湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

まだ凡人の域?

2015-12-08 01:56:35 | 
 秋谷・立石
先日の合評会で下記の詩について話し合ったことを投稿します。
     

まだ世界を把握していない少年の
首から背中への輪郭

弦を力強く押さえ 弾く
ジャズのベーシストの指

不安すら養分にして伸びる
夏の陽の染み透った少女の足

波しぶきに驚いて飛び立つ
アオバトの羽の黄色 青 朱色

夕暮れ 朱色の雲の隙間から
楽人が笛や太鼓を奏でながら
魂を迎えに来る空

未来は希望ばかりと思えるほどの
メタセコイヤの柔らかく明るい黄緑の並木

そして
胸の中で私を見上げる君の瞳

:作者の弁 :評者の弁
気取りのない素直な作品。若さを感じます。
テーマ「美」に沿って、平凡ではない美しさのイメージを選んで並べました。
第4連から第6蓮は色を交えて情景を描写しているんだけど、4・5連で「朱色」がカブってるのが気になります。
あ、ほんとだ。じゃあ5連目は「夕焼け雲の隙間から…」に直します。
さまざまなありきたりでない美しさを言っているんだけど、絶対に何も悪く言わないところが凡人的。これでは一癖ある詩にはならないわね。
コメント
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