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心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

癒しの漢詩

2007-12-13 | 漢詩
                          (‘07春 半切) 




中国、李紳の詩。禅寺の夕暮れの景観を詠んだ詩とある。

幽鳥静時侵径月 ゆうちょうしずかなるときけいをおかすのつき
野烟銷處満林風 やえんしょうするところまんりんのかぜ 
                            静雅堂「翰墨自在」より

漢文は得意ではないのだけど・・だいたいの意味は多分こんな感じかなと。
「幽」なる(=奥深い)静かできれいな「径」(=みち・場所)に鳥がやってきて、
その静寂に入り、野に烟(煙)が銷する(=広がる)所には林の風が満ちている。

翰墨自在(漢詩歌を集めた本)をめくっていて、ふぁっと情景が浮かんできて
あぁ・・いいなぁ・・ 書いてみたい!と思った詩。

書は大抵は縦書きが多いけれど、この詩は広がる静かな野の風景を、
文字でありながら絵のような表現にしたくて、横書きにしてみた。 
陳列の際、左下には陶器の壺に枯れ枝(前年の展覧会で飾っていた柳の枝)を添えて。

作品を書くときに聴いていたのは、Chaco Journey(←クリック 視聴もできます)
目を閉じるとどこまでも続く大地、命をイメージし、やさしい永遠を感じる世界に
いつ聴いても何度聴いても癒されます。
毎晩、タイマーにして寝るとよく眠れます

そして音楽だけではなく、苦手だからって諦めないでじっくり向き合うと
漢詩からも、こんな風に癒されることもあるものです

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2 コメント

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Unknown (まつこ)
2007-12-14 13:51:46
いつも、ありがとうございます!なんだか、私も連続になってしまって・・・。
私こそ書道的な見方というのは分からないですが
この作品、とても好きです

この画面に至る記事興味深く読ませて頂いてました。やっぱり、ピンと来た時って、最後には画面にグっとおりてくる、みたいな感じなんでしょうね....とか、思いながら素敵だなと思いつつ作品見てます。

今日の記事、ふぁいとが・・・ゆるゆるに。風邪とは辛いですね・・・カレンダー作り大変そうですが、そんな中奮闘する姿もこれまたかっこいい~とか、こっそり思いつつ、沙於里さんもご自愛くださいね!お大事に
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どもども (沙於里)
2007-12-14 23:29:02
こちらこそ、いつもありがとうございます

まつこさんのブログ、日々変化、進化していて、お~なんだか楽しそう!とニマニマしとります。
私なぞは日々をこなすのがやっとの状態で、欲求不満と焦燥感に襲われとりますが、これまた我なり。探し続けるしかないわけで。。

絵も書も同じ「表現」だから・・と思ってきましたが、最近う~ん・・やっぱり書をアートまで持って行くのは難しいんだなあって思います。

でも時々こんな風に、自分なりにふぁっと何かが降りてくることもあって、そんな時はドキドキしながら無心に書いてるって感じです。

まだまだ迷うことの多い私です。
まつこさんのあちら、そちらでのコメントを読むと、なるほど~と、感性の豊かさに益々惚れちゃいます。
たくさんの人にまつこさんの作品、見てもらいたいです。応援しています
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