575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句のリズム

2005年11月25日 | Weblog
膝毛布かけて人力三之町

塔句会の句です。
作者が高山の三之町に旅行した時の句。

膝に毛布をかけて
人力車で
高山三之町を廻った。

散文で書くとこうなり、意味も伝わります。
しかし俳句として、575のカタチとなると、
散文にはない何かが伝わってきます。
言葉の音としての力が表に現れてきます。

Hという暖かな音を持つ上五 
Jという力を感じさせる音 
KとSという軽やかなリズミカルな音 

これの音が人力車に乗って町を走っている
感覚を生みだしているようです。
575という定型が持つ力かも知れません。

ある人が「皆、どうしてこういう句をもっと選ばないの?」と。
この方はアナウンサー。選句の前にいつも詠んで下さいます。

はい!これから取らせていただきます。
                      
                  遅足

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1 コメント

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連想? (長良)
2005-11-25 20:41:41
 

 毛布かけては掛けてと駆けてとがかけてあるかも?



 師は音を感じた。私は風を…。



 晩秋の高山快晴微風。毛布を掛ける?と彼が言う

別にと彼女。でもパンツが見えては…ここは上品にいこうよ。



 そして人力車は駆け出す。車夫は二人の重さと熱さ?に耐えながら、必死にガイドをするも、うわのそら。



 汗をかく車夫には風だけは心地よい。



駆けて駆けて、古風な三之町に着く。この恋風は?



 人生の賭けかも…。そんな風に見える。



 作者さま失礼をしています。

             



          
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