ピーコさんの項でも(p.90)。井筒和幸も、小皇帝知事プロデュースの特攻映画について「・・・美化するのは「ゴッツイ気持ち悪い」と反発」(p.211)。

 内橋克人さんは、「「あなた方の得く改革論、グローバリズム宿命論に、いったい何の正統性と根拠があるのか」と怒りをこめて問い・・・」、FEC自給圏の形成を呼びかけてきた(p.107)。

 「〝強い者イジメ〟」に対して「武富士のドン、武井保雄が盗聴した」山岡俊介さんは、大道寺将司さんらについての「松下竜一の『狼煙を見よ―――東アジア反日武装戦線〝狼〟部隊』に惹かれた」(p.129)。武富士については、三宅勝久さんも(p.177)。

 緒形拳さんの項でも松下センセのことが。『砦に拠る』の蜂ノ巣城主・室原知幸を演(や)りたいと。

 石坂啓さんについて、「辛淑玉が激辛派、辻元清美が大甘派、そして石坂が激甘派」(p.156)。「辻元が突然逮捕された後の彼女の義侠心に感心した」。「「お金の思い出」は出色の面白さだった」。石坂さんのお母さんの話が出色。

 斎藤貴男さんの『絶対禁止!』(p.190、144)には松下竜一さんや神坂直樹さんら十八人の人物スケッチらしいが、まだ未読。『カルト資本主義』や『夕焼けを見ていた男 評伝梶原一騎』、小林よしのりのひどいデッチアゲ中傷などについても。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする