中井悠美子(悠石)「四季の絵文日記」 2011/9/24~

四季を語る「絵文」と、日常を織り交ぜた小さな日記。
ご訪問頂き有難うございます。ご縁に感謝を!

Vol. 850 朱夏の日の思い!

2017年07月26日 21時18分39秒 | 日記
   
   本日のお稽古。
   木々の緑に埋もれたように建つマンションの一室。
   大きく育った木々がつくる木陰が涼やかです。

   木々の足下にはみずみずしい「コケ類」 その上に柔らかい木漏れ日が日差しを落としています。

   
   小さな蜘蛛がツワブキの葉の上に「巣」をかけていました。
   一匹、孤独に!じっと動かない!
   
   音もなく小さく静かな営みがここにありました。
   暑さや豪雨にも負けないで・・・ちょっと嬉しくなりました。



   さて、季節は色で表現されるってご存じでしょうか?

   春・・・青・・・青春(せいしゅん)
   夏・・・朱・・・朱夏(しゅか)
   秋・・・白・・・白秋(はくしゅう)
   冬・・・玄(黒) 玄冬(げんとう)

   五行説によると
   春の色は「青」であることから、「春」の異称が「青春」となったのですね。
   「朱夏」「白秋」「玄冬」も、陰陽五行説に対応する色に基づいた季節の異称でなんですね。
   春の異称「青春」が、年の若い時代をさすようになったのは、夢や希望に満ち溢れていることから、
   人生の春にたとえられたのですね。

   時は朱夏となっているけれど
   暑さに負けないで、前を向こう。日々小さな一歩を!
   希望に顔を上げる限り、人はいつも青春を生きているのだとおもう。

   私の季節はいっつも 「春」です。

   本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

   
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Vol. 849 鳥は汗をかかないのかなあ?

2017年07月25日 18時04分48秒 | 日記
   
    写真はお借りしました
    雀の「巣立ち」だそうです。

    暑い毎日。汗だくですね。
    ところで「鳥たちは」体温調節をどうしているのでしょうか?
    汗腺が無いのですから、汗をかくとは思えませんよね。

    こんな風にするんだそうです。
 
    ①口をあけて、細かく呼吸をする(犬のように)ことで、気道から水分を蒸発させて体温を下げます。
    ②足の部分が熱放散の役割を担っていて、飛行中などは足部分に血液を多く送り込み
     外気温によって血液温度を下げることで体温を調節します。
    ③水辺に移動する
    
    と、いったように調節するんだそうです。

    なるほどねえ~~!
    
    不思議な仕組み
    上手くできているものです。

   
    我が家の前の池に飛来した鴨。
    iPhoneのカメラを最大限のズームにして撮りました。
    一見涼しげですが・・・この暑さです。池の水温もきっと高くなっていることでしょう!

    世界の各地で「異常現象」が起こっている今夏。
    本日「土用」
    人にも鳥たちにとっても、我慢の夏の訪れのようです。

    本日ご訪問くださいました皆様ありがとうございました・・・

   

   

    
    
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Vol. 848 葉月のお手本は「マツムシソウ」と「ミズヒキ」です

2017年07月21日 15時18分35秒 | 絵文
   
   マツムシソウ・・・を描いてみました。
   数十年前。旅先の信州で初めてこの花と出会いました。
   波のうねりのように続く広大な野。その野、一面を薄紫に染めて、咲いていた「柔らかく可憐な花」
   伸びやかな立ち姿。その群生する美しさに、思わず見とれて、立ちすくんでしまいました。
   道行く人が「マツムシソウ」ですよ・・・と教えてくださいました。
   当時「その名」さえ知らなかったのです
   この花を描くときいつもその時の感動が蘇ってきます。
 
   名の由来
   ●マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説もあるそうです。
   ●属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、
                 近縁種のセイヨウマツムシソウだそうです。

    
   咲ききると「中心部分が」華やかに開きます。
   

   さて、もう一枚は水引草
     
   タデ科の植物で小さく目立たぬ花を咲かせます。
   
   
   写真のように、花柱が上からは赤く下からは白く
   見えるので、紅白の水引を連想して名前が
   つけられたそうです。

   こちらはキンミズヒキ
   
   キンミズヒキは「金水引」と書きます。
   細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」に
   たとえたものなんですね。

   花の名の由来を調べると「なるほどなあ~~!」
   そんな思いを胸に、ひとつひとつ、愛しみながら描く花。
   幸せに浸れる一時です。

   皆様本日もご訪問頂きありがとうございました・・・・・・

   
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Vol. 847 大人の為のお箸講座(入門編)へ行って参りました!

2017年07月17日 17時51分31秒 | 日記
   
   FB友の「桜庭 淳子」さん主宰の「お箸講座へ」行って参りました。
   間違いなく正しく扱えていると思い込んできた「お箸使い」果たして、本当に正しいのか?
   ふと、心に芽生えた「黒い雲」・・・これは晴らしておかねばと・・・出かけました。

    
   黒一点の男性は遠く「徳島から」お越しです。
   正しく扱えていると思っている方よりも
   他人から「変だよ」と指摘され、人前での箸使いが出来なくなった方・・・の方が多い!
   そんな8名の集まり。
    
   少々変だぞ・・・この扱い方では「食材」を上手く口元に運ぶことは出来ませんね。
   

   

   

   私はほぼOKでした・・・たぶん
   お箸使いは「子どもの頃から親にしつけられて来た」と思うのですが。
   うるさく言われることに反抗して、
   美味しく食べられたらそれでいい…箸使いなどどうでもいい…これは負け惜しみに聞こえますね。
   
   さて、お箸の歴史
   遠く7世紀頃「遣隋使・小野妹子」が日本にもたらしたとのこと。
   それまでの「手食」から「箸食」として広めた基は「聖徳太子」だったのだそうです。

   神への供え物に「箸」を使うようになり、と同時に箸先を汚さないようにとの配慮から
   「箸置き」も使うようになったのだそうです。
   箸と箸置き・・・深い歴史があったのですね。
   日常の食事の時にも心掛けて「箸置き」を使いたいもの・・・気遣いとして。

   ところで、このように作法としての「箸使い」が一つの「文化」のようになっているのは
   日本だけなんだそうです・・・
   茶道でも「箸」を置くときも、取りあげるときも三手に扱うと、ご指導頂きました。
   美しい手の動きは、相手への配慮でもあるのですね。
  
   お箸を扱う国は日本以外にもありますね
   韓国・中国・モンゴル・台湾・ミャンマー・タイ・ラオス・ベトナム・カンボジア・北朝鮮
   しかしながら、日本はこういった国にない独特の「箸使い」を作法としてあみ出したのです。
  
   また、頂きます・・・ご馳走様・・・と言う言葉も
   生きとし生きる物たちの命を頂き、我が命を生かして頂く。  
   そのことに、感謝するという。食に関わる日本人の「心」から生まれた言葉なのですね

   お箸使いは「その心を形として」表すこと、なのかもしれません。

   桜庭さんありがとうございました。
   深く感動しながら帰宅いたしました。
   暑い夏の、暑い午後・・・それも思い出に残る7月15日となりました。

   さて、久々のアップ、今日はこんなところです~~!
   ご訪問頂くださった皆様、ありがとうございました・・・
   
   
 
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Vol. 846 谷崎潤一郎が愛した京都の家「石村亭」

2017年07月09日 13時12分03秒 | 日記
   
   下鴨神社に隣接して建つ石村亭は、文豪・谷崎潤一郎が最も愛したと言われる邸宅です。
   生涯に43回も住居を変えた谷崎ですが、石村亭には最も長く、昭和24年から31年までの
   7年8か月を過ごしています。
  
   石村亭は明治44年に、塚本儀助という実業家が建てた家。
   谷崎は、売りに出ていたその邸宅を見てすぐに気に入り、ほとんど創建時のままで過ごしました。
   昭和31年に現在の持主「日新電機」に売却する際、「現状のままで残してほしい」との条件を
   つけ石村亭という新たな名前を与えたのだそうです。(当初は潺湲亭と名付けていたとのこと)
   
   日新電機は今もその約束を守って維持保存に努めているとのこと。

   その石村亭は、当初の名(潺湲亭)が示すように小ぶりながらも緑豊かな池泉回遊式庭園の中に、
   主屋や茶室などがバランスよく配されているのです。
   
   
   主屋は、数寄屋造りと書院造り、寝殿造りの趣を合体させるという、極めて珍しい造り。
   
   
   窓ガラスの中に見える借景。庭師・建築家・建具師・・・皆さんの融合が素晴らしい。
   

   

   
   貫禄のある方ですね・・・机は実際に谷崎の使用していた物だそうです。
   谷崎はこの地で、この家の、この光の安定する北向きの書斎で
   「新訳源氏物語」を完成させたとのこと。
   なんだか、彼の息遣いが聞こえてきそうな石村亭ではありませんか~~!
   この亭は近代文学史の“聖地”とも言える貴重な存在と言えるのかもしれません。
  
   
   糺の森を借景にして、わびた造りの「中門」
   初代の「塚本氏」は茶を嗜んだ方とか。腰掛け待合が、人待ち顔。
 
    
   谷崎は茶を嗜まなかったようで、興味は「食」と「女性」であったとか
   それなのに「茶室」を当時のままに残してくれたことは偉業(笑)ですね。

   茶室は流れの上に造られ、席は「台目」台目には珍しく「四畳半」という広さです。
 
   石村亭は現在企業の迎賓館となっていて「非公開」
   平成18年に一般公開されたようです・・・ずいぶん前ですねえ。次回は何時でしょう?
   公募・されるようですから・・・気をつけておきましょう。
   
   http://www.kyotofukoh.jp/report370.html
   http://www.koka.ac.jp/toshokan/DB/tanizaki/tanizaki-p136-151.pdf
   http://nissin.jp/sekisontei_project/01.html
   ご参考までに

   ブログの内容は「京都BS百年名家」より抜粋させて頂きました。

   皆様本日もご訪問頂き有難うございました・・・・・・
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Vol. 845 四季の絵文・今日は筆が進まず!

2017年07月02日 18時45分01秒 | 日記
   
   丸い印は「ホタルの光」のつもりです。ホタルと紫陽花。取り合わせとしてはおかしいかもしれません。
   笹に雀
   梅に鶯
   柳にホタル
   牡丹に蝶
   
   和の図柄には出会いのものがある。と言うことですね。

   ホタルに関しては、こんな歌もあります。
     蛍のたるのやどは 川ばた柳
    柳おぼろに 夕やみ寄せて
    川のめだかが 夢見る頃は
    ほ ほ ほたるが 灯をともす

   柳に出会いの物は「ホタル」
   紫陽花にホタルでは、おかしいかもしれませんが。
   まあ、お遊びと言うことで!

   
   季節外れですが「ツワブキ」を描いて楽しみました。
   この花はキク科ツワブキ属 。
   島根県の津和野(つわの)の地名は「石蕗の野(ツワの多く生えるところ)」
   が由来となっているんだそうですよ…

   さて、今日は朝顔を描くつもりでしたが
   何故か「描いても描いても」気に入った形になりません。
   色も思うように出ないのです。

   20枚ほども書き損じ・・・
   こんな時もあるんだなあ~~と、胸に留めた一日でした。

   皆様本日もご訪問頂きありがとうございました・・・・・・

   
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Vol. 844 本日の「絵文」!

2017年07月01日 18時36分18秒 | 絵文
   
   今日は「扇子」のための絵をかいてすごしました。
   描き慣れた「藤の花」
   こちらは女性用です。

   もう一枚は男性用。
   
   鳥羽僧正が描かれたという「鳥獣戯画」の模写です。  
   原画にはないのですが「少し彩色」してみました。

   扇子を持つという習慣はほとんど無くなった現代。
   無用の物かもしれませんし、100均では「一本¥100」で手に入ります。
   用途から考えれば「手描き」であろうと「100円」であろうと代わりはないのですが・・・

   まあ・・・こういったことは「心」に属することかもしれませんね。

   暑さと戦いながら、一時「描いて」楽しみました。

   
   にゃんこは巻きすのうえで、寛いでいました。

   穏やかに過ぎた一日でした。

   皆様本日もご訪問頂きありがとうございました・・・・・
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