アジア
<財政破綻について>
まず、お尋ねの『財政』についてですが、よく耳にする話としては、日本は過去の財政赤字による政府債務の累増があり、深刻な問題が起こる恐れが、大きいというものであります。
国債だけでも、10年度末の残高が637兆円、GDP比で134%にも達し、国と地方を合わせた長期債務は、862兆円、GDPの181%と、経済規模の2倍に迫ると見込まれている。
税収不足が続き、国債の増発により、財政破たんからアルゼンチンのように『国家破産』となろうというものであります。
これらについては、図書館などにいくらでも『なるほどなあ。』と納得させられる書籍がありますので、ご自分でお確かめください。
一方、少数意見ではありますが、日本政府は475兆円の金融資産を持っているので、純債務は387兆円にしか過ぎない。
さらに、日本政府は、このほかに莫大な土地や不動産を保有していると言われます。
『国富』ということで、日本国家のバランスシートを見てみると、資産合計(8420兆円)から、負債合計(5633兆円)を差し引いた金額(2787兆円)とい巨額の『日本の国富』が、あるというのです。
私には、どちらの意見が正しいのか、また『国家破産』とは、どんなもの(アルゼンチン国が無くなってしまったのか)なのかなど、よくわかりません。
ただ、長期金利(10年物)が、1・315%(10年1月)と、世界でも、歴史的にも、最低水準にあるということは、『市場』(世界の投資家)は、日本の財政破たんは無いと、判断しているのではないのでしょうか。