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中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
ご訪問頂き有難うございます。ご縁に感謝を!

Vol. 2072 上村松園展・京セラ美術館・訪問記!

2021年07月28日 19時00分35秒 | 日記



新装なった「京セラ美術館」
7月17日から近代の女性画壇が生んだ不世出の女性画家「上村松園」の回顧展が開催されています。
18日・・・早速行って参りました。  
      以下の写真はお借りしました
      

        

     

         
  
       
       娘深雪・・・安達美術館蔵
       大正期を代表する名作。
          
       序の舞
        
        焔
   

   優しくたおやかな風情
   美しく見ほれるばかりの衣装
   色あわせのこの上なく品の良い取り合わせ
   工夫された独特の表装


   心行くまで観賞いたしました。

   人の心を惹き付けて止まない 
   心の底から心酔させられる・・・この作品群の魅力
   松園の前に松園なく、松園の後に松園なし。

   後期・入れ替えられた作品に出逢いにまた行ってみます。

   本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

   

Vo. 2071 嵐山・私設「福田美術館」訪問記!

2021年07月25日 12時00分00秒 | 日記

2019年に嵐山に新しくオープンした私設「福田美術館」
京(みやこ)のファンタジスタ 〜若冲と同時代の画家たち
2021年07月17日(土) - 2021年10月10日(日)


興味ある内容にひかれて17日・展示初日に行って参りました。

当館のオーナーは、京都に生まれ育ち、京都で起業。常日頃から考えていた
「いつか地元のみなさまへ恩返しがしたい」という想いを実現させるべく、
美術館の建設を決意。
以来15年にわたり、美術品の収集に励み。
江戸時代から近代にかけての主要な画家の作品で構成されるコレクションは約1,500点。
中でも京都画壇の作品には特に力を入れております・・・との説明が!

https://fukuda-art-museum.jp/concept
コンセプト概要はこちらからどうぞ


写真はお借りしました・・・建物右側に入り口があります。


  
               写真OKが嬉しいですね
               
      
      
      
      

      鋭い観察眼
      筆致の正確さ・・・力強い枠線・・・どの作品にも魅了されます。
      独特の強い色調から独自の道を切り開いていきたと言う、迷いのない自信と誇りの
      ようなものを感じとることが出来ました。

      我が道を行く、人には「言わせておけ」・・・・こういった強い生き方に憧れます、

      
      館内のカフェ!
      大堰川と渡月橋そして嵐山を見晴らす景観。贅沢な眺望です!!
      飲食は今回遠慮しました・・・次回の楽しみに!

      さて、本日はこんなところです。

      本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

Vol. 2066 太閤園・また一つ大阪の灯がきえました!

2021年07月12日 17時03分55秒 | 日記

100年を超えて愛される迎賓館。8000坪の日本庭園がもてなす結婚式の舞台。
​明治時代に関西財界で活躍した藤田男爵が所有していた豪華絢爛な邸宅と緑鮮やかな庭園は、
国内外のVIPが集う社交場として多くの著名人に愛されてきた。

6月23日・・・6月末をもって閉館されるという「太閤園」に行って参りました。
戦禍で焼け落ちた建物を再建して、現在に至る。

無粋だけれど「のっぽビル」も入れて撮影・・・時の流れかな~~!

お庭を少しアップ、池に映る「緑影」が実に美しい!


この大石の存在感に圧倒される。天平からの長い歴史を見つめてきたのだろう!


さて、私たち「女子五人」は園内にある「淀川邸」で「ランチ」を楽しみました。
風格のある玄関。。。室内は長い廊下沿いに小部屋が数部屋!


簡単にアップ
  

   

   

  



これは太閤園としての最後のパンフ・・・おそらく・・・ですが!


何時も思うのですが写真画像では、伝えきれない心の中身!
歴史を刻み先人からの思いを繋いできた「建物」
2021年6月30日をもって終わるとは・・・残念でなりません。

教え子の結婚式に参加したり、お友達とお茶を飲んだり
併設している「美術館」で貯蔵されている「国宝天目茶碗」を観賞したり・・・
想い出は尽きないけれど・・・

創価学会が丸ごと買い取られたとか。。。一般公開はないと思うけれど。
あまり手を加えず残して頂きたいものです。
一つの時代が終わったのは・・・コロナ禍によるもの!
悔しいねえ!?!

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・



Vol. 2062 半夏生に纏わる興味深いお話し!

2021年06月21日 20時51分34秒 | 日記

半夏生を描いてみました

この花の名に由来する雑節のうちのひとつ「半夏生」
「半夏生」は、1年のうちで昼間の時間帯が最も長くなる、夏至(げし)から、
11日目の、毎年7月2日頃から、七夕(7月7日)までの5日間をいいます。
雑節とは、二十四節気や五節句のような中国由来のものはなく、日本の生活文化から生まれた
日本独特の「暦日」のことを言います。主に農業に関わることのようですね。

さて、この半夏生の日にはタコを食べる風習があるのですが、これは
「稲の根が、タコの足のように四方八方にしっかり根付きますように」や
「稲穂がタコの足(吸盤)のように豊かに実りますように」との願いが込められているそうです。
半夏生の時期には、関西はタコ・香川県はうどん・福井はサバを食べたりと
日本各地で様々な風習があるそうで・・・・面白いですね!

      て、今日は夏至
      玉紫陽花が美しい我が街の植栽。パチリしてみました。名前は分かりません!!
      紫陽花の花・・・何を夢見てる?
      

      

      

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・


Vol. 2061 6月も終盤になりました!

2021年06月20日 21時19分58秒 | 日記

この二枚は以前、描いたもです。
【鯉】は、わたしの心の中に生きている「夢」です。
鯉は滝を上り切ってやがて「龍」になり天翔るという。
天翔て「雨を降らし」大地をそして自然界を豊かに潤すのです。

人の為に何か役立ちたい・・・それが私の願望です。
思っているだけで。。。実行出来ていないのですが~~!

紫陽花は「綿棒の」先に顔彩を付けて
用紙に押しつけて、表現してみました。
それらしい雰囲気がでたように思う、お気に入りの一枚。

注・・・紫陽花の葉には毒があり、虫がつかないのだとか。
    よって「カタツムリ」も寄りつかないそうです・・・で、この図は
    あり得ないことになりますが・・・雨+紫陽花+カタツムリ
    お似合いですよね!

さて、本日、目に留まりました「季節の花

日陰に咲く紫陽花の花は「しろ」顔彩の胡分のように、厚みのある「白」
・・・人影のない家の小さな歌壇に豊かに咲いていました。


これは蔦・・・蔦って花が咲くんですね!
初めて知りました・・・・花が咲くと言うことは「実」がなるのかしら?
もしかして、これは蕾ではなく「実」なのかしら
沢山の花殻が落ちていましたから、すでに「実」がなっている????

6月21日・・・・恙なく過ぎた一日でした。
今日は父の日でしたね!

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

Vol. 2055 田中一村展・於「ギャラリー駅」

2021年06月06日 20時03分24秒 | 日記

奄美大島に建設された「田中一村」記念美術館

・・・注・・・写真はすべてお借りしました!

        
        明治41(1908)年に栃木に生まれた一村。
        幼少期から南画を描き、その画才を発揮しました。
        父は彫刻家であったそうです。

大正15(1926)年に東京美術学校へ入学。同期には、東山魁夷や橋本明治など、
近代日本画を代表する画家たちがいました。しかし、たった2か月で学校を退学。
その後は独学で画家人生を歩み、新しい絵画への挑戦を目ざしていったのです。

千葉で20年間を過ごし、その後
新天地・奄美大島へ移住したのは50歳のころでした。晩年の傑作「アダンの海辺」
   
   を描いたのも、この奄美時代。絵を描くための資金は、
   大島袖の染色工として働きながら蓄えました。
   働く、描く、を繰り返し、69歳で亡くなるまで、
   奄美の自然を描き続けたのです。




孤高の天才画家・・・田中一村・・・
画家として、ここまで身を削って、描き続ける・・・そのエネルギーは何処から
生まれるのでしょうか?
自分の選んだ道を直向きに「迷うことなく」進む。しかも「一人で」
辛くはなかったのだろうか?寂しくはなかったのだろうか?
精神を研ぎ澄ませて見つめる先にあったものは、何だったのだろう?

彼は目指している物を見つけたのだろうか?

いや、目指している物などなかったのかもしれない・・・
自分の心にわき上がる思いを、その折々を描いていただけなのかもしれない

ただ描くだけのために生まれたような人であったのか・・・

思い巡らした一刻でした。

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・





Vol. 2051 私の持っている螺鈿細工!

2021年05月16日 19時17分33秒 | 日記

写真はお借りしました・・・上が「櫛」下にあるのは「笄」
櫛・笄・・・くし・こうがい・・・と、読みますね!
これらは)…髷(まげ)などに挿す江戸時代の女性用髪飾りの一種!
金・銀・鼈甲(べつこう)・水晶・瑪瑙(めのう)などを使って美しく仕上げられていたのです。

わたしの友達のアクセサリー作家「S・H」さんは
こういった古い髪飾りなどを使って現代風のアクセサリーに蘇らせています。

これは、ネックレス。赤い玉は「珊瑚」「丸いわっか」は何でしょう?
不明なのですが・緻密な彫金が施されています。中心に見えるのが笄の先です。

      
      写真が上手く撮れていないのですが、白く見える菊の葉が「螺鈿」になっています。
      拡大して気付いたのですが、彫金は「松・竹・梅」のお目出度柄になっていますね。
      笄の先は「菊」・・・菊・竹・梅・松・・・これは正しくおめでた柄ではありませんか!
      取り合わせたデザイナーさん素晴らしいわ~~~~!
      今日まで全く気付きませんでした~~~!
      その上なんと緻密な細工であることか!
      名もなき職人さん達の手に!敬礼です!

      
      もう一つ・・・これは、イヤリング・上部の楕円形・青いところは「瑪瑙」です。
      下がっているのが「笄」の先。 葉の形の螺鈿が施されています。5㎜ほどの大きさです。
      
      拡大してみました。

      二つとも、とても貴重な作品だと、改めて気付きました。
      大切にしなければ…落としてはいけないと、しまい込んでいましたが
      身につけて活用することに致します。

      現代に蘇らせた作家さんと
      身につけ装ったであろう古人・・・どんな人であったのか?
      想像すると楽しい~~~わ!


本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・
  
    

Vol. 2050 伝統工芸品「螺鈿」のお話し!

2021年05月14日 09時53分44秒 | 日記


      
●正倉院がまもり伝えた宝物(ほうもつ)の一つ
螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)高度な技法で華やかな意匠を表わされたも正倉院宝物。
●正倉院宝物は「聖武天皇」の所蔵していた物故「宮内庁 正倉院所蔵」となり国宝には指定されません。
●頭部がまっすぐの五弦琵琶は、インドが発祥の地です。撥受けは、たい瑁(たいまい)を貼り、
貝殻を使った螺鈿(らでん)で、熱帯樹と飛鳥や駱駝(らくだ)に乗り琵琶[四絃琵琶]を弾く胡人を表し、
側面には紫檀(したん)に夜光貝の切片を貼るなど第一級の美術工芸品でもあります。
同時代の五弦琵琶としては世界で唯一のもので、聖武天皇(しょうむてんのう)[701-756]の遺品です。
**************以上コピペです*************************

さて、螺鈿細工の歴史は古く、紀元前3000年頃のエジプト文明にまでさかのぼるそうです。
エジプトから「唐」そして「朝鮮」遠くシルクロードを経て・・・その終点が「正倉院」となるわけです。
ですから、 日本で螺鈿細工が作り始められたのは奈良時代。と言うことになるのでしょうか!

こちらも正倉院蔵
  

●螺鈿(らでん)とは、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつで
貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、
漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。
●螺鈿はアワビや夜光貝、白蝶貝などの貝がらの輝いた部分をうすく(0.1ミリ以下)して使います。
「螺」は巻き貝をさし、「鈿」にはかざるという意味があるそうです。

最後に
京都出身の名工(漆・螺鈿作家)
人間国宝黒田辰秋(くろだたつあき)氏
螺鈿「中棗」・・・葛切りで有名な「鍵善」さんが先頃オープンされたの個人美術館で
目にしました・・・蔵されているんですね!4月の初旬に訪問!

  
精緻な造形が美しく暫し見入りました。

はい、皆様本日は螺鈿のお話しでした。
3000年も前エジプトから始まった工芸・・・誰が、どう工夫して、生まれたのでしょうね?
素晴らしく、奥深く、そして不思議なお話でした。

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

中井悠石拝



Vol. 2046 Happy Mother's Day!!

2021年05月09日 21時45分43秒 | 日記


「慈しむ」と言う言葉があります・・・温かい・優しさに満ちた言葉ですよね!
慈しむと言う言葉有り初夏兆す!
鳥の親子の写真を探してみました。




見飽きない優しさ!
無償の「愛」を感じます。
今日は母の日、そして明日から一週間は「愛鳥週間」


馬の親子も良い感じ・・・子どもの頃よく歌った「歌」思い出すままに!


おうまのおやこは
なかよしこよし
いつでもいっしょに
ぽっくりぽっくりあるく

おうまのかあさん
やさしいかあさん
こうまをみながら
ぽっくりぽっくりあるく・・まちがっているかもしれませんが!

私の母はすでになく
母にもなれなかった私
・・・でも、それなりに幸せ・・・Happy Mother's Day!

本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・



Vol. 2045 写真家大竹英洋氏の心眼‼

2021年05月08日 15時14分16秒 | 日記

大竹 英洋氏は、日本の自然写真家。
北アメリカ大陸ノースウッズ地域をフィールドとしていて、
梅棹忠夫・山と探検文学賞、日経ナショナル ジオグラフィック写真賞最優秀賞受賞、土門拳賞受賞。

先日TV番組で紹介され、感動の連続。
TVからの写真ですが、アップしてみました。
【心】が、身体の中心にないと出来ない仕事。

自然の中で生きるものたちは、常に死と隣り合わせで生きているのですね。
特に草食動物達は、雪に覆われる原野の中で、その多くが命を落とすと言います。
淘汰され、強いものが生き残る。自然の摂理。過酷(ΦωΦ)ですよね!


写真家の恩師から
「自然の中で生きる先住民から学べ」との進言で、ノースウッドに移り住み・・・20年!

彼の撮った優しい眼差し






大自然と対峙する中で学んだこと



学んで次どう生かすか・・・これが大切・・・!


火事で弾けた松ぼっくりから「芽が出た松」
火事は木々を灰とし、それは養分となって、また木々を育てる。山は年月を経てまた豊かに
再生されるのですね。

私たちもつぎの代の方達の「大きな踏み台」とならねば!
ユズリハのように

さて、本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

中井悠石拝