半世紀の時を超え 懐かしい味にめぐり会えました。

50数年前、おいらが小学生の頃。

両親は小さな店を営んでいた。

土日も休み無く朝から晩まで働く二人。

晩メシも いつも一人で食べていたんだ。

運動会も学芸会も

祖母が来てくれるだけ。

まわりの友達家族が光って見えた。

でも 家族が寝静まったある晩、

親父殿が おいらをお越しに来て これから配達へ付き合えと声をかけてきた。

1964年の東京オリンピックも終わり高度経済成長真っ只中。

「ALWAYS三丁目の夕日」みたいな格好のおいらと 親父殿は

中古の軽トラで首都高1号線を築地まで納品しに🚙💨。

羽田空港に駐機するヒコーキを横目に

滑走路のように瞬く高速道路

を

未来のヒコーキの話しや

おなごにモテる会話術？

代々 しぇふ家は🥰・・・。

そして納品を終えた帰り道

首都高銀座出口横に建つ

銀座東急ホテル一階にある

レストラン「オーツーフォー」へ寄って夜食をご馳走してくれたのが嬉しかった。
(HPよりお借りしました)

ファミレスやコンビニなんかまだ無かった時代

当時24時間営業の店と言えばラーメン屋か弁当屋位しか無かったんだ。

初めてこのレストランに入った時、薄汚れたシャツに半ズボン 裸足にヨレたヅックを履いた おいらと ワイシャツにダブついたズボンにサンダルを履いた親父殿の風貌にマネージャーが 無銭飲食の親子に映ったのか困った顔をしてたけど

何回か利用するうちに顔馴染みになり

ドアを開けてくれるまでに✨

場所柄お客様は歌舞伎俳優や

歌手にコメディアン。

ブラウン管から抜け出してきたかのような面々が集う。

人目を忍ぶカップル、代議士やそのスジの方も居たし、少しはカタギも居たかな⚠️

完全に場違いな二人だった。

その時親父殿が食べたステーキが今だけ復刻したと聞き伺ってきやした。

銀座東急ホテルは無くなってしまったので
みなとみらいエリアに出来た横浜東急レイホテルへ。

見晴らしの良いカウンター席に案内され、

店内を見渡すと皆さん日替わりランチを召し上がってる。

「懐かしの味 銀座ジャポネステーキフェア」のステーキくださいな❗

サラダやスープが運ばれ

メインが登場✨

写真を撮っても？に

どうぞっ😊でカシャッ
ジャポネステーキ

細かく切った玉ねぎに長ネギ、ピーマンを醤油と日本酒ベースのソースでソテーしたのを薄いステーキに覆い被せ
飾り包丁で整える。
付け合わせはマッシュポテトに人参のグラッセにあとひとつは忘れちまった。
今回の付け合わせはマッシュポテト以外は違う。

芳ばしいソースが柔らかい肉の繊維に染み込み、噛むと甘い旨味が溢れライスのお代わりがしたくなる。

当時 おいらはハンバーグステーキしか食べなかったから この味を知らないんだ。 懐かしさのあまり 給仕係が来る度 これ美味しいね❗美味しいね❗❗と言ってたらマネージャーが直々ご挨拶に来てくれたので、事の次第を語るとメッセージカードに そのエピソードを書いてくださいませんか？と。 スモッグ色したあの日の想いを汚い字が甦らせる🖋️
スモッグ色の想い出と共に

ご馳走さまです😋

ps:今朝の羽田空港は
快晴☀️

お客様の居ない第３ターミナル
あの雑踏はいつ戻るかな🛫

本日も御安全に🍀