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『年下の男の子』という小説

2011-05-05 22:10:59 | 学・楽・感
「買ってしまった。」

で、本編が始まるこの小説を見つけたのは、
たまたま時間があって入った本屋でした。
かの元アイドルの訃報を聞いてまだ余韻のある頃でしたから、
タイトル買いです。
思わず、「買ってしまった。」と音読しました。

雑誌に連載されていたらしく、
その上、私が買ったのは文庫の姿になったものでしたから、
もう、たくさんの人の目に留まっていることでしょう。

文字通り『年下の男の子』とのラブストーリー、
ですが、
その差が一回り以上。
娘にこんな本読んでるって言うと、
「それって、児童~~にひっかるような話ちゃうん?」
いやいや…と、二人の年齢を明らかにすると、
「それって『男の子』ていう年齢ちゃうで」
彼女曰く、『男の子』と呼べるのは10代前半が限界だとか。
これは『腐』のつく女子の見解です。

年上の女性の方よりもさらに一回りほど上になる、
こんなおばちゃんの私でも、いや…だからか、
ちょっとどきどきするお話でした。

冒頭の「買ってしまった。」の目的語は、マンション!
一人暮らしの女性がカッテはいけないと言われるものの一つです。
もう一つは作中では猫らしい。私ら内では犬と聞くけど。
そんな世捨て人のような女性と14歳年下の男の子が、
なぜか恋をする。
恋の始まりはどんな場合も『なぜか』だとは思いますが。

気になったのは、
女性の方の感覚が30代にしては老けてるかなということ。
それって、
私ら(40代後半)の言うことやでと思うことが何度も。
作者の年齢が私に近いのかも。
もう一つは、
この手の軽い現代小説でよく感じることですが、
終盤、急激な加速度がつくということ。
え、そう終わる?
強引!
そんな感覚が残るのです。
今回もそうだったけど、まだ完結じゃないみたいで、
しかも、続編が出るのが今月だということ。
文庫が出てからにすると思うけど、
読めば?
読む時、
読もう!


コメント
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