feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

ニューホープ.

2017年05月31日 | フォト/カメラ

平成の元号が移り変わろうというこのご時世に昭和の香りが漂うお店を発見。

中では自転車で来られたのであろうお客様がひとり、ボールを打ち込まれていた(たぶん)。

きっと何十年も姿を変えず続いてるのだろうな。

あるんだねえ。


この店の向かいには小さな映画館があった。

小学生になるかならない頃だろうか、アニメ映画を観るために連れて行ってもらった記憶があるが

今やそこはクライミングジム。

そして昨日の僕の目的地。

LEXUS LC500/500hを試乗.

2017年05月30日 | クルマ
元ISF乗りのお客様がお出かけついでにレクサスに連れて行ってくださった。

到着するとそこには一線を画すプロポーションで佇む情熱的な赤と知的でクールな白の美しい双子たち

店に入るまでもなくカメラを構えようとするとゼネラルマネージャーが「さぁどうぞ」と。

はぁ…とりあえず促されるままに乗り込んでみて内装の見事さに感心してたらいきなり出発することに。え?もう?

誓約書を求められることはなく、横にディーラーマンが乗るでもなく「行ってらっしゃいませ」って自由すぎる。LC500ですよね?


ということでいきなり始まったV8・5L NAの強心臓を積む真紅のLC500。因みにODOメーターはたったの119km。

現代の車らしく動き出すまでの動作は至極簡単で、シフトノブを右手前にずらすだけで準備が完了し

パーキングブレーキの操作をすることもなくスルスルと動き出す

ディーラーさんの誘導で道路手前で一旦停止、ウィンカーレバーを動かそうとするも右手が必要であることにビックリ

冷静に考えれば当然のはずだけど、無意識で僕の体はLC500を超高級外車だと判断してしまったのだろう。

一瞬しっかり考えて右レバーを上げ、道路に出て流れに乗る

低回転からV8の低く迫力のある、しかしドロドロしたアメリカンなV8ではなく大型肉食獣の勢いを潜めた唸り声のような迫力のサウンドで、期待感が募る。

恐る恐るアクセルを踏み込んでみると想像通り、いやそれ以上に美しいサウンドとともに淀みなくレブリミットまで針が跳ね上がり、窓から入ってくるエギゾーストが鼓膜を刺激してきてゾクゾクする。

さて高速の料金所をすぎ普通ではあり得ない円形ルートにならない逆ルートに乗る。その先は次の料金所まで延々とトンネルになっているから。ディーラーさんが同乗していないからこそなせる技。

本線に乗りトンネルに飲み込まれるなり、ええ。いきなりマニュアルモードで全開です。

もうね。最高。

パワーがすごいのは言わずもがな、凄まじい咆哮がトンネルの中でこだまして昇天しそうになるほど気持ちいい。

猛々しくも美しい音に、この車は音を購買動機にできるなと感じた。そんなことを思いつけたのは他にフェラーリくらいじゃないか

いや、今のフェラーリはほとんどターボ車となってしまったから、音で買えると思えるのはもっと少ないかも…

車という趣味に対する音の重要性は、料理に対する香りのようなものだと思う。

味だけでなく香りが素晴らしい料理がより美味しいように、スピードに官能的な音が加味されればより素晴らしい運転体験になるのではないか。


因みにコックピットの平均燃費をチェックしたら4.2km/L。さすが大排気量5L!

社会環境を無視し、中国の税制を無視し、これほどまでに背徳感を背負い込みつつ官能に浸れる車をトヨタが造るだなんて。

いや、トヨタだからこそ造れるのか

凄いっすトヨタさん。レクサス最高。


興奮冷めやらぬままインターを降り、コンビニの駐車場でひと休憩しつつ今度は撮影をスタート。

美しい… 改めて車体をしげしげと眺めてみると幅に余裕があるからか、自由に我慢せずって感じのボディラインが魅力的。

上の写真でもわかるがウエストのプレスラインがグラマラスなボディを綺麗に引き締めているのが一番好きかな。フローティングデザインはイマドキ風

奥行きのある感じのストップライト。Sパッケージというのを選ぶと羽も出ます

誇らしげな500のエンブレム

エンジンカバーはカーボンが素敵だけどもっと主張してもいいのに。サスペンションの付け根の造りが凄い。

とかく複雑なフロントライト周り。

Fの字のよなPの字のよな

フラッシュサーフェス化されたドアハンドル。格好いいです

ため息が出る美しさに参った。ここまで思える日本車が出るなんて。

ここからはお客様にハンドルを譲り僕は助手席で内装チェックと撮影タイム。分厚いレザーで快適なシートに改めて身を委ねてみる





ベージュ一色の内装が若干寂しいかなと思うが、同色ながらも本革とアルカンターラの素材を混ぜた造りこみがお見事。

画面の左隣のスペースがもったいないような。ここも液晶ならベンツを超えるくらいのインパクトですごかったのになとか妄想

助手席に乗った感じはあくまでゆったり快適。パートナーに無理を強いない感じでよろしいね^^


ディーラーに戻ったら早速次は3.5L・V6+ハイブリッド機構搭載のLC500hに。もったいのうございます

500に乗ったら乗る必要はないですよと伝えられたが個人的にはまさにその通り。

走りを求めるというよりスマートに乗りこなす感じ。好みの差なんだろうな。

フォルムが気に入り走りや音を求めず燃費の良さが気になる主に女性に評判が良いのだそうだ。

4L未満で歓迎される国にも有効な選択肢なんだと思う。

美しい。内装は俄然こっちだ

ドアからはえているノブが特徴的。造形が複雑で、ここ以外にも窓を開けるスイッチだとか手に触れる部分の作りにいちいち手がこんでて感心する。

肉厚のシートは柔らかく滑らかで高級ソファのように快適。シートヒーターはもちろんベンチレーションも備えており、暑い日であったが快適こ身を委ねる事ができた

後部座席は足元は広くないものの深く座り込めるのでスペースは意外にもある感じ。でも天井が低いからやっぱり窮屈かな。荷物用とすれば十分なスペース。トランクは狭めだけど、後部座席と合わせれば十分といったところか。

爽やかな色が夏を迎えるビーチにぴったり

格好いい…

様になりすぎる


車は社会的責任を背負わされ安全にそして便利になっていく代償として原始的な愉しみが減っているように思うところを憂い、趣味としての自動車に関心が薄れてしまってきている今日この頃であったが、

このような原始的に愉しくかつ安全にも仕立てられたものがイマドキ造られるのだということに、驚き喜びを感じざるを得なかった。

今だからこそ、こういう”趣味のクルマ”を造り続けていただきたいと心から願う。

前々から気にはなっていたもののこのグレードの車となると一見で乗せてもらえるとも思ってなかったし、喜びはひとしお。

素晴らしい試乗体験をさせていただいたレクサスのゼネラルマネージャーさん、手配してくださったウチのお客様に多大なる感謝。



タイタンウォール クライミングジム.

2017年05月27日 | スポーツ
金曜日の晩は外ジム修行でタイタンウォールへ。

ウチらのジム出身の男の子が店長を勤めるそこは映画館跡地を利用して作ってあり、広い室内を利用して縦に長いリード壁を備えてあるのが県内商業ジム唯一の特徴。

だからリード優先でボルダーは正直広くなく大したことないのかなと思ってたけれど、マンスリー課題がなんと40本!

きっと遊びきれない自信はあったので、大体のグレードをきいて4級難しめくらいから遊び始めた。

プライベートジムで宣伝をほぼやってないウチらのところは馴染みだけの野郎世帯だが、ここは女の子が遊びに来てて羨ましい…笑

我々も努力をせねばいかんね!

本音はさておき40本のマンスリーに加えウィークリー課題も用意されており、1日で遊び切るにはちょっと課題が豊富過ぎる😁

加えて常連さんがその場でオリジナル課題をつくってはるから、一緒に遊ばせてもらったら更に課題が増えちゃう。

女の子が可愛い顔して結構キツい課題を作ってくるもんだから大変。なかなかにテクニカルな3級なもんだから気合いれんと落とせんかったし。

オリジナル課題の質も高いって凄いな。普段から質の高い課題を登ってる証拠だ。

来週はまた別のジムに行く予定にしてたけれど、宿題が残っているし、月が変わる前にもう一度行こうかなと計画中。


そうそう、僕は東京パウダーブラックを使っているのだが、それを値上がり前にまとめて仕入れていたらしく未だ値上がり前の値段で販売されていた。

ありがたい♪ということで一袋ゲット。

欲しい人はいそげー

Skwama HF is back.

2017年05月22日 | モノ

使用期間一年でつま先に穴が空いてしまったスポルティバ・スクワマ

GW前につま先補修とステルス・HFソールで張替えを好日山荘へ依頼し、ありがたいことにオーダーが無事に通ったようで

二十日間を待たずして補修が完了し手元に戻ってきた。



触れてみると如何にも摩擦係数が高そうなソールに、思わずニンマリw

早速外岩復活に使っていきたいと思う。

ついでに好日山荘のスタッフさんを我がクライミングジムへの勧誘に成功

和歌山の店舗に転勤になって登れるところを探していたらしい。

お仲間が一人増えそうだ。ラッキー♪


立夏を過ぎ名実ともに夏を感じることができるようになってきた日曜日。

夕方からバッテリー充電の意味を込めてボクスターをガレージから目覚めさせマリーナシティにお出かけ

海沿いを10kmほど心地よくジョギングし、黒潮温泉で汗を流してノルマ達成。

汗をかくのは気持ちいいね~^^

いのちの車窓から

2017年05月17日 | 観たもの読んだもの

最近は星野源の作品を多く鑑賞している。

ありきたりながら逃げ恥ドラマから知った世界で、最近ではラジオのオールナイトニッポンも聴くようになった。

ふつう売れ出したらなかなか喋りにくいんじゃないかなと思えるようなエロトークをあくまでナチュラルに展開され、直近ではラジオパーソナリティとしてギャラクシー賞を獲得されるまでに至っている。

そのネタで賞って大丈夫か?!と思ってしまうが。笑

ギャラクシー賞を獲り、映画で賞も獲り、NHKの音楽番組もまた評判が凄いおげんさん。

おげんさんも相変わらずふんわりした雰囲気で(NHKらしくなく)「リハーサルの時に良い音楽ができる時がある。そんな雰囲気で失敗しても許される音楽番組を作りたい」と本当に音楽を楽しんでるんだなと温かい気持ちで観てるとあっという間の1時間だった。


そんなこんなで彼に関心を持つに至った今日この頃、本屋でふと彼の本を発見。

パラパラとページをめくってみると、自らの病気とオペについてから逃げ恥の事まで、辛い時も愉しい時も彼の優しく、そして常に前を向こうと頑張る人となりが現れていた。

文字を書くのが下手なら仕事にすれば上達するかも、と始めた字書きらしい。

紡がれる文はとても自然で、下手だったなんて到底思えない。

テレビやラジオで表現される部分とはまた違う彼の内側の一面を静かに語る様は、また自然で魅力的だった。


書くことが下手だからこそ始めようと思ったのは僕も同じ

いつの日か自分の見たことや感じたことをそのまま表現できるように書けるようになりたい

それに加えて写真が好きであることもわかったから併せて表現できればと思って始めたこのブログ。

自らが見て感じて面白いなと感じたりしたモノやコトを字の練習を兼ねて綴りはじめ、気づけばもう7年近くで1500本くらい上げているらしい。

たまーにでもネタに引っかかって面白いなと思ってくれる人がいれば御の字

適当に続けていこうと思う。

ZAZ.

2017年05月16日 | 観たもの読んだもの
ラジオでひと聴き惚れし、その番組の思惑にまんま乗っかってライブのチケットを予約することになった。
Zaz - Je Veux

舞台は大阪の松下IMPホール。とても小さい箱で、整理番号200番台で並び席についたら前から6列目くらい

肉眼でばっちり表情までも見て取れるではないか

Edith Piafの再来という触れ込みだったのでどんな音楽を聴かせてくれるのかなと楽しみにしていたら意外に激しく、ムーブと苛烈な表情&シャウトが織り交ざったフレンチポップだった。

et vouxしか聞いてなかったのでホント意外。

声がハスキーでJAZZテイストの曲は素晴らしいし、恰幅のいいおっちゃんのウッドベース、トランペットを吹いていたのは可愛い帽子をかぶったおじいちゃん。アコーディオンもあり時に激しく歌いつつも懐古的なノリもあり、エスプリの効いたステージだった。

新しいものを聴けたなと。

よくよく省みてみればフランスの音楽ってあんまり聴く機会がない

定番ミュージックもやっていたが、それはずばり”おおシャンゼリゼ”

フランス曲ってそれくらいしか知らんよねぇ笑

かと言って原語で歌ってる最中にマイクをこちらに向けられさあ歌えーってそりゃ無理ですぜお姉さん

メルシーとジュテームくらいしか言葉は理解できず、ほんとさっぱりやったものの(英語はまだ聞き取れる部分はあるが流石にフランス語は通訳つけてくれ)

とても愉しいコンサートだった。

記念にと手書きサインが書き込まれた葉書付きのCDを買ったものの、apple musicにはそれを含めアルバムがいっぱい登録されていた。

サンヨークライミングジム.

2017年05月13日 | スポーツ
最近はホーム以外のジムへクライミングをしによく行く。

自分たちで運営するジム以外へ行くことは課題を設置するセッターが異なるから勉強になるし、純粋に愉しい。

サンヨークライミングジムは友達が面白かったよと教えてくれたので言ってみたジムで、大阪のJR東岸和田駅から1km程歩いたところにある。

住宅地の中で100坪は無いかなという倉庫を改造して作ってあるジムの中にはバリエーションに富んだ傾斜が設営されている。

写真は借り物

オーナーさんが一人で経営をされているようで、僕が行った時はその方が一人でフロアを念入りにフロアを掃除をなさっていた。

天気が良い日だし皆さん外岩に行ってるのかな?随分とひっそりで、唯一元気に騒いでいるのはダイソンの掃除機

お陰でフロアはとってもキレイのだが、それにしては天井に蜘蛛が巣をはっとるところになんだか親近感を覚えた。w

そんな見た目はさておき、勤勉で心づかいが素敵なオーナーさんの心意気がよく出ているし、課題の質は高い。

壁だけでなくフロアにも各課題のスタート地点が記されており、加えて課題がどこにあるかを記した地図を渡してくれるので取り掛かりやすい。

月ごとに色分けされ合計三ヶ月分酔いされた課題たちは流石よく練り込まれ、一つ一つに考えさせられて面白い。

この日は友人のおすすであったマンスリー課題を攻め、結局3~4級から始まるマンスリー課題+αを8本ほど落として力尽きた。

マンスリーだけでも3ヶ月分で60本あるらしいのでまだまだ楽しめるではないか。

ここは是非また行きたいな。


終わってからは電車でそのまま北上し大阪市内へ向かい、心斎橋で友人と飲みながらお話。

そして帰りは特急で一直線。びゅーんと。

運動とその後のお酒は心地よいね。

そしてクライミングは最高だ。当然運動になるし、目一杯遊び=限界の筋トレだし、頭も使うし。皆とセッションするのも愉しい。

攻め過ぎると怪我に直結するのが今の悩みだけど、できる限り続けていきたいと思う。

イヤフォンの世界。

2017年05月12日 | モノ
友人に知らない世界をチラ見させてもらった。それはイヤフォンの世界。

友人が持っていたモノ。なんと立派な革ケースに収められているではないか

透明な塊に内蔵が丸見えでまるで海月やとんぼ玉のようだと面白がっていたら、値札を見て絶句。

一桁間違ってんじゃねぇかと我が目を疑う値が掲げられていたが…

実際聴いてみると相応のホームオーディオシステム一式揃えることを考えたら決して高くないんじゃないか?

音量を気にせず楽しめるなら寧ろ価値があるのかもしれないと思い直すまでさほど時間はかからなかった。

それくらい素晴らしい音だった。

生々しくてエロい声といいますか、そんなんに耳元で囁かれて脳内に溢れたら もう…



加えて”カスタム”メニューで自分の耳の形に合わせて作ってもらえるのだとか。

名古屋の栄にはイヤフォン、ヘッドフォンだけの専門店があるもんだからビックリ

ほぼ全商品視聴可能、ケーブルだけの販売や付替えもできる、その場での修理サービス有り(若い女の子が半田ごてを使って配線処理をこなすようだ)、中古品ありなどなどサービスは盛りだくさんで非常にコアな世界でございました。それだけで商売が成り立つだなんて…

皆様音に耳を傾けたり、座っておそらくその類の会話をされているのだろう

小さい頃通ったプラモデルのお店の思い出が蘇る。


先日”おげんさんといっしょ”を観たら星野源も使っているではないか。プロも用いる機器の世界なのだな

GWに友人の家に泊まらせてもらった日の夜、彼の物を借り受け音楽を聴いてみると、我がiPhoneに入っている音楽は曲そのものの音質がよろしくなく、超絶高級イヤフォンの進化を発揮させるには至らなかった。

豚に真珠とはこののことか。ぶーぶー

そこからかぁ

ハイレゾへの道のりは遠い。


現状では楽曲があまり多くはない?新譜が出たら必ず選べるくらいなら良いと思うが、まだ時期尚早なのだろうか。

アルバム1枚あたり2~3GBの容量を喰うとか聞いてるので一部のマニア向けで完全に住み分けになるのだろうか。

できたら気軽にハイレゾを楽しめる前者になって欲しいものだ。


やるやらんは別にして面白い世界を垣間見れたことは一つの収穫だった。

憂さ晴らし.

2017年05月06日 | 徒然

金曜日は急きょ仕事をすることになり、友人と外ジムクライミングはお流れ

仕事を終えそのまま家に帰るには元気が余り過ぎているのでレイトショーで映画を観ることにした。

映画館の近くにお馴染み清乃さんの分家があるのでこれまたストレス発散の理由を付けてばんごはん

食べログをみてたらなんか気になる表記があったが…

つけ麺食券を渡したら

「麺は3玉まで無料です!」

なんですと!

そんなん食べてまうにきまってるやん…

一瞬迷って2玉をチョイス

麺を温かい状態で出してくれたので最後までつけ汁が冷えることなくうまうまと頂くことができた。

至福の満腹感と少しの後悔

ダイエットは明日からと何日か前にも決意した気もする。


そしてお腹いっぱいの状態でワイルドスピード・アイスブレイクを鑑賞

素敵な車とド派手なアクションに気分スッキリ。

ポルシェはストックされてる所が映っただけ。暴れてほしいものだ。

さて土曜日もオシゴト頑張りませう。

Chateau Lafite Lothschild 2002.

2017年05月05日 | グルメ



大学生の頃に始めたワインの先物買い

一生続くであろう且つ酒飲みな親友を誘って始め、いつか人生の節目にでも集まって一緒に飲もうという話をしていた。

友人が記念日を向かえるにあたり遂に遂に開けることとなり、GWに予定を合わせて食事会を開いてくれたので名古屋にお出かけ。


まずはルイ・ロデレールのロゼ2010で乾杯!

7歳の年を取ったロゼシャンパンは既に熟成を迎えており、より優雅なローズゴールドの色合いを帯びていた。

香りも味も華やで凝縮されたものが口の中で弾ける、最初の1杯目にはもったいない位のシャンパンだった。


そして主役シャトー・ラフィット・ロートシルト2002

先にあけたルイ・ロデレールよりも8歳も年上だと言うのに、まったくもって齢を感じさせないというのが一番の驚き

様々な要素がぎゅっと詰まった華やかな香りで、色合いは力強い濃さで褐色を全く帯びておらず光を通さないほど縁いっぱいまで濃い紫色。粘度は高くない

かと言って5-6年前にテイスティングで味わった2004年の(つまり7-8年熟成)トップシャトーの時に感じざるを得なかった”飲むには早すぎる”という感覚はまったくなく、まさに飲み頃なのではないかと思う。

そして面白かったのが、コルクを開けた後に刻々と味を変えていったこと。

ボルドーグラスとブルゴーニュグラスも使っていたのだけれど、先のグラスのほうが開き方が違って俄然素晴らしかったこと。

過去にLes Forts De Latour2003(これも先物買いの品)を開けた時は獣のようなパワーに圧倒されたが、ラフィットは性格がぜんぜん違うらしい。

あくまでも紳士的というか、グイグイと主張はしてこない。

現役で第一線を走っているフランス紳士といったところか、自信と魅力に溢れている。

でもわかりやすく表に出さないところが玄人好みというか。

グラスに顔を近づけただけで如何にもクオリティの高い香りがわくわくさせてくれるし、口に含めば華やかで豊かな味に体全体が反応する。こんなの飲んだことないと。

これがワインの頂と言って差し支えないメドック格付け1級の中でも”王”と称されるワインの実力なのか。


素晴らしいワイン、素晴らしい料理、素晴らしい友人とのひと時。

先物買いで15年前に買って待ち続けた思い出も味の一つ。

おそらく現在の相場で大枚をはたいて買ってきても同じひと時は過ごせないと思う。

この日を夢見て始めたワイン貯金がまさに実を結んだ一日


一緒に始め、一緒に時を過ごしてくれた友人に心から感謝。


まだ熟成の余力はある凄いワインたちは、他に自分の分もある。

3人で3本を購入しその用途は各々に委ねられるが、願わくば皆で飲みたいと思う。

ワインのある人生って素晴らしいね。


追記、王様と呼ばれるほどのワインだからこそ15年もの長期にわたって熟成を続けているものの、それは王様だからこそ?

その前後に手に入れたワインたちは大丈夫なのだろうか。そろそろ栓を抜いた方がよいのだろうか…

ちびりちびり一生に渡って飲めればとは思うが、ワインの方が待ってくれないんじゃないかという心配の種も芽生えてきた。