あしあとーⅡ

日々のあれこれ、綴ったものが自分の足跡に

『生きて死ぬ知恵』 柳澤桂子

2005年10月18日 | Weblog
『生きて死ぬ知恵』
この本を買った。本当に薄い本だけどスゴク大きい真理が詰まっている。
NHKハイビジョン放送で柳澤さんが出演され、自分の病気と、この本の事を話された。
この本は釈迦の「般若心教」を柳澤さんが自分の言葉で判りやすく解説したものだ。
柳澤さんは科学者だそうで、その学者の目を持ちながら、口語体で独自の解説されている。

その言葉の中に『お聞きなさい』という呼びかけがある。
この原文は「舎利子(シャーリーブトラ)」とだけ書かれて有り、その意味は釈迦の弟子の一人である「舎利子」への呼びかけの言葉なのだが、それを「お聞きなさい」の言葉に置き換えてあるのに感激した! 
ナント素直に心に響く言葉だろう!

もし あなたが
目も見えず
耳も聞こえず
味わうこともできず
触覚もなかったら
あなたは 自分の存在を
どのようにかんじるでしょうか
これが「空(くう)」の感覚です

こんな言葉で始まっている。
この言葉の意味、日本人なら当然判りますよね。
「般若心教」はごく短いお経で、直訳した本は幾つも有ると思うが、その本質を
これほど判りやすく解説した本に出会ったのは初めてだ。
勿論これは柳澤さんの解釈であって、読む人それぞれの解釈が有って当然、と御本人は述べられているが・・・。

話はとんでもない方へ飛ぶけど・・・(笑)
最近CDやMDを聞く機会が多くなって、これらを度々ダビングしたり編集したりしているのだが、いつも疑問に思い不自由を感じているのは、これらの機器の表示が全て横文字である事!

どうして日本のメーカーが造り、日本人が使うのに表示が全て横文字なの・・・?
器機を買って何年も経つのに、未だに取り扱い説明書が無くては全く作業ができない。

例えば 
    曲を分ける→DIVIDE
    曲を移動する→MOVE

こんな具合だ(笑)

この横文字の氾濫は今日本のあらゆる所で見られる現象だろう。
日本の国で日本人が経営し、日本人を相手に商売をするお店なのに、
そのお店の看板が横文字表示のナント多い事!

小学校からずっと読み書きしてきた日本語が使えない世の中って・・・?
日本語は、それほど使えない言葉なのだろうか?
使うのにかっこ悪く恥ずかしい言葉なのだろうか?

私は日本の言葉も文字も、世界に誇れる美しい言語だと信じているのだが・・・。