振り返る。
次第に高度を上げていきます。
渡良瀬川が眼下に。
小中川。
「小中(こなか)」。
小中川と渡良瀬川にはさまれた場所に位置する小中駅周辺は、四季を通じてせせらぎが聞こえる大自然の美しさにあふれた、のどかさがあります。この小中川の上流には落差96mの小中大滝と最大傾斜44%でスリル満点のつり橋(袈裟かけ橋)があり、春夏秋冬を問わず素晴らしい絶景を見せてくれる、みどり市自慢の名所です。また、袈裟丸山へのハイキングコース、小中大滝を経由する健脚コースもあります。
駅から徒歩約4分にある大蒼院のキリシマツツジは、樹高約4メートル、一般に庭園でみられる標準的なキリシマツツジの4倍以上の大きさです。推定樹齢は600年を超え、群馬県内のツツジの中では有数の古木です。毎年4月の終わりから5月上旬にかけて真紅の花が咲き、燃えるようなその樹容は見る人を圧倒します。
松島橋。
「神戸(ごうど)」。
かつては蒸気機関車C12型の連結・切り離しが行われた広い構内に、現在は「列車のレストラン清流」があります。東武日光線で活躍していた特急「けごん」の車体を利用したお食事処で、食堂車のような雰囲気を味わえます。駅弁の「トロッコ弁当」「やまと豚弁当」も、ここで製造販売しています。
神戸駅は近年花桃の名所としても知られ、毎年3月下旬から4月上旬には約300本の花桃が咲き誇り、大勢の見物客が訪れます。また、駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されており、上神梅駅とともに足尾鉄道の開業当初からの歴史を見守ってきた数少ない駅舎として人気があります。
みどり市東町は、水彩の詩画を通して、生命の尊さ・優しさを語り続けてきた星野富弘さんの故郷です。水と緑に囲まれた草木湖畔には「富弘美術館」があり、いつもやさしく迎えてくれます。
周辺には、石原和三郎の資料を集めた「童謡ふるさと館」や、豊かな水をたたえた草木ダム、湖畔には国民宿舎「サンレイク草木」などがあり、神戸駅は観光拠点になっています。
※「神戸」の読みでもっとも多いのは「ごうど」で、「河川と丘陵地に挟まれて狭小な平地が開ける地形」に名付けられることが多い。また、河川の渡河点にも「ごうど」という地名が存在する。(「日本歴史地名大系ジャーナル」参照)
ここは、二つの要素からも、ふさわしい地名のようです。
駅舎内外の風景。
「富弘美術館」行きのバスが出ています。
富弘美術館
水彩の詩画を通して生命の尊さ、やさしさを語りつづける星野さんの作品を一堂に公開する美術館が、星野さんのふるさと勢多東村(現みどり市東町)に誕生しました。
四季折々の野の草花やシャクナゲの群生、紅キリシマツツジの大木など、青空と緑深い詩情豊かな山々に囲まれた東村。
不慮の事故での9年間の入院生活から久しぶりにふるさとに帰った星野さんを迎えたのは、子どもの頃から慣れ親しんだそんな東村の自然でした。でもそれは、初めて見るような美しさだったといいます。 星野さんを見守り、育んだ、やさしく厳しい東村の自然。
東村のふるさと創生事業により1991年春に開館した富弘美術館は、そんな美しい自然の中にとけこむように建っています。
一歩館内に入ると、星野さんの珠玉の作品がいつもやさしく迎え入れてくれます。星野さんの作品は生きる勇気や喜びを、なにげない毎日のなかから、自然に教えてくれているようです。
1946年 | 群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれる |
1970年 | 群馬大学教育学部体育科卒業 中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失う |
1972年 | 病院に入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める |
1979年 | 前橋で最初の作品展を開く 退院 |
1981年 | 雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイを連載 |
1982年 | 高崎で「花の詩画展」 以後、全国各地で開かれた「花の詩画展」は、大きな感動を呼ぶ |
1991年 | 群馬県勢多郡東村に村立富弘美術館開館 |
1994年 | ニューヨークで「花の詩画展」 |
1997年 2000年 |
ホノルルで「花の詩画展」 |
2001年 | サンフランシスコ・ロサンゼルスで「花の詩画展」 |
2004年 | ワルシャワ国立博物館での「花の詩画展」 |
2005年 | (新)富弘美術館新館開館 |
2006年 | 群馬県名誉県民となる |
2010年 | 富弘美術館開館20周年 富弘美術館の入館者600万人 |
2011年 | 群馬大学特別栄誉賞(第一回) |
現在も詩画や随筆の創作を続けながら、全国で「花の詩画展」を開いている
著書に、新版「愛、深き淵より。」「新編 風の旅」「かぎりなくやさしい花々」「鈴の鳴る道」「銀色のあしあと(三浦綾子氏との対談)」「速さのちがう時計」「あなたの手のひら」「花よりも小さく」「山の向こうの美術館」「たった一度の人生だから(日野原重明氏との対談)」「ことばの雫」「風の詩」「種蒔きもせず」「詩画とともに生きる」「あの時から空がかわった」「足で歩いた頃のこと」
(この項、「」HPより)
「お願い 駅構内で犬を散歩させないでください」
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