575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ちらちらとほらちらちらと雪が降る  麗

2016年10月06日 | Weblog
575の会の「晩餐句集」の中から、うちの母が好きだと言った私の俳句です。

母は私が小学校の一年生の時、重い病いで4ヶ月ほど入院しました。今朝の朝ドラ「べっぴんさん」を見て病床の母親を主役の女の子がお見舞いに行くシーンを見て昔のことを思い出しました。

病室のベッドサイドでくしゃくしゃになっていた私の髪をブラシでとかしてくれたこと。
母は「この子が高校生になるまで生かせてください」と毎晩祈ったそうです。
初めての運動会は母は入院中で見にこられなかったので、わざわざ祖父母が九州から来てくれました。
そして私の誕生日の前の日に退院できたこと。
退院後も寝たり起きたりの生活でしたがそれでも母が家にいてくれるだけで嬉しかった!

70代の友人が幼い頃、今は亡きお母様が「~ちゃん。ほらっ!みてごらん。雪が降ってきたよ!」と教えてくれたそうです。そんな一場面を映像として、この俳句を読んで思い出したと言ってくれました

子供はみんなおかあさんが大好きです。おかあさんの思い出はどんなに年をとっても鮮明に残るものなんですね。
今、乳ガンで闘病中の小林麻央さんがお子さんの運動会に行けることを心から祈っています。
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