分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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トリプトファンサプリとセロトニン

2018年11月16日 | 身体・健康

 セロトニンが増えることを期待して飲んだサプリメントによって、

逆に体調が悪化してしまうことについて

 

セロトニンが作られるメチレーション回路に不具合がある人はとくに注意が必要です

(正しくはセロトニンの再取り込みに関係するタンパク質が作られる度合い?などもセロトニン量に関係する!←これがメチレーションの状態によって決まるとのこと)

 

栄養療法を知っている人は、

セロトニンを増やすために、セロトニンの材料をサプリメントで手っ取り早く補おうと考えたくなります🙄

 

 

セロトニンの材料ということで、具体的にはアミノ酸のL-トリプトファン

 

セロトニンは必須アミノ酸の1つでもある トリプトファン がまず第一に材料として必要になります

 

通常であれば(代謝がしっかりしていれば)

この回路はトリプトファン👉5HTP👉セロトニン(それぞれ補酵素として鉄・葉酸・ナイアシンも必要)

さらにセロトニンが、睡眠を司るメラトニンへと変化していく流れです

 

心を安定させる セロトニン 、そして睡眠に欠かせない メラトニン を作るためにも、

栄養療法の考えに習って手っ取り早くトリプトファンサプリメントに手を出してしまいたくなるのです

 

しかし、一部の人では、このトリプトファンからセロトニン、メラトニンへと変換する回路が上手く周っていない

そもそも発達障害の人の場合は遺伝的に 代謝障害 があり、それが 脳の働きにも大きく影響を与えている と言われています

つまり、トリプトファンもとより。。

遺伝的に、もともとこの回路が上手く周っていかない可能性が高いのです

 

トリプトファンがセロトニン、セロトニンがメラトニンのコースが正規のコース・最善ルートだとしたら、

脇道にそれてしまう人がいるということです😱

 

ただでさえ通常の、進むべき"正規コース"になかなか行けないのに、敢えてサプリメントでトリプトファンを大量に飲んだらどうなるか?

 

トリプトファンが増えることで、脇道の不良コースへ進む回数も増えてしまうのです

この不良コースは炎症を亢進させる回路

体内で慢性炎症を引き起こし、体調が悪くなってしまうのです

 

さらに、遺伝的でなかったといても、 ストレス化の状態において この不良コースを進む確率が高くなるのだそう😱

生きづらいひとは、ただふつうに息して生きているだけでもひどくストレスを感じるというのに。。。なんだか逃れようのないコースに思えます

 

この回路が正常に進んでいるかを調べるのは有機酸検査などがありますが、

あまり一般的でもないため、調べもしないで安易にトリプトファンサプリメントに手を出し、なんだか具合が悪い🤧😵

なんてことになりかねないのです

 

うつ傾向の人はとくに、自分のメンタル不調の改善・復活を願ってあれやこれやと調べ、

セロトニンという、彼らにとっては憧れの夢の物質を求めて必死になりますが

サプリメントを補うだけが脳じゃない

そればかりか、逆にそのサプリメントで体調が悪化してしまう…なんてこともあるのです 

コメント (2)
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