秋谷・立石
先日の合評会で下記の詩について話し合ったことを投稿します。
美
まだ世界を把握していない少年の
首から背中への輪郭
弦を力強く押さえ 弾く
ジャズのベーシストの指
不安すら養分にして伸びる
夏の陽の染み透った少女の足
波しぶきに驚いて飛び立つ
アオバトの羽の黄色 青 朱色
夕暮れ 朱色の雲の隙間から
楽人が笛や太鼓を奏でながら
魂を迎えに来る空
未来は希望ばかりと思えるほどの
メタセコイヤの柔らかく明るい黄緑の並木
そして
胸の中で私を見上げる君の瞳
■:作者の弁 ●:評者の弁
●気取りのない素直な作品。若さを感じます。
■テーマ「美」に沿って、平凡ではない美しさのイメージを選んで並べました。
●第4連から第6蓮は色を交えて情景を描写しているんだけど、4・5連で「朱色」がカブってるのが気になります。
■あ、ほんとだ。じゃあ5連目は「夕焼け雲の隙間から…」に直します。
●さまざまなありきたりでない美しさを言っているんだけど、絶対に何も悪く言わないところが凡人的。これでは一癖ある詩にはならないわね。
先日の合評会で下記の詩について話し合ったことを投稿します。
美
まだ世界を把握していない少年の
首から背中への輪郭
弦を力強く押さえ 弾く
ジャズのベーシストの指
不安すら養分にして伸びる
夏の陽の染み透った少女の足
波しぶきに驚いて飛び立つ
アオバトの羽の黄色 青 朱色
夕暮れ 朱色の雲の隙間から
楽人が笛や太鼓を奏でながら
魂を迎えに来る空
未来は希望ばかりと思えるほどの
メタセコイヤの柔らかく明るい黄緑の並木
そして
胸の中で私を見上げる君の瞳
■:作者の弁 ●:評者の弁
●気取りのない素直な作品。若さを感じます。
■テーマ「美」に沿って、平凡ではない美しさのイメージを選んで並べました。
●第4連から第6蓮は色を交えて情景を描写しているんだけど、4・5連で「朱色」がカブってるのが気になります。
■あ、ほんとだ。じゃあ5連目は「夕焼け雲の隙間から…」に直します。
●さまざまなありきたりでない美しさを言っているんだけど、絶対に何も悪く言わないところが凡人的。これでは一癖ある詩にはならないわね。