575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

雀でないかも           草女

2008年02月22日 | Weblog
 一月の終わりに湖北方面に冬鳥の探鳥に出かけた。期待通りに、コハクチョウを始め色々な水鳥に会ったりオオワシにも久しぶりに会えたりして満足した帰り道、湖北の水の駅に立ち寄ろうとして塩津浜に近い田園を走っていて小鳥の大集団を見かけた。数百羽という群れが半円形になって、田に降りたり、飛び上がったりしている。「えっ 雀・・? 違うみたい・・」車なので確かめようもない。そこで引き返してもらって確かめることにした。
 「マヒワの大群だ・・。まてよ、マヒワは田にはほとんど降りる事はない。・・とすると・・そうだ カワラヒワに違いない。」
 この鳥はスズメ目アトリ科の留鳥(一年中ほぼ一定の地域に住む鳥)街の中でもよく見かけるけれど、こんな大群に出会ったのは初めて。緑がかった灰色で黒っぽく見えて目立たない外観である。しかし、羽を広げて飛ぶと脇から背にかけて鮮やかな黄色が現れて実に美しい。
 閉じている時と開いたときに格段の違いがあり、それは蛇の目傘を思い出させ、実にオシャレで粋である。
 ところで、街の中にもスズメ以外の小さな鳥が結構いる。シジュウカラ・ジョウビタキ・メジロ・ウグイス、カワラヒワ・セグロセキレイ・ハクセキレイ・などなど。街で小鳥を見かけたら「雀でないかもしれない。」と思って観察することをおすすめしたい。雀以外の小鳥もけっこう見つかるかも知れません。
 
  紋の黄を晒して歩く河原鶸        櫻井掬泉
  佐保川の水光るなり河原鶸        濱田のぶ子
  河原鶸水を群れ立つ水立てり       都倉義孝
  庭の木に河原鶸くる昨日今日       柏戸知子
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