心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

心豊かに暮らすこと

2008-12-03 | つれづれ
                         (はがき)



昨日は仕事のあと、慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された
人間教育講座 を聴講しに。

テーマは「かわいいだけじゃない・・そこには懸命に生きる命がある」
講師は、先日ここでもご紹介した Street Cat's 小さな息吹の叫び 
の管理人中川こうじさん

戦場カメラマンとして20代から、カンボジア、アフガニスタン・・と
危険な地域を写真に収めてこられた経験を、時折涙をこらえながらお話になり。

カンボジアでの地雷によって不自由な体になった少年との交流、その少年が
将来は中川さんのようなカメラマンになりたいと夢を語りながらも、
ある日家の畑仕事を手伝っているとき再度地雷を踏んで亡くなってしまったと。

日常の道端にある貧困、生命の痛ましく、無残な姿を目の当たりにし、
この原因はどこにあるのか、その答えを淡々と学生たちに語りかけられ。

心身疲れきり日本に帰った時、たまたま通りかかった公園で猫の亡がらを
またいで通る人、一瞥する人を見かけた時、ここには戦場と同じものが
流れていると感じ、野良猫の写真と撮り始めたと。

そして、僕の写真は何かを表現しようとする芸術じゃない、道具でもない、
問題提起の場なんだ・・と。

最後の30分には質問タイムがあり、さすが?慶応の学生さんたちは礼儀正しく、
きちんと自分の意見を述べられて、今の若者も捨てたもんじゃないなと
思わず微笑む 

退職後、通信で通われているという年配の男性が、
これからは何か人の役に立てることがしたいのだけど、具体的にどうしたらいいのか
わからないので、ご教示願いたいという質問に対して、印象に残ったことばは・・

「世界平和なんていとも簡単だと思う。
ひとつのキーワードがあって、それをタッチしたら変われるんだと思う。

そのキーワードとは。
一人一人がやさしく、心豊かに暮らすことが大事。
心豊かに暮らしている姿を見てもらうことで、あんな風になりたいという思いが
広がっていけば、世界に平和も広がるんじゃないかと、青いかもしれないけど
信じている。」


北風と太陽の話を思い出した。

私もどこまでも信じたい 
信じて、信じる心が伝染するまで信じていたいなぁ 

中川さん 素敵なお話をありがとうございました 



今日のお題は
「江月照我心 江水洗我眼」 
こうげつわがこころをてらし こうすいわがめをあらう

江月は我が心を照らし、江水はわが心眼を洗い清める


コメント (4)
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