575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ひかりどう時を自在に花吹雪   郁子

2012年05月19日 | Weblog
盛衰を伝える中尊寺のサクラ。花は無心、と鳥野さん。
作者は、中尊寺の光堂を訪れた時の花吹雪を詠んだそうです。
散っていく花びら・・・
その花びらが、まるで映画の逆回しのように、
枝に戻っていくようにも見えた、とのこと。

散っていく花。そのなかには、江戸の昔に訪れた芭蕉、
さらにその奥には、義経の姿も・・・
再び、大震災を経た21世紀の姿に。

作者のこころは、時を自在に行き来したのでしょう。
落花が呼び寄せる幻と現実・・・
好きな句です。           遅足

  

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