心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

捨てきれない荷物の重さ

2008-02-18 | 山頭火・放哉・良寛
               「捨てきれない荷物のおもさまへうしろ」 (山頭火)           
                           (半紙)                      


ため込んできた余計なものを捨てたい
たくさん着込んだ、防御皮を剥ぎたい
キャベツの皮を1枚1枚めくっていくように

その奥の芯は、やわらかいのか、既に朽ちているのか
はたまた化石と化しているのか

人は根っこは変わらないと信じるならば
背負ってる荷物の重さで
人生が変わるというのならば
喜んで捨てよう

けれど、捨てられないわが身もまた人生
前へ後ろへと、持ち替えながらも、とぼとぼと歩くのか

さて、どちらを選ぼう。



**********************

近頃、絵手紙教室では文字に目覚め?、絵はあまり描かず、文字遊び。
半紙の限られた白をどう攻めるか、どう生かすか。
今回の宿題は、とにかく半紙一杯に、太く強く。

  ←これはみなさんの作品



私も書き始めると楽しくなって、あれこれ書き続け。
自分の記録として一部載せときます。

  


      

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6 コメント

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すごい! (kou)
2008-02-18 13:40:47
生徒さんの作品を見ていても楽しいですね!
生徒さんの数だけ個性があって、半紙から溢れていますね。
普段、なにか書いてても、字が上手く書けると嬉しいです。
お、この字、いいな!とか自分で思ったりして(^^)

そして沙於里さんの作品、素敵!
本当に自由に、流れるように書かれているものもあれば
置いていく、という感じのものもあり、面白いです。
字が語っていますねぇ。

荷物。
この気持ち、なんだか分かります。
簡単に捨てられないものもあるし、
捨てたいのに、なぜか捨てられないっていうのもありで(汗)
それが、自分ってものを作ってるんでしょうかね~

返信する
なるほどぉ (沙於里)
2008-02-18 23:39:31
「置いていく」っていう表現に唸りました。
無意識に書いていたのですが、この詩への思いが
そのような表現になったのかなと、自分でも発見です!

kouさんの視点は、とても新鮮で、勉強になります。
これからもよろしくお願いしま~す
返信する
おお (まつこ)
2008-02-19 22:01:49
生徒さんの作品も、並べられていて圧巻ですね!
あれこれの作品、それぞれにイメージの広がり方が違う風になって、おもしろいなぁ、と思いました。(^^)
返信する
なんだか・・ (沙於里)
2008-02-19 23:41:19
絵手紙の教室なのに、最近書道教室になってます。
でも、絵だけではなく文字も大事なのかもって思ってもらえたのかな・・と、ちょっとうれしいです。

ひとつひとつの文字と捕らえず、全体を絵のように字配りの仕方で、イメージも意味も変わってくるところが、おもしろいって思います。
返信する
山頭火の詩 人生の深淵をのぞくようですね (三軒家)
2011-10-26 07:37:23
ありがとうございます。
毎年、山頭火終焉の地松山一草庵で法要が営まれます。今年は一草庵祭りが盛大に執り行われております。昔、一草庵を訪問した折に松山市鷹ノ子にある日尾八幡神社に立ち寄ったことがございます。切っ掛けは、詩人坂村真民さんが創刊されていた詩誌「詩国」の中に紹介されていたからです。神主で書家であった「三輪田米山師」が書かれた鳥舞、魚躍の石柱が鳥居の両側に建っていたのが印象に残っています。ものを作る者に一番の危険は「馴れ」である。いつしか馴れの中で新鮮なものや基本を失いがちになる。物作りの端くれとして、三輪田米山師の鳥舞、魚躍から得心し肝に銘じた次第です。坂村真民さんは山頭火や八木重吉に薫陶よろしきを得ています。坂村真民さんから様々な偉人や名著の紹介を受けました。多くの作家、詩人、芸術家、学者、宗教家に共通する思念は「捨てる」ことに尽きるようです。酒に溺れ、人生に溺れ、病いに溺れ、快楽を貪るは「自殺」とイコールである。飽食暖衣に慣れるも同様。
幸せになろうとすれば幸せが遠のき、捨てようと臆すれば次々と煩悩がのしかかる。捨てる心さえも捨ててこそと一遍上人は云われている。
要するに思考しないこと、考えすぎないことである。多くの詩人、作家、芸術家が自殺している。生の中に死が潜み、死の中に生が潜んでいる。死に魅せられて自裁(自殺)する者達の気持ちはよく理解できる。死ぬことも忘れて生きることが答えである。沙於里さん、あなたが遠くにいってしまうような気がして心配です。ざわわ、とした心のざわめきが気がかりです。
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三軒家さんへ (沙於里)
2011-10-26 23:50:02
すばらしいお話をありがとうございます。
三軒家さんは、いろんなことに造詣が深くていらっしゃる。ただ者ではありませんね。
松山はそうでしたね、山頭火ゆかりの地。
いつか旅してみたいです。

「馴れ」はそう、キケンですね。思考のし過ぎもキケン 
たぶん物作りだけはなく、人と人の関係とかあれこれも。

あ、私は凡人なので大丈夫です。いつもありがとうございます
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