24年前の、父と母。
父が幼少の頃から続けていた能の舞台の日。
投稿した時は国立能楽堂と思ったけど、これは杉並能楽堂でした。
母のいない家で、父が写真の整理をしていて出てきて。
母はたぶん56才。さすがに、二人とも若いなぁ。
昨日、老健にいる母に写真を数枚持って行った。
覚えているかなぁと思いつつ。
私:お母さん、女優さんみたいに綺麗ね~。
母:そうでもないけどねぇ。
私:二人とも若いし!
母:それはそうねぇ。
私:お母さん、ほんときれいねぇ。
母:お父さん、気取り方がきまってるわね。
奔放で亭主関白だった父との暮らしは、私が知らない苦労もたくさんあっただろうに
つい最近まで愚痴らしきものも文句も言わず、父を信じて、
母なりに支えてきたんだろうなぁと、この写真を見ながら、ふと。
人生長いようで短い。
華やかなで輝いている時を持てたことは、
父にとっても母にとっても、そして私にとっても、いとおしく、大事な宝物。
失ったものを探したり、今を悲しんでばかりだと
その大事な時間がくすんでしまうような気がする。
たった1枚の写真が、そこに生きていたという証を刻んでいる。
母は、何度も何度も写真を見ていた。
どんなことを思い出し、何を感じたのか、その時は聞けなかったけど
今度会ったら聞いてみようと思う。
3月11日に、しみじみと家族を思う。
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