心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

蘭秀会書展 3日目

2011-04-16 | 蘭秀会書展

                      「貫」(部分)

 

 

画像は、帯戸に貼り込んだ作品「貫之(これを貫く)」の部分。

写真がちとボケてるのしかなかったので、今日は部分だけってことで 

 

昨日は残念ながら仕事で会場には行けませんでしたが、

帰宅後、母からの弾んだ声の電話があり、嬉しい限りです 

 

なんだか心落ちつかない毎日で、思うように書けなかった・・と、母。

 

私の「天馬自行空」の隣だと負けちゃう・・と言ってたけど、

かなを、正筆会現会長の黒田賢一先生に師事している母の書風は、

いわゆる万葉かなの世界とは違って、現代的で線が強く、

全然負けちゃいないって思う 

 

  

「ほのぼのと舟おしだすや蓮のなか」

 

そして、母の師であられた(故)中平南谿先生の作品は「醉裡楽天眞」。

母曰く、中平先生の作品はいつもそこだけ別世界だった、と。 

書かれる題材は、自然風物がほとんどで、俗世間からは遠くはなれた境地を感じ、

ぱっと明るくたおやかな空気が漂っていた、と。

 

 

 

 

「書は人なり」とはよく言うけれど、まさにお人柄が滲み出た世界がそこにあり。

 はてさて、私は、母は、そしてそれぞれに・・どんな人と為(な)りなのでせうね

 

続けて、皆さまの作品を順番にご紹介させて頂きます。

今日まずは、第1ギャラリーから。

 

 

左:今年は金文に専念した清水さんのなんとも愛嬌のある表情の作品

右:今回はこの行草と、曹全碑を書かれた森さん

 

 

左:がっちりとした力強い隷書は河野さん

右:飄々とした「長楽無限」は阿部さん

 

 

清潔感のある近代詩文の柿沼さん

 

左:清楚な行書は秋山さん

右:上の「長楽無限」も書かれた阿部さん

 

 

左:木簡風のどこかおとぼけな表情の五言二句は小林さん 

中:今年初出品にもかかわらず堂々とした庄子さん 

右:軽やかな書風の丸田さん

 

左:町田市長賞も受賞されたこともある川野さん 

右:いつも書かれることばには強い思いを込められている中井さん

  

今回計画停電の中でもたくさん書かれていた大橋さん

 

左:古い木簡臨書は久保田さん 右:自然体で書かれた広瀬さん

 

左:遠藤さん。2点出品のうちの1点は繊細なこの甲骨文。実物をぜひ。

右:最初の愛嬌ある金文を書かれた清水さんのこれも金文 

 

左:全紙のかなとこの半切のかな2点出品の大橋さん

右:大胆でおおらかな作品は、隷書と2点出品の河野さん

 

続きの第2ギャラリーはまた明日。

 

今日は午前と午後に、ワークショップがあり。

のんびり一緒に「字を書く」ことを楽しめたらと思っています

 

 

コメント (2)
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