お正月早々から長谷川さんの身辺が、なにやら慌ただしい
元日のヤフーニュースに長谷川さんと鈴木京香さんが今春結婚する、と出た
ホホーーーっついに結婚か~ と思っていたら、2日後のニュースに長谷川さんの事務所が
「本人から誰かと結婚すると言う話は聞いていないので、結婚報道は否定させて頂きます」
だってさ~
昨年はワイドショウなどで、二人の熱愛報道は何度も取り上げていたけど、当人たちの談話は一度も出なかった。
これが不思議な気がしていた。二人とも取材する機会は何度もあった筈なのに・・・。
でも私は結婚報道が全く気にならないと言えば嘘になるが、長谷川さんが結婚しても、しなくても、俳優という職業さえ続けてくれればそれで良い と言うのが正直な心情。
長谷川さんが描き出す人物像に出会えるのが楽しみなんです。
長谷川さんに初めて出会ったのは、内野さん主演の文学座公演「モンテクリスト伯」再演の舞台だった。
初演の時の同じ役の人があまりにもしょぼくてがっかりだったのに、再演で出てきた長谷川さんが
素晴らしく新鮮に映ったのを今も鮮明に覚えている。
背が高くまだ隼座員だったのに主演の内野さんと並んでも決してひけをとらない堂々とした佇まいに感心した。
この事は星空文庫に書いてあるので興味のある方はそちらをご覧下さい。
それから何度か舞台で見てはいるけどそれほど関心が高まる事もなく、相変わらず内野フアンを続けていたが、内野さんの大河ドラマ「山本勘助」の後半部分辺りからねっとりとした演技が鼻に着きだし(笑)次第に熱が冷めていった。
そんな時出会ったのが「セカンドバージン」の長谷川さんだった。
勿論名前も顔も知っていたし、あぁ~今度はドラマへ出るんだーーー、位の軽い気持ちで
見始めたのだが、これがどっぷり嵌ってしまった。
ネッチリ演技の内野さんの対極にあるような爽やかさが凄く良かったの
この「セカンドバージン」が長谷川さんの名前が知られるきっかけとなり、その後順調に売り出し中だけど、
そんな私の今もっとも心を捉えて離さない長谷川さんが演じた人物が、大河ドラマ「八重の桜」の川崎尚之助さんのこと。
姫路出身なのに山本覚馬に惹かれて覚馬の出身地・会津へやってきて、覚馬の妹八重と結婚する。
色々と会津の為に尽くしながら、会津藩士になれたのは戦争が始まる直前だった。
会津城で八重と共に戦いながら、最後は八重を家族の元へ返す為に裏切り行為をする。
会津藩は斗南藩と名を変え北の果てに追いやられ食べるものにも事欠く生活を強いられる。
これを見かねた尚之助が米の買い付けに奔走し、仲買人に騙されて莫大な借金を背負う事になってしまうが、あくまでも自分ひとりの考えでやった事と、藩が関わりない事を主張し、罪を一人で背負い
東京で裁判に臨む。
この時会津藩の山川大蔵が尚之助を見捨てたのが許せないっ!
後に救える手立ては幾らでもあっただろうに・・・。
裁判の決着を見ぬまま最後は病で倒れるが、倒れる間際まで会津戦争の真実を書き残そうとしている。
自分には決して良くは報いてくれたとは思えない会津なのに、なぜ此処まで会津の為に尽くせるのか?
八重への愛か?
この本当の武士の鏡とも言える川崎尚之助が愛おしい
彼をそのように演じた長谷川さんに惹かれるのか、自分でも良く判らない。
川崎尚之助という人物の詳しいことが残っていなくて、長谷川さんが造り込んでいると書いてあったので余計にそう思うのかもしれない。
写真もないので私の中では長谷川さんが尚之助そのものになってしまっている。
長谷川さんが演じる人物と長谷川さん自身が同化してしまうと感じることが多い。
八重に語った言葉
「会津へ来てもう10年になる。この家は自分にとっても住み慣れた我が家なのですよ」
10年経てばそこが故郷になるのだろうか?
今世界で日本の食とか文化とかが注目を浴びている。
あの大震災と津波に襲われた東北の人々の行動が世界を驚かせたのもついこの間の事だ。
これだけの被害に遭いながら人々がなぜ秩序ある行動が取れるのか?
それが世界の人々にとっては凄く不思議な現象だったらしい。
でも私達日本人はそんなに不思議だとは思っていなかったので、世界が驚いた事に驚いた
日本の歴史を遡れば日本中が戦いの時代を経て武家社会が何百年も続いた。
この武家社会の教えが日本人の精神の柱になっているのではないか?と思っている。
会津の教え「什の掟」
ならぬことはならぬのです。
武士は恥を知る人
今も日本人の心の奥には何処かにこの教えと同じものが宿っているのかもしれない。
長谷川さんにはまた時代劇を演じて欲しいな