共通テーマ「美」でHが書いた詩とTが書いた詩を投稿します。
亀岡八幡宮
黄金色のとき
少し翳りのある心をとりはずし
陽に干してみる
湿度が低いからすぐに乾き反り返るほど
銀杏の葉が散ってきて心いっぱいになると
明るい色に陽が照り返り
体まで黄金色に染まる
まだ誰のものでもなかった頃
散りいそぐ葉にオロオロして 秋は
抱きしめてくれる人だけを求めた
今
もう誰のものでもなくなったのに
散ってきた黄色い葉に全てが満たされていく
美しい色に気付かなかった頃
主役は私だったのだ
今はもう私の周りがあって私がいる
美 (仮題)
あぁ 愛しき君よ
あるものとなきものに添い寝する美しい君よ
東のものに聞けばあると言い
西のものに聞けばないと言う
あぁ 愛しき君よ
それでもあなたに逢いたいと
北のものに聞いた
一息つき、そのものは今さっき南へ行ったと言う
急いで南へ向かうと
南のものは東へ行ったと言った
美しき君は愛しき隣人
時に知らぬと言うものもいるが、
皆 美しき君を見たと言う
皆 姿が違うと言い、
上を見上げて恍惚の表情を浮かべる
あぁ 愛しき美しい君よ
今日も役に立たない方位磁石を手に歩き続ける
明日は「美」の詩「殻」の詩の合評会です。いつもより1時間早い13時からのスタートなので、お間違えのないようお願いします。
亀岡八幡宮
黄金色のとき
少し翳りのある心をとりはずし
陽に干してみる
湿度が低いからすぐに乾き反り返るほど
銀杏の葉が散ってきて心いっぱいになると
明るい色に陽が照り返り
体まで黄金色に染まる
まだ誰のものでもなかった頃
散りいそぐ葉にオロオロして 秋は
抱きしめてくれる人だけを求めた
今
もう誰のものでもなくなったのに
散ってきた黄色い葉に全てが満たされていく
美しい色に気付かなかった頃
主役は私だったのだ
今はもう私の周りがあって私がいる
美 (仮題)
あぁ 愛しき君よ
あるものとなきものに添い寝する美しい君よ
東のものに聞けばあると言い
西のものに聞けばないと言う
あぁ 愛しき君よ
それでもあなたに逢いたいと
北のものに聞いた
一息つき、そのものは今さっき南へ行ったと言う
急いで南へ向かうと
南のものは東へ行ったと言った
美しき君は愛しき隣人
時に知らぬと言うものもいるが、
皆 美しき君を見たと言う
皆 姿が違うと言い、
上を見上げて恍惚の表情を浮かべる
あぁ 愛しき美しい君よ
今日も役に立たない方位磁石を手に歩き続ける
明日は「美」の詩「殻」の詩の合評会です。いつもより1時間早い13時からのスタートなので、お間違えのないようお願いします。