河北新報のコラムは、いい。
三月のライオンと、将棋の強い話。
「若き天才棋士を描いたコミック『3月のライオン』が映画化され、2部作の後編が公開中だ。主人公の名は桐山零(れい)。幼い頃に事故で両親と妹を亡くし、父の親友であるプロ棋士に引き取られる。家も家族も友もない、零からの再出発。多くの人に支えられながら器を広げていく過程を、大友啓史監督(盛岡市出身)は「匍匐(ほふく)前進するように少しずつ成長していく物語」(キネマ旬報4月上旬号)と表現した
▼零を変えたのは、偶然出会い家族のように接してくれる3姉妹の存在だった。「この人たちの役に立ちたい」という思いが、将棋で勝つことに生きるすべ以上の意味を与えていく
▼支え支えられて人は生きる。被災地の10、20代に伝えたいメッセージだ。一人一人がつながり、やがて太い糸になる
▼大型連休が始まった。就職や進学で新たな環境に身を置いた若い人にとっては、一息付く時だろう。ゼロからの1カ月。気苦労も多かったのでは。でも、自分がいつかこの地の全ての人の力になることを信じて前に進もう
▼俳句の辛口添削で知られる夏井いつきさんが、若者に向けた短詩集で一首を紹介している。<漠然と恐怖の彼方(かなた)にあるものを或(ある)いは素直に未来とも言ふ 近藤芳美>。歩のように一歩ずつ。零の字には石を穿(うが)つ雨だれの意もある。」
将棋の話は、今、話題だ。
三月のライオンと、将棋の強い話。
「若き天才棋士を描いたコミック『3月のライオン』が映画化され、2部作の後編が公開中だ。主人公の名は桐山零(れい)。幼い頃に事故で両親と妹を亡くし、父の親友であるプロ棋士に引き取られる。家も家族も友もない、零からの再出発。多くの人に支えられながら器を広げていく過程を、大友啓史監督(盛岡市出身)は「匍匐(ほふく)前進するように少しずつ成長していく物語」(キネマ旬報4月上旬号)と表現した
▼零を変えたのは、偶然出会い家族のように接してくれる3姉妹の存在だった。「この人たちの役に立ちたい」という思いが、将棋で勝つことに生きるすべ以上の意味を与えていく
▼支え支えられて人は生きる。被災地の10、20代に伝えたいメッセージだ。一人一人がつながり、やがて太い糸になる
▼大型連休が始まった。就職や進学で新たな環境に身を置いた若い人にとっては、一息付く時だろう。ゼロからの1カ月。気苦労も多かったのでは。でも、自分がいつかこの地の全ての人の力になることを信じて前に進もう
▼俳句の辛口添削で知られる夏井いつきさんが、若者に向けた短詩集で一首を紹介している。<漠然と恐怖の彼方(かなた)にあるものを或(ある)いは素直に未来とも言ふ 近藤芳美>。歩のように一歩ずつ。零の字には石を穿(うが)つ雨だれの意もある。」
将棋の話は、今、話題だ。