分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
栄養のこと、健康のこと、分子栄養学や日常やつぶやきなど
気ままに綴っています

オーソモレキュラー療法を行う上で知っておきたいサプリ摂取における危険

2018年11月13日 | 身体・健康

前回はオーソモレキュラー療法に興味のある方の必読本

ということで、宮澤先生と溝口先生の書籍を紹介しました

最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 (光文社新書)
溝口 徹
光文社
医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」
宮澤賢史
イースト・プレス

 

オーソモレキュラー療法を行ううえでの第一の方向性としては、

個体差を知るための血液検査データが存在しています

 

以前、わたしのデトックス機能の低さが血液検査データから伺えるということで、

わたしのMCVが常に高値になってしまうことを書きましたが

(こちらの記事)MCV高値とB12・葉酸不足

 

このMCV高値という血液検査データの読み方も、オーソモレキュラー療法に基づいた血液検査データ解析になります

(素人読みなのでそこは申し訳ないですが…)

この血液検査データの読み方というのは、オーソモレキュラー療法に限ったことで、

オーソモレキュラー療法を知らない一般的なお医者さんにこの話したところで、話は通じないことでしょう


日本におけるオーソモレキュラー療法の基盤は、第一《問診》であり、

その次に血液検査データが基になっていると言ってもいいと思います

 

そのため、細胞からアプローチする、分子を整えるという考えのオーソモレキュラー療法を実践したいということであれば、

オーソモレキュラー療法を実施している医療機関で、専門の医師・又はカウンセラーに診てもらうのが一番です


オーソモレキュラー療法における血液検査データの解析、読み方にはコツがいり、

自分の身体の栄養の過不足を知るためにはいくつもの症例を熟知しているお医者さんに聞くのが一番ということ

(しかし、ドクターによって考え方がそれぞれ違うことは否めない)

 

個人の差、個体差をしるうえでは(オーソモレキュラー療法では)血液検査データは重要な意味を持っているのです

(たとえば、厚生労働省は1日に必要な各栄養素を上限下限で設けていたりしますが、実際のところ人によって必要な栄養素の量というのはかなりの個人差があり、その差は時に何十倍に及ぶというのがオーソモレキュラー療法的な考え方

←これじゃあ国が定めた量に全然達していない人たちがいるということ…

 

その個体差を知らずして、なんでもかんでもサプリメントを足したり、またはある栄養素をないがしろにしたりすると、

人によって身体の状態が悪くなるということでもあります

それは前回紹介した宮澤先生と溝口先生の書籍を読んでいても見えてくる部分はあると思います

 

ところが、困ったことにこのオーソモレキュラー療法的な血液検査データ解析をするには保険が効かない

つまり、数か月におき採血し、結構な金額がかかってしまうのが難点です

 

オーソモレキュラー療法が奥が深い理由のひとつに、

血液検査データから読み取った情報を基にさらに詳しい検査を海外へ依頼して、より詳しく精査する必要性があることもあるそうですが、

価格が高くなりすぎることからも、どこまで徹底して調べるか???

ということにもなると思います

 

たとえば腸内環境の悪化が問診や炎症マーカーなどから読み取れたとしたら、

場合によって遅発型フードアレルギーの検査や便検査やピロリ菌検査が必要になってくることもあります

(ピロリ検査は絶対にやることをおススメ

 

徹底してやれるのであれば、それはそれに越したはことはありません

けれど、わたしの場合はそれじゃあお金がいくらあっても足りない。。

 

簡易的な血液検査データの読み方を、自分である程度は読めるようになることは必須ですが、

こまかな検査については、厳選してやらないと検査貧乏になってしまいます。。

 

ついつい自分であれやこれやとサプリメントを増やしたくなるところですが、

まずは自分の身体の状態・どんな症状があるのか??

ということをしっかり頭にいれておかないと…

良いと思ってやっていることも、時に逆に状態が悪化してしまうなんてことになりかねないのです

 

個体差を考慮しないこと

また、やみくもにサプリメントを摂取することの注意点、危険性についても頭に入れておいた方が良いということが、

オーソモレキュラー療法の本を読んでおくことなどで見えてきたりもします

(また、いくら個体差と言えども、本当に今の自分にとってそのサプリやその改善策は適切か?

ということを、医師の言いなりではなく、自分の判断をくだせるようになるためにも役立ちます)

 

人によってサプリメント摂取で具合が悪くなる

ということに関して例を挙げれば、

神経伝達物質におけるトリプトファン回路がひとつ挙げられと思います

(これ、とくに発達障害の人、うつっぽくなる人は特に頭にいれておいた方が良い大事なところ

 

サプリメントで身体の調子が悪くなる???

と、なんとも信じたくない話ですが、

サプリメントだけに頼りきって過信すると、痛い目にあう…

 

そんなことが見えてくる…

ひとつここは抑えておきたい大事なポイントといえるかも

サプリメントが万能だと思っている時期はとくに…。。

 

次回は、

サプリメントで具合が悪くなるということについて

このトリプトファン経路をたとえに、まとめておきたいと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする