eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

日本列島は猛暑続く

2018年07月15日 | eつれづれ

京都と岐阜で38度超=連日の猛暑、熱中症防止を―気象庁
日本列島は15日、北海道以外で晴れ、35度以上の猛暑日になる所が多くなった。
気象庁によると午後2時までに京都府福知山市で38.5度、京都市で38.4度、岐阜県揖斐川町で38.1度を観測した。
京都市と揖斐川町は2日連続で38度を超える厳しい暑さとなった。
福知山市では7月の観測史上最高気温を更新した。
気象庁は北海道と沖縄・奄美を除き、ほとんどの都府県に高温注意情報を発表。
水分や塩分を取ったり、冷房を使ったりして熱中症を防ぐよう呼び掛けている。

太陽光発電の直流電流(青)も変動無く快晴で太陽が移動している事が判る。

車の温度計も38℃の表示で猛暑でクソ暑い...停電事故点検は早朝に済ませたので助かった。 

ヘビは感電してトンズラした模様

2018年07月15日 | eつれづれ

14日(土)午後7時過ぎ某、事業所より停電メール着信、10分程度経っても復帰メールが来ないので近いこともあり現場へ出向く。外観点検はしたが特に何も無し、PASはGR表示で開放中...暗くなったので事業所の担当に連絡し明日、点検してみるので停電状態で今日は過ごす。15日(日)早朝に再度、キュービクル等の点検に入る。昨日は気づかなかったがヘビの抜け殻がCD管そばにあった。

どうもCD管の布で塞いだ所より突き破って侵入した感じだ。

キュービクル一括の高圧絶縁抵抗測定値はレッド表示の、ほぼ0MΩ状態。
各プライマリーカットアウトスイッチ(PCS)を開放して再度の測定。これでもダメで残るは母線と計器用変流器、計器用変圧器だけ。電線を外して再度、測定したらOKとなった。
結局、PTとCTが全部パンクした様だ。
仕様は昔のゴムモールドタイプ。

1000Vメガー値1.47MΩを入力、SOG制御装置のIo整定0.2Aとすると、約70倍の地絡電流で漸くPAS動作するレベル。ただPAS投入した途端、再度開放するだろう...無理は禁物。
直流絶縁診断5kVでのキュービクル一括最終Ω値漏れ電流は3.4mA。

これを除き、高圧線を仮に接続替えとする。

受電直前に直流絶縁診断5kV.10分間印加して確認する。

直流検電器にて印加電圧確認。

直流絶縁診断5kV印加データロガーグラフ。

直流絶縁診断、漏洩電流データロガーグラフ。

ヘビの抜け殻。


第1柱高圧気中負荷開閉器(PAS)の動作試験とトリップコイル低圧絶縁抵抗測定も合わせて実施。
投入時はSOG制御装置100Vはキュービクル100V電源を外して車載インバータ100V.3Aより仮に供給してPAS投入。
PAS動作してキュービクル内部の変圧器等、不確定な時は万一、PASが動作しなかったと成らない様に発電機とか確実な別電源よりSOG制御装置P1.P2に100Vを仮に供給して万全を期す。
電力配電にも、その旨を伝えてPAS投入をはかる...最も電力も休みで、どの回線も通じなかったが!!...これは仕方なくエィヤーでヤルしか無い現実。
結局、キュービクル内にはヘビの死骸は無く、飛び散った後も無し...PT.CT間に横たわって感電したものやら、もんどり打って落下して先ほどの穴から出たか??。
電気火傷のキズは細胞を破壊するので肉片が腐り、程なく死ぬであろう。
来月、いつもの定期点検予定なので、それまで仮接続で使うしか無い。
PAS整定0.2Aで開放動作、一瞬、高圧側の絶縁抵抗値は0MΩとなった様だ。
この事業所は以前にもヘビ侵入の前科がありCD管にカバーは業者がしたのだが...金網とヘビ用の薬をまかないとダメだ。
余談:
近くの住民が2回ほど、大きな音を聞いた話で...多分1回目はヘビが感電しPT.CTパンク、2回目はPASが開放した音が考えられる。
そして道路に1m以上のヘビが横たわっていた云々...これは、今回のキュービクル侵入とは関係無いかも知れず。こんな事もあるもんだとコリャー高い手間となった。