575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鶯餅志野は火色の皿のうえ   等

2016年04月24日 | Weblog
志野焼は、独特の火色の生地に、白い釉薬が雪を思わせます。
室町時代の茶人・志野宗信が美濃で焼かせた茶器。
美濃地方で盛んに生産されていたそうです。
しかし江戸時代には一旦姿を消しました。
復活させたのが荒川豊蔵さん。再現に尽くし人間国宝に。

句会では等さんが志野焼のぐい呑みを披露。
鶯餅の色との取り合わせが美しいだろうな、と想像しました。

中七の「志野は火色の」は、巧みな表現。

  鶯餅志野の火色の皿の上

と、「の」にもできますが、「は」としたことで
色のコントラスがよりクリアーになっています。

                        

新入社員の時、荒川豊蔵さんの窯に取材に。
茶器に関する知識はゼロ。ちんぷんかんぷんでした。

                 遅足



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