あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

世界遺産 石見銀山

2007年11月06日 | 日記
石見銀山へ行ってきた
実は世界遺産へ登録される前に、もっと言えば世界遺産などの話が全く出ていない頃にもう一度行きたいと計画していたのに、あっと言う間に世界遺産へ登録されてしまい、その速さにあっけに取られている。

実際に行って見ると、なぜここが世界遺産なのかと首を傾げたくなるような普通の山の中の景色なんだけど、世界遺産に登録されたと言う事で急に有名になってしまい、沢山の人が押し寄せていた。

地元ボランティアの方の説明によると、来る人は皆『龍源寺間歩』が世界遺産の価値が有ると思っている人が多いけど、それだけではなくて間歩の近くに有る石組みの段が幾重にも連なっている昔の生活の場と精錬所跡が全く手付かずで残っている産業遺跡としての価値が認められての世界遺産なんだそうだ。
勿論間歩もその遺跡の中に入るんだけど・・・。

今回は勿論間歩の中を歩いてみた。
1526年ごろから採掘が始まったそうだ。
洞窟の中は狭く暗く壁は固い石で、土らしきものは殆ど無い。その壁には手掘りの鑿(のみ)の跡が隙間なくくっきりと刻まれている。
一日5交代で掘っても30センチほどしか進まなかったそうだ。
賃金は良かったがその労働は過酷で、平均寿命は30才だったという。

多くの短命で終わった人々の霊を慰める為に近くに五百羅漢が祭られている。
色んな表情をした多くの羅漢を見ていると、その時代を想像してしまう。

世界遺産へ登録された白川郷と同じくここも地域に住んでいる人の生活の場でもある。道も狭く整備されないままに世界遺産になってしまい大勢の人が押し寄せたため車も通れなくなっている。家への出入りもままならない地域の人は戸惑っている事だろう。心無い観光客が無遠慮に家の中まで覗くのだそうだ。
気をつけなければね

携帯のカメラで色んな所を撮ったのだけれど、何故か最近このblogへ投稿ができないんだなぁ~

石見銀山と兼ねて出雲大社へも行って来た。
暦では今月は旧暦の十月で神無月(かんなずき)と呼ぶが、それは全国の神様が出雲へ集まられるかららしい。だから出雲では神在月(かみありつき)と呼ぶのだそうだ。
出雲大社へは何度も行くが、今回説明を受けて初めて知ったのは、本殿の両脇に縦長く並んだ建物は、神様がお泊りになる部屋つまりホテルだって・・・(笑)
片側に19部屋ずつ合計38部屋が一つ一つ小さく区切られていてそれぞれに戸が付いている。
普段は戸は閉めてあるそうだが神様が泊まられるこの時期は扉が開いているのだそうだ
神様がお泊りになる部屋まで用意してあるなんて、さすがに神話の出雲大社だなぁ~となんだか胸がほのぼの暖かくなるような気持ちになった

今回の昔を辿る旅は良かったなぁ~

銀山へはもう一回来るんだわぁ~