湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

殻の詩パート10&11

2015-12-04 00:00:18 | オリジナル
共通テーマ「殻」でMが書いた詩とAが書いた詩を投稿します。

見えてくる光

硬い 暗い不気味な殻 に
閉じ込められている

内側からトントンと叩いてみる
トントン、ドンドン、バンバン これでもかと叩く

ひびの割れた隙間からさすのは もしかして
私は 信じたい
優しい息吹だと
力強い未来だと

少しづつ こじ開けて 見てみようか

いや、もっともっと壊してみよう
殻がグシャグシャになるまで

砕けない硬い殻
限界という、不気味な殻を 一気に壊したい

誰か 力を貸して
外から穴を開けて
光で壊して 下さい

こんな やっとの勇気しか出ない私の
限界の殻を割って下さい



核と外骨格

圧倒的な密度
不吉に光る未来
外骨格が辛うじて捕捉している
爆発しそうな君の核
意識せずに震えている
全てを吸い取り倍にして放つ

君の熱をうまく抜きつづけられるだろうか
抜き足りないのと同じくらい
抜き過ぎるのも危険なのだ
倒れ込むように外骨格にもたれ
君の熱をまだ見ていたいから
懐に秘めた鋸の歯を
素肌に刺して目立てする
破裂して共に粉々になり
無になるときまで

私の心理を君が捏造した

コメント
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