<糖質制限の両論(夏井・石原氏)併記(その3)。『糖』は、老化を促すのか?>
《 制限派の主張 》
糖とタンパク質が一緒に加熱されたときに生ずる「AGEs。」(終末糖化産物)は、60兆個の細胞を傷つけ、コラーゲン(皮膚、骨、腱などに含まれる繊維の主成分)を破壊して、種々の臓器の『老化』を促進する…。
・皮膚の損傷(シミ、シワ、タルミ)
・血管壁の脆弱化…出血、梗塞
・骨・関節へのダメージ…腰痛、膝痛
・脳細胞の老化…アルツハイマー病、パーキソン病
・腎臓の老化…腎不全
・水晶体の老化…白内障
《 反論 》
「AGEs。」という物質が発見される前から、血液中の糖分が『多く』なりすぎると、血管の壁を傷つけて動脈硬化を促進させるということは分っていました。
動脈硬化を起こして血流が悪くなり(血圧降下剤でも起こる)、人体の60兆個の細胞に必要な栄養素(タンパク、脂肪、糖、ビタミン、ミネラル)、水分、種々のホルモン、酸素が十分に送り届けられないと、各細胞は健常な代謝を妨げられ、老廃物、中間代謝物が多量発生して細胞を傷害し、細胞の老化、その総和としての人体の『老化』が惹起される、というものであります…。
ところで、タンパク質も『糖分』も、人体の60兆個が「必要な量。」(1日1食で十分)だけ摂っていれば、「AGEs。」など合成されるはずもありません。
「AGEs。」の産生は、単なる糖やタンパク質の「摂りすぎ。」、ひと言でいうと『食べすぎ』(「栄養豊富なものを、3食しっかり食べる。」というプロパガンダ)によってもたらされる、と言ってよいのでありましょう…。
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