これは 今から34年前 高校の夏休みを利用して参加した、海上自衛隊館山航空基地での思い出の修了書。 担任の先生におまえは 頭が悪いから身体を使った仕事に就いたほうが良いと、渡された夏季航空学校の申込書に半強制的にサインさせられ、(家の家訓で学校の先生は偉いのだから間違った事を言われても殴られても従いなさい、ミタイナア)で横須賀の海上自衛隊基地から高速艇で東京湾を横断して館山航空団まで連れて行かれ、他の都道府県からの同じ境遇の高校生達と 合流し、補給部で制服と作業着、その他もろもろを受け取り、隊舎へ直行、五分で着替え格納庫前へ整列。何が何だか判らないまま基礎訓練が始まったのだ。夏の太陽は容赦なく身体の体力を奪い、海での訓練ではクラゲに刺されるし、少しでも休めば、罵声の嵐。一日が終わり部屋に戻ればドッと疲れが出て筋肉痛。でも夕食の美味かったのは心の支えになったな。三日を過ぎると他の高校生とも仲間意識が強まり助け合う気持ちが芽生えてきた。そして待望のヘリでの訓練。五人一組で搭乗するのだが、一人だけ高所恐怖症がいて(離陸してから それが判明)ホバーリングからのオートローテーションなんぞは どこからか悲鳴とも嗚咽とも聞きなれない声が。オ~ロ~シ~テエ~その翌日 彼の姿は航空団には無かった。 終了式の時 兄貴のような 担当の教官が涙しておいら達に声をかけてくれた言葉、ヘリの爆音でかき消されて、何を言っていたかわからないけど。たぶんここへ戻って来いよ ハイ戻りません
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