膝毛布かけて人力三之町
塔句会の句です。
作者が高山の三之町に旅行した時の句。
膝に毛布をかけて
人力車で
高山三之町を廻った。
散文で書くとこうなり、意味も伝わります。
しかし俳句として、575のカタチとなると、
散文にはない何かが伝わってきます。
言葉の音としての力が表に現れてきます。
Hという暖かな音を持つ上五
Jという力を感じさせる音
KとSという軽やかなリズミカルな音
これの音が人力車に乗って町を走っている
感覚を生みだしているようです。
575という定型が持つ力かも知れません。
ある人が「皆、どうしてこういう句をもっと選ばないの?」と。
この方はアナウンサー。選句の前にいつも詠んで下さいます。
はい!これから取らせていただきます。
遅足
塔句会の句です。
作者が高山の三之町に旅行した時の句。
膝に毛布をかけて
人力車で
高山三之町を廻った。
散文で書くとこうなり、意味も伝わります。
しかし俳句として、575のカタチとなると、
散文にはない何かが伝わってきます。
言葉の音としての力が表に現れてきます。
Hという暖かな音を持つ上五
Jという力を感じさせる音
KとSという軽やかなリズミカルな音
これの音が人力車に乗って町を走っている
感覚を生みだしているようです。
575という定型が持つ力かも知れません。
ある人が「皆、どうしてこういう句をもっと選ばないの?」と。
この方はアナウンサー。選句の前にいつも詠んで下さいます。
はい!これから取らせていただきます。
遅足
毛布かけては掛けてと駆けてとがかけてあるかも?
師は音を感じた。私は風を…。
晩秋の高山快晴微風。毛布を掛ける?と彼が言う
別にと彼女。でもパンツが見えては…ここは上品にいこうよ。
そして人力車は駆け出す。車夫は二人の重さと熱さ?に耐えながら、必死にガイドをするも、うわのそら。
汗をかく車夫には風だけは心地よい。
駆けて駆けて、古風な三之町に着く。この恋風は?
人生の賭けかも…。そんな風に見える。
作者さま失礼をしています。