goo blog サービス終了のお知らせ 

心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

自分の書風

2012-06-24 | 漢詩
                     (半紙1/2×2種 筆はいつもの蠅頭小楷)


荷風送香気 かふうこうきをおくり
竹露滴清響 ちくろせいきょうをしたたらす  

蓮の花は香気を送り、竹の緑は露をしたたらせている、の意味。
猛浩然の詩。


書いてるときは楽しかったんだけど、詩の意味を考えると、
ちょっといかつい感じで合わないかな、と反省。

でもね、やっぱり落ちつくのは、師の書風の匂いがする世界だったりして。
こんなこと言ったら、師からは1000年早いって言われそうだけど。

師のエキスを持ちながら、自分の書風を見つけれらたらなぁ 

つくづく・・
料理も毎日していないと面倒になったり、メニューが浮かばなくなるように
筆も毎日ちょっとでも持っていないと、
書風どころか1本の線も書けなくなるのでして。

筆を持つことで、心と気力の健康も保てるのだし、
毎日ちょっとづつ、を、なるべく致したいところでござりまする 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清風入梧竹

2012-06-15 | 漢詩
               (半紙・筆は小筆の蠅頭小楷)


前にも書いた「清風入梧竹」清風梧竹に入る  梧は桐のこと。
(おっと・・奇しくも背景が前回書いた時と同じだ・・ )


半紙横に五文字はむずかしいけど、この句は真ん中の文字の「入」が
シンプルなので、余白を生かせるかなと思ってこんな感じに。

そして半紙縦にも、あれこれお恥かしながらの習作備忘録。
これでどうだ~ってのじゃないので、お目汚しお許しあれ 




昨日はお天気はいいけど、風は涼しく肌寒いくらいで。
梅雨の中休み、今日もなんとかいい天気。
皆さまよい一日を~ 

今日の1曲は、元気が出る The BOOMの  風になりたい
歌詞付だから、そのうち消されちゃうかもだけど。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋から・・冬近し

2011-11-26 | 漢詩

                      (半紙)

 

杜甫の詩『萬壑樹聲満 子崖秋気高』

 

意味は・・墨場必携から書いたものなんだけど、

今、作品制作中で部屋の中がてんてこ舞いなもので、本が見当たらず

 

ま、だいたいは・・

多くの谷には樹々の聲が満ち、崖には秋の気配が漂う・・って感じかな。

 

制作の合間に気分転換に書いたので、粗っぽいけど。。

 

49枚のパネルのうち、完成はまだ10枚 

でもって、やっぱり気に入らないのがあって、また今、墨磨機を回して書いて中 

 

どうも計画性に乏しくギリギリにならないと、集中できないタイプでして。

でもこの「やばいぞ感」が「楽しいぞ感」を触発してくれるのでして 

 

明日までの展覧会がふたつ・・行きたいけど行けるかな。。

 

さて、そろそろ休憩は終わりってことで、今日はこの辺で。

そろそろ秋から冬近し・・・皆さまよい週末を~

 

今日の1曲は、Jan Garbarek の  In Praise Of Dreams

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ついまた面相で・・

2011-09-27 | 漢詩

                  (半紙)

 

曹植の詩「明月照高樓」 名月があの山を照らしていて美しいのお。

 

極細面相筆なので、やっぱり弱い・・。

なので、明月とは言えない感じだけど

 

夏バテなのか・・太い線のでで~んってのが、書きたいって気にならず

ここんとこ、つい面相を手にしてしまい。。

 

ま、そんな時もあるさってことで。

また、でで~んが書きたくなったら書こうべな 

 

 

今日の1曲は、ヨーヨー・マの prelude from Bach´s Cello Suite No. 1

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一気に秋到来

2011-09-23 | 漢詩

                       (半紙)

 

 

高啓の詩「樹涼山意秋」  樹(き)涼しくして山意は秋に

樹々を渡る風は涼しく、山の気配はすっかり秋だなぁって感じかな。

 

全国的に猛威をふるった台風15号が去ると、一気に秋の気配 

あんなに競って鳴いていた蝉の声は消えて、秋の虫がバトンタッチしてて。

 

今日はその台風で大荒れとなったベランダの大掃除と、

鉢が割れたり、折れたりした植物の植え替えをば。

ずっと気になっていた茂り放題の草花もすっきりして、気持ちがよかです 

 

台風の日、ほんの数時間の暴風雨で、我が家はベランダ側の和室の天上と壁からは雨漏りも。。

昭和49年築の、断熱材もないコンクリートのままの壁なので、夏暑く、冬寒く。。

 

その壁のペンキは、魚の鱗のようにあちこち剥がれてきているのでして。

大家さんに相談したら、「2週間荷物はどけて家を出てくれたら、パネル張るけど?」って。

 

「そりゃ無理っつうもんでしょ。。 」

「どうせ出たら壁のペンキ剥がすから、好きな色に塗っていいよ」

「そう言われても・・」

「じゃ、引越せば?」って、全く誠意がない。。

 

ベランダの広さが気に入って借りたんだけど、また底冷えのする冬もすぐそこ。

おっし!体を鍛えるぞ~と、ようやく涼しくなったのでウォーキング始めるぞっと 

 

皆さまも、よい秋をお迎えくださいませ  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白髪三千丈になろうとも

2011-09-22 | 漢詩

                      (半紙)

 

 

先日に続き、母の作品。

李白の有名な五言絶句「白髪三千丈」

 

 白髪三千丈  白髪三千丈
 縁愁似箇長  愁に縁って箇(かく)の似(ごと)く長し

 不知明鏡裏  知らず明鏡の裏(うち)
 何處得秋霜  何れの處にか秋霜を得たる

 

意味は・・

 

我が白髪は三千丈(約9km)にもなった

あれこれ心配し過ぎたからだ・・

しばらく鏡も見ずにいたら

いつの間にか秋の霜が頭に降りてきてしまったのか  って感じかな

 

 

李白のやりきれないような、切実な胸中に共感するところがあるのか、

母はこの詩が好きなようで、よく書いていて 

 

どの時代、どこで生きていようとも、人それぞれに山あり谷あり。

 

でも、人生に何もないのが当たり前じゃなくて、何かがあるのが人生だって思って

李白のように憂い嘆くより、無条件に生命を受け入れつつ、

あっけらかんと、なんでもござれ~って開き直って生きたいでありんす 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母の書

2011-09-17 | 漢詩

                    (半紙)

 

 

今日は母の書をば。

 

李白の五言絶句「静夜思」

 

牀前看月光  牀前(しょうぜん)月光を看()

疑是地上霜  疑うらくは是れ地上の霜かと

挙頭望山月  頭(こうべ)を挙げて山月(さんげつ)を望み

低頭思故郷  頭(こうべ)を低()れて故郷を思う

 

解釈は・・・

寝室に差し込む月の光が明るくて

庭の土は霜かと・・

彼方を仰いで山月を想い

うなだれては故郷を想う    って感じかな。

 

 

母とやっている書道教室も、今年で24年目。

 

最初からいらっしゃる方、最近始めた方とそれぞれですが、

松本芳翠の楷書基本帖、かなの基本を終えられたら、

古典の臨書と併せて、唐詩選の本から選んだ漢詩の創作も。

 

で、これはその母のお手本。

 

私は木簡や隷書、造像、甲骨文といった古い文字ばかり書いてきて、

行草からはずっと逃げ腰でして・・

でも最近、母の書を見ていると、こんなのが書けたらなぁ・・って 

 

遅ればせながら、行草の勉強もがんばりまっす 

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心はアナログのままで

2011-07-24 | 漢詩

                        (はがき)

 

 

杜甫の詩「枕簟入林」 ちんてんはやしにいる

枕と敷物とをもって林中に入りて暑きを避ける、の意味。

 

そんなゆったりとした暮らし、いいなぁって思って。

さしずめ我が家は、夜寝る前に一杯持ってベランダへってことで「酒入縁側」。

 

でも、ここ数日は涼しくて、夜などしまった布団を1枚出す程。

今日も暑くなるとの予報の割に、過ごしやすく。

今年は風鈴もぶらさげて、音が涼を運んでくれてます 

 

節電の今夏は、昭和の風情を楽しめるかも。

あ、今日でアナログ放送終了、ひとつの時代が終わった感が。

 

自然環境は変化して、科学技術は進化しても、

心は変わらず、アナログのままでいたいものでござりんす 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江碧鳥愈白

2011-04-26 | 漢詩

                          (半紙)

 

 

今日午前中は絵手紙教室。

今年で17年目に入ったので?ここ数年、なんだか絵手紙というより

書画教室になってきたというか・・

 

今日のお題は、菖蒲の花と、有名な杜甫の五言絶句

 

江碧鳥逾白 川の水はエメラルドグリーンで、白い鳥の色がより引き立ち 

山花欲然 山の色は青く、花は燃え上がるようである

今春看又過 今年の春もぼんやり眺めているうちに、またもや過ぎてしまったけれど

何日是歸年 いったいいつになったら(戦乱が収まり)郷里へ帰ることができるのやら

 

長いこの詩を、皆さま半紙にびっしり書いてきて下さり。

で、絵手紙風にするには?ってことで、

文字群を絵のように・・・と、構図をあれこれ変えて書いてみたなり 

 

 

 

↑山の景色を入れてみたり、文字の大きさ、1行に入れる文字の数、

線の太さ、墨量に変化をつけてみたり・・。

文字数が多くてちゃっちゃっと書いたので、かなりいい加減ではありますが 

 

今日はまたEさんが皆さんに~と和菓子をお持ち下さり、お茶を飲みながら

話題は東北の被災地への思いをあれこれと。

 

思えばこの詩、・・被災された方々の思いとも重なっているような 

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頑なな強さではなくて

2011-04-04 | 漢詩

                          はがき倍版

 

雲開萬壑春 くもはひらくまんがくのはる
雲は晴れわたり、あちらの谷もこちらの谷も春めいている。【廖道南・明】

 

このあたりも例年より遅いけど、桜が咲き始めて。

1年ぶりに見るその姿に、心和み。 

なんだか涙が出るね。

 

山頭火の本をめくりながら、でもなんとなくこの言葉が書きたくなって。

 

強くなりたいなぁ。

頑なな強さではなくて、しなやかに

 

 

久々に今日の1曲は・・・

大学の頃はまっていた Air supply   Someone Who Believes In You

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする