久々に、鳥肌~~!!というコンサートに行ってきました。
サントリーホールで聞いた
パリ管弦楽団とバイオリニスト
諏訪内晶子さんのコンサート。
本当に、本当に、鳥肌たちました。。。。。
まずはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。(Vコンってやつね)
おなじみのメロディなんですが、これがパリ管の音なのね。。。って
しみじみ思わせる素晴らしい音色でした。
今まで聞いたどの楽団も違う、パリ管ならではの音。
フランス人が作る音でしょうか。
優しい音というか絹の音、カシミアの音?とにかく耳に心地よい、柔らかいビロードの音。
そんなオケのバイオリンの音聴いたのは、始めてです。
もちろんソロの諏訪内さんのヴァイオリンも素晴らしかったです。
思わずチョビに
「あれ、チョビがやってるのと同じ楽器?」
なんて聞いたぐらい。(笑)
チョビは真面目な顔で
「きっと違う楽器だと思う」
と答えてましたからねぇ。。。。
あの細い身体から溢れ出てくるヴァイオリンの音色は、見事としか言えません。
迫力のパッセージでは、何度も弓が切れたようで、切れた弓が光って見えました。
後半は、パリ管のみで ラヴェル 『ラ・ヴァルス』
ストラヴィンスキー 『火の鳥』
現代というかこのあたりの作曲家、あまり得意じゃなかったんですが、
結構面白くて、惹きこまれました。
それより何より、アンコール曲 ラヴェルの『ボレロ』。
アンコールが始まる時、指揮者エッシェンバッハは黙って指揮台に立ちました。
何を演奏するのかなぁ……とホール中が水を打ったように静まり返ったとき、
小太鼓のリズムを刻むかすかな音が聴こえてきたんです。
その瞬間、声を上げそうになった私。そしてニンマリ。
今回、私が最も感動して、一番鳥肌がたったのがこの『ボレロ』。
メインでやるコンサートも多い中、これをアンコールで聞けるなんて、最高の幸せ。
よく知ってる曲だし、最後どうなるかもよ~く知っているのに、
それでも身体は前のめりで、前進“耳”にして聴いていたって感じです。
音がね、洪水というか波のように押し寄せてくるわけです。
こういう感覚、ホントにめったに味わえないと思います。
曲が終わった途端に、あちらこちらから「ブラボー!!」の声が上がったのは、
当然すぎるぐらい当然でした。
ホントに、ホントに素晴らしい演奏会でした。。。。
そうそう、最後の『ボレロ』の時、指揮者エッシェンバッハは、不動。
目と顔で合図するだけの、不思議な指揮。
さすがに最後の山場には、全身で指揮してましたけど、ちょっと面白かったです。
興奮さめやらぬまま書いてると、ちょっと危ない人みたいですが、
演奏会終了後、チョビと2人で「良かったね~~」と話しながらかなり遅い夕食。
演奏のこと、作曲家のこと、音楽のことなど、最近のチョビは私よりずっと物知りで、
ほとんど師のような感じですが、嫌がらずにいろいろ教えてくれるのは嬉しいです。
ここ数ヶ月で、チョビはイタリア・ドイツ・フランスのそれぞれの演奏家達の音楽を聴きました。
図らずもそれぞれのお国柄の音色を聞き分けたことになります。
もちろん弦楽・四重奏・オーケストラなどの違いはあるものの、いろいろ学んだことも多いようです。