「貫」(部分)
画像は、帯戸に貼り込んだ作品「貫之(これを貫く)」の部分。
写真がちとボケてるのしかなかったので、今日は部分だけってことで
昨日は残念ながら仕事で会場には行けませんでしたが、
帰宅後、母からの弾んだ声の電話があり、嬉しい限りです
なんだか心落ちつかない毎日で、思うように書けなかった・・と、母。
私の「天馬自行空」の隣だと負けちゃう・・と言ってたけど、
かなを、正筆会現会長の黒田賢一先生に師事している母の書風は、
いわゆる万葉かなの世界とは違って、現代的で線が強く、
全然負けちゃいないって思う
「ほのぼのと舟おしだすや蓮のなか」
そして、母の師であられた(故)中平南谿先生の作品は「醉裡楽天眞」。
母曰く、中平先生の作品はいつもそこだけ別世界だった、と。
書かれる題材は、自然風物がほとんどで、俗世間からは遠くはなれた境地を感じ、
ぱっと明るくたおやかな空気が漂っていた、と。
「書は人なり」とはよく言うけれど、まさにお人柄が滲み出た世界がそこにあり。
はてさて、私は、母は、そしてそれぞれに・・どんな人と為(な)りなのでせうね
続けて、皆さまの作品を順番にご紹介させて頂きます。
今日まずは、第1ギャラリーから。
左:今年は金文に専念した清水さんのなんとも愛嬌のある表情の作品
右:今回はこの行草と、曹全碑を書かれた森さん
左:がっちりとした力強い隷書は河野さん
右:飄々とした「長楽無限」は阿部さん
清潔感のある近代詩文の柿沼さん
左:清楚な行書は秋山さん
右:上の「長楽無限」も書かれた阿部さん
左:木簡風のどこかおとぼけな表情の五言二句は小林さん
中:今年初出品にもかかわらず堂々とした庄子さん
右:軽やかな書風の丸田さん
左:町田市長賞も受賞されたこともある川野さん
右:いつも書かれることばには強い思いを込められている中井さん
今回計画停電の中でもたくさん書かれていた大橋さん
左:古い木簡臨書は久保田さん 右:自然体で書かれた広瀬さん
左:遠藤さん。2点出品のうちの1点は繊細なこの甲骨文。実物をぜひ。
右:最初の愛嬌ある金文を書かれた清水さんのこれも金文
左:全紙のかなとこの半切のかな2点出品の大橋さん
右:大胆でおおらかな作品は、隷書と2点出品の河野さん
続きの第2ギャラリーはまた明日。
今日は午前と午後に、ワークショップがあり。
のんびり一緒に「字を書く」ことを楽しめたらと思っています