feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

銀座久兵衛.

2018年05月01日 | グルメ
大阪に遊びに出ると、阪急うめだ本店の催事イベントにて銀座久兵衛なる鮨屋が出張でイートインスペースを開いていた。

以前一緒に青木という鮨屋へ行った友達に聞いてみたら相当に評価の高いお店だそうで、その人も行った事が無いらしい。

これはめったにない機会だと思いお勉強することにした。お昼なら夜のような殺人的なお会計ではないし。


たまたまオープン前の時間についたためデパートの入り口でのんびり本を読んでいると、開店直前には後ろがザワザワしていて振り向いたらビックリ人だかり

鼻息を荒くした闘牛の前に間違って立ち塞がってしまった感じで、ゲートが開くと後ろから踏み潰されてしまうのじゃないかと思うくらいであった。

どうやら催事の中には限定個数販売の代物があるようで、そいつが目当てであるらしい。

開店と同時に皆様やっぱり突進。押されるように催事場に運ばれると僕を吐き出し皆様一目散に巻きずしと大福を目指して走り去ってしまった。

どんなもんやねんと覗きに行ってみると、僕は確か第一便で催事場に上がったはずであるのにもう100人単位で並んでらっしゃる。

凄いなおい…なんならついでに買っといたろかという好奇心が一瞬で潰れてしまった。



さて銀座久兵衛は催事場のすみっこに店舗を構えており、一番静かにお鮨をいただけるロケーションでないだろうか

中は木のカウンターやネタケースは勿論、壁など店の内装までを再現するセットを使った凝りよう。

聞くと今回のようなイベントを全国でちょいちょいやっておられるらしく、セットまで用意されておられるらしい。



本当の鮨屋さん同様、眼の前で一つずつ丁寧に握ってカウンターの台に寿司を置いて下さる。

小ぶりのシャリに艶々なネタが載せられ見事な完成度を以て気品すら感じる

中トロと鯛からスタート。ほとんどの握りはすでに味付けをされているとのことで、手に取りそのまま口に運ぶ。

烏賊 塩で

コハダ

車海老

赤身

雲丹

大トロ

煮蛤

穴子

鉄火巻 3つあったのに先に食べちゃった。

口直し梅肉と紫蘇を大根で挟んでる

美味しい…

うーん、なんでこんなに違うのだろう。

ネタに対する仕事がとても繊細で丁寧。語彙力がないので筆舌に尽くしがたいという言葉の次元が落ちてしまうが、

実際尽くしがたいのでしょうがない。自分の枠を超えてる食べ物には素直にこの言葉で終わってしまおうと思う。

そんな中で今回特に感銘を受けたのが煮蛤

貝系統の握りって正直あまり良いイメージがないのだが、以前銀座で頂いた青木しかり今回のも鮨としての一体感が素晴らしい

柔らかくて、噛めば噛むほど味が出て。シャリとの相性も抜群で。噛みごたえが有るので長続きして嬉しいではないか。

とろけるような穴子、ほんとにとけてしまう大トロは全然くどくない、つやつやなめらかな赤身…

コハダの追加が216円って本当ですか?これだけでお腹いっぱいになるくらい追加したいわ。

大いに価値があったと思う。